Shall we ダンス? / 役所広司
Shall we ダンス?
/周防正行
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全体の平均評価点: (5点満点)
(57)
解説・ストーリー
「ファンシイダンス」「シコふんじゃった。」の周防正行監督が、今回は“社交ダンス”をテーマに描いた大ヒットコメディ。平凡な家庭を持ち、単調な毎日を送るサラリーマン杉山は、ある日電車の中から、ビルの窓際にたたずむ美女を目にする。杉山は彼女に会いたい気持ちを抑えられず、彼女のいた場所へ向かう。が、そこは杉山にはまったく縁のない社交ダンス教室だった。勇気を出して教室に足を踏み入れた杉山を待っていたのはあの美女と個性豊かな生徒たちだった……。
「ファンシイダンス」「シコふんじゃった。」の周防正行監督が、今回は“社交ダンス”をテーマに描いた大ヒットコメディ。平凡な家庭を持ち、単調な毎日を送るサラリーマン杉山は、ある日電車の中から、ビルの窓際にたたずむ美女を目にする。杉山は彼女に会いたい気持ちを抑えられず、彼女のいた場所へ向かう。が、そこは杉山にはまったく縁のない社交ダンス教室だった。勇気を出して教室に足を踏み入れた杉山を待っていたのはあの美女と個性豊かな生徒たちだった……。
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「Shall we ダンス?」 の解説・あらすじ・ストーリー
解説・ストーリー
「ファンシイダンス」「シコふんじゃった。」の周防正行監督が、今回は“社交ダンス”をテーマに描いた大ヒットコメディ。平凡な家庭を持ち、単調な毎日を送るサラリーマン杉山は、ある日電車の中から、ビルの窓際にたたずむ美女を目にする。杉山は彼女に会いたい気持ちを抑えられず、彼女のいた場所へ向かう。が、そこは杉山にはまったく縁のない社交ダンス教室だった。勇気を出して教室に足を踏み入れた杉山を待っていたのはあの美女と個性豊かな生徒たちだった……。
「Shall we ダンス?」 の作品情報
「Shall we ダンス?」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
Shall We ダンス?の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
136分 |
日本語・英語 |
1:ドルビーデジタル/ステレオ/日本語 2:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/日本語/(DVDリミックス)
|
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
DABR0259 |
2005年03月25日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
5枚
|
5人
|
1人
|
1:ドルビーデジタル/ステレオ/日本語
2:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/日本語/(DVDリミックス)
Shall We ダンス?の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
136分 |
日本語・英語 |
1:ドルビーデジタル/ステレオ/日本語 2:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/日本語/(DVDリミックス)
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レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
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DABR0259 |
2005年03月25日
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在庫枚数 |
1位登録者: |
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1:ドルビーデジタル/ステレオ/日本語
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ユーザーレビュー:57件
★★★★ ウンチクを捨て、男の居場所を描いた
投稿日:2007/02/06
レビュアー:ガラリーナ
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
レビューを表示する
修行僧、相撲と来て社交ダンス。マイナーな世界にスポットを当てた周防作品のトリを飾った作品がこれ。「ファンシィダンス」「シコふんじゃった」と連続して見て気がついたのは、この作品は社交ダンスのウンチクを訳知り顔で語ったりはしていない、ということ。主人公の心の流れとオーバーラップさせながら社交ダンスを見せることで、最終的には「社交ダンスって面白いもんなんだ」という気づきを観客に与えている。その押しつけがましくない手法こそが、社交ダンスをここまでブームにさせた一因ではないだろうか。
また、マイナーな世界をおもしろおかしく紹介するだけではなく、周防監督は今作で「男の居場所」について提示して見せたことが多くの人々の心を捉えた。会社でもない、家庭でもない、ダンス教室こそが杉山の居場所だった。ステップ一つ踏めない杉山が努力してどんどん上手くなる姿は、まわしが似合うようになるモックンよりも様々な意味を含んでいる。
しかも、杉山の思いはいったん断ち切られる。上手になりました、バンザイ!という結末にはしないところがニクい。杉山はダンスを好きであったと同時にダンスに逃げていたのだと観客に示すのだ。そうしていったん、落としておいてから再び心温まるラストのダンスシーンへ。この流れが実に巧みだ。
杉山に手紙を書いた後、ひとりダンス教室で踊る草刈民代のダンスシーンがいい。夕日の差し込む誰もいない教室で、白いワンピースを着て軽やかにターンする姿は、さすがバレリーナの美しさ。監督が惚れるのもわかります。
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7人の会員が気に入ったと投稿しています
クサい!
投稿日:2008/11/02
レビュアー:忙中有閑
レビュー書こうか随分迷いました。でも、私が邦画をほとんど観ない理由はこのテの映画が好きになれないからなのだという気もして、そのあたりを自己分析するつもりで書いてみることにしました。
まず竹中直人が苦手です。どんな作品でどんな役柄で出てきても「竹中直人」しかやれない(やらない?)。しかもその「竹中直人」自体が安物のフェイクのように薄っぺらで魅力が無い(私には)。従って起用した監督や製作者の意図を疑ってしまうのですが、それがとても煩わしいので嫌です。
杉山という主人公は「平凡なマジメ夫で仕事人間、要はツマラン男」という設定なので、役所広司は明らかにミスキャストでしょう。茫洋とした悟りの表情や、怯えたような気の弱い表情も上手いヒトですが、時折見せる不敵な笑みに滲み出る凄味(と言うか品の無さと言うか)が彼の真骨頂だと思うので、ハリウッド版リメイクのリチャード・ギアのほうがまだ適任です(サエない中年男にしては姿が良すぎる点では共通してますね)。
草刈民代さん(役者ではなくバレリーナで周防監督の奥様だそうで、何となく「さん」づけしなくてはいけないような気がしてしまいます)の「演技」について色々議論もあるようですが、この程度の「大根」は本職の女優にいくらでもいるし、元々監督の「ヨメ自慢」の為の映画ですからムキになることはないでしょう。ラストのダンスパーティーで杉山が現れる前の彼女にスポットライトが当たるシーンは、いくら「ヨメ自慢」でもやり過ぎで、監督はともかく草刈さんはよく恥ずかしくなかったなぁと感心してしまいました。
まだまだ「不満」はいくらでもありますが、結局私は邦画独特の「クサさ」が嫌いなのです。と言うか観ていて恥ずかしくなってしまう。杉山夫人の行動やセリフ、娘の両親への態度やセリフなんてあまりのクサさにとても正視出来なかったですよ。本来役所広司が演じるような男だったら、あの場面では「不敵な笑み」を浮かべて「バレちまったんなら仕方ないなぁ。ま、浮気したわけじゃないんだから、バタバタしなさんな。」ぐらいのセリフを吐くところでしょう。
だいたいサラリーマンなんて「マジメで仕事人間でツマラン」男ばかりと思っているのは、世の中知らない奥様族と芸能界の人間の思い込み(思い上がり?)で、ちょっと清純っぽいダンスの先生に淡い恋心を抱いてスクールに通って、香水のニオイをつけたまま家に帰ってバレバレ、などというドジなのは相当稀な少数派です。まして役所広司みたいにカッコイイ(?)オジさんだったら、若いネエサンと不倫の2つや3つ素知らぬ顔でやっつけて、ダンスのほうは隠れ蓑にするくらいシタタカなのがいくらでもいますよ。
「クサい」というのは、せっかく「フィクション」を作るのにわざわざ干からびた「きれいごと」を並べて「その他大勢」のウケをねらおうとする「紅白歌合戦」のようなのを言うのです。
このレビューは気に入りましたか?
6人の会員が気に入ったと投稿しています
素敵な作品♪ 邦画の中で一番好きです。
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
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ハリウッド版より日本版が断然いい!!
全ての日本人が共感しまくりの作品なのではないでしょうか?
仕事人間の日本のサラリーマンの象徴のような主人公:杉山。
駅のホームからふと目をやった先に美女発見。
そこから自分の単調な日々よりほんの少し逸脱する。。。
退屈でありきたりで剣呑な毎日に打ち込む事を見つけたのだね。
だけど、奥様には内緒。
内緒にしてたのも意味があるんだけど、美女にちょっぴり♪なのもあるんだよね。
浮気じゃないけど、ちょっとした憧れというか「いいな〜」という淡い感情なのかな。恋とか愛とか、そんなんじゃなくてもっと違う、そういう感情の原点みたいなモノなのかな。
分からなくもないが、されたら腹立つな(笑)
あと、社交ダンスで知り合った仲間との時間も楽しいと思う。
心のオアシスを見つけたんですね。
ただ、内緒にされてた立場ならやっぱりちょっと怒れるかも。
だって奥様だって家でのんびりしてる訳じゃないもんね。
家事だって立派な仕事。
旦那だけヨソで息抜きなんて、そりゃ、ズルイです。
・・・こういう感じって、社会人は共感すると思う。
家にいる奥様も奥様の立場で共感すると思う。
会社と家の往復で、毎日毎日ある意味規則正しい毎日で、同じ事の繰り返しで。。。
家事だって、毎日毎日家の中の狭い空間でクルクル働いて、しかも賃金ないし。感謝もあまりされないし。。。
「あ〜あ、疲れたなあ」
「休みたいなあ」
「・・・何かないかな・・・」
「何やってんだろ・・・」
・・・ほうっとため息ついて遠くを見たりなんかした事って誰にだってあると思う。
羽目を外したいとかじゃなくって、つまらない単調な毎日のどこかに≪ほんのちょっとだけ色がつけたい≫って感じだろうか。。。
ハリウッド版のオシャレで煌びやかな雰囲気ではとても表現できない、毎日に疲れている人間の方が圧倒的に多い日本のサラリーマン社会特有の雰囲気がとても上手く描かれていて、すごく感情移入してしまいます。
窓の外を物憂げに眺める美女・・・美女かどうかはともかく、こういう女性も夕方のオフィス街に多そうだし。。。
洗濯物を干しながら「あ〜あ・・・」と思うとか、家事をしながら窓の外を眺めてため息。。。って奥様だって絶対にいる。
全体的にダンスの音楽に揺られてスローなテンポで流れるストーリーもこの作品の雰囲気にとても合っています。
派手すぎず地味すぎない。。。ってところが日本人気質に合ってるのかなぁ?
だる〜くなってしまいそうな所に『竹中直人』がいいスパイスを効かせてますね(笑)
バレエダンサーの草刈民代が教える立場であまり踊らないところが更にいい!
このストーリーでプロのダンサーが生徒役で踊ったら『私、上手いでしょ〜』って感じで、素人さん達の一生懸命さとかが伝わりにくくなる気がするし。
役所広司や竹中直人、渡辺えり子・・・いかにも社交ダンスに縁の無さそうな人達が、頑張って一生懸命、でも楽しそうにダンスに打ち込んでいくから、見る方にも訴える物が生まれるんだと思う。
「な〜んか疲れちゃったな。。。」って≪ふうっ≫っとため息つくような日が続くようになったら見たくなる作品です。
仕事人間の旦那さまを待ってる奥様が見てもいいかも。。。夫婦で同じ趣味で楽しみが持てたら素晴らしいですよね。
・・・この作品、いろんな意味で心癒されますよ♪
このレビューは気に入りましたか?
6人の会員が気に入ったと投稿しています
すばらしい群像劇。
男女問わず楽しめる映画は結構少ないような。
男の人は理論だてるから薀蓄がすごいし(ごめんちゃい)、女の人は共感できるものに弱い。
でも、この作品は男女問わず楽しめるところがよしっ!
この作品は、生真面目なサラリーマンがフッとしたところで淡い恋ごごろを抱いちゃう、う〜ん。ちょっとひねくれて観ちゃえば「てやんで〜」の不純映画。(←大げさかも)。でも、
男の人の恋ごころって実はカワイイ。そのカワイさをもっとアップさせてくれるのが社交ダンスってところ。
男性が女性の手をとって体をくっつけて踊るなんてドキドキ。
でもエロティックに見せずキュートに感じさせてくれるのはこの作品のステキなところ。
ところがこの作品、とても奥が深い。
夫婦ってなんだろう?と考えさせられます。
この作品で夫婦の微妙な距離をうまく演出してくれている。
日常を忘れてちょこっとだけれど自分だけに許された時間。それも、淡い恋ごころも絡んでいる貴重な時間。そんな旦那様を奥様が理解してあげられるか・・・。
始めは役所さんの設定に共感できるな〜。わかるわ〜。なんて思っていたけれど、奥さん役の原さんの登場で役所さん、やっぱりだめよ〜。許せない〜。とやきもきさせられて、ラストで原さんに妻としてのさりげない優しさと包容力をみせつけられた。
ああ、夫婦といっても大人の男と女の築いてきたモノはすごい。私も見習わなくちゃ、寛大な心が必要なのよ。と、お勉強させられました。
また、社交ダンスを通しての群像劇が私をより一層満喫させてくれまして、お互いに刺激しあいながら人間としてちょこっと成長していく姿を見せてくれました。こんなところもステキな作品。
日常離れしていなくて、こころがシンクロできて、幸せな気分になれる。これは本当に最高傑作の映画。
これこそ、脚本よし、出演者よし、音楽よし、の三拍子そろった浮世離れしていない映画です。
このレビューは気に入りましたか?
6人の会員が気に入ったと投稿しています
スケベ心のある映画は好きだ!
周防監督作品は結構好きだが、なぜかヒットしたこの作品だけは観る気になれなかった。本木雅弘が主演ではない、というのも一因かな。彼の端正な立ち姿と、周防監督独特の“間”が好きだった。そこには、どこか現実感から遊離した世界がある。だから、役所広司というキャスティングには違和感があった。
で、今回観た感想は、――面白かった。
なるほど話題になるわけだ。埋火のように微妙に湧き上がる衝動は、周防監督作品の持ち味だが、不覚にも途中幾度も「社交ダンスをやろうかな」とスケベ心をかき立てられてしまった。
有名な作品だからいろいろと評も読んだが、個人的にはこの“スケベ心”に尽きるような気がする。だいたいこの監督の作品は、根底に男のスケベ心が流れている。
映画を観た後、心の裡に衝動が沸き起こる――ヤクザ映画を観た後、肩で風をきって歩いてみたり、ミュージカル映画を観た後に思わず踊りたくなったり、そんな衝動に駆られるのは幸せなことだ。
この作品は、そんな幸せを与えてくれる映画だ。最近は独り善がりな作品が増えて来たから希有な作品だと言える。(とはいえ、もう10年前か)
次回作はまだないのかな?
観ていない人も少ないと思うけど、オススメ!
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4人の会員が気に入ったと投稿しています
ユーザーレビュー
★★★★ ウンチクを捨て、男の居場所を描いた
投稿日
2007/02/06
レビュアー
ガラリーナ
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
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修行僧、相撲と来て社交ダンス。マイナーな世界にスポットを当てた周防作品のトリを飾った作品がこれ。「ファンシィダンス」「シコふんじゃった」と連続して見て気がついたのは、この作品は社交ダンスのウンチクを訳知り顔で語ったりはしていない、ということ。主人公の心の流れとオーバーラップさせながら社交ダンスを見せることで、最終的には「社交ダンスって面白いもんなんだ」という気づきを観客に与えている。その押しつけがましくない手法こそが、社交ダンスをここまでブームにさせた一因ではないだろうか。
また、マイナーな世界をおもしろおかしく紹介するだけではなく、周防監督は今作で「男の居場所」について提示して見せたことが多くの人々の心を捉えた。会社でもない、家庭でもない、ダンス教室こそが杉山の居場所だった。ステップ一つ踏めない杉山が努力してどんどん上手くなる姿は、まわしが似合うようになるモックンよりも様々な意味を含んでいる。
しかも、杉山の思いはいったん断ち切られる。上手になりました、バンザイ!という結末にはしないところがニクい。杉山はダンスを好きであったと同時にダンスに逃げていたのだと観客に示すのだ。そうしていったん、落としておいてから再び心温まるラストのダンスシーンへ。この流れが実に巧みだ。
杉山に手紙を書いた後、ひとりダンス教室で踊る草刈民代のダンスシーンがいい。夕日の差し込む誰もいない教室で、白いワンピースを着て軽やかにターンする姿は、さすがバレリーナの美しさ。監督が惚れるのもわかります。
クサい!
投稿日
2008/11/02
レビュアー
忙中有閑
レビュー書こうか随分迷いました。でも、私が邦画をほとんど観ない理由はこのテの映画が好きになれないからなのだという気もして、そのあたりを自己分析するつもりで書いてみることにしました。
まず竹中直人が苦手です。どんな作品でどんな役柄で出てきても「竹中直人」しかやれない(やらない?)。しかもその「竹中直人」自体が安物のフェイクのように薄っぺらで魅力が無い(私には)。従って起用した監督や製作者の意図を疑ってしまうのですが、それがとても煩わしいので嫌です。
杉山という主人公は「平凡なマジメ夫で仕事人間、要はツマラン男」という設定なので、役所広司は明らかにミスキャストでしょう。茫洋とした悟りの表情や、怯えたような気の弱い表情も上手いヒトですが、時折見せる不敵な笑みに滲み出る凄味(と言うか品の無さと言うか)が彼の真骨頂だと思うので、ハリウッド版リメイクのリチャード・ギアのほうがまだ適任です(サエない中年男にしては姿が良すぎる点では共通してますね)。
草刈民代さん(役者ではなくバレリーナで周防監督の奥様だそうで、何となく「さん」づけしなくてはいけないような気がしてしまいます)の「演技」について色々議論もあるようですが、この程度の「大根」は本職の女優にいくらでもいるし、元々監督の「ヨメ自慢」の為の映画ですからムキになることはないでしょう。ラストのダンスパーティーで杉山が現れる前の彼女にスポットライトが当たるシーンは、いくら「ヨメ自慢」でもやり過ぎで、監督はともかく草刈さんはよく恥ずかしくなかったなぁと感心してしまいました。
まだまだ「不満」はいくらでもありますが、結局私は邦画独特の「クサさ」が嫌いなのです。と言うか観ていて恥ずかしくなってしまう。杉山夫人の行動やセリフ、娘の両親への態度やセリフなんてあまりのクサさにとても正視出来なかったですよ。本来役所広司が演じるような男だったら、あの場面では「不敵な笑み」を浮かべて「バレちまったんなら仕方ないなぁ。ま、浮気したわけじゃないんだから、バタバタしなさんな。」ぐらいのセリフを吐くところでしょう。
だいたいサラリーマンなんて「マジメで仕事人間でツマラン」男ばかりと思っているのは、世の中知らない奥様族と芸能界の人間の思い込み(思い上がり?)で、ちょっと清純っぽいダンスの先生に淡い恋心を抱いてスクールに通って、香水のニオイをつけたまま家に帰ってバレバレ、などというドジなのは相当稀な少数派です。まして役所広司みたいにカッコイイ(?)オジさんだったら、若いネエサンと不倫の2つや3つ素知らぬ顔でやっつけて、ダンスのほうは隠れ蓑にするくらいシタタカなのがいくらでもいますよ。
「クサい」というのは、せっかく「フィクション」を作るのにわざわざ干からびた「きれいごと」を並べて「その他大勢」のウケをねらおうとする「紅白歌合戦」のようなのを言うのです。
素敵な作品♪ 邦画の中で一番好きです。
投稿日
2007/11/28
レビュアー
ももち
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
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ハリウッド版より日本版が断然いい!!
全ての日本人が共感しまくりの作品なのではないでしょうか?
仕事人間の日本のサラリーマンの象徴のような主人公:杉山。
駅のホームからふと目をやった先に美女発見。
そこから自分の単調な日々よりほんの少し逸脱する。。。
退屈でありきたりで剣呑な毎日に打ち込む事を見つけたのだね。
だけど、奥様には内緒。
内緒にしてたのも意味があるんだけど、美女にちょっぴり♪なのもあるんだよね。
浮気じゃないけど、ちょっとした憧れというか「いいな〜」という淡い感情なのかな。恋とか愛とか、そんなんじゃなくてもっと違う、そういう感情の原点みたいなモノなのかな。
分からなくもないが、されたら腹立つな(笑)
あと、社交ダンスで知り合った仲間との時間も楽しいと思う。
心のオアシスを見つけたんですね。
ただ、内緒にされてた立場ならやっぱりちょっと怒れるかも。
だって奥様だって家でのんびりしてる訳じゃないもんね。
家事だって立派な仕事。
旦那だけヨソで息抜きなんて、そりゃ、ズルイです。
・・・こういう感じって、社会人は共感すると思う。
家にいる奥様も奥様の立場で共感すると思う。
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家事だって、毎日毎日家の中の狭い空間でクルクル働いて、しかも賃金ないし。感謝もあまりされないし。。。
「あ〜あ、疲れたなあ」
「休みたいなあ」
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羽目を外したいとかじゃなくって、つまらない単調な毎日のどこかに≪ほんのちょっとだけ色がつけたい≫って感じだろうか。。。
ハリウッド版のオシャレで煌びやかな雰囲気ではとても表現できない、毎日に疲れている人間の方が圧倒的に多い日本のサラリーマン社会特有の雰囲気がとても上手く描かれていて、すごく感情移入してしまいます。
窓の外を物憂げに眺める美女・・・美女かどうかはともかく、こういう女性も夕方のオフィス街に多そうだし。。。
洗濯物を干しながら「あ〜あ・・・」と思うとか、家事をしながら窓の外を眺めてため息。。。って奥様だって絶対にいる。
全体的にダンスの音楽に揺られてスローなテンポで流れるストーリーもこの作品の雰囲気にとても合っています。
派手すぎず地味すぎない。。。ってところが日本人気質に合ってるのかなぁ?
だる〜くなってしまいそうな所に『竹中直人』がいいスパイスを効かせてますね(笑)
バレエダンサーの草刈民代が教える立場であまり踊らないところが更にいい!
このストーリーでプロのダンサーが生徒役で踊ったら『私、上手いでしょ〜』って感じで、素人さん達の一生懸命さとかが伝わりにくくなる気がするし。
役所広司や竹中直人、渡辺えり子・・・いかにも社交ダンスに縁の無さそうな人達が、頑張って一生懸命、でも楽しそうにダンスに打ち込んでいくから、見る方にも訴える物が生まれるんだと思う。
「な〜んか疲れちゃったな。。。」って≪ふうっ≫っとため息つくような日が続くようになったら見たくなる作品です。
仕事人間の旦那さまを待ってる奥様が見てもいいかも。。。夫婦で同じ趣味で楽しみが持てたら素晴らしいですよね。
・・・この作品、いろんな意味で心癒されますよ♪
すばらしい群像劇。
投稿日
2005/10/13
レビュアー
sheriff
男女問わず楽しめる映画は結構少ないような。
男の人は理論だてるから薀蓄がすごいし(ごめんちゃい)、女の人は共感できるものに弱い。
でも、この作品は男女問わず楽しめるところがよしっ!
この作品は、生真面目なサラリーマンがフッとしたところで淡い恋ごごろを抱いちゃう、う〜ん。ちょっとひねくれて観ちゃえば「てやんで〜」の不純映画。(←大げさかも)。でも、
男の人の恋ごころって実はカワイイ。そのカワイさをもっとアップさせてくれるのが社交ダンスってところ。
男性が女性の手をとって体をくっつけて踊るなんてドキドキ。
でもエロティックに見せずキュートに感じさせてくれるのはこの作品のステキなところ。
ところがこの作品、とても奥が深い。
夫婦ってなんだろう?と考えさせられます。
この作品で夫婦の微妙な距離をうまく演出してくれている。
日常を忘れてちょこっとだけれど自分だけに許された時間。それも、淡い恋ごころも絡んでいる貴重な時間。そんな旦那様を奥様が理解してあげられるか・・・。
始めは役所さんの設定に共感できるな〜。わかるわ〜。なんて思っていたけれど、奥さん役の原さんの登場で役所さん、やっぱりだめよ〜。許せない〜。とやきもきさせられて、ラストで原さんに妻としてのさりげない優しさと包容力をみせつけられた。
ああ、夫婦といっても大人の男と女の築いてきたモノはすごい。私も見習わなくちゃ、寛大な心が必要なのよ。と、お勉強させられました。
また、社交ダンスを通しての群像劇が私をより一層満喫させてくれまして、お互いに刺激しあいながら人間としてちょこっと成長していく姿を見せてくれました。こんなところもステキな作品。
日常離れしていなくて、こころがシンクロできて、幸せな気分になれる。これは本当に最高傑作の映画。
これこそ、脚本よし、出演者よし、音楽よし、の三拍子そろった浮世離れしていない映画です。
スケベ心のある映画は好きだ!
投稿日
2006/04/20
レビュアー
みなさん(退会)
周防監督作品は結構好きだが、なぜかヒットしたこの作品だけは観る気になれなかった。本木雅弘が主演ではない、というのも一因かな。彼の端正な立ち姿と、周防監督独特の“間”が好きだった。そこには、どこか現実感から遊離した世界がある。だから、役所広司というキャスティングには違和感があった。
で、今回観た感想は、――面白かった。
なるほど話題になるわけだ。埋火のように微妙に湧き上がる衝動は、周防監督作品の持ち味だが、不覚にも途中幾度も「社交ダンスをやろうかな」とスケベ心をかき立てられてしまった。
有名な作品だからいろいろと評も読んだが、個人的にはこの“スケベ心”に尽きるような気がする。だいたいこの監督の作品は、根底に男のスケベ心が流れている。
映画を観た後、心の裡に衝動が沸き起こる――ヤクザ映画を観た後、肩で風をきって歩いてみたり、ミュージカル映画を観た後に思わず踊りたくなったり、そんな衝動に駆られるのは幸せなことだ。
この作品は、そんな幸せを与えてくれる映画だ。最近は独り善がりな作品が増えて来たから希有な作品だと言える。(とはいえ、もう10年前か)
次回作はまだないのかな?
観ていない人も少ないと思うけど、オススメ!
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