モンテ・クリスト−巌窟王−

映画中の決闘シーンで、人体が剣で貫かれる場面があるもん、小学生低学年より下の子供に見せるときは、親御さんが一度チェックして検討されると良いでしょう。
それ以外は過度のセクシュアルなシーンも無く、家族で鑑賞できる映画としてオススメです。時間は130分超と少し長いですけど、物語運びのテンポがイイので苦にならないと思いますよ。
これまでのレビューを拝読すると「原作との違い」に眉をひそめるようなご意見もあり、もっともな事だとも思いましたが、原作はNHK大河ドラマも顔負けの大河ロマン（物語）ですからね、よくぞ130分で（物語は変えちゃったものの）原作の持つエッセンスのサブセットを詰め込み、まとめたものだ・・・と、僕なんぞは大変感心しました。（そういえば今から30年ほど昔、NHKが草刈正雄さん主演で「鳴門秘帳〜日本岩窟王〜」って「モンテ・クリスト伯」を基にした連続ドラマを放送してましたね）

「モンテ・クリスト伯」については、下のURLWebページ
http://www.terra.dti.ne.jp/~damnit/literature/mont
e.html
が、理解し易くまとめて下さっているので、原作を未読の方は参照されると、如何に本作品が「映画向けに加工されているか」がわかりますよ。
なるほど、A.デュマの原作を読み耽った経験のある方には「僭越なる改編」なんでしょうが、子供の頃に絵本や少年少女文学で見た程度の記憶の方までならば「映画チックで許容範囲の改編」と思えることでしょう。

書くのがあとになっちゃいましたが、俳優陣もいいですよ。本作の２年後に「パッション（THE PASSION OF THE CHRIST ）」でイエスを演じることになるジェームス・カヴィーゼルが主役エドモントを演じてます。牢獄で蓬髪の髭モジャ面になった彼が、非情な典獄から傷だらけの背中を鞭打たれるシーンを観て、「もしかすると、これでカヴィーゼルはイエスの役を手に入れたのかしら？」と勘繰るぐらいに、「パッション」でのイエス受難のシーンとダブっちゃいましたねぇ。

原作のストーリーを変えちゃった分 1.5を引いて、
僕は☆3.5と努力賞をあげたい作品です。

非常に見ごたえのある映画だった。すさまじく長い原作を上手く映画向けに改変している。

エドモンが順風満帆の人生から一転、陰謀により孤島の牢獄に幽閉される第一幕、牢獄の中でファリア司祭と出会い、脱出を計る第二幕、モンテ・クリスト伯となり、自分を陥れた相手に復讐を果たす第三幕と話が二転三転するが、そのテンポがすばらしく良く、随所にスリリングなシーンが盛り込まれているため観ていて全く飽きない。

アクションも剣闘に始まり、銃あり、格闘あり、ナイフバトルありと盛りだくさん。特にクライマックスの剣闘シーンでのコマ落しを使った演出は素晴らしい。必見！！

次々に展開する物語はすごいです。若い船乗りが船長になり、囚人になり、そして伯爵に…
勧善懲悪を基本に据えた、分かりやすい人物描写も良いです。
数年に渡る物語を２時間ちょいに凝縮していますが、時間の経過がとてもうまく表現されています。

どうしても気になるのは、ヒロインの狡猾さと、その息子の愛情の薄さ。恐ろしい親子です。理由は本編を見て聞いて感じてください。一見では分からないかも。よく考えると「それでいいんか？」って思います。特にヒロインには正義の鉄槌が下るべきでは…(^^;)

とにかくよく出来ています。丁寧な作りです。どこまでも手を抜きません。
見れば暇つぶし以上の成果が得られますよ。

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面白いです、この映画！
原作未読ですけど、聞くところによれば
かなり「そりゃないだろ！？」なハリウッド的結末に
変更されているとか。
長編時代劇だから、ちょっと読むには気合がいりそうですが
一体本当はどんな結末なのか読んでみたいかも。

　ジム・カヴィーゼル、キリスト役でもビシバシ鞭打たれ、
「アイ・アム・デビッド」でも自己犠牲な囚人でしたが、
本作でも無実の罪で投獄されて苦悩しています。
　またナイーヴ（アホともいう）ぶりと、素直そうな瞳が、
ワナにはとりあえずはまりまくり、いたぶられまくりな
エドモン・ダンテス役にはぴったりですね。

彼は「囚人役ならこの人」という俳優リストか何かに
載ってるんでしょうか？

　またこの無実の罪の囚人ばかりいるという牢獄の人々
インパクト強いです。
　いきなりハゲ頭で地べたから登場するハリポタ校長。
穴掘ったり剣術教えたり、体張りまくってて好感度大！
（老人虐待映画か？）

　しかし！なにより強烈だったのは典獄の変態オヤジです。
　日付がわからなくなるから、毎年入獄記念日には
華々しく鞭打ちにきて「おめでとう♪　じゃ、また来年！」って
なんだそりゃ。
　悪役のガイ・ピアースよりも、脇役のはずの典獄の楽しそうな
鬼畜ぶりが網膜に焼きついて夢にみそうです。

なんかキモいながらも懐かしいような？と思ったら、
「バスキア」のクネクネ画商の方でしたか！

　後、ダンテス君に「おまえ自身からも守る」なんて
ぐっとくる台詞言っちゃうヤコポ役のおっさんがイイです！

おフランス時代劇ではありますけど、ツッコミ所含め
楽しく観られますので、オススメ！

評価：★★★★☆（４つ）

多くの映画で「復讐」をテーマに取り上げられてきたが、この映画が最高傑作だと思いました。

ストーリー（復讐に至るまでの経緯、復讐するまでの試練、復讐計画、そして実行）が非常に凝っていてよくできています。

特に、復讐するまでの試練で・・・・・・・・のシーンが非常に良かったです。

年齢、性別を問わずに楽しめる作品だと思います。

是非、お勧めです。