アダム　−神の使い　悪魔の子−

ロバートデニーロがマッドサイエンティスト役ってだけで借りてみました。が、ストーリーにこれといって盛り上がりもなく、いつの間にか終わってしまいました。 マッドサイエンティスト具合も中途半端か？！

いやー、デニーロにも駄作はあるんだ、と妙なところで感心した作品。

内容はイントロに書かれているとおりのサスペンスホラーで、そんなに目新しさはないんだけど描き方によってはいくらでも面白くなりそうな素材。役者も悪くはないし、ストーリーに特段の破綻があるわけでもない。でも、全体を通して観た時に、なぜかあまり満足感が得られないというちょっと困った作品。

子役のキャメロン・ブライトの演技が下手だというわけでもない。難があるとすれば、後半、じわじわと怖さが増していく雰囲気を出したかったのか、あまりに手堅く上品にまとめすぎたために、ホラー作品としてのインパクトに欠けてしまったところか。どうせなら後半は悪魔の子ダミアン並に豹変させて、大カタストロフに向かって突き進ませたほうがよほど面白かったに違いない。

残念、これはお勧めするにはちとつらい。これを借りるくらいなら、しばらく前にケナした正統派Ｃ級ＳＦ作品「ＡＶＡ」の方が、突っ込みどころがあるだけまだましという気もする。いや、どっちもどっちか？

厳しいレビューが多いですね。
駄作とか言っちゃってる方もいるみたいだし・・・。

でも私は
非常に興味深い、親の心理を追求した秀作だったと感じました。

不慮の事故で子どもを亡くすということ・・・。
さっきまで元気に笑っていた子どもが、もう笑ってくれないということ・・・。
今、目の前にいたのに、もう戻ってこないということ・・・。
親になって、親として
これ以上の悲しみや悔しさ、寂しさがあるでしょうか・・・？
考えたくもありません。
この作品は
そういう親の心理を追求し、
その人間の心と科学の間に発生する恐怖を描いています。

「どんなことをしたって、私たちの子よ・・・」
という台詞がありました。
自分の子供に愛情を持てない親がニュースになることが多いこの時代。
非常に重く、奥の深い言葉だと思いました。

この両親は、科学という名の悪魔に魂を売ったのではない、
子どもを愛するが故の許されない決断をしたのだと思いました。
愛していても、どんなに愛していても
決して許されることのない決断を・・・。
でも、人の親として１００%否定することもできません・・・・。

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私はこの作品おもしろかったですね。
でも、ホラーが好きで、特にスプラッターシーンが好きな人たちには受けないかもしれません。ホラーとして観ないほうがいいように思うし、オドロオドロしたものは一切出てきません。
ラストもけっしてスッキリしないでしょうが、逆にこの状況がスッキリ解決するほうがおかしいと思います。すべてを受け入れて息子とともに生きてゆこうとする父親の姿に感動すら覚えました。息子もあの年で自らの運命を受け入れたのでしょう、、、それがラストのシーンにうまく描かれたと思います。
私のように人間ドラマや心理描写が好きな人間にはとても面白かったし、怖かったです。

何か怪しげな遺伝子学者デニーロ登場でテンポ良く最初は期待させられる作品だとワクワクして見ていましたが、クローンアダム誕生後ぐらいからは次第にイライラ、ガクガク、そして眠く。。。

生前のアダムと同じ８歳になった時からの変貌ぶりもドキドキワクワクしていたが全くの期待外れ。物足りないではすまない。

ラストも「えっ、これで」って終わり方ではっきりしない。確かにそういう作品は多いのですが、この作品は論外です。

最後に亡くなった我が子よ、もう一度という１５年程前の作品「ペットセメタリー」を思い出したが、その遺伝子工学現代版であるこの作品も「ペットセメタリー」のようにもっともっとグロさを出してほしかった。

題材がいいだけに残念。。。