赤目四十八瀧心中未遂

赤目四十八瀧心中未遂の画像・ジャケット写真

赤目四十八瀧心中未遂 / 大西信満

全体の平均評価点:(5点満点)

52

全体の平均評価点:

DVD

ジャンル :

「赤目四十八瀧心中未遂」 の解説・あらすじ・ストーリー

DVD

解説・ストーリー

生島与一は人生に絶望し、この世に自分の居場所はないと思い定め、ここ尼崎に流れ着いた。焼鳥屋の女主人・勢子ねえさんに古いアパートの一室を世話された与一は、来る日も来る日もそこでひたすらに臓物を捌き、串にモツを刺して暮らしていた。そんな与一の前に、ある日、同じアパートに住む彫物師の愛人・綾が現われる。綾に惹かれた与一は、いつしか綾によって至福の時を味わうのだった。そして、綾の“この世の外へ連れてって”というひと言に誘われて死出の旅路へと向かい、赤目四十八瀧を登っていく…。

「赤目四十八瀧心中未遂」 の作品情報

作品情報

製作年: 2003年
製作国: 日本

「赤目四十八瀧心中未遂」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ

関連作品

関連作品

葛城事件

借王 シャッキング〜ファイナル

R100

ゴーイング マイ ホーム

ユーザーレビュー:52件

入力内容に誤りがあります。

内容をご確認のうえ、修正いただきますようお願いいたします。

  • 入力内容に誤りがあります。

この作品に関するあなたの感想や意見を書いてみませんか?

6〜 10件 / 全52件

迦陵頻伽

投稿日:2007/07/06 レビュアー:veryblue

http://www.akameworks.com/main.html
映画 『 赤目四十八瀧心中未遂 』 公式サイト
トップページの一番下に 解説 アバウト シノプシス 他 って 並んでいますが
この “ シノプシス ” を 皆さんに どうしても観て頂きたい!!
ストーリーの展開を 本編中の画像と キーとなる台詞で 綴っています
それが なんとも 美しくも怪しく 印象的なんですよ ・・・
( 寺島さんの 背中の刺青も見られます 笑 )

何故に今頃 この作品なのかと言う感じもしますが
ずっと観たいなと思っていて 先週 やっと レンタルで 鑑賞出来ました
感想は 「 やられた! もっと早く 観るべきだった!! ・・・ 」
寺島しのぶさんのヌードだの 背中の彫り物だのばかりが 取り沙汰されていた気がするけど
そんなことより ストーリーに とてつもなく惹き込まれましたね

人生に絶望し この世に自分の居場所はないと 尼崎に流れ着いた一人の男 “ 生島 ”
この男を取り巻く 異形の世界のような 不思議で猥雑な尼崎の情景 ・・・
狭くて茹だるように暑い アパートの一室で 毎日 もくもくと臓物に串を刺す主人公
主人公を まるで異質のものとして捉え 観察し あるいは 憎悪しつつ眺める 隣人達の視線
そこへ まるで蝶のように フワリと舞い降りる一人の女 “ 綾 ”
兄の借金の形に 背中に墨を入れられ 彫り師の情婦として生きる女が背負う
迦陵頻伽 ( カリョウビンガ ) という切ない運命 ・・・

寺島しのぶさんが言う この台詞が 耳について離れません

> それ 迦陵頻伽 て 言うんやて ・・・ 極楽の鳥や
> うちは 泥川の泥の粥 啜って育った女や
> 蹴った糞わるいわ ・・・

綾ちゃん あんたは お兄ちゃんも 生島さんも どっちも殺すこと出来んと
泣いたり嘆いたり 一言もせんと 自分が死んだように生きる方を選んだんやろ?
あんた ホンマに 立派やなぁ 辛いなぁ 優しいなぁ ・・・
極楽の空は飛んでても 自分は そこに属さへん 迦陵頻伽みたいやなぁ ・・・
観終わったあと 彼女に そう語り掛けている私が居ました
車谷長吉氏の原作を 読んでみたくなりました

※ 2006年 6月 14日 別のサイトにて発表したものです

このレビューは気に入りましたか? 7人の会員が気に入ったと投稿しています

疎外感

投稿日:2006/08/07 レビュアー:

車谷長吉の原作をずいぶん前に読んだのですが、
「この主人公の疎外感をいったいどうやって映像化するの?」
と気になり、借りてみました。
最初のほうは、勝手に想像していたイメージよりも近代化した尼崎の町の“小ぎれいさ”が鼻に付いて、
「だから、映画化なんてしないほうが良かったのでは…」
なんて思ったのですが、見進めるうち、不思議と初めて本で読んだ時に感じたように、とても展開の先が気になってしまいました。
あらすじどころかストーリーの結末までも知っているのに、引きこまれるようにして最後まで観れました。
原作にはないようなサブ・ストーリーなんかは、割と排除しているのに、飽きがこないどころか、最後まで見入らされる映画って、なかなか無いものです。

この映画を観てから原作を読むのではなく、ぜひ原作を読んだ人に挑んでもらいたい一本だと思います。

このレビューは気に入りましたか? 7人の会員が気に入ったと投稿しています

拒否したくても、思い当たることが多い映画

投稿日:2008/08/03 レビュアー:chiro

鈴木清順の浪漫3部作をプロデュースした荒戸源次郎が監督した文芸ドラマだが、上級な日活ロマンポルノの雰囲気だ。全編を通して性と死の匂いが濃密につきまとい、生と死、聖と俗、正気と狂気、日常と非日常の間を行ったり来たりする不思議な映像空間。

贓物を刺す時のグチュ・グチュという生々しい音や、蒸し暑く薄汚い部屋でのまぐわい、刺青を彫る痛々しいシーンなど、猥雑な映像世界に何故か目を惹きつけられる。一方、夏の澄んだ大空や木の青さ、赤目四十八瀧の清浄しさとの対比が鮮やかだ。

物語は釜ヶ崎から尼崎へ流れ着いた男と、ドブ川の泥の粥をすすって育った女が出会い、この社会不適応者ともいえる2人が一瞬、人生から逃げ出せるような錯覚に酔いしれ、「この世の外へ」向かおうとするまでを描く。しかし、最後の赤目四十八瀧の道程の中で、結局は愛を成就させることができず、女はヤクザの「愛人として」博多へ売られることを選び、男は「美しい蝶」を捕まえることができない無念さを知る。

この映画が2時間39分という長尺にも関らずダレることなくみられるのは、原作の世界観をよく表現した映像・音楽・演技による作品としてのパワーによるものだろう。共同便所の薄汚いアパートや生臭い焼鳥屋の串、日雇い・浮浪者がたむろする猥雑な街、危険な女との情交、土管の中のガマ蛙、駅のロッカーに貼られた旅のポスター、そしてどっちつかずの青春時代の苛立ちなどがリアルに描写されているためだろう。

あるいは、人生そのものが「胡蝶の夢」であり、中途半端な「未遂」の連続と言えるのかもしれない。

評価:7点

このレビューは気に入りましたか? 5人の会員が気に入ったと投稿しています

いやー良い映画だなーこれは

投稿日:2005/06/11 レビュアー:雲黒斎

 映画の素晴らしさがよくでている作品。映像良し、演技良し、作品の空気感も良し。シナリオは物足りなさを感じる方もいるかもしれないが、個人的には楽しめた。
 この監督の作品初めて観ましたが、演出が個性的というか、クセありますね。自分の感性に頼って、映画のセオリーみたいなものを平気で無視する、タブーを避けないというか、表現のためなら色んな事をしようとする姿勢を感じた。嫌いじゃないなぁ。顔へのズームアップの多様は多少あざとく感じてしまったが・・
 映像の美しさもこの作品のポイント。赤目の滝のシーンは想像はしていたがやはり美しい。そしてその美しさを巧く使った演出をしている。単に撮影したロケ地がたまたま美しかったという無駄な美しさではない。
 星★★★★☆ 楽しい映画ではない。色んな意味での美しい映画。映画の、邦画の良さがとてもよく出ている作品です。
 

このレビューは気に入りましたか? 5人の会員が気に入ったと投稿しています

昭和のけれん、清順の匂い

投稿日:2006/05/27 レビュアー:銀の粒

60年安保かはたまた70年安保か。<運動の挫折>を今に蘇らせたかの様な世捨て人の主人公が一般の社会から少々ハズれた人々が集まる街の片隅に身を沈ませる。その若き主人公のメンタリティに、それを包み込む尼崎の町と人々の猥雑なバイタリティに、さらに地縁血縁のしがらみに身を縛られる寺島しのぶのヒロイン像に、映画には昭和のあの時代へ強い志向がうががわれる。その人物描写と云い、微かに木村威夫さんを思わせる美術と云い、荒戸監督がかつてプロデューサーを勤めたこともある鈴木清順作品のタッチが濃密だ。近鉄電車で大阪から1時間ちょっとの、駅前の風情なぞも何となくB級の観光地然としている赤目四十八瀧をクライマックスに持って来たのも、また清順ぽいではないか。
「コト」が終って帰途につく電車内のふたり。主人公から記念の匂袋を受取ったヒロインは中途の乗換駅でフッと席を立って消える。その瞬間、独り車内に残った主人公とともに映画は苦渋のしがらみを吹っ切ることが出来ただろうか。唯一保管したはずの彼女との<交情の証し>も消えたが、画面に漂った甘味な喪失感はいつまでもその鮮烈さを失わない。

このレビューは気に入りましたか? 4人の会員が気に入ったと投稿しています

6〜 10件 / 全52件

赤目四十八瀧心中未遂

ユーザーレビュー

入力内容に誤りがあります。

内容をご確認のうえ、修正いただきますようお願いいたします。

  • 入力内容に誤りがあります。

ユーザーレビュー:52件

迦陵頻伽

投稿日

2007/07/06

レビュアー

veryblue

http://www.akameworks.com/main.html
映画 『 赤目四十八瀧心中未遂 』 公式サイト
トップページの一番下に 解説 アバウト シノプシス 他 って 並んでいますが
この “ シノプシス ” を 皆さんに どうしても観て頂きたい!!
ストーリーの展開を 本編中の画像と キーとなる台詞で 綴っています
それが なんとも 美しくも怪しく 印象的なんですよ ・・・
( 寺島さんの 背中の刺青も見られます 笑 )

何故に今頃 この作品なのかと言う感じもしますが
ずっと観たいなと思っていて 先週 やっと レンタルで 鑑賞出来ました
感想は 「 やられた! もっと早く 観るべきだった!! ・・・ 」
寺島しのぶさんのヌードだの 背中の彫り物だのばかりが 取り沙汰されていた気がするけど
そんなことより ストーリーに とてつもなく惹き込まれましたね

人生に絶望し この世に自分の居場所はないと 尼崎に流れ着いた一人の男 “ 生島 ”
この男を取り巻く 異形の世界のような 不思議で猥雑な尼崎の情景 ・・・
狭くて茹だるように暑い アパートの一室で 毎日 もくもくと臓物に串を刺す主人公
主人公を まるで異質のものとして捉え 観察し あるいは 憎悪しつつ眺める 隣人達の視線
そこへ まるで蝶のように フワリと舞い降りる一人の女 “ 綾 ”
兄の借金の形に 背中に墨を入れられ 彫り師の情婦として生きる女が背負う
迦陵頻伽 ( カリョウビンガ ) という切ない運命 ・・・

寺島しのぶさんが言う この台詞が 耳について離れません

> それ 迦陵頻伽 て 言うんやて ・・・ 極楽の鳥や
> うちは 泥川の泥の粥 啜って育った女や
> 蹴った糞わるいわ ・・・

綾ちゃん あんたは お兄ちゃんも 生島さんも どっちも殺すこと出来んと
泣いたり嘆いたり 一言もせんと 自分が死んだように生きる方を選んだんやろ?
あんた ホンマに 立派やなぁ 辛いなぁ 優しいなぁ ・・・
極楽の空は飛んでても 自分は そこに属さへん 迦陵頻伽みたいやなぁ ・・・
観終わったあと 彼女に そう語り掛けている私が居ました
車谷長吉氏の原作を 読んでみたくなりました

※ 2006年 6月 14日 別のサイトにて発表したものです

疎外感

投稿日

2006/08/07

レビュアー

車谷長吉の原作をずいぶん前に読んだのですが、
「この主人公の疎外感をいったいどうやって映像化するの?」
と気になり、借りてみました。
最初のほうは、勝手に想像していたイメージよりも近代化した尼崎の町の“小ぎれいさ”が鼻に付いて、
「だから、映画化なんてしないほうが良かったのでは…」
なんて思ったのですが、見進めるうち、不思議と初めて本で読んだ時に感じたように、とても展開の先が気になってしまいました。
あらすじどころかストーリーの結末までも知っているのに、引きこまれるようにして最後まで観れました。
原作にはないようなサブ・ストーリーなんかは、割と排除しているのに、飽きがこないどころか、最後まで見入らされる映画って、なかなか無いものです。

この映画を観てから原作を読むのではなく、ぜひ原作を読んだ人に挑んでもらいたい一本だと思います。

拒否したくても、思い当たることが多い映画

投稿日

2008/08/03

レビュアー

chiro

鈴木清順の浪漫3部作をプロデュースした荒戸源次郎が監督した文芸ドラマだが、上級な日活ロマンポルノの雰囲気だ。全編を通して性と死の匂いが濃密につきまとい、生と死、聖と俗、正気と狂気、日常と非日常の間を行ったり来たりする不思議な映像空間。

贓物を刺す時のグチュ・グチュという生々しい音や、蒸し暑く薄汚い部屋でのまぐわい、刺青を彫る痛々しいシーンなど、猥雑な映像世界に何故か目を惹きつけられる。一方、夏の澄んだ大空や木の青さ、赤目四十八瀧の清浄しさとの対比が鮮やかだ。

物語は釜ヶ崎から尼崎へ流れ着いた男と、ドブ川の泥の粥をすすって育った女が出会い、この社会不適応者ともいえる2人が一瞬、人生から逃げ出せるような錯覚に酔いしれ、「この世の外へ」向かおうとするまでを描く。しかし、最後の赤目四十八瀧の道程の中で、結局は愛を成就させることができず、女はヤクザの「愛人として」博多へ売られることを選び、男は「美しい蝶」を捕まえることができない無念さを知る。

この映画が2時間39分という長尺にも関らずダレることなくみられるのは、原作の世界観をよく表現した映像・音楽・演技による作品としてのパワーによるものだろう。共同便所の薄汚いアパートや生臭い焼鳥屋の串、日雇い・浮浪者がたむろする猥雑な街、危険な女との情交、土管の中のガマ蛙、駅のロッカーに貼られた旅のポスター、そしてどっちつかずの青春時代の苛立ちなどがリアルに描写されているためだろう。

あるいは、人生そのものが「胡蝶の夢」であり、中途半端な「未遂」の連続と言えるのかもしれない。

評価:7点

いやー良い映画だなーこれは

投稿日

2005/06/11

レビュアー

雲黒斎

 映画の素晴らしさがよくでている作品。映像良し、演技良し、作品の空気感も良し。シナリオは物足りなさを感じる方もいるかもしれないが、個人的には楽しめた。
 この監督の作品初めて観ましたが、演出が個性的というか、クセありますね。自分の感性に頼って、映画のセオリーみたいなものを平気で無視する、タブーを避けないというか、表現のためなら色んな事をしようとする姿勢を感じた。嫌いじゃないなぁ。顔へのズームアップの多様は多少あざとく感じてしまったが・・
 映像の美しさもこの作品のポイント。赤目の滝のシーンは想像はしていたがやはり美しい。そしてその美しさを巧く使った演出をしている。単に撮影したロケ地がたまたま美しかったという無駄な美しさではない。
 星★★★★☆ 楽しい映画ではない。色んな意味での美しい映画。映画の、邦画の良さがとてもよく出ている作品です。
 

昭和のけれん、清順の匂い

投稿日

2006/05/27

レビュアー

銀の粒

60年安保かはたまた70年安保か。<運動の挫折>を今に蘇らせたかの様な世捨て人の主人公が一般の社会から少々ハズれた人々が集まる街の片隅に身を沈ませる。その若き主人公のメンタリティに、それを包み込む尼崎の町と人々の猥雑なバイタリティに、さらに地縁血縁のしがらみに身を縛られる寺島しのぶのヒロイン像に、映画には昭和のあの時代へ強い志向がうががわれる。その人物描写と云い、微かに木村威夫さんを思わせる美術と云い、荒戸監督がかつてプロデューサーを勤めたこともある鈴木清順作品のタッチが濃密だ。近鉄電車で大阪から1時間ちょっとの、駅前の風情なぞも何となくB級の観光地然としている赤目四十八瀧をクライマックスに持って来たのも、また清順ぽいではないか。
「コト」が終って帰途につく電車内のふたり。主人公から記念の匂袋を受取ったヒロインは中途の乗換駅でフッと席を立って消える。その瞬間、独り車内に残った主人公とともに映画は苦渋のしがらみを吹っ切ることが出来ただろうか。唯一保管したはずの彼女との<交情の証し>も消えたが、画面に漂った甘味な喪失感はいつまでもその鮮烈さを失わない。

6〜 10件 / 全52件