青い車

　全般的に人と人との会話の意味自体が解りませんでした。
　何を伝えたかったのかももちろん解るわけもなく・・・
　正直、作者の独り善がりにしか思えませんでした。

　倫理的・道徳的観点からこの映画を見れば、確かに批判はあると思います。まあそういうPTA的視点で映画を見る事自体がどうかと思いますが（『バトル・ロワイヤル』みたいにね）、個人的価値観にそぐなないと思うひともいるでしょう。原作を越えてないという批判も、僕は原作を読んでないのでよくわかりませんが、出てくること自体はべつにどうでもいいなと思います。興行成績がよく、日本映画の流れを変えたと言われる『ピンポン』は、映画よりも原作のほうが何倍も感動したんですがね。
　僕はただただ個人的に、この映画がとても好きです。最初見たときはそれほど意識していなかったのですが、麻生久美子と宮崎あおいって、ぼくが好きな女優のトップスリーに入るんですよね（もうひとりは長澤まさみ）。この人たちが出てる映画って、もちろん質の上下はあるんだけど、何か引き込まれてしまう特別なオーラがあるような気がします。この映画はその二人が姉妹役として出てる。これは観ないわけにはいかないでしょう
　僕は日本映画というのは基本的にストーリーよりは雰囲気を重視してみています。ストーリーだけを較べたらはっきりいってハリウッドやヨーロッパのほうがはるかに想像力がある。でも日本映画には外国映画にはない親近感のようなものがあって、ぼくはべつにナショナリストでもなんでもないのだけど、この空気は確かに独特だなあというものがこの映画にもあった。麻生久美子さんの一途さって、癒されるものがある。宮崎あおいさんの透き通ったダークさも、だれかを傷つけずには生きることができない人間にとっては、ある意味救われるものがあるのです。こういうのって、ハリウッド女優にはなかなか出せないものでしょう（例外はあるけど）。要するにそれぞれのキャラクターを忠実に具現化してしまった映画と言うべきなのかな。しかもそれが原作ものであることに少し驚いてしまうのだけれど。
　結局愛って言うのは、何かが死ぬことなしには前に進めることができないのかもしれない、そういう映画なのです。僕にはそれがとても切なかったです。それでも確実に前に進むことは稀なんだからね。

宮崎あおいと曽我部恵一に期待して観たんですが、映画全体としてチョットガッカリです。原作のマンガのほうが素晴らしいのでそちらのほうがオススメです。

ＡＲＡＴＡ演じる男に憤慨する作品でした。
私が麻生久美子と宮崎あおいが好きな分
なんなんだこの男はッ！！
と思わせました。ハァ・・・。

作品自体もそんなおもしろくないです。

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ＡＲＡＴＡ好きなので鑑賞。
きっと、本人にイチバン近い役だったんだろーけど、なんかリアルで、イヤだったかも(今までの映画はＡＲＡＴＡっておとなしい役ばっかだったから、そのイメージ)。
あと、あんな色の車に乗ってるヤツはいない。

でも、キャスティングはスバラシイ。
この配役じゃなかったら、見終わった後の感想が違ってくると思う。
なんか許せる男・ＡＲＡＴＡ。
カワイイ彼女・麻生久美子。
彼女の妹・宮崎あおい。
落ち着いて考えるとスゴイむかつく話なんだけど、なんかむかつかない。
あと、いちゃつき方がとてもかわいらしい。
そこそこ評価高いです。