海辺の家

いまいち入れませんでした。前半はゆっくりしたペースと風景や展開が合ってい
ていい感じだったんだけど、息子がよくなってからどうも間延び気味。この作品に
はいくつかのポイントがあると思うのだが、どれも中途半端で特に台詞が練られ
ていないような気がする。翻訳の問題かもしれないけど。

人間、死に向かい合うと日常気にしていたしがらみや何やらを振り払うことはで
きるのでしょうね。そこから息子との仲が修復されてきたのだが、ここにお母さん
がはいるのはいいとして隣人や幼馴染の女の子の登場が絶対に余分。たぶん
登場人物が多すぎたのでしょうね。だから本質的な部分が希薄になってしまう
のではないだろうか。もっと父と子の時間、父が海をひとりでながめている時間
考えている時間、病気と向き合う時間を深く描いて欲しかった。

エンディングのオチもあれは必要だったのか疑問。私としては息子に住んで欲し
かったな。確かに好きに処分しろとは言ってたけどそこまで考えていたのだろう
か。

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あたしの大好きな作品。

妻との離婚後、１０年間も家族との関わりがないジョージ。
妻にはすでに新しい家族が。唯一の息子サムはドラックに溺れ、誰の話も聞かないどうしようもない奴。
癌に侵され余命が短いことを知り、息子との絆を取り戻そうと息子と一緒に家を建てることにする。

息子から言われる「この１０年、幸せとは無縁か」って言葉。
すっごい切ない・・・
それにもめげずに、息子に「愛して欲しい」と懇願する父の姿には、胸に込み上げるものがある。
そんな父の言葉や作業する後姿って、伝わるものなんだよね。

親子愛。だんだんとその愛は広がっていく。
元妻とジョージの夫婦愛。「また恋をした」という元妻の言葉。
でもそこからは何も生まれないと、ジョージは知っている。
その愛を周りへ。ハグって形で伝えていったんぢゃないかなぁと、あたしは思う。妻の新しい家族だったり、近所の人だったり。
家を建てることで、みんなが集い、以前と違った関係を築いてくく・・・

一番好きなシーンは、屋根に上って作業をしているときに、下でランチの用意をする元妻や息子達を眺めているジョージの画。
あの時、【幸せ】を感じたんぢゃないかなぁ〜
海辺に建つ家がとても素敵で、見惚れてしまうこと間違いなし。

ジョージとサムの絆や親子愛には、涙がこぼれます。
いろいろな愛がいっぱい詰まった素晴らしい映画。
すっごいオススメです！！！！

最初は、「家を建てる」っていうテーマでどうおもしろく
するのかな、って結構疑問だったんですが、
これがなかなか、ある程度の時間を必要とする作業なだけに、
人と人の感情を表現する上ではいいテーマなんだなぁ、と
思いました。

有名ですが、「一つの経験を共有した人間は惹かれあう」
という考え方があって、
例えば、学校で同じ班になって一緒に勉強をしたとか、
同じプロジェクトに参加して一緒に仕事をしたとか、
そういう経験がある人たちは仲良くなる、
という話があります。
夫婦とかでもそういうパターンが多いらしいんですが、
その「同じ経験の共有」という意味でも、
「家を作る」という作業はすごくわかりやすいし、
成果も目に見えてくるから、この映画のテーマを描くには
最適だったと思います。

やっぱり映画らしいご都合主義的な展開だとか、
うまくいきすぎな部分もあったりしましたが、
でも思ったよりも「綺麗過ぎない」、
リアルな面も混在させている話だったし、
何より純粋に「海」がいい。
おそらく最初のくだりから言っても、
主人公はすごく仕事がデキる人間、
というわけでもなさそうだったし、
その普通の男が父親として息子とどう向き合うか、
その他もろもろの人間模様も絡めつつ、
うまくまとまったいい映画だと思います。
あと、エンドロールを筆頭に、音楽も静かな魅力があって、
全体的によくできた映画だと思います。
オススメします。

死んだ父親を思い出しました。
もう何もしてあげられません。生きている間だけです、人が人に何かをしてあげられるのは。
絆、生を何に使うか、死、許すこと、そんなことを考え直す機会
を与えてくれる映画でした。
過去に夫婦の間に何があったのか、息子の成長の間にどんな
苦しみがあったのか、もう少し描写が欲しかったです。
素直に泣かせていただきました。
観た後に家を建てたくなって、海に飛び込みたくなります。

ダースベイダーの兄ちゃんがスターウォーズに出演する１年前の映画。たぶん、この映画での雰囲気が認められてアナキン・スカイウォーカー役に抜擢されたんだと思う。
ちょっとグレかかった思春期のおばかな兄ちゃん役は、ヘイデンにはハマリ役だったと思う。
ストーリーは、いわゆるファミリー映画の王道をいくような感じ。バラバラになって木っ端微塵に砕け散ってしまう寸前の家族が、ケビンの思いとガッツで結束を固めなおすきっかけをつかむ。
泣きたい人はラストで泣ける。
人間ってのは、道を踏みはずすか、まっとうに生きるか、常に紙一重のところにいるんだなと思わされる。