ディア・ハンター / ロバート・デ・ニーロ
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(100)
ディア・ハンター
/マイケル・チミノ
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「ディア・ハンター」 の解説・あらすじ・ストーリー
解説・ストーリー
ベトナム戦争に赴いて心に傷を負った3人の若者の生と死を描いたM・チミノ渾身の一作。彼らの故郷であるペンシルヴァニアの田舎町を描いた淡々としたタッチが、一転、戦場では苛酷なまでの描写に切り替わり、よりいっそう戦争の悲惨さを訴えかける。中でも“ロシアン・ルーレット”の迫真性はただ事ではなく、それが再び繰り返されるクライマックスにはどうしようもないやりきれなさが漂う。アカデミー作品・監督・助演男優・音響・編集賞を受賞。
「ディア・ハンター」 の作品情報
「ディア・ハンター」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
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ディア・ハンターの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
183分 |
日本語 |
1:ドルビーデジタル/モノラル/英語
|
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
UNRD31821 |
2002年10月31日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
26枚
|
4人
|
2人
|
ディア・ハンターの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
183分 |
日本語 |
1:ドルビーデジタル/モノラル/英語
|
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
UNRD31821 |
2002年10月31日
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在庫枚数 |
1位登録者: |
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|
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ユーザーレビュー:100件
普遍的な反戦映画。
これは、ベトナム戦争批判の映画ではなく、反戦の映画だ。
生命のみならず、人間性や誇り、情愛までも奪い去る、戦争そのものへの強烈な反対のメッセージだと思う。
彼らがロシア移民の末裔であることにも大きな意味がある。ベトナム戦争で、北ベトナムを支援したのはソ連。つまり、本質的にはアメリカとソ連の代理戦争だったわけで、戦場に赴く彼らは故国を裏切り、結果として(間接的にだが)その故国に多くのものを奪われる。皮肉にも、ロシア式ルーレットで。
ただし、こうした悲劇はベトナム戦争特有のものではない。移民国家であるアメリカが、建国から常に抱えてきた暗部といえる。その意味で、是が非でもベトナム戦争が舞台である必要はなかったはずだ。
この映画が公開された当初から、“偏向したベトナムの描写”に対する批判は多かったらしい。確かにベトナム戦争を伝えることが目的ならば頷けるが、この映画が本当に訴えたかったのは、もっと普遍的なテーマだろう。
現実に、今でも中東やアフリカでは同じ悲劇が繰り返されている。
それと、ここのレビューに限らず、前半部分が長すぎるという意見をわりと聞くが、個人的にはあまり感じない。むしろ彼らの特別な1日が丹念に瑞々しく描かれるからこそ、コントラストとなって後半の痛切さが一層浮かび上がると思う。
このレビューは気に入りましたか?
9人の会員が気に入ったと投稿しています
アメリカ人には今でも訴えるものを持つ映画に違いない
1970年代中頃はまだベトナム戦争を扱った映画を作るのはハリウッドのタブーだったようだが、1978年には2本のベトナム戦争映画が公開された。ひとつはこの「ディア・ハンター」もうひとつは「帰郷」である。
「ディア・ハンター」はデ・ニーロとメリル・ストリープがアカデミー賞の候補(主演男優と助演女優)になって獲れなかったが、「帰郷」は主演男女優賞ダブル受賞したのである。(ジョン・ボイトとジェーン・フォンダ)
それなのに、「ディア・ハンター」を観ていて「帰郷」も観たと言う人はほとんどいない。(あちらはレビューが七つしか無いので分かります)
その「帰郷」を観た時に思ったことと同じ事をこの映画を観て感じた。それは、「アメリカの普通の人たちが戦争でどんなに苦しんだかということ」だ。前半が延々と長いが、これは「アメリカのコミュニティのひとつ」を観客に埋め込む為に必要な作業だったのだと思う。話は長くなるが、このロシア人の町(クレアートン)を鉄鋼産業しか無い貧しい町、と表現している人が散見されますが、アメリカの水準としてはピッツバーグを中心とした鉄鋼産業都市はけっして貧しくありません。あれで「アメリカの普通」なのです。アメリカの地方都市はそれぞれ独自の産業があって、みんな独特の都市構造をしている。「フラッシュダンス(1983)」のジェニファー・ビールスは溶接工だったし、「スタンドアップ(2005)」のシャーリーズ・セロンは鉱山労働者だった。そういうのがアメリカでは「普通」なのである。ニューヨークやロスアンジェルスばかりがアメリカなのではない。この映画はロシア人のコミュニティを取り上げているけれども、それはアメリカの普通のコミュニティの一つとして選んだだけであり、ロシアと関係づける必要は無い。
そして、この映画の結論は最後に唄われるアーヴィン・バーリンの「ゴッド・ブレス・アメリカ」である。アメリカのどの映画の「アメリカを讃えるシーン」にも必ずこの唄が出てくる。しかし、実はこのラストシーンはアメリカを讃えているのでは無い事は明白だ。彼らは自分たちが何の為に友を夫をベトナムに奪われたのか、分からない、という気持ちを唄っている。それが当時の普通のアメリカ人の気持ちだったと思う。そこがアメリカ人の共感を呼ぶ所なのだと思う。
家族の誰かを戦争で失っているアメリカ人。田舎の普通のアメリカ人。彼らから大切なものを奪った戦争。戦争が何の為だったのか分からないと唄うアメリカ人。
もう既に戦争を知らない世代ばかりになりつつある日本人には共感するのは難しいと思うが、アメリカ人には今でも訴えるものを持つ映画に違いない。
※ベット・ミドラーのHello in thereという唄の歌詞に「私たち夫婦は可愛い息子を朝鮮戦争で亡くした」「あの戦争が何の為だったのか今でも分からない」「でももう、そんな事はどうでもいいの」という一度聞いたら忘れられない悲しい唄があるが、これも同様にアメリカ人の気持ちを代弁していると思う。
※Hello in thereを聞きたい方はこちら
http://www.youtube.com/watch?v=Ldqc0_vzfgk
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8人の会員が気に入ったと投稿しています
ベトナムの傷を癒やすための映画か?
投稿日:2007/11/25
レビュアー:港のマリー
予想に反して戦争映画でも反戦映画でもなかった。これはロシア系移民が多く住む田舎のコミュニティの物語。誰もが知り合いで、親しく挨拶を交わし、男たちの大半は同じ鉄工所に勤めていて、仕事が終われば一緒に酒を飲み歌いビリヤードに興じ大騒ぎをする。鹿狩りも彼らの特別に楽しいイベント。ところが戦争はこの麗しいコミュニティから3人の若者を引き離してしまう。
一転ベトナムの戦場は地獄。3人は心身ともに深く傷つく。それでも2人は再び故郷に帰ることができ、残る1人も親友が、棺に納めてだが、連れ帰る。戦争に行く前とは微妙に空気が違っているがコミュニティは確かに存在し暖かく3人を迎え入れる。戦争は降りかかった災厄のようなもので、3人は故郷での幸せな生活を奪われた被害者として描かれる。戦争に負けると、それがどんな種類の戦争であろうと自分たちを被害者であると思うのは、日米共通らしい。もちろんそれも反戦思想の土台の一つにはなる。
ロシアンルーレットを戦争の狂気の象徴のように仕立てるのには、私は違和感を覚えた。あの仕掛けはあまりにあざとい。さらにこの陰惨な賭け事に札束を振りかざして熱狂するのが、ベトコンやサイゴン(今はホーチミン)の裏町の東洋人ばかりであることもフェアではないと感じた。もちろんベトコンが皆清く正しいなどとは今さら信じてはいないにしても。アメリカの観客はあれを見てベトコンの残虐さや東洋人の野蛮さに顔をしかめつつ、あんな狂ったやつらにひどい目にあったのだと、被害感情を強めたのではあるまいか。ほんとうに狂っていたのはワシントンのお偉方だろうに。
結局この映画には戦争の本質に対する洞察や客観的な批判は描かれていない。戦争を自らの政府が仕掛け長期化させ、夥しいベトナム人の命を奪い国土を荒廃させたことへの自覚や反省も全くない。ただ仲間内で戦争の傷をいたわり合うだけであり、仲間の死に慟哭するだけである。敗戦の傷手を癒やすためにはまず麗しいコミュニティへの回帰と郷愁が必要とされたのか。映画賞を独占したのは当時のアメリカの人々のそうした心情に符合したためか。
コミュニティの物語として見る限りこの映画は古風な長編小説のような趣がある。撃たれて死に行く鹿の目の色、結婚式で新妻の純白のドレスにわずかにこぼれた赤ワイン、突然現れた湖のブルーグレーの湖面、霧の中の男鹿の神秘的な姿など、それぞれに後の伏線になったり、何かの暗示であったり、象徴であったりする美しいシーンが数々あって飽きなかった。
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7人の会員が気に入ったと投稿しています
心に響く。 とても良い作品だと私は感じた。
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
レビューを表示する
まず、この作品を紹介してくれたロキュさん、ビンス弟に感謝の気持ちを伝えたい。ありがとう。 o(_ _*)o
感想は、一言では語りきれない。
デニーロ=当然素敵です。紳士的でおっとこまえ。
メリルストリープ=なんてキュート&チャーミングなんでしょう。
そして、クリストファーウォーケン、惚れなおしました。
現在のウォーケンも大好きですが、本作の彼は最高です。
「ジェイコブスラダー」のティムロビンス、「ゴッドファーザーU」のデニーロ、「狼たちの午後」のパチーノを見た時の感情と同じだ。
若い頃の作品を見て惚れなおす現象、再び。です。
本作での語りきれない感想。
ちょっと長すぎない?と思った結婚式のシーン。
しかし、この楽しく、この上なく幸福な笑みを浮かべている全ての登場人物のその後へと続く重要なシーンで有る事に気付く。
全ての人が祝福し、最高の笑顔でダンス、笑い合い、キスをする。
誰もが幸せそうな結婚式。何があっても「結婚式だから」、で片付ける。このセリフは気に入った(笑)
男の友情もとても良く画かれていた
ケンカする程仲が良い、とはこのことね。
悪ふざけが過ぎるシーンもあったけど、これはこれで少年の様にふざけ合う彼らを見、そして全編を通して、真の友情を感じた。
時代、国、それぞれの性格。
それらが彼らの運命を変えてしまった
ヴェトナム、ロシアンルーレット、有りえないです。
衝撃的、恐ろしい、哀しい、切ない・・・
前半での結婚式でのシーンでは想像もつかなかったこの流れ。
彼らから笑顔が消え、いたたまれない気持ち。
3時間超え、長いけど、全てに意味がある。
デニーロは言うまでも無く素晴らしい演技
メリルストリープは自然な感じが好印象
クリストファーウォーケン、最高です。
今まで私が観たウォーケンの作品の中でも最高の演技。
3名ばかり褒めちぎってますが、他の俳優さんもとても良いです。
ふくよかで良く笑う方の笑顔はこちらまで不思議と笑顔になる(笑)
それぞれに感情の伝わる素晴らしい演技。
感情が伝わるって凄い事だと思う。
楽しい時には楽しくなる、哀しい時には哀しくなる。
深く深く心に響くとても良い作品です。
ロキュさん、ビンス弟、お勧めしてくれてありがとう。
少し長いですが、(3時間w)まだ御覧になっていない方には私からも自信を持ってお勧めします。是非。
†ザリ†
このレビューは気に入りましたか?
6人の会員が気に入ったと投稿しています
長いけど観とくべき。
皆さんが言われるように、出演俳優の特にC・ウォーケンとデ・ニーロが凄いと印象付けられた作品でした。
戦争の悲惨さを映像化し、エンターテイメントとして反戦争として描く事は、非常に難しい作業だと思います。
実際の殺戮は、映像にする事など到底不可能ですから。
いかにリアルっぽく見せ、比喩させて精神的に反戦意識を湧き上がらせるか。
この作品では、その手法としてロシアン・ルーレットが使われているのだと思います。
ベトナム(戦争)の、そして戦争の狂気の全てが凝縮されているのでしょう。
戦争に善悪などありません。
"国"の掲げる大義名分の元に、兵士が兵器として借り出され、生死の狭間で狂気と化し、絶える事のない殺戮を互いにを繰り返す。
戦場での兵士達に大義名分などカケラも関係ない。ただ狂気の殺人マシーンになる事しか進む道はない…。
できれば、アメリカ側だけでなく、双方の立場で描かれて欲しいベトナム(戦争)ですが、俳優陣の演技と映像の素晴らしさで、充分に悲惨さは描かれているのではないでしょうか。
やりきれないラスト?戦争を語る作品にスッキリ爽やかな後味など無いハズだ。
このレビューは気に入りましたか?
6人の会員が気に入ったと投稿しています
ユーザーレビュー
普遍的な反戦映画。
投稿日
2011/10/09
レビュアー
ゆういちろう
これは、ベトナム戦争批判の映画ではなく、反戦の映画だ。
生命のみならず、人間性や誇り、情愛までも奪い去る、戦争そのものへの強烈な反対のメッセージだと思う。
彼らがロシア移民の末裔であることにも大きな意味がある。ベトナム戦争で、北ベトナムを支援したのはソ連。つまり、本質的にはアメリカとソ連の代理戦争だったわけで、戦場に赴く彼らは故国を裏切り、結果として(間接的にだが)その故国に多くのものを奪われる。皮肉にも、ロシア式ルーレットで。
ただし、こうした悲劇はベトナム戦争特有のものではない。移民国家であるアメリカが、建国から常に抱えてきた暗部といえる。その意味で、是が非でもベトナム戦争が舞台である必要はなかったはずだ。
この映画が公開された当初から、“偏向したベトナムの描写”に対する批判は多かったらしい。確かにベトナム戦争を伝えることが目的ならば頷けるが、この映画が本当に訴えたかったのは、もっと普遍的なテーマだろう。
現実に、今でも中東やアフリカでは同じ悲劇が繰り返されている。
それと、ここのレビューに限らず、前半部分が長すぎるという意見をわりと聞くが、個人的にはあまり感じない。むしろ彼らの特別な1日が丹念に瑞々しく描かれるからこそ、コントラストとなって後半の痛切さが一層浮かび上がると思う。
アメリカ人には今でも訴えるものを持つ映画に違いない
投稿日
2009/10/14
レビュアー
bokensdorf
1970年代中頃はまだベトナム戦争を扱った映画を作るのはハリウッドのタブーだったようだが、1978年には2本のベトナム戦争映画が公開された。ひとつはこの「ディア・ハンター」もうひとつは「帰郷」である。
「ディア・ハンター」はデ・ニーロとメリル・ストリープがアカデミー賞の候補(主演男優と助演女優)になって獲れなかったが、「帰郷」は主演男女優賞ダブル受賞したのである。(ジョン・ボイトとジェーン・フォンダ)
それなのに、「ディア・ハンター」を観ていて「帰郷」も観たと言う人はほとんどいない。(あちらはレビューが七つしか無いので分かります)
その「帰郷」を観た時に思ったことと同じ事をこの映画を観て感じた。それは、「アメリカの普通の人たちが戦争でどんなに苦しんだかということ」だ。前半が延々と長いが、これは「アメリカのコミュニティのひとつ」を観客に埋め込む為に必要な作業だったのだと思う。話は長くなるが、このロシア人の町(クレアートン)を鉄鋼産業しか無い貧しい町、と表現している人が散見されますが、アメリカの水準としてはピッツバーグを中心とした鉄鋼産業都市はけっして貧しくありません。あれで「アメリカの普通」なのです。アメリカの地方都市はそれぞれ独自の産業があって、みんな独特の都市構造をしている。「フラッシュダンス(1983)」のジェニファー・ビールスは溶接工だったし、「スタンドアップ(2005)」のシャーリーズ・セロンは鉱山労働者だった。そういうのがアメリカでは「普通」なのである。ニューヨークやロスアンジェルスばかりがアメリカなのではない。この映画はロシア人のコミュニティを取り上げているけれども、それはアメリカの普通のコミュニティの一つとして選んだだけであり、ロシアと関係づける必要は無い。
そして、この映画の結論は最後に唄われるアーヴィン・バーリンの「ゴッド・ブレス・アメリカ」である。アメリカのどの映画の「アメリカを讃えるシーン」にも必ずこの唄が出てくる。しかし、実はこのラストシーンはアメリカを讃えているのでは無い事は明白だ。彼らは自分たちが何の為に友を夫をベトナムに奪われたのか、分からない、という気持ちを唄っている。それが当時の普通のアメリカ人の気持ちだったと思う。そこがアメリカ人の共感を呼ぶ所なのだと思う。
家族の誰かを戦争で失っているアメリカ人。田舎の普通のアメリカ人。彼らから大切なものを奪った戦争。戦争が何の為だったのか分からないと唄うアメリカ人。
もう既に戦争を知らない世代ばかりになりつつある日本人には共感するのは難しいと思うが、アメリカ人には今でも訴えるものを持つ映画に違いない。
※ベット・ミドラーのHello in thereという唄の歌詞に「私たち夫婦は可愛い息子を朝鮮戦争で亡くした」「あの戦争が何の為だったのか今でも分からない」「でももう、そんな事はどうでもいいの」という一度聞いたら忘れられない悲しい唄があるが、これも同様にアメリカ人の気持ちを代弁していると思う。
※Hello in thereを聞きたい方はこちら
http://www.youtube.com/watch?v=Ldqc0_vzfgk
ベトナムの傷を癒やすための映画か?
投稿日
2007/11/25
レビュアー
港のマリー
予想に反して戦争映画でも反戦映画でもなかった。これはロシア系移民が多く住む田舎のコミュニティの物語。誰もが知り合いで、親しく挨拶を交わし、男たちの大半は同じ鉄工所に勤めていて、仕事が終われば一緒に酒を飲み歌いビリヤードに興じ大騒ぎをする。鹿狩りも彼らの特別に楽しいイベント。ところが戦争はこの麗しいコミュニティから3人の若者を引き離してしまう。
一転ベトナムの戦場は地獄。3人は心身ともに深く傷つく。それでも2人は再び故郷に帰ることができ、残る1人も親友が、棺に納めてだが、連れ帰る。戦争に行く前とは微妙に空気が違っているがコミュニティは確かに存在し暖かく3人を迎え入れる。戦争は降りかかった災厄のようなもので、3人は故郷での幸せな生活を奪われた被害者として描かれる。戦争に負けると、それがどんな種類の戦争であろうと自分たちを被害者であると思うのは、日米共通らしい。もちろんそれも反戦思想の土台の一つにはなる。
ロシアンルーレットを戦争の狂気の象徴のように仕立てるのには、私は違和感を覚えた。あの仕掛けはあまりにあざとい。さらにこの陰惨な賭け事に札束を振りかざして熱狂するのが、ベトコンやサイゴン(今はホーチミン)の裏町の東洋人ばかりであることもフェアではないと感じた。もちろんベトコンが皆清く正しいなどとは今さら信じてはいないにしても。アメリカの観客はあれを見てベトコンの残虐さや東洋人の野蛮さに顔をしかめつつ、あんな狂ったやつらにひどい目にあったのだと、被害感情を強めたのではあるまいか。ほんとうに狂っていたのはワシントンのお偉方だろうに。
結局この映画には戦争の本質に対する洞察や客観的な批判は描かれていない。戦争を自らの政府が仕掛け長期化させ、夥しいベトナム人の命を奪い国土を荒廃させたことへの自覚や反省も全くない。ただ仲間内で戦争の傷をいたわり合うだけであり、仲間の死に慟哭するだけである。敗戦の傷手を癒やすためにはまず麗しいコミュニティへの回帰と郷愁が必要とされたのか。映画賞を独占したのは当時のアメリカの人々のそうした心情に符合したためか。
コミュニティの物語として見る限りこの映画は古風な長編小説のような趣がある。撃たれて死に行く鹿の目の色、結婚式で新妻の純白のドレスにわずかにこぼれた赤ワイン、突然現れた湖のブルーグレーの湖面、霧の中の男鹿の神秘的な姿など、それぞれに後の伏線になったり、何かの暗示であったり、象徴であったりする美しいシーンが数々あって飽きなかった。
心に響く。 とても良い作品だと私は感じた。
投稿日
2010/05/14
レビュアー
† ミザリー †
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
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まず、この作品を紹介してくれたロキュさん、ビンス弟に感謝の気持ちを伝えたい。ありがとう。 o(_ _*)o
感想は、一言では語りきれない。
デニーロ=当然素敵です。紳士的でおっとこまえ。
メリルストリープ=なんてキュート&チャーミングなんでしょう。
そして、クリストファーウォーケン、惚れなおしました。
現在のウォーケンも大好きですが、本作の彼は最高です。
「ジェイコブスラダー」のティムロビンス、「ゴッドファーザーU」のデニーロ、「狼たちの午後」のパチーノを見た時の感情と同じだ。
若い頃の作品を見て惚れなおす現象、再び。です。
本作での語りきれない感想。
ちょっと長すぎない?と思った結婚式のシーン。
しかし、この楽しく、この上なく幸福な笑みを浮かべている全ての登場人物のその後へと続く重要なシーンで有る事に気付く。
全ての人が祝福し、最高の笑顔でダンス、笑い合い、キスをする。
誰もが幸せそうな結婚式。何があっても「結婚式だから」、で片付ける。このセリフは気に入った(笑)
男の友情もとても良く画かれていた
ケンカする程仲が良い、とはこのことね。
悪ふざけが過ぎるシーンもあったけど、これはこれで少年の様にふざけ合う彼らを見、そして全編を通して、真の友情を感じた。
時代、国、それぞれの性格。
それらが彼らの運命を変えてしまった
ヴェトナム、ロシアンルーレット、有りえないです。
衝撃的、恐ろしい、哀しい、切ない・・・
前半での結婚式でのシーンでは想像もつかなかったこの流れ。
彼らから笑顔が消え、いたたまれない気持ち。
3時間超え、長いけど、全てに意味がある。
デニーロは言うまでも無く素晴らしい演技
メリルストリープは自然な感じが好印象
クリストファーウォーケン、最高です。
今まで私が観たウォーケンの作品の中でも最高の演技。
3名ばかり褒めちぎってますが、他の俳優さんもとても良いです。
ふくよかで良く笑う方の笑顔はこちらまで不思議と笑顔になる(笑)
それぞれに感情の伝わる素晴らしい演技。
感情が伝わるって凄い事だと思う。
楽しい時には楽しくなる、哀しい時には哀しくなる。
深く深く心に響くとても良い作品です。
ロキュさん、ビンス弟、お勧めしてくれてありがとう。
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†ザリ†
長いけど観とくべき。
投稿日
2006/02/04
レビュアー
Bikke兄
皆さんが言われるように、出演俳優の特にC・ウォーケンとデ・ニーロが凄いと印象付けられた作品でした。
戦争の悲惨さを映像化し、エンターテイメントとして反戦争として描く事は、非常に難しい作業だと思います。
実際の殺戮は、映像にする事など到底不可能ですから。
いかにリアルっぽく見せ、比喩させて精神的に反戦意識を湧き上がらせるか。
この作品では、その手法としてロシアン・ルーレットが使われているのだと思います。
ベトナム(戦争)の、そして戦争の狂気の全てが凝縮されているのでしょう。
戦争に善悪などありません。
"国"の掲げる大義名分の元に、兵士が兵器として借り出され、生死の狭間で狂気と化し、絶える事のない殺戮を互いにを繰り返す。
戦場での兵士達に大義名分などカケラも関係ない。ただ狂気の殺人マシーンになる事しか進む道はない…。
できれば、アメリカ側だけでなく、双方の立場で描かれて欲しいベトナム(戦争)ですが、俳優陣の演技と映像の素晴らしさで、充分に悲惨さは描かれているのではないでしょうか。
やりきれないラスト?戦争を語る作品にスッキリ爽やかな後味など無いハズだ。
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