ＣＳＩ：マイアミ　シーズン３

なんかSeason3は特に、科学捜査班というより刑事です。
緻密な捜査で、陰ながら事件解決に導くってのが「科学捜査班」の大前提だと思っていたのですが、マイアミシリーズは積極的に犯人と接触し、警察官を部下のように顎で使い、拳銃を構えながら真犯人を逮捕・・・これだと、警察官は単なるパシリにしか見えません・・・。
ラスベガスシリーズと同じ部署とは、とても思えませんね。

でも、まあこれはこれで、嫌いではありません。
どちらかと言うと物語にリズム感があり、見やすいという印象はあります。
主役を演じてるデイビット・カルーソ、Season2まではシーンごとに決め台詞を吐いてフレームアウトってのが定番でしたが、今回のSeason3ではそれがなくなっています。
それにしてもキザですよね・・・(笑
(キライじゃないけど)

熱いホレイショを中心にチーム一丸となって犯人を追い詰めていきます。
高度なハイテクの駆使、リアルな映像、「マイアミ」という土地を最大限に生かした事件。
何よりキャラクターの人物造形の巧みさが素晴らしいです。
犯罪者には冷徹に被害者には温かく・・・そんなクールなホレイショ節もますます冴えてます。
ハマります。見て損はありません！

ヴェロニカ・マーズやヒーローズ、ロスト、あとおばちゃん刑事のやつなど途中で挫折したＴＶシリーズ数知れず。
このＣＳＩ：マイアミはシーズン３まで観ることが出来ました。

でも、登場人物に幸せな人がいないんだよねえ。
それが少し苦痛かも。
本家ＣＳＩもメンバーそれぞれ違った苦悩を抱えてたりするのだけれど、お互いは信頼感で結ばれてるというか、仕事の時には有機的に稼働して個々以上の実力が出せるみたいな感じが好き。

マイアミはスピードルが殉職したのが痛かったかも。
マイアミのデルコ−スピードルのラインが、本家のウォリック−ニックになるわけで。本家の女性陣が自分の問題をうまく処理出来ない中、ウォリックとニックは笑いで乗り切るみたいな。デルコは可哀そうに周囲にあたり散らして、今はカウンセリングに通ってます。がんばれ、デルコ。ウルフはスピードルになれそうにないしね。

でもマイアミはホレイショの熱血松岡以上に熱くたぎる正義感が大きな見所。
容疑者には「必ず捕まえてやる・・・。」と脅しをかけ、犯行が明らかになった犯人には「塀の中で長い人生が待ってるぜ・・・。」などど嫌味を言い放つ。
反面、被害者にはプーさんの頭がハマってしまった蜂の巣のハチミツくらいに甘ったるく声をかけ、「アイ　プロミス」と犯人逮捕を固く誓ってくれるのだ。

レイについては消化不良。後半に出てきて「実は生きてたよーん。」「イエリーナとバカンスだーい。」などとのたまう。よくホレイショ許したね。

第４シーズンはどうなることやら。楽しみにしてます。
星は３つ★★★。その前にＮＹでも観て見ますか？

シーズン３は７点満点中３点

本作もシーズン３が終了。
復習も兼ねてか、細かい設定をなぞる部分が多いディスクとなっています。
まずはヘイゲンの再登場。そういえば、こんな奴いたなーみたいな^^;
スピードルの名前もちょくちょく登場。
カリーは銃の音を頼りに凶器を割り出す。（ガンフェチ健在）
レイの問題も片付いたし。。。
なにより、ヘリコプターに積まれた爆弾の信管を無造作に抜くホレイショにギョッ！
でもよくよく考えたら、ホレイショは元爆弾処理班だった。。。
色々と忘れている設定があるなーと再確認の回です。

今回最大のゲストと言えばエリック・ロバーツでしょうか。
言わずと知れたジュリア・ロバーツの実兄。
第２３話【殺人鬼養成講座】で殺人犯ケン・クレイマーを演じました。
そして個人的には、スティッキー・フィンガーズ（別名：カーク”スティッキー”ジョーンズ）が出ていたのに驚き！
第２４話【去りゆく者たち】で無許可クラブのプロモーター役。
ＴＶ版【ブレイド　ブラッド・オブ・カソン】のブレイドを演じています。
ま、本家ウェズリー・スナイプスと比べるとチンケなブレイドですが（失礼！）