プロヴァンスの贈りもの

プールにテニスコートにワイナリー付きのシャトー。
古いけれど風格があって、おまけに田園風景も素敵。
管理維持するのは結構大変そうだけれど
あんなシャトーでバカンスを過ごせたら・・・
なんて思ってしまいますね。

映画としてはちょっと出来すぎのラブストーリーって感じで
突っ込みどころもないわけではないですが
爽やかな後味で、フツーに楽しめるでしょう。

ラッセル・クロウ演じるマックスが
凄腕で卑怯なトレーダーですごく嫌な奴なのに
恋をしたら、あんなに変わっちゃうの？という
疑問は残りますが・・・

セレブな暮らしを垣間見て、夢見る気分を満喫しましょう。

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ロンドンの敏腕トレーダー、マックス。
汚い手をどんどん使い、周囲にたくさん敵を作りながらも、そんなことはおかまいなしで金儲け。
プロヴァンスでおじと過ごした子供時代などすっかり忘れ、今やワインも全く飲まず、おじとも音信不通。
そんなマックスが、おじの遺産の相続権を得てプロヴァンスを訪ね、自分の生き方を見つめなおすという物語。

ストーリーそのものはありがちで、マックスとファニー（マリオン・コティヤール、「エディット・ピアフ」よりこちらの方が好きです。）と恋愛もあまりに簡単にすすんでしまい、拍子抜けするくらい。ラストのマックスの選択にも、一体いつまで続くの？と懐疑的になってしまいます。

だけど、この映画の素敵なところは、JUCEさんもおっしゃっている通り、「光と影の織り成す」美しい映像。
マックスが屋敷を売却するために写真をとったり、掃除をしたりするシーンで、時々織り込まれる回想シーンがとても素敵。この回想シーンのヘンリーおじさん（アルバート・フィニー）と少年時代のマックス（フレディ・ハイモア）がとてもいいんです。
マックスとファニーの恋愛も、ふたりが子供時代に接点があったことが素敵な回想シーンでわかるからこそ、納得できるんだと思います。

あまり好きではないラッセル・クロウの子供時代がフレディ・ハイモアというのは、ちょっとどうかと思いましたが、ラッセルもなかなかコミカルな演技で、ちょっと彼を見直しました。

ピーターメイルってイギリス人でしたっけ（原作書いた人）
よっぽどプロヴァンスが好きなんですね　また何か書く気かな

まあイントロだけでもぱぱっと読んでみて下さい。ギャルがケータイスワロだらけにするのどうこう言えんね。今流行のキーワードがちゃらんこちゃらんこと並んでおりまする。

コアンペルデュとはまたいい名前（ってか分かりやすい名前）をつけたもんです。
アメリカの映画でしょ、そうですね　アメリカらしい流行もん臭い演出です。困ったな10年くらい前だったらきゃーおしゃれとか言ってマジで引き込まれて見たんですが　まあ景色は楽しめたんだけど　なんだろうもう一発ぎゅっと引き込むオーラが無い。

いつもこうしたアメリカ物を見ると思うんですが、まるで現代建築や流行のプロダクトデザインっていうの？あれみたいに、パーツをお洒落にしてるんです。

でもさ。

だから何なのさ。

ゴツン、と頭に響くなんか泥臭い筋があんのかよってやつですね。

いい大人がこんなもんばっかり作ってるって
俗っぽいって言葉はこういう時に使うんだろうな。
アメリカ映画嫌いじゃ全然無いです、いいのもあるんです！
必死に作ったヤツとか結構あります、アメ映画にしか出せない味がむんむんしてるやつ。
でもさ、最近なんかおしゃれボケしてない？＞ハリウッド　いやだよ
なんか一視聴者としてなめられてるみたいで。ばかにすんなー（小さい声）

日常疲れてて、なんか行った気になりたい時にはおすすめの
そつのないデザートワイン（のお買得価格になってるやつ）みたいな一本。

スーパーのチラシでも見てつられて買いに（見に）行って下さい。

これがほんまもんのワインだったら価格で一発で差が分かるのに
映画はどれも同じ価格だから笑っちゃうよね。

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リドリー・スコットとラッセル・クロウがコメディーに挑戦。
だいじょ〜ぶ〜？ 一応だいじょびでし。
似合わない髪形にメガネまでかけて、
なんだか必死にヒュー・グラントみたいになろうとしてる
ようにも見えてしまうラッセル・クロウ。
イギリス英語もあまり上手くないらしく、
かなり酷評されてました。
スティーブン・セガールにやらせた方がまだまし、とか。
でも、そんなに悪くないです、この作品。
確かに、リドリー・スコット＆ラッセル・クロウと聞いて
期待するレベルまではいってませんが。
ちょいオススメということで。
ワインものでは「サイドウェイ」に軍配。

これリドリー・スコット監督作品なんですね。
ちょっとビックリ。
監督へのイメージが「硬派な男を描き出す」みたいなのだったので、まさかこんな作品を撮るとは・・・
リドリー＆ラッセルは「スコセッシ＆デ・ニーロ」「スコセッシ＆ディカプリオ」「ティム＆ジョニー」のような名コンビとなっていくのでしょうか。
気が合うんですかね。

南仏の景色が兎に角美しいこの映画。
あんな景色と、美しすぎるマリオンさんを捨てて自分の生活に戻れる人間がこの世界にいるのだろうか？
そう思えるほどマリオンも南仏の景色も絶世の美しさ。
夏で田舎ってのが最高にノスタルジックにさせますね。

本当の人生とはないか？
勝ちつづけることか？
安息の日々を無視してまで得たいものは何？
自分に問い掛ける。
ゆっくり問い掛ける。
すると見えてくる。
本当の自分が見えてくる。
優しかった自分に出会う。
優しかったおじいさんに出会う。
ノスタルジーが手招きする。
ノスタルジーのプレゼントは「本当の未来」
君自身じゃない。
君の人生が拒んでいた未来。
欲しかった未来に気付ける。
欲しかった未来はノスタルジーと女神を運んでくる。

マックスがボスに向かって言った一言「本当の絵はいつ見るんだい？」
（ボスはゴッホの絵を所有しているが、コピーを飾り本物は金庫に隠している）
この言葉が凄く印象的です。
自分を振り返るには充分な言葉ですね。
そして、少女だったマリオンがプールで囁くセリフ。
これにノックアウトです。
この物語にノックアウトです。
観進めるにつれて、どんどん自分にとって大切な映画になりました。
どんどん好きになっていきます。
今レビュー書いててもポイントアップしてる気がする。
これはＤＶＤ買うかもしれない。
是非、この優しい時間に浸ってみてください。

マックス少年は「ネバーランド」「奇跡のシンフォニー」「チャーリーとチョコ〜」のあの子です。
やはりこの子は抜群です。

おじいさん役のアルバート・フィニーもグレートだ。