ザ・ハッカー

これって賛否両論の作品でしょーね。コンピュータにある程度詳しくないとサッパリわからないんじゃないかな？　逆にある程度知識がある人にはたまらない映画ということになるけど。個人的にはこの映画はかなり好きな部類。ただ、事実に基づいているので「映画としての表現は？」と言われればイマイチといわざる得ないような気がします。途中の異常に大きな効果音がちょっと耳障り。この手の映画としては「エネミー・オブ・アメリカ」の方が好きですね。ちなみにこの作品の原題は「ＴＡＫＥＤＯＷＮ」、こっちの方がよかったような気がする。「ハッカー」と言ってしまうと「ハッカー」というものに対する日本人の先入観が入っちゃうからなぁ。。。

そう，この映画は。あの“悪のハッカー（?）”ケビン・ミトニックが“正義のハッカー（?）”下村努をハッキングし，FBIに逮捕されるまでを描いた，「テイクダウン」（下村努＆ジョン・マーコフ著，日本語版は徳間書店刊）を原作としている。さすがに，映画化にあたっては，テクニカルな，あるいは地味な場面ばかりでは通せなかったようで，少々派手な脚色もなされ（それでも全体には地味だが），少しジョニー・デップ似のスキート・ウーリッチがミトニック氏を，大澄賢也とピアース・ブロスナンを足して2で割ったようなラッセル・ウォンが下村氏を演じる。

　原作は下村氏の視点中心で描かれているはずだが，この映画ではむしろミトニック氏を中心に進行し，同氏に同情的な場面・台詞もあったりする。ニュースなどで知っている出来事なだけに，それなりに面白く観られたが（Nokitel，Binary Equipment Corporationなどの企業名にも苦笑），あまりドラマチックな感じにされると，なぜか少し恥ずかしい感情を抱いてしまうので，ドキュメンタリータッチで淡々と進行させる手法のほうがよかったか。あと，下村努のベッドシーンってのも，なんかねえ……

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某テレビ番組でハッカーvsセキュリティってのやっててモヤモヤした終わり方だったので、この映画を見直すことにした。
ノーベル賞を受賞した下村脩の子、コンピュータセキュリティの専門家の下村努がFBIと協力して
クラッカーのケビンミトニックを追い詰める「Take down」が原作。ノンフィクション。

じゃ、主人公が下村努なのか？と思ったらケビンミトニックが主人公だったでござる。

ハッカー映画にありがちな、暗い部屋で黒い画面が表示されて黄緑色の文字列がダラダラ表示され
どうやって解析したか不明だが「カタカタカタ・・・・・ビンゴ！」みたいな定番な演出もあるけど、
興味があるのはやはり、ソーシャル・エンジニアリングの部分。

パソコンやネットワークのセキュリティをどんなに強固なものにしても、
捨てた紙にパスワードのヒントとなるようなものが書かれていたり
同僚のフリしてパスワードを知ることができるなんて、人間そのものがセキュリティーホールみたいな。
や、セキュリティホールってただ言いたかっただけなんだけど。

ケビンミトニック著書の「欺術」という本を読んでこの映画をみるとより楽しめる。
映画を観たあと「欺術」を読むとまた楽しめる。

おばさんの私はオレオレ詐欺に気をつけようと思いました。おすすめの映画です。

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個人的に、ハッキングなら、自己責任でどうぞ〜、と思えるが
クラッキングは、いかん！と思う。
人の家に入って、家にあるすべてのものを破壊するのと同じです
まぁ、ハッキングも、勝手に人の家に入るわけなんだけどね（笑

下村努の台詞で
「私はハッカーだが、クラッカー（破壊者）じゃない」とある
ケビンの台詞で
「分別はある！だからやらない！（銀行をいじって金くすねたり）」とある
このようなプライド（？）は、すっごく好感もてる。

彼等にとっては、利益関係なく
知らない事を知ろうとしたり、
難しいものに挑む事が、頭の栄養になるのでしょう。

『世界は知る権利がある』
（実は私も、そう思う）

そう言うケビンに
「知るのはいいけど、壊したらアカンですよ〜」
とツッコむ私であった。

こういった話題が好きで、実在する人物の物語りが好きならば
是非！お勧めしたい作品！

実は、私はケビンのファンの一人である。
ハッカーとしてではなく、一人の人間として好きだ。
原作は、シモムラ氏の視点で自社のネットワークにハッカーが侵入した形跡を発見して、それを追及していくうちにケビンにたどり着くのだが、本作ではケビンの視点を盛り込み、物語としても楽しめた。
裁判沙汰にもなった部分でもある。

勘違いされやすいのだが、ケビンは「ハッカー」であって「クラッカー」では無いということだ。
本作でも、ケビンは「俺にも分別はある、だからしない」という台詞がある。
ハッカー側の心境も書かれているのは評価できる。

また、シモムラ氏本人が登場する部分も見逃せない。