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20世紀初頭、アイルランドの寒村を舞台に、駐在しているイギリス軍守備隊指揮官ランドルフと、その村に住む人妻ロージーとの不倫を通して描かれるヒューマン・ドラマ。人間のおろかさ、聡明さ、葛藤を重厚に描く名作。
製作年: |
1970年 |
---|---|
製作国: |
アメリカ |
原題: |
RYAN’S DAUGHTER |
受賞記録: |
1970年 アカデミー賞 助演男優賞
1970年 ゴールデン・グローブ 助演男優賞 |
監督: |
デビッド・リーン |
---|---|
出演: |
ロバート・ミッチャム 、 サラ・マイルズ 、 トレヴァー・ハワード 、 ジョン・ミルズ 、 レオ・マッカーン 、 クリストファー・ジョーンズ 、 バリー・フォスター 、 レオ・マッカーン |
脚本: |
ロバート・ボルト |
撮影: |
フレディ・ヤング |
音楽: |
モーリス・ジャール |
20世紀初頭、アイルランドの寒村を舞台に、駐在しているイギリス軍守備隊指揮官ランドルフと、その村に住む人妻ロージーとの不倫を通して描かれるヒューマン・ドラマ。人間のおろかさ、聡明さ、葛藤を重厚に描く名作。
製作年: |
1970年 |
---|---|
製作国: |
アメリカ |
原題: |
RYAN’S DAUGHTER |
受賞記録: |
1970年 アカデミー賞 助演男優賞
1970年 ゴールデン・グローブ 助演男優賞 |
監督: |
デビッド・リーン |
---|---|
出演: |
ロバート・ミッチャム 、 サラ・マイルズ 、 トレヴァー・ハワード 、 ジョン・ミルズ 、 レオ・マッカーン 、 クリストファー・ジョーンズ 、 バリー・フォスター 、 レオ・マッカーン |
収録時間: | 字幕: | 音声: |
---|---|---|
108分 | 1:ドルビーデジタル//英語 2:ドルビーデジタル//日本語 3:ドルビーデジタル//英(解説) |
|
レイティング: | 記番: | レンタル開始日: |
DLR65170 | 2006年09月29日 | |
在庫枚数 | 1位登録者: | 2位登録者: |
8枚 | 0人 | 0人 |
収録時間:
108分
字幕:
音声:
1:ドルビーデジタル//英語
2:ドルビーデジタル//日本語
3:ドルビーデジタル//英(解説)
レイティング:
記番:
DLR65170
レンタル開始日:
2006年09月29日
在庫枚数
8枚
1位登録者:
0人
2位登録者:
0人
DVD
収録時間: | 字幕: | 音声: |
---|---|---|
108分 | 1:ドルビーデジタル//英語 2:ドルビーデジタル//日本語 3:ドルビーデジタル//英(解説) |
|
レイティング: | 記番: | レンタル開始日: |
DLR65170 | 2006年09月29日 | |
在庫枚数 | 1位登録者: | 2位登録者: |
8枚 | 0人 | 0人 |
収録時間:
108分
字幕:
音声:
1:ドルビーデジタル//英語
2:ドルビーデジタル//日本語
3:ドルビーデジタル//英(解説)
レイティング:
記番:
DLR65170
レンタル開始日:
2006年09月29日
在庫枚数
8枚
1位登録者:
0人
2位登録者:
0人
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舞台は独立戦争のきな臭さが漂うアイルランド。片田舎の寒村には一件の酒場があり、その店主の名はライアン。そして彼には一人娘のローズがいた。
ローズは田舎育ちだが、寂しい村では唯一の娯楽場の酒場は金だけは潤っているようで、父のライアンから豪華なプレゼントをもらい、身なりと気分だけは都会の娘を気取っているように見える。砂浜を一人意気揚々と歩く姿からは元々が闊達で奔放な性格なのだと思え、それが数々の貢物を受け取ったことで、貧しい村人とは私は違うのだという自尊心から気位も高くなったように思える。さらに自分が持たないものを求めた彼女は、自分に似合わない伴侶を迎えようとするのだろうか。19歳の彼女が選んだのは中年の小学校教師で、彼女が欲しがったのは伴侶そのものではなく、彼が持つ知性とそこから生まれる尊敬だったのかもしれない。
物語に度々挿入される美しいアイルランドの原野が印象的。その広大な大地に、荒ぶる大風に吹き飛ばされまいとしがみつくように暮らす寒村の人々。暮らしぶりは貧しく、無知で粗野で、たくましく生きることには長けた人たち。その彼らの村に駐屯するイギリス兵。兵士への敵対心は愛国心によるものだろうが、その火を燃え盛らせるのに注ぐ油は貧困からなのだろう。苦境にあえぐ鬱憤の憂さ晴らしを、圧制の行使者にぶつけたのだろう。仕事もなく娯楽も少なく日々たまる不満、イギリス兵は彼らの同胞ではなく異端者として、そのはけ口に選ばれる。
そんな村に戦場で傷ついた一人のイギリス人少佐が現れ、ローズはたちまち恋に落ちる。男の持つ、もろさに心ほだされたのが始まりだったが、同郷の人々とは違う価値観を持つ彼女は、男に特別な魅力を感じたのだろう。憂いが影を落とす顔、自分を欲しがる貪欲さ、自分が与えられ続けてきた都会を感じさせる物腰、この村にはないローズには特別なものを持った男は、彼女を虜にし奈落へと共に落ちていくのだった。
ローズの父ライアンは村の中では裕福で、それが村人とは違う存在感を与え、威厳の、ようなものを持たせる。ライアンがローズに与え続けてきたのは愛の代価である貢物で、それが彼女にもまた特別な存在感を与え、彼女の考え方にも影響したのだろう。ライアンの価値観がローズにと、ややいびつな形で受け継がれ、彼女の性格を形作ったように思われる。
そのためにローズは彼女の名では直接呼ばれず“ライアンの”と但し書きを付けられるように呼ばれるのだろうか。寒村の知り合いだらけの馴染みからくる慣習だけではなく、父の庇護から抜け出さずに自分の思うままに生きられる特権を行使する女、父の一部として存在する者となるのだろうか。また、それゆえに、父を受け継いだ者として、父の罪を背負い裁きまで受けさせらるのだろうか。
すべてを見守るのは神父だが、彼はただ見守るだけで影響を与えることはない。
同じ寒村に住む異形の者、彼がローズに最も多大な影響を与えることになる。その容姿から馬鹿にされまともに相手さえされない男は、ローズと同じように、村では特別な者であった。金や力といった、それらを持つ持たぬでは考えや行動に差が出て人生にさえ大きな影響を与えるものを、一切持たず、気にさえしない者。彼の存在は、ライアンとローズ、村人たちの、ちょうど中間にあったため、ある意味無垢で純粋な、正統な審判者と成りえたのだろうと思わされた。
いわゆる不倫ものなのですが、少ないが印象深いシーンで二人の熱を伝え、荒ぶる自然の勢いや飾り気のない人の営みを描写しつくす作りには、作品が写し取ろうとしたのは官能のみならず、人を高ぶらせるどうしようもない性なのだと思います。
文芸の香り立つ匂いがむせ返るように濃厚で、それは重厚ではあるが、私にとってはやや冗長とも感じました。★3+
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これは、もっと見る価値のある作品だと思います。公開時に見たのですが、今でも衝撃が残っている作品です。愛ではなく、憧れを抱いていた男と結婚して直面した生活への失望を現す場面や、イギリス人指揮官と官能だけで結びつく経過など、素晴らしい描写だったと思います。社会情勢の裏の一つのエピソードですが、人間を知るのにいい作品だったと思います。
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教師が砂の上に二人の足跡を見つけるシーン。
ひとつは片足をひきずった跡、片足をひきずる(crippleはなじみにくいのでワンレッグ)という記号は誘惑者の印ですが、誘惑された側のもうひとつの足跡(フット・プリント)は途中からはだしになっています。はだしという記号には性的な意味があります。
(ハンターは地面に残された獣のフット・プリントを見て獲物の正体を見抜きますが、このプリントが文字の起源であると考えられています。)
誘惑者(外部から来たよそ者という意味でワンレッグです)と人妻が残したフット・プリントから教師はその意味を幻視するのですが、この息を飲むように美しいシーンは本当にみごとですね。
ワンレッグという映画的な記号には性的不能の意味もありますが、この場合、誘惑者ドリアン少佐ではなく、ローズの夫、田舎教師のチャールズの属性になっています。
父親と娘ほど年の離れた夫婦の場合、若いローズにとってはチャールズは性的無能に等しいのです。
チャールズが庭の花を摘んできて押し花にするとき、ローズは自分が生きた花ではなく、押しつぶされた花のようだとおもったことでしょう。
ローズは夫との退屈な日常から脱出したかった。この息詰まるようなせまくるしいアイルランドの片田舎からの脱出を夢見るローズの想いが冒頭の傘に表現されています。
この世の果てである崖から飛んでゆく傘は、しかしながら神父とマイケル(ワンレッグの道化)に拾われてしまう。
神父とマイケルのコンビは性的な禁止の記号です。
この記号はローズの父親であるライアンをも指し示しています。
娘を独占しようとするライアンには娘に対するタブーがあり、それがこの映画の秘密なんですが、これ以上深入りは禁物です。
このライアン(RYAN)という名前にはLIAR(うそつき)という意味が隠されているかもしれません。イギリス軍守備隊に密告したのはライアンなので、追放されるべきはローズではなくライアンの方なのですが、いくら娘の不倫が許せないからといって、何故卑劣な嘘をついたのか?
この映画のテーマはそのタイトルが指し示しているとおり、ライアンとその娘の物語であり、タブーを犯したものの追放なのですが、無実(無垢)な者の受難の物語でもあります。
ライアンとドリアン少佐、チャールズ、神父、マイケルはワンレッグという記号によってつながっているのですが、あまりにややこしい話なので、とりあえずこれでオシマイ。
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ユーザーレビュー:21件
投稿日
2010/12/08
レビュアー
ひろぼう※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
舞台は独立戦争のきな臭さが漂うアイルランド。片田舎の寒村には一件の酒場があり、その店主の名はライアン。そして彼には一人娘のローズがいた。
ローズは田舎育ちだが、寂しい村では唯一の娯楽場の酒場は金だけは潤っているようで、父のライアンから豪華なプレゼントをもらい、身なりと気分だけは都会の娘を気取っているように見える。砂浜を一人意気揚々と歩く姿からは元々が闊達で奔放な性格なのだと思え、それが数々の貢物を受け取ったことで、貧しい村人とは私は違うのだという自尊心から気位も高くなったように思える。さらに自分が持たないものを求めた彼女は、自分に似合わない伴侶を迎えようとするのだろうか。19歳の彼女が選んだのは中年の小学校教師で、彼女が欲しがったのは伴侶そのものではなく、彼が持つ知性とそこから生まれる尊敬だったのかもしれない。
物語に度々挿入される美しいアイルランドの原野が印象的。その広大な大地に、荒ぶる大風に吹き飛ばされまいとしがみつくように暮らす寒村の人々。暮らしぶりは貧しく、無知で粗野で、たくましく生きることには長けた人たち。その彼らの村に駐屯するイギリス兵。兵士への敵対心は愛国心によるものだろうが、その火を燃え盛らせるのに注ぐ油は貧困からなのだろう。苦境にあえぐ鬱憤の憂さ晴らしを、圧制の行使者にぶつけたのだろう。仕事もなく娯楽も少なく日々たまる不満、イギリス兵は彼らの同胞ではなく異端者として、そのはけ口に選ばれる。
そんな村に戦場で傷ついた一人のイギリス人少佐が現れ、ローズはたちまち恋に落ちる。男の持つ、もろさに心ほだされたのが始まりだったが、同郷の人々とは違う価値観を持つ彼女は、男に特別な魅力を感じたのだろう。憂いが影を落とす顔、自分を欲しがる貪欲さ、自分が与えられ続けてきた都会を感じさせる物腰、この村にはないローズには特別なものを持った男は、彼女を虜にし奈落へと共に落ちていくのだった。
ローズの父ライアンは村の中では裕福で、それが村人とは違う存在感を与え、威厳の、ようなものを持たせる。ライアンがローズに与え続けてきたのは愛の代価である貢物で、それが彼女にもまた特別な存在感を与え、彼女の考え方にも影響したのだろう。ライアンの価値観がローズにと、ややいびつな形で受け継がれ、彼女の性格を形作ったように思われる。
そのためにローズは彼女の名では直接呼ばれず“ライアンの”と但し書きを付けられるように呼ばれるのだろうか。寒村の知り合いだらけの馴染みからくる慣習だけではなく、父の庇護から抜け出さずに自分の思うままに生きられる特権を行使する女、父の一部として存在する者となるのだろうか。また、それゆえに、父を受け継いだ者として、父の罪を背負い裁きまで受けさせらるのだろうか。
すべてを見守るのは神父だが、彼はただ見守るだけで影響を与えることはない。
同じ寒村に住む異形の者、彼がローズに最も多大な影響を与えることになる。その容姿から馬鹿にされまともに相手さえされない男は、ローズと同じように、村では特別な者であった。金や力といった、それらを持つ持たぬでは考えや行動に差が出て人生にさえ大きな影響を与えるものを、一切持たず、気にさえしない者。彼の存在は、ライアンとローズ、村人たちの、ちょうど中間にあったため、ある意味無垢で純粋な、正統な審判者と成りえたのだろうと思わされた。
いわゆる不倫ものなのですが、少ないが印象深いシーンで二人の熱を伝え、荒ぶる自然の勢いや飾り気のない人の営みを描写しつくす作りには、作品が写し取ろうとしたのは官能のみならず、人を高ぶらせるどうしようもない性なのだと思います。
文芸の香り立つ匂いがむせ返るように濃厚で、それは重厚ではあるが、私にとってはやや冗長とも感じました。★3+
投稿日
2007/11/14
レビュアー
P.S.I love you.※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
これは、もっと見る価値のある作品だと思います。公開時に見たのですが、今でも衝撃が残っている作品です。愛ではなく、憧れを抱いていた男と結婚して直面した生活への失望を現す場面や、イギリス人指揮官と官能だけで結びつく経過など、素晴らしい描写だったと思います。社会情勢の裏の一つのエピソードですが、人間を知るのにいい作品だったと思います。
投稿日
2010/10/04
レビュアー
J ランタン※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
教師が砂の上に二人の足跡を見つけるシーン。
ひとつは片足をひきずった跡、片足をひきずる(crippleはなじみにくいのでワンレッグ)という記号は誘惑者の印ですが、誘惑された側のもうひとつの足跡(フット・プリント)は途中からはだしになっています。はだしという記号には性的な意味があります。
(ハンターは地面に残された獣のフット・プリントを見て獲物の正体を見抜きますが、このプリントが文字の起源であると考えられています。)
誘惑者(外部から来たよそ者という意味でワンレッグです)と人妻が残したフット・プリントから教師はその意味を幻視するのですが、この息を飲むように美しいシーンは本当にみごとですね。
ワンレッグという映画的な記号には性的不能の意味もありますが、この場合、誘惑者ドリアン少佐ではなく、ローズの夫、田舎教師のチャールズの属性になっています。
父親と娘ほど年の離れた夫婦の場合、若いローズにとってはチャールズは性的無能に等しいのです。
チャールズが庭の花を摘んできて押し花にするとき、ローズは自分が生きた花ではなく、押しつぶされた花のようだとおもったことでしょう。
ローズは夫との退屈な日常から脱出したかった。この息詰まるようなせまくるしいアイルランドの片田舎からの脱出を夢見るローズの想いが冒頭の傘に表現されています。
この世の果てである崖から飛んでゆく傘は、しかしながら神父とマイケル(ワンレッグの道化)に拾われてしまう。
神父とマイケルのコンビは性的な禁止の記号です。
この記号はローズの父親であるライアンをも指し示しています。
娘を独占しようとするライアンには娘に対するタブーがあり、それがこの映画の秘密なんですが、これ以上深入りは禁物です。
このライアン(RYAN)という名前にはLIAR(うそつき)という意味が隠されているかもしれません。イギリス軍守備隊に密告したのはライアンなので、追放されるべきはローズではなくライアンの方なのですが、いくら娘の不倫が許せないからといって、何故卑劣な嘘をついたのか?
この映画のテーマはそのタイトルが指し示しているとおり、ライアンとその娘の物語であり、タブーを犯したものの追放なのですが、無実(無垢)な者の受難の物語でもあります。
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