天国は待ってくれる

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全体を通して、とても綺麗なラブストーリーでした。
この三人の登場人物達は、皆、それぞれが、自分の想いや気持ちより、友達の想いや気持ちの方を優先させてしまうんですよね。
でも、相手を想う行為こそが、余計に、三人の関係を複雑なものにしている・・・と想えて為りませんでした。それが、とても切なく、けれども、美しかったです。

一番最初に、「聖」三角形の形が崩れようとしはじめたのは、武志が薫にプロポーズした時でしょう。
あそこで、もし、宏樹が、自分も薫が好きだから、そのプロポーズ、ちょっと待て！と言っていたら。。。
あそこで、もし、薫が、自分が本当に好きなのは、宏樹だから、武志からのプロポーズは受けられないと言っていたら・・・。
その時は、武志を酷く傷付けてしまったとしても、将来的には、その方がややこしくならなかったのかもしれません。武志も、事故に遭わなかったのかもしれません。
しかし、三人の中で、大人になっても一番子供の頃のままな純真で一直線の武志を、二人とも、傷付けることが出来なかったのですよね。そんな「思いやり」が、返って裏目になってしまったのは、切ないし、やりきれないことこのうえないです。そんな、宏樹と薫の複雑な心情、気まずさが、物語全体に漂っていて、見ていて、すごくもどかしくなるシーンも多々でした。結構、イライラするかな・笑　なんだか、最終的に、武志が一番、皆を思いやっていたのでは？と思えて為りませんでした。

そして、ストーリー展開が、ある意味、安直というか？
私は、前知識無く見たのですが、次の展開、次の展開と、意外と簡単に予想できて、実に、その通りに物語が運ぶんですよね。ラストシーンまで推理できちゃいました！


もしかしたら、ラブストーリーの典型なのかもしれませんね。

映画の背景は、とても綺麗でした。晴海や築地を主な舞台にし、いつも、海が見える風景は、どこか懐かしいような、切ないような、そんな気持ちにさせてくれます。海も、ラブストーリーには、必須アイテムですものね。

清木場くんは歌手なのに中々の演技でした。
それに引き換え岡本綾が、全くインパクトなし。
印象なさすぎて男二人がこぞって好きになる説得力全くなし。魅力なし！
妹役の戸田恵梨佳ちゃんが可愛いから余計にリアリティないというか。。。

ありがちなストーリー・・・
先の読める展開・・・
盛り上がりに欠ける構成・・・

でも、なんかほっとできて、私はこういうの好きです。

今どきの話題や知名度だけに頼ったキャスティングで
なかったのも良かったのではないでしょうか？ちょっと
いい人過ぎる感はあったけれど、特に脇役の方々は非常に
味がありました。

人を殺したり、憎んだり、傷つけたり、裏切ったり・・・
殺伐とした話が多い中、時にはこんなほっとできる話が
あってもいいのでは？？？

「友情と愛情」と「死ぬ前に生きた証を遺す事」を
テーマとした作品です。
愛情よりも友情を優先させる事の思いやりや
やるせなさをしみじみとあらわしています。
また、自分の生命が残りわずかと知り、
自暴自棄にならず、生きた証として友情を果す姿は、
とても温かく感じました。

幼なじみが大人になって三角関係に。仲良すぎてドロドロしない３人がさわやか。

少ない言葉と間と表情で　気持ちを表わすことに関しては　かなり吟味された感じで　違和感なく入り込めた
じっくり選んだ豆をゆっくり挽いてサイフォンで入れる　
そんな丁寧さと　辺り一面のいい薫りのなかに身をおく幸福感を味わう感じだった
かなり練られた脚本なのだろう
役者の力にずいぶん助けられた観もある
武史が薫にプロポーズしたときに見せる宏樹の行動は？だ
男の友情を優先するというのは　こういうことなのか？
それとも　お互いに相手の気持ちがわかり過ぎてしまっていて　どうしようもなかったのか
三角形を崩してしまいたかった武史が可哀そうだった
自分だけ取り残されてしまったような寂しさに負けてしまった
薫の気持ちを知っていて　それでも一緒にいたかった男心が切ない
ほんとは宏樹がきちんと対決すべきだった
決闘したってよかったのに…
そうすれば　武史だって諦めがついたのに…