ＣＵＢＥ　ＺＥＲＯ

　名作だった１作目と比べると少し見劣りがします。でも、この映画もなかなかのものです。

　キューブの内部が少々古めかしい感じで、それが妙にリアルです。こんなんやったら今の技術でも作れそう、って感じです。キューブの謎も徐々に明かされ、キューブ２に比べてもおもしろかったです。

　この映画のミソは、最後に捕まったウインが国家と神に対する反逆行為で有罪、と言い渡される所だと思います。出口まで到達した仲間も、神を信じるか、という質問をされます。いったい神とは何でしょうか。アメリカは非常に宗教（キリスト教）色の強いところと聞いています。全部否定するわけでは有りませんが、個々人が信仰すれば良いわけで、強制されるものでは無いと思います。彼は神を信じない、と言って処刑されました。これでは宗教裁判と同じではないでしょうか。ＷＡＳＰという言葉がありますが、こういう映画を観ていると、アメリカ人（ＷＡＳＰ？）の何か非常に自己中心的な感じがしてきます。皆がクリスチャンという前提に立っているような気がしますね。確かにアメリカではクリスチャンが絶対的に多いですが、無神論者や仏教徒は、人間として見ないんですかね。神を信じないから処刑されるんだったら、仏教徒なんかは即処刑ですか。
　だいぶ横道に反れましたが、映画自体の完成度は結構なものだと思います。もう少しキューブの謎を解いて、最後はキューブを壊すような続編を作って貰いたいものです。

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一作目には及びませんが、かなりの秀作でした。
トラップがちゃんと現実的な方法なのも、分かり易くて好感が持てます。（二作目のように四次元とか訳の分からん設定が入り込まない分、理解しやすい）
一作目とのリンク部分が多いのも、見ていて楽しいです。
そして、勿論一作目のベースになっていますが、微妙に相違点がある装置も、違いが見ていて面白いです。（でも一作目よりも前という設定であるにも関わらず、一作目よりも最新機器に見えてしまいますが。笑）
グロさエグさ、スプラッタ度残虐度は全作通して文句無く一番ですね。スプラッタホラースキーとしては、そういった点でも楽しめました。

※それでも多い、疑問点及び突っ込み点↓

●一作目の彼らに繋がるのは分かったけど、役者が違うという事は違う人なのだろうか。それとも役者違うけど同じ人達だと思ってね、と言いたいのだろうか。でも名前も違う。という事は、同じような状況が幾度も起きてる、という事だろうか。
●結局女性と子供はどうなったのだろうか。（あの状況で助かったとは到底思えないが）
●出口まで来た被験者が、もし「YES」と答えていれば無事に出してもらえるのだろうか。（何て答えようが最終的には殺されそうな気はするが）
●今作の主人公であるウィンが、一作目のカザンだったとして、一作目ラストの白い世界に入って行くのは出口に行ったという事だろうから、例の質問をされたという事になるのだろうけど、結果はどうなったのだろうか。
●あれだけハイテクマシンのくせして、配線を数本切断しただけでおかしくなるとは、どれだけ柔いのか。そんなにデリケートで大切な配線を、あんな風に剥きだしにしておくのはおかしくないか。
●夢まで録画できるというのはおかしくないか。（それを言ったら二作目は全てがおかしい事になるけれど）
●というかぶっちゃけこの映画の時代設定はいつですか。

そして、最後に。
結局のところどうして、何が目的であの『CUBE』は作られ、どういった基準で被験者を選んでいるのか。最も知りたい部分が最後の最後まで謎でした。残念！
でも、総評は、◎。大変面白かったです。

やめときゃよかった。

「ＣＵＢＥ」に度肝を抜かれてホラーとは違った恐怖を感じた。

そして２作目。柳の下にドジョウは２匹いなかった。

いよいよ本編。

娘曰く「前ので懲りたんでしょう。やめれば〜」

正解でした。

結局私、ＣＵＢＥで観たショッキングなシーンを
越えるところを観たかっただけなのかもです。

CUBE2はどこかスカスカした薄い印象でしたが、ZEROは第一作と同じ重い空気が立ちこめていて息苦しい程です。一足間違えれば、恐怖と痛みと死のお迎え、緊迫感よ、おかえりなさい。それとともに箱管理スタッフも新たに登場、こちらも死と仲良しで緊迫をプラス。

しかし不思議なCUBE三部作。シリーズなのに制作国からして違うのですね。箱のデザインもスタイリッシュで凄惨なシーンを排除したアメリカ映画の前作 CUBE2。作ってみたもののイマイチだったので初めの路線に戻して3番目を作りましょうかね、そんな囁きを感じるカナダ映画の3(ZERO)。しかしもうファーストから9年も立っていたとは少し驚きです。

ちなみにファーストのコピーはこれでした。

『世界を犯す、騒がしい絶望。
カナダの恐るべき新鋭がおくる、２０世紀の言葉では語れない
オーヴァー・ジャンル・ゲーム・ムーヴィー。』

ある種、潔いよくファーストシーンからのスプラッタですので、2で油断した(私のような）方はお気をつけを。ちょっと椅子から飛び上がりました。

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　一作目を思い出させてくれるほど、面白かったと言っておきましょう。２作目がつまらなかったので、どうかなという心配はあったものの、今度は正解。
　キューブのやられる側だけでなく、監視する側、作った側の人間たちが初めて登場します。なぜ、彼らはキューブに入れられたのかも分かってきますが、その理由はそれほどあっと驚くようなものではないので、別にどうでもいいかなという気はします。
　仕掛けは目新しいものが出てきます。こんな高性能な殺人機械を発明したのはだれでいつの時代ってきもします。
　普通では絶対逃げられないキューブから逃げ出せるのは、電源がおちたときだけなんてのも、殺人兵器がむちゃくちゃ未来的なのに、かなり現代的な感じ。外にいる人間たちも今の人たちで、こんなすごい施設できるんかいなとも思っちゃう。
　ともかく、眠気は感じない作品です。
ラスト、彼女と娘はいつどこで出会ったのですか。娘は最初から捕まっていなかったのかな？