ブレイキング・ニュース

　あんな拙いメディア戦略で、警察の好感度はＵＰできるのか？かえって逆効果では？という素朴な疑問は置いておくとして、展開としてはとても楽しめた作品でした。
　否が応にも『踊る・・』と比べてしまいますね。レインボーブリッジ閉鎖したり、『サブウェイ・パニック』真似たり、そんな無理なことばかりしてるくらいだったら、この作品のリメイク権を頂戴したらいいんじゃないでしょうか。ちょうどこの作品で唯一気になったキャラの弱さをカバーできるし、けっこう面白く出来そうですよ。
　それにしてもケリー・チャン（の役）は可愛くなかったですねー。大抵こういう頭デッカチな女性指揮官の場合は、最後には彼女が馬鹿にしていた男性に助けられて、ホロリとするみたいなシナリオなんですが、この作品もご多分に漏れずといったところ。逆に犯人が女性で、ケリーの役が男性でも面白いと思いますけどね。この作品の場合。
　しつこいようだけど、ぜひその線で『踊る・・』でリメイクをオススメしたいです（無理だろうけど）。

　ようやっと、観ることが出来ました。
　皆さんのレビューはあまり読まずに、といってもオタエドンさんのお気には召さなかったというのだけは頭に入れつつ観始めたのですが、冒頭の長回しで早くも気に入ってしまいました。単純！
　これはどうやら長回しが始まったな、と思ったのでタイムカウンターとにらめっこ、結果８分強かなワンカットで押し切ったのは。このワンカットの中に、しっかり銃撃戦も描かれていて、あっちこっちに銃痕が出来上がっていくんですが、このへんの仕込みのタイミングとか、綿密に計算して何度もリハーサルやったんかなあとか妙なところで感心していました。
　個人的には、こういう冒頭長回しはロバート・アルトマンの『ザ・プレイヤー』以降お目にかかっていなかったので、愉しかったです。ちなみに『ザ・プレイヤー』は１２分くらいだったと思います。←ＤＶＤなかなかでないですね、これ。出てる？

　皆さん、おっしゃっているとおり、料理の場面もいいですね。旨そうだし。それに対抗するケリー・チャンも笑えます。

　ともかく、期待通り、堪能させてもらいました。

９１分の短い中で、まっすぐ分かりやすいストーリで進んでいきます。
メディアを利用した情報戦略というのは、なんだかイラク戦争での出来事を思い出させますが、今回の目的が警察の名誉挽回なので身近に感じます。
現場で犯人を追いかけるチョン警部補（リッチー・レン）と、指揮官レベッカ（ケリー・チャン）との“熱さ・クールさ”の対比がポイントです。そのせいか、日本でのこの映画のキャッチコピーは「香港版踊る大捜査線」だったかな？安いコピーに負けずいい１本に仕上がってます。
印象に残るのは、立てこもった犯人グループが華麗に料理を作るシーン。警察側、犯人側のドラマを平等に描いてたのが意外に良かった。


　

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ジョニー・トーのアクション路線の作品。
好みでいうとノワール・ハードボイルド系のものの方が好きなのですが、本作のアクションへの力の入れ具合は相当なもの。
十分興奮できる良い作品に仕上がってます。

冒頭からいきなりやってくれます。
状況説明をワンカットでいって銃撃戦が始まると同時に短いカットで繋いでいくっていうのはよく観る手法ですけどね、最後までいっちゃいましたか。
しっかりと銃撃戦を“体験”させて頂きました。
銃火器を含むこれだけの長回しはあんまり観たことがないなぁ。
長回しって空間演出やカメラワークも勿論重要なんだろうけど、次のカットへの繋ぎ目が結構難しかったりするんですよね、爆発をきっかけにカットを変えるなんてのは“黒い罠”なんかと同じでしょうか。

人物の背景や状況説明等、シナリオ上で余分な要素は全て排除されています。
アクションに照準を合わせたからでしょうか、このシャープさがまた良いですね。
そんな中にも心を和ませるシーンをスッと挟みこむ、このあたりはお手の物、巧いです。
実は娯楽アクションの要素だけではなく、もっと多くの事を感じ取れる作品なんでしょうけどね、そんな事に頭が回らないくらいの最後までアッという間９０分でした。

まぁそれにしても同じアクション映画を撮るにしてもこの監督は引き出しが多いですね。
このハイペースながらのクオリティの高さは素人が考えている以上に大変でしょう。
これからもかっこいい作品をお願いしますね、ジョニーさん。

星★★★★☆

観始めて数分、これ面白いぞ！・・最後まで
しっかり一気に観てしまいました。
以前、「PTU」を観ていたのですが、
私はこちらの方が好きですね。「PTU」
の主役の人が、こっちでは人質役。
犯人役の人もカッコ良いし、キャスティング
でも断然こちらの作品ですね。

香港行ったばかりなので、街並みとか懐かしく、
又、行きたいな〜。