ＬＯＦＴ　ロフト

雰囲気や空気感については完璧。
しかし、安達祐美が登場してきたあたりから映画が変な方向へと流れていて、
ホラーなのかサスペンスなのかラブストーリーなのかコメディなのかよくわからなくなってしまった。

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

レビューを表示する

すべてが説明不足。
中谷はなぜ泥を吐くのか、スランプの原因は何か、西島はなぜ安達を殺したのか、そもそも西島は何をしたかったのか、トヨエツはなぜミイラを研究室から持ち出したのか…とにかく観客が物語を理解するために必要な説明が全くなされないので「話が理解できない」という娯楽映画としてあり得ない結果になっています。
「考えるな!感じろ！」とか？監督は30年くらい前の世界から来た人なのかなー。

主人公に共感できない。
背景が描かれていないことももちろんですが、行動がいちいち不自然というか。スランプだから環境を変えたい、それはいいけど普通口から泥はいたら執筆どころじゃないよね、とか家の裏の廃墟にシートにくるんだ人らしきものを運び込んでいるのを目撃したら「あれは何の施設だろう？」じゃなくて通報だろ！とかあんな山奥の一軒家で夜停電したら外部に連絡取らないか?携帯持ってるんだからさ、とかもうね。

ラストが意味不明。
そもそもストーリーが説明不足なので納得のいくラストというのも始めから無いような映画なんですが、それにしても途中で投げたとしか思えない終盤の意味不明な展開には開いた口がふさがりません。

映画とはバランスですからストーリーが重視されないような作りであればそれを他の何かで補う必要がありますが、映像的な面でも確かに森の風景はきれいに撮れているしミステリアスな雰囲気もそこそこ出ているんですが、なんか中途半端なんですよね。そこにこだわるならもっとやらないと。本当に「途中で飽きちゃたけど完成させなきゃいけないからとりあえずレンアイとかドンデンガエシとか入れてみました」ってこと？って見えてしまう。
まあ、監督、出演者のファンだけが観ればいいのかなぁ。

西島秀俊ファンでちょっと変わった役で出ているというので借りて
みたけど・・映像が暗くて表情もわからないし、なにが起きているのかもわかんなかった・・。

礼子と吉岡の気持ちの高まりかたも分けわかんないなかであんまり
にも唐突すぎて笑っちゃったけど。

でも・・やはり西島さん演じる木島は怖かった〜。
あの棒読みのようなセリフ回しが木島の不気味さを強調してて
ぞくっとして、ミイラよりも幽霊よりもぞくっとしてしまった。

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

レビューを表示する

　う〜ん・・・なんだか、ややこしいなぁ。
どこまでが現実で、どこからが妄想か。

　ラストのほうで、割と唐突にラブストーリー的な感じが出てきて、
で、急に
「礼子」
って呼び捨てにしちゃうし、すっごいクサ〜いセリフの応酬になったりして。
（お昼のドラマのような）

　あれも現実と妄想の狭間を出すべく演出なのでしょうか？

　安達裕実ちゃんのあんな役は初めて観たので、おもしろかった。
表情も怖くて良かったけど、急にふわっと現れたり、物陰から体半分出してたり。
怖いっちゃ怖いけど、よくある手法ですな。

　沼を指さして、ボーっと立ってるところなんか・・・リングの呪いのビデオみたいだったし。
ワンピース着て、髪の毛ボサボサで。

　しかし、中谷美紀さんは美人ですねぇ。

　中谷さんの悲鳴は
「キャア〜ッ！！」
ではなくて
「うわぁっ！！」
みたいな、瞬発力のある悲鳴でして、これがなかなか。
観ているこっちは、そのたびに、怖いというより
びっくりして、飛び上ってしまった・・・。

　ラストは良かったです。
中谷さんの呆然とした姿が。声も出ない・・・エンド。

何か起こるんだろうと期待感だけが先行して、結局何も無かったみたいな作品です。
ストーリーも何が何だか分かったような、そうでないような展開です。ミイラと殺人事件の関連もさっぱり分からない。
展開自体重くてテンポも良くないです。
安達祐実もいただけません。（笑い）