ママの遺したラヴソング

特に、突飛なストーリーはなく、
英語がわからないと、なかなか、意味不明感が、
漂っている作品。

だから、英語でないとわからない
ウィットみたいなものを、
私は、理解できてない気がする。

学はあるけど、落ちぶれているっていう感じを出すには、
それを知ってるのと知らないのと大きいしね。

話の展開より、
そういう知識と、
演技力で見せる映画だと思う。

普通なら、回想シーンを作ってもよさそうなところを、
セリフで、演じきっているが、
ちょっと、言葉がわからないと、入り込みにくい感じがした。

ただ、スカーレット・ヨハンソンは、
本当に、魅力的だね。
ちょっと、この映画では、セリフ回しが、
いまいち、しっくりしないシーンもあったけど、
そこは、魅力でカバーできてる。

こういう個性的な魅力がある人は強いね。

スカーレット・ヨハンソン狙いで観た。この映画は良かった！トラボルタが男らしくてカッコいい。

ボビー【トラボルタ】は引退した大学教授で今は特に何もしていない（一応同居人のローソンに文学を指導していることになっているがまったく成果が上がってない）。頭は白髪で真っ白だ。今は居なくなって（亡くなった）画面に一度も出てこない女性（スカーレットのママ）が、どの場面にも姿こそ見えないが存在している。

ボビーとローソンと同居するうちに、知らなかったママのことがだんだん分かってくる。それと同時に、ママの周りに居た人たちがみんなママを愛し、心優しい人だったためにパーシー【スカーレット】の孤独がどんどん癒されていく。それは表情にも現れる。この変化していることを示すスカーレットの演技は唸る。

そして最後に心を開いたボビーにパーシーが泣きながら言うセリフはこうだ。
パーシー「私だって（子供の頃）可愛いことをしたに違いない。でも誰も見てくれなかったの。」
ボビー「おれが見てたよ　パーシー　見てたともスウィートハート　短い間だったが見てた」
パーシー「その話しを聞かせてくれる？　どんな小さなことも　私のことを」
　　　　「今とても それを知りたいの」
そしてトラボルタとスカーレットは抱き合う。ここのトラボルタがまたカッコいい。男女の抱擁でなくて、ちゃんと「娘をハグするパパ」になっている。そして、トラボルタのおかげでパーシーは孤独から完全に介抱されるのだ。

この映画の特にいい所は、『ガン（銃）が出てこない』『暴力が出てこない』『ボビーとローソンはアメリカでは「負け犬」と呼ばれるであろう立場にありながら、この映画では一度も彼らを批判しない』『音楽がよい』

私はスカーレッの映画は
・ Match Point (2005) .... Nola Rice
・ A Good Woman (2004) ....Meg Windermere...
・ A Love Song for Bobby Long (2004) .... Pursy Will
・ Lost in Translation (2003) .... Charlotte... Griet
・ GIRL WITH A PEARL EARRING(2003) .... Pursy Will
・ An American Rhapsody (2001) .... Suzanne - at 15
・ Ghost World (2001) .... Rebecca

を観たが、スカーレットの良い点は
「知が立っている」「内省的」「独自の世界観」「他人に頼らない自己が確立している」と言うようなものであり、魅力的だがなかなか心を開いてくれない、というのが彼女のもっとも似あった役柄のように思う。

それで行くと、この作品(2004)は満点だ。というより、今気がついたが、2001〜本作まではしっかりスカーレットの個性をうまく役柄に溶け込ませた監督たちの手腕と理解を感じる。ところが「理想の女(2004)」では永遠の愛を信じる花嫁なんかやらされていたし、「マッチポイント(2005)」ではセクシー路線一本槍なのだ。

この子はもっと伸びる子だ。この映画のような温かみのある人たちの中に凍えた心を持つ女性という役を選んでいけば、アカデミー賞を獲る実力と勢いが君にはあると思う。監督の皆さんもくれぐれもスカーレット・ヨハンセンの使い方を間違えないようにお願いしたいものである。

スカーレット・ヨハンソンの話ばっかりになってしまったが、この映画は名作です。トラボルタがなにしろカッコいいです。ずいぶん大人になったスカーレットも観れるし、この二ヶ月に観た中ではトップクラスの映画です。

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ラストまで見ると、そこそこいいお話なんだけど、展開が遅いというか途中で飽きてしまった。
結局、パーシー（スカーレット・ヨハンソン）の父親が誰なのか確かめるためと（想像はついたけど）、彼女の行く末を見届けたくて観続けていた。
スカーレット・ヨハンソンは、この作品で2004年度のゴールデングローブ賞主演女優賞にノミネートされたらしいが、それほどのものか？と疑問。
第一、まだ18歳の役だったとは思えなかったし、「私は少女なのよ！？」の台詞に、え？と違和感を覚えた。
元大学教授のボビー・ロングを演じるジョン・トラボルタは、白髪頭のヨボヨボの飲んだくれを好演。
あまりの老けぶりに驚いた。
唯一、目を楽しませてくれたのは、ローソン役のガブリエル・マクト。
なかなかのハンサム。
心温まるといえば、パーシーの母の昔の仕事仲間や、ボロ家の隣人たちがパーシーの子供時代をよく知っていて、あれこれ気にかけてくれるのが、とってもいい。
みんなでペンキを塗った家は、可愛らしく温かくなったし、パーシーが自分の父が誰かを知り、父娘が抱き合うシーンは、一先ずよかったね、という事で・・・

と、まず最初のシーンで絶叫してしまいました。
あのセクシーさで売り物だった若い頃を知っているだけに、ぶよぶよの体と真っ白な髪に唖然。ちょっと前に見た主演映画では、結構いけてたのに。。。
あ、まあ役どころ的には初老のアル中おやじの役だから、しまりがないのはしょうがないか。。でも、まてよ。１９５５年生まれになっていたけど、２００１年の話らしいから、え？４６才の設定か！？(^_^;)すっごい老けてるよー！！！老けすぎだよ−！！

で、映画の方は、いまひとつ３人の心の動きが最後までつかめなくて、感情移入することが難しかった。
急に仲良くなったり、急に泣き出したり、急に冷たくなったり、気持ちの変化が判りづらく、ついて行けなかったなあ。
だいたいママはさ、娘をそんなに愛していたのなら、何で一緒にすまなかったん？おばあちゃんが許さなかったのか？そのあたりの説明は全くなしで、いきなりママの家・ママの作った歌・ママの服などと言われても、ママの人となりもいまいちわからないし、皆に好かれてていたらしいことぐらいしか判らない。

それでも、ローソン役のガブリエル・マックに胸がときめいちゃいました！目じりの優しげなしわとか、なにげない目の動きとか。。側にいて欲しいタイプの男性ですね。アル中はいやだけど。。
ローソン役がステキだったので、おまけの星★★★三つです。

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不良少女をやさぐれ爺が更正させるってお話ですから、これ「ブラック・スネーク・モーン」と同じですね。サミュエルはクリスティーナ・リッチを鎖で縛り付けてブルース聴かせながらパンツ一丁で監禁。対して、トラボルタは文豪の一節を語りかけて病気で泣き落とし。実に対照的です。しかし、作品の完成度、印象度ともに断然「ブラック〜」に軍配。このじめじめとした地味な展開が最終的に心にじんわりくればいいのですが、何とも中途半端な収束です。

不良少女はどちらもエロくていいんですが、さすがにスカーレットは高校生に見えんでしょう。しかも、学校を中退して男と同棲しているバカ娘にも見えない。彼女、肉感的ではありますけど、だからと言って決してマヌケな女という印象ではないんですよね。むしろ、表面的には肉感的でも、ちらりとスマートなところが見え隠れする。これぞ、スカーレット・ヨハンソンの魅力だと思うのです。

つまり基本的にミスキャストなんでしょう。それは、トラボルタも同じで。元文学教授のインテリな佇まいが見えるかというと、イマイチ。序盤は、どういう話かつかみどころがないんですが、それは2人の人物設定が全く腑に落ちないところから来る違和感が原因だと思います。冒頭、「不良少女をやさぐれ爺が更正させるってお話」だと書きましたが、そうだとわかった時にはすでに1時間以上が経過していましたもの。エロティック対決ならデボラ・カーラ・アンガーも負けないはずなのに、何だか人のいいバーのママ役なんですよねえ。誰も彼もがしっくり来ない。

ふたりの間に入る作家志望の青年ローソンが、もっと物語をかき回す存在になるのかと思ったらそれもありません。映画においてミスキャストかも、という疑念がひっくり返されると、一気に好印象に変わってしまうんですけども、そのまま終わってしまって、拍子抜けです。