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「L.A.コンフィデンシャル」の原作者ジェームズ・エルロイの同名ベストセラーをブライアン・デ・パルマ監督が映画化したクライム・ミステリー。40年代にロサンジェルスで実際に起こった有名な猟奇殺人事件を基に、捜査に当たる2人の刑事が、次第に事件の背後に広がる妖しく深い闇の中に呑み込まれていくさまをスタイリッシュに描く。共にボクサーとしての経歴を持つロサンジェルス市警の名物コンビ、バッキーとリー。ある日、市内の空き地で腰から切断された若い女性の死体が発見される。以来、リーはこの事件に異常なほどの執着を見せ始める…。
製作年: |
2006年 |
---|---|
製作国: |
アメリカ |
原題: |
THE BLACK DAHLIA |
監督: |
ブライアン・デ・パルマ |
---|---|
製作: |
ルディ・コーエン 、 モシュ・ディアマント 、 アート・リンソン |
製作総指揮: |
ダニー・ディンボート 、 ジェームス・B・ハリス 、 アヴィ・ラーナー 、 トレヴァー・ショート 、 ロルフ・ディール 、 ダニー・ディムボート 、 ヘンリク・ヒュイッツ 、 ジョセフ・ローテンシュレイガー 、 アヴィ・ラーナー 、 トレヴァー・ショート 、 アンドレアス・ティースマイヤー |
出演: |
ジョシュ・ハートネット 、 アーロン・エッカート 、 スカーレット・ヨハンソン 、 ヒラリー・スワンク 、 ミア・カーシュナー 、 マイク・スター 、 フィオナ・ショー 、 レイチェル・マイナー |
脚本: |
ジョシュ・フリードマン 、 ジョシュ・フリードマン |
---|---|
原作: |
ジェームズ・エルロイ 、 ジェイムズ・エルロイ |
撮影: |
ヴィルモス・ジグモンド |
音楽: |
マーク・アイシャム |
収録時間: | 字幕: | 音声: |
---|---|---|
122分 | 日本語 | 1:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/英語 2:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/英語 3:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/日本語 |
レイティング: | 記番: | レンタル開始日: |
R-15 | TDV17140R | 2007年05月11日 |
在庫枚数 | 1位登録者: | 2位登録者: |
14枚 | 1人 | 1人 |
収録時間:
122分
字幕:
日本語
音声:
1:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/英語
2:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/英語
3:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/日本語
レイティング:
R-15
記番:
TDV17140R
レンタル開始日:
2007年05月11日
在庫枚数
14枚
1位登録者:
1人
2位登録者:
1人
DVD
収録時間: | 字幕: | 音声: |
---|---|---|
122分 | 日本語 | 1:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/英語 2:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/英語 3:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/日本語 |
レイティング: | 記番: | レンタル開始日: |
R-15 | TDV17140R | 2007年05月11日 |
在庫枚数 | 1位登録者: | 2位登録者: |
14枚 | 1人 | 1人 |
収録時間:
122分
字幕:
日本語
音声:
1:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/英語
2:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/英語
3:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/日本語
レイティング:
R-15
記番:
TDV17140R
レンタル開始日:
2007年05月11日
在庫枚数
14枚
1位登録者:
1人
2位登録者:
1人
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僕はこの事件を知りませんでした。アメリカを震えあがらせた猟奇殺人事件。この作品のCMを見たとき、この作品は必ず見ようと決めていました。「ハリウッド女優を目指していた少女の惨殺死体」これだけで十分インパクトがありました。しかも現実にあった事件ということだったのでドキュメンタリータッチもしくは「殺人の追憶」のような作品を想像していたのです。何しろこの事件は迷宮入りし解決していないのですから・・・。ところがふたを開けてみるとその想像が全くの間違いであることに気づかされました。最初の1時間15分ぐらいはもう眠くて仕方がありませんでした。サスペンス度ゼロなのです。この手の作品に期待するのは巧妙なプロットとドキドキハラハラ感です。それがこの作品の前半では全くないのです。危うく眠ってしまいそうになったほどです。ところがいざ物語が動き始めるとその事件の全貌に驚き、その巧妙なプロットに舌を巻くという感じでした。正直な話、一度見て理解できるほど優しい作品ではありませんし、僕からすればブライアン・デ・パルマ監督が何に焦点を当てて製作したかがわからず、見終わっても理解するのに時間がかかりました。といっても未だに理解できていませんが(^^;。
主人公はジョシュ・ハートネット演じるバッキー刑事で、彼の視点で描かれていくのですが作品のタイトルがブラック・ダリアなので僕はてっきりこの事件を追いかけていく姿を描いていくのだろうと想像していました。そして未解決事件なのでどのような解釈、どのような結末をデ・パルマ監督は用意しているかとても楽しみにしていました。ですが実際はブラック・ダリア事件のみを純粋に追いかける作品にはなっていなかったのです。これがこの作品を難しく難解にしている要因ではないでしょうか。ブラック・ダリア事件そのものとバッキーの相棒であるリー(アーロン・エッカート)の抱える闇の秘密という2つの問題が絡み合ってストーリーが進んでいくのです。どこからどこまでが実話でどこまでが演出なのか原作を読んだことがないのでわかりませんが、この作品はブラック・ダリアというより、つまり、ブラック・ダリア事件の謎を紐解く作品ではなく、リーの隠された秘密にバッキーが気付いていく過程を描いた作品のように思えてならないのです。僕が期待していたのは純粋にブラック・ダリア事件の全貌が描かれることでした。ですがそれだけではおもしろくないと捻ったのでしょうが、僕には逆効果でした。
そして物語を難解にしているもう一つの要因・・・それはバッキーの三角関係です。バッキー、ケイ(スカーレット・ヨハンソン)、リーの三角関係とバッキー、ケイ、マデリン(ヒラリー・スワンク)の三角関係だと思うのです。とにかくバッキーはもてます(笑)。ケイに惹かれたかと思うと、マデリンにも惹かれたりして一体この関係はどうなるのだ?と見る者をヤキモキさせてくれます。それに気をとられているとある時に「あれっ?ブラック・ダリア事件はどうなった??」とふと我に返るのです(笑)。一体この作品は何を描きたかったのでしょう?焦点が散漫で何を見ればいいのか?何を見せたいのかがわからない作品でした。個人的にはどちらも魅力的なケイとマデリンに翻弄されるバッキーがうらやましかったし、これらの関係がどうなるのか楽しんで見ていましたが、ちょっとくどかったと思います。
ここまで書くとこの作品がおもしろくないように聞こえると思いますが実際は物語が動き始めると一級のサスペンス作品へと変貌します。物語が動き始めるのはリーが以前逮捕したボビー・デウィットが出所してきてからです。そこからのプロットの構築はなかなかのものでした。前半のあの無駄なのでは?と思わせたバッキーを中心とした三角関係をはじめとした人間関係が後半でのサスペンスにつながっているのです。退屈だとも感じた前半の人間関係の描写の中に後半の謎解きの布石があちらこちらにひかれていたのです。これには「してやられた!」って感じでした(^^;。デ・パルマ監督独特の美しい映像と相まって感心させられましたし、自分の浅はかさが嫌になりました(笑)。
これらのことからデ・パルマ監督はブラック・ダリア事件そのものを描きたかった訳ではなく、この事件の裏側にある男女の愛憎劇を描きたかったのだと見終わってしばらくこの作品のことを考えてそう思いました。でもやっぱり難しい作品であることには変わりなく、気を抜かずあらゆるシーンに目を光らせ、しっかり見ていないと後半のおもしろさが半減すると思います。何回か見ないと理解できない玄人好みの作品だと思います。監督が目指したものと僕が想像したもののギャップはとても大きかったです(笑)。サスペンスというより人間ドラマとなっています。
このレビューは気に入りましたか? 15人の会員が気に入ったと投稿しています
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
デ・パルマ。もう、なんて存在感のある名前なんざんしょ。
デ・パルマが作ったというだけで、ひざを正してみなくっちゃ。しかもあーた、あのブラックダリア事件をベースにしてるんよ。
で、鑑賞。
ちゃんと最後まで引っ張られるように見ました。
いや、ぐいぐい引っ張られて。。。。というよりも
とりあえずゆるみながら、道に迷いながら
最後の糸は切れることなく、とりあえず最後まで。
うーん、悪くはないと思うんですよ。
このあたりは、ベテランのレビュアーのみなさんもいろいろ書いていらっしゃるし、いろいろ読ませてもらうと、なるほどなあと思います。
でも何なんだろうなあ。
この最後に残る薄っぺらい感じは。
なんか、すっごいもったいない感じ。
もっともっとがっつり見せてほしかったなあ。
まあ、ないものねだりかもしれませんが。
ただ、なんともいえないこのもの足りなさの根っこに
キャスティングの失敗があるように
私には思えてならんです。
なんといっても、警官の暴走と汚職と三角関係を
猟奇殺人の中でハードに描くには
ジョシュ・ハーネットはヤワすぎ。
(繊細でとってもいい俳優さんだとは思いますが)。
娼婦と犯罪に手を染めたアーロン・エッカートも、裏のあるオーラを放てない感じだし。とにかく、この二人の相棒が、ボクシングやってるところからとっても違和感。ちゃうやん、ボクサーの存在感と。
何よりもヒラリー・スワンクの役どころが決定的に威厳に欠ける。彼女の父親もキーマンなのに、もっとぎらぎら存在感があってもいいのになあ。
唯一スカーレット・ヨハンソンがクラシックな美貌を披露していましたが、でもきれいなだけなんだよなあ。
クライムサスペンスの盛り上げ役としての技量が、もいっちょ格上の俳優さんで見たかった。
なーんて、キャスティングに目が行ってしまうという時点で
ストーリーの牽引力がいまひとつなのかもしれません。
で、そんなないものねだりで、もっともっと…と求めてしまうのも、ブライアン・デ・パルマという監督の存在感ならではなのかもしれません。敬意をはらって、鑑賞終了といたします。
このレビューは気に入りましたか? 11人の会員が気に入ったと投稿しています
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
心を入れ替え、映画館にいるつもりになって、携帯の電源を切り、部屋は真っ暗にして、ヘッドホンつけて鑑賞。ばっちり!
いつになく人物像が絡み合い、殺人事件の捜査と、刑事たちの過去とが交差しあい、後半の息つまる展開までフルスピードで。
40年代の雰囲気がかもし出す世界、空気感、偏執な愛の姿、そして惨たらしい死体にカラス。やっぱり、ブラック・ダリアだ〜・・・と、妙に納得。デ・パルマのお得意分野がちりばめられ、俳優陣の好演でクライム・サスペンスを盛上げていました。
デ・パルマ監督のこだわった、クライマックスの螺旋階段風なあのシーンは、「めまい」を思い出しましたが、いかがでしょうか?
H・スワンクの名前がマデリン、ヒッチコックへのオマージュでしょうか?
「チャイナタウン」「L.A.コンフィデンシャル」そしてこの作品へと続く、ハールボイルドな世界、なかなか楽しませてもらえたと。
お好みに合ったら、めっけもんでしょう。
このレビューは気に入りましたか? 11人の会員が気に入ったと投稿しています
飛べない魔女さん同様、私も誰が誰なんだかちんぷんかんぷんでした。
ベティー、ダリアは当然の事、苗字で呼んだり、名前で呼んだり、あだ名で呼んだり、も〜、誰の事を言ってるのかわからんから話もわからん様になってきて・・・
アホは観たらあかん映画やな。と思った。
唯一銃口を口に突っ込んで自殺した、あのお母さんの演技には、たまげた。
このレビューは気に入りましたか? 9人の会員が気に入ったと投稿しています
いや面白かったですよ。それは確かに。
けど、観終わった後、どことなく物足りない気分が。
何て言えばいいのか、目を覆わんばかりの凄惨な猟奇殺人が起きて、明らかに常軌を逸した人々がいて、見えているものの後ろにある闇は限りなく深そうなのに、なんだか、あっさりすっきりスマートな印象。登場人物たちも、それぞれに裏があるのに、どこか影が薄くて、もうひとつ掴みきれないし魅力を感じない。
較べても意味がないと思いつつもどこかで『L.A.コンフィデンシャル』と較べてしまっている自分がいるのもわかってるし、エルロイの原作も未読。それでも思ってしまう、果たしてこの作品の監督にブライアン・デ・パルマは適切だったんやろうか?って。もちろん、デ・パルマが悪いということではないし、はっきりとした根拠があってのことではなく、語られる内容と映像(スタイル)がそぐわないような感覚がどこから来るのか思い巡らせているうちにふと浮かんだだけのことで、“だったら誰がいいんだよ!”と問われても咄嗟に思い浮かばないから、説得力も何も無いわけですが・・・。
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ブラック・ダリア
入力内容に誤りがあります。
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ユーザーレビュー:222件
投稿日
2007/07/16
レビュアー
RUSH
僕はこの事件を知りませんでした。アメリカを震えあがらせた猟奇殺人事件。この作品のCMを見たとき、この作品は必ず見ようと決めていました。「ハリウッド女優を目指していた少女の惨殺死体」これだけで十分インパクトがありました。しかも現実にあった事件ということだったのでドキュメンタリータッチもしくは「殺人の追憶」のような作品を想像していたのです。何しろこの事件は迷宮入りし解決していないのですから・・・。ところがふたを開けてみるとその想像が全くの間違いであることに気づかされました。最初の1時間15分ぐらいはもう眠くて仕方がありませんでした。サスペンス度ゼロなのです。この手の作品に期待するのは巧妙なプロットとドキドキハラハラ感です。それがこの作品の前半では全くないのです。危うく眠ってしまいそうになったほどです。ところがいざ物語が動き始めるとその事件の全貌に驚き、その巧妙なプロットに舌を巻くという感じでした。正直な話、一度見て理解できるほど優しい作品ではありませんし、僕からすればブライアン・デ・パルマ監督が何に焦点を当てて製作したかがわからず、見終わっても理解するのに時間がかかりました。といっても未だに理解できていませんが(^^;。
主人公はジョシュ・ハートネット演じるバッキー刑事で、彼の視点で描かれていくのですが作品のタイトルがブラック・ダリアなので僕はてっきりこの事件を追いかけていく姿を描いていくのだろうと想像していました。そして未解決事件なのでどのような解釈、どのような結末をデ・パルマ監督は用意しているかとても楽しみにしていました。ですが実際はブラック・ダリア事件のみを純粋に追いかける作品にはなっていなかったのです。これがこの作品を難しく難解にしている要因ではないでしょうか。ブラック・ダリア事件そのものとバッキーの相棒であるリー(アーロン・エッカート)の抱える闇の秘密という2つの問題が絡み合ってストーリーが進んでいくのです。どこからどこまでが実話でどこまでが演出なのか原作を読んだことがないのでわかりませんが、この作品はブラック・ダリアというより、つまり、ブラック・ダリア事件の謎を紐解く作品ではなく、リーの隠された秘密にバッキーが気付いていく過程を描いた作品のように思えてならないのです。僕が期待していたのは純粋にブラック・ダリア事件の全貌が描かれることでした。ですがそれだけではおもしろくないと捻ったのでしょうが、僕には逆効果でした。
そして物語を難解にしているもう一つの要因・・・それはバッキーの三角関係です。バッキー、ケイ(スカーレット・ヨハンソン)、リーの三角関係とバッキー、ケイ、マデリン(ヒラリー・スワンク)の三角関係だと思うのです。とにかくバッキーはもてます(笑)。ケイに惹かれたかと思うと、マデリンにも惹かれたりして一体この関係はどうなるのだ?と見る者をヤキモキさせてくれます。それに気をとられているとある時に「あれっ?ブラック・ダリア事件はどうなった??」とふと我に返るのです(笑)。一体この作品は何を描きたかったのでしょう?焦点が散漫で何を見ればいいのか?何を見せたいのかがわからない作品でした。個人的にはどちらも魅力的なケイとマデリンに翻弄されるバッキーがうらやましかったし、これらの関係がどうなるのか楽しんで見ていましたが、ちょっとくどかったと思います。
ここまで書くとこの作品がおもしろくないように聞こえると思いますが実際は物語が動き始めると一級のサスペンス作品へと変貌します。物語が動き始めるのはリーが以前逮捕したボビー・デウィットが出所してきてからです。そこからのプロットの構築はなかなかのものでした。前半のあの無駄なのでは?と思わせたバッキーを中心とした三角関係をはじめとした人間関係が後半でのサスペンスにつながっているのです。退屈だとも感じた前半の人間関係の描写の中に後半の謎解きの布石があちらこちらにひかれていたのです。これには「してやられた!」って感じでした(^^;。デ・パルマ監督独特の美しい映像と相まって感心させられましたし、自分の浅はかさが嫌になりました(笑)。
これらのことからデ・パルマ監督はブラック・ダリア事件そのものを描きたかった訳ではなく、この事件の裏側にある男女の愛憎劇を描きたかったのだと見終わってしばらくこの作品のことを考えてそう思いました。でもやっぱり難しい作品であることには変わりなく、気を抜かずあらゆるシーンに目を光らせ、しっかり見ていないと後半のおもしろさが半減すると思います。何回か見ないと理解できない玄人好みの作品だと思います。監督が目指したものと僕が想像したもののギャップはとても大きかったです(笑)。サスペンスというより人間ドラマとなっています。
投稿日
2007/08/26
レビュアー
武蔵野婦人※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
デ・パルマ。もう、なんて存在感のある名前なんざんしょ。
デ・パルマが作ったというだけで、ひざを正してみなくっちゃ。しかもあーた、あのブラックダリア事件をベースにしてるんよ。
で、鑑賞。
ちゃんと最後まで引っ張られるように見ました。
いや、ぐいぐい引っ張られて。。。。というよりも
とりあえずゆるみながら、道に迷いながら
最後の糸は切れることなく、とりあえず最後まで。
うーん、悪くはないと思うんですよ。
このあたりは、ベテランのレビュアーのみなさんもいろいろ書いていらっしゃるし、いろいろ読ませてもらうと、なるほどなあと思います。
でも何なんだろうなあ。
この最後に残る薄っぺらい感じは。
なんか、すっごいもったいない感じ。
もっともっとがっつり見せてほしかったなあ。
まあ、ないものねだりかもしれませんが。
ただ、なんともいえないこのもの足りなさの根っこに
キャスティングの失敗があるように
私には思えてならんです。
なんといっても、警官の暴走と汚職と三角関係を
猟奇殺人の中でハードに描くには
ジョシュ・ハーネットはヤワすぎ。
(繊細でとってもいい俳優さんだとは思いますが)。
娼婦と犯罪に手を染めたアーロン・エッカートも、裏のあるオーラを放てない感じだし。とにかく、この二人の相棒が、ボクシングやってるところからとっても違和感。ちゃうやん、ボクサーの存在感と。
何よりもヒラリー・スワンクの役どころが決定的に威厳に欠ける。彼女の父親もキーマンなのに、もっとぎらぎら存在感があってもいいのになあ。
唯一スカーレット・ヨハンソンがクラシックな美貌を披露していましたが、でもきれいなだけなんだよなあ。
クライムサスペンスの盛り上げ役としての技量が、もいっちょ格上の俳優さんで見たかった。
なーんて、キャスティングに目が行ってしまうという時点で
ストーリーの牽引力がいまひとつなのかもしれません。
で、そんなないものねだりで、もっともっと…と求めてしまうのも、ブライアン・デ・パルマという監督の存在感ならではなのかもしれません。敬意をはらって、鑑賞終了といたします。
投稿日
2007/05/14
レビュアー
オタエドン※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
心を入れ替え、映画館にいるつもりになって、携帯の電源を切り、部屋は真っ暗にして、ヘッドホンつけて鑑賞。ばっちり!
いつになく人物像が絡み合い、殺人事件の捜査と、刑事たちの過去とが交差しあい、後半の息つまる展開までフルスピードで。
40年代の雰囲気がかもし出す世界、空気感、偏執な愛の姿、そして惨たらしい死体にカラス。やっぱり、ブラック・ダリアだ〜・・・と、妙に納得。デ・パルマのお得意分野がちりばめられ、俳優陣の好演でクライム・サスペンスを盛上げていました。
デ・パルマ監督のこだわった、クライマックスの螺旋階段風なあのシーンは、「めまい」を思い出しましたが、いかがでしょうか?
H・スワンクの名前がマデリン、ヒッチコックへのオマージュでしょうか?
「チャイナタウン」「L.A.コンフィデンシャル」そしてこの作品へと続く、ハールボイルドな世界、なかなか楽しませてもらえたと。
お好みに合ったら、めっけもんでしょう。
投稿日
2008/09/22
レビュアー
pokorou
飛べない魔女さん同様、私も誰が誰なんだかちんぷんかんぷんでした。
ベティー、ダリアは当然の事、苗字で呼んだり、名前で呼んだり、あだ名で呼んだり、も〜、誰の事を言ってるのかわからんから話もわからん様になってきて・・・
アホは観たらあかん映画やな。と思った。
唯一銃口を口に突っ込んで自殺した、あのお母さんの演技には、たまげた。
投稿日
2007/05/22
レビュアー
ぶわつ いや面白かったですよ。それは確かに。
けど、観終わった後、どことなく物足りない気分が。
何て言えばいいのか、目を覆わんばかりの凄惨な猟奇殺人が起きて、明らかに常軌を逸した人々がいて、見えているものの後ろにある闇は限りなく深そうなのに、なんだか、あっさりすっきりスマートな印象。登場人物たちも、それぞれに裏があるのに、どこか影が薄くて、もうひとつ掴みきれないし魅力を感じない。
較べても意味がないと思いつつもどこかで『L.A.コンフィデンシャル』と較べてしまっている自分がいるのもわかってるし、エルロイの原作も未読。それでも思ってしまう、果たしてこの作品の監督にブライアン・デ・パルマは適切だったんやろうか?って。もちろん、デ・パルマが悪いということではないし、はっきりとした根拠があってのことではなく、語られる内容と映像(スタイル)がそぐわないような感覚がどこから来るのか思い巡らせているうちにふと浮かんだだけのことで、“だったら誰がいいんだよ!”と問われても咄嗟に思い浮かばないから、説得力も何も無いわけですが・・・。