ジャングル・ジョージ

ディズニーのツボをしっかりと抑えてます。
黙ってりゃ結構いい男なのに、コメディがめちゃめちゃ似合うブレンダン・フレイザー。な〜〜んも考えずに、ただ彼を堪能すべし。
私的には「ゴリ」がいい味出してて好きですが。

ブレンダンフレイザーの鍛えられた肉体は一コマ一コマ静止して見たくなる。コミカルで純粋な演技が目をくぎづけに。ターザンでおなじみのおたけびは元気にさせてくれ、見終えたあとの爽快感は何度もこの作品を見たくなる。すっかりブレンダンのファンになってしまった・・・

舞台には“第四の壁”がある。ステージと客席を分ける透明な壁。虚構と現実の境目だ。子供の頃、『ピピン』を観ていたら、主人公がいきなり客席に語りかけて来てビックリしたことがある。「こんなことをしていいの？！」と思った。それが、ブレヒトが多用した演劇的な手法の一つであると知ったのは、ずいぶんと後になってからのことである。

そう言えば、ディズニーのコメディ番組は、この手法が多い。登場人物が視聴者に本音を語り、それが場面の転換や時間の経過に用いられる。子供向けの番組にも関わらず、演劇的な手法を取り入れているところに、ディズニーの奥深さがある。
ディズニーチャンネルを見ていると、時々、舌を巻くような番組に出会うことがある。基本的に私はアンチ・ディズニーだが、さまざまなコンテンツに対する研究ぶりは凄まじい。その点は、大いに学ぶべきだと思うのだ。

本作品では、ナレーションが、劇中の登場人物の行動を決めたり、ケンカしたりする。
それでも、観客の集中力を途切れさせることなく、最後まで引っ張ってみせた脚本は、見事。そこは、さすがディズニー、凡百の脚本家には出来ない芸当を見せてくれる。

――アフリカのド真ん中、観光用飛行機が墜落し、赤ん坊が行方不明になってしまう。
そして、25年。あの時の赤ん坊は“喋る”ゴリラに育てられ、動物たちに君臨するジャンル・ジョージとなっていた。
或る日、途轍もない大金持ちの令嬢アースラは、ジャングルを旅行中に迷子になり、ライオンに襲われているところをジョージに助けられる。ジョージと過ごすうちに次第に心を惹かれて行くアースラ。
ところが、アースラを探しに来たフィアンセのライルは、間違えてジョージを撃ってしまう。アースラは、医者に診せようとジョージを連れてサンフランシスコに帰り、ライルは地元の警察に逮捕されて拘留されてしまう。
……というお話し。

“ターザン”をモチーフにしたディズニーのＴＶアニメ『ジャングル・ジョージ』の実写映画版である。オリジナルは観たことがないので分からないが、たぶんシチュエーション・コメディの類いだろう。

出演は、ジョージ役にブレンダン・フレイザー。まだ若くて、締まった体つきをしている。『ハムナプトラ』シリーズよりも精悍な印象だ。

アースラ役には、レスリー・マン。あまり馴染みのない女優さんだが、『ラストマン・スタンディング』や『ケーブル・ガイ』に出演している。

ライル役には、トーマル・ヘイデン・チャーチ。『サイドウェイ』や『スパイダーマン３』等で評価の高い俳優さん。

アースラの母親役には、ホランド・テイラー。『ロマンシング・ストーン』や『スパイキッズ』シリーズで良い印象を残している。

監督は、サム・ワイズマン。ＴＶシリーズ『ファミリータイズ』や『マイティダック２』等でメガホンを取って来た方だ。笑いのツボを心得ている。

音楽は、『アダムズファミリー』シリーズのマーク・シェイマン。単純なフレーズを繰り返すテーマソングが耳にこびりついて離れなくなる。(笑)

オススメ！

ブレンダン・フレイザーって本当にいい顔するよね。
どの顔も大好きです。
内容はオチまで想像通りに進んでくれるので、ストレスも無いし、王道ストーリーだし、コメディタッチでさくさくと進むので本当観てて飽きない！

楽しくなって元気がでる映画です。元気になりたい時におすすめです。
この映画を見てから、ふだんの癒しが必要なときのためのDVDのコレクションに加えるために購入してしまいました。癒されますよー。