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ケイン号の叛乱 / ハンフリー・ボガート

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「ケイン号の叛乱」 の解説・あらすじ・ストーリー

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解説・ストーリー

『戦争の嵐』等でも有名な作家ハーマン・ウォークのピューリッツァ賞受賞の同名小説を映画化。第二次大戦中、嵐の海上で艦隊からはぐれてしまった軍艦ケイン。それまで威張り散らしていた艦長が沈没の恐怖から精神錯乱に陥った。副長は緊急に艦長を解任、自ら嵐を乗りきり無事帰港するが、彼らを待っていたのは艦長解任の是非を巡る激しい軍事裁判だった……。

「ケイン号の叛乱」 の作品情報

作品情報

製作年:

1954年

製作国:

アメリカ

原題:

THE CAINE MUTINY

「ケイン号の叛乱」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ

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逃亡者

姉妹と水兵

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ヒトラーS.S. アドルフの肖像

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ハンフリー・ボガードの小心な艦長役。

投稿日:2017/11/21 レビュアー:カマンベール

渋くてカッコイイ男の代名詞ボギーが、海軍の駆逐艦の情け無い「艦長」を好演する。
偏執狂(パラノイア・・当時はヒステリーとかパラノイアは精神病とみなされた)であり、艦長には相応しくないと部下から更迭されてしまう始末です。
映画の設定の時代は戦争も末期の1943年です。
映画製作年は1953年。
海軍の駆逐艦が舞台ですが、戦争映画でもない。

台風の海原で恐怖のため駆逐艦の操縦ミスを連発する
クィーグ艦長(ハンフリー・ボガード)。
船は不適切な命令のため、今にも転覆しそうです。
見兼ねたマリク大尉が、クィーグを艦長から下ろして、操縦を行い、
船を転覆から救います。
クィーグ艦長の職務を乗っ取ったこと・・・すなわちそれが
叛乱(ケイン号の叛乱)とみなされ、マリク大尉とウィリー少尉は
軍法会議にかけられる。
絞首刑が妥当だと思われる罪状です。
そしてここからは「法廷サスペンス風」になるのです。
と言ってもそんな深い法廷サスペンスではありません。
現実なら絶対に死刑だと思います。
しかしそんな残酷なリアリズムは無視して、ひとりの男・・・小説家志望の皮肉屋キーファー大尉が、クローズアップされるのです。
弁護をただひとり引き受けたグリーンウォルド大尉いわく、
『シェイクスピアが、マリクとウィリーを焚きつけて演出脚本の茶番劇』シナリオを書いたのはグリーンウォルド。
彼は被告席にすら座らない卑劣漢でした。

異色の映画だと思います。
小心、気弱はハンフリー・ボガードが上手かったですし、駆逐艦・・・(現代から見るといかにも旧式な艦船に多くのエキストラ)の姿が郷愁を誘いました。
映像も53年作品として素晴らしい映画です。

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動と静のコントラスト

投稿日:2014/05/10 レビュアー:趣味は洋画

この映画の醍醐味は、前半部の「動」と後半部の「静」をじっくり味わえることであります。 
つまり、前半を洋上における乗組員たちの確執と暴風雨のスペクタクル描写、後半を帰還後の軍事法廷に描き分け、動と静とのコントラストが鮮やかに描かれている点です。
主演のハンフリー・ボガートは、精神的な弱さを露呈してしまう艦長クィーグ中佐に扮していますが、本来の彼らしい役柄とはほど遠い印象です。 
むしろ、法廷で彼を極限まで追及していくクールな検察官バーニー・グリーンウォルド中尉に扮した、ホセ・フェラーの演技が見事です。
しかし何といっても副官マリク大尉に扮したたヴァン・ジョンソンが素晴らしく、彼の代表作といっていいでしょう。 彼が何故、オスカーにノミネートされなかったのか不思議なくらいです。
マックス・スタイナーのスコアも効果的で、紛れもなくアメリカ映画史上に残る傑作です。
それにしても...あのボガートが何故...精神的に弱く、臆病者で偏執狂の役柄になりきったのか? 本作までの数多い名作群の出演に飽きてしまい、冒険心が働いたのでしょうか...

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ハンフリー・ボガートの名演にうなる

投稿日:2012/02/07 レビュアー:レイモンド・ウダ

 「叛乱」のタイトルにあるように、軍用船の内部の内輪もめの話であるが、この映画はよく脚本が練られていて、人間が集団で行動する時の個々人の個性がどのように作用するか、深い感動を与えてくれると共に考えさせられるという意外な収穫のある作品であった。「クリムゾン・タイド」(1995)は同様のパターンの作品だが、封切り時に見て結構気に入ったのだが、どちらも脇役を含めた乗組員の個性はよく描かれているものの、主役の人間性の掘り下げは本作が圧倒的に勝っている。

 ハンフリー・ボガートという人は、「マルタの鷹」(1941)の私立探偵、「カサブランカ」(1942)での異国に暮らすバー経営者など、ニヒルな大人の男のイメージで最もよく知られているが、この人の作品を見れば見るほどその芸域の広さと、鍛練した演技力の秀逸なことに驚いてしまう。人間の弱さや心の傷などを表情や所作で巧みに演じ分ける演技力は大変なもので、演技派を目指す男優であればこの人を尊敬せずにはいられないはずだ。脇役時代の「化石の森」(1936)で社会の底辺で生きて来た悪(わる)の表情をいかんなく見せて一躍有名になり、「汚れた顔の天使」(1938)では悪徳弁護士で悪徳ぶりを発揮、主役級になっても「黄金」(1948)では、財宝を手に入れたとたんにがめつい人間に変貌していく様子を時間を追って演じ切っていた。本作は既に大スターの地位を獲得した後の作品であるにもかかわらず、ヒーローではない屈折した人間、戦争の経験で人格が損なわれた栄誉ある軍人を、いかにもそれらしく、かと言ってあざとさを感じさせない静かな演技で淡々と演じており、ラストの軍法会議シーンでの独白は、そのアップ映像のカメラワークの見事さと相まって、映画史屈指の名演に仕上がっている。この映像、撮影がワンショットで終わった上に、スタッフ全員が大拍手をしたというのもよく理解できる。プライベートな場面では、ケイリー・グラントやゲリー・クーパーよりもギャラでも撮影所の扱いでも下に置かれていることをブツブツ言っていたらしいが、いやいや、歴史に残る名作の数が多いのはボガートの方がはるかに上である。

 準主役のキース少尉を演じたロバート・フランシスはそのまま行けば間違いなくブラッド・ピットのようなスターになっていたであろうに、惜しくも本作を含めて4作の映画に出ただけで飛行機事故で25歳で死去。その純粋さや若々しさに対抗するように、老練な「中間管理職」マリク大尉(ヴァン・ジョンスン)、キーファー大尉(フレッド・マクマレイ)の二人は、会社でもこういう人居る居ると感じさせる存在感を発揮、戦艦物の映画に留まらない人間像が描かれている。

 さらに忘れられないのは、出演時間は極めて短いのだが、ケイン号の前艦長デヴリース中佐を演じたトム・タリーで、米国民が愛してやまない軍人像を一人魅力的に演じ、あまり語られないのだが本作でアカデミー助演男優賞にノミネートされている。軍隊の世界だけでなく、こういう人物は組織の中で強いリーダーシップを発揮できるお手本のようなパーソナリティである。蛇足だが、この俳優、その後に名作で大活躍する前にベトナム巡業の際に象皮病に似た風土病に感染し、悲惨な闘病生活の後に亡くなっている。

 アメリカ海軍の全面的協力の下に本作は完成された、と冒頭に表示されるが、いかにも勇ましいマーチの演奏で始まる戦争映画と思いきや、これだけ人間の複雑な心理が描かれており、またもやアメリカ映画の奥深さを痛感させられた。

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H・ボガードの怪演がみもの・・・

投稿日:2009/05/18 レビュアー:グランパパ

製作S・クレーマー、監督E・ドミトリクの社会派2人の含蓄ある作品である。「指揮官の判断能力が、もし正常でなかったら」という、タブー視される軍隊の暗部に焦点を当てている。パラノイアのキレちゃった艦長役のボガードは、元々悪役俳優でもあり怪演しており、軍事法廷での弁護士との対決で怪しさ大爆発で見ごたえがある。暴風雨シーンも結構迫力のある映像だし、訓練風景や艦内の生活も丁寧に描写されている。半世紀前の作品であり、ブレーク前のR・マービンが水兵役で顔を出しているのも懐かしいものがある。

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ケイン号の叛乱

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ハンフリー・ボガードの小心な艦長役。

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カマンベール

渋くてカッコイイ男の代名詞ボギーが、海軍の駆逐艦の情け無い「艦長」を好演する。
偏執狂(パラノイア・・当時はヒステリーとかパラノイアは精神病とみなされた)であり、艦長には相応しくないと部下から更迭されてしまう始末です。
映画の設定の時代は戦争も末期の1943年です。
映画製作年は1953年。
海軍の駆逐艦が舞台ですが、戦争映画でもない。

台風の海原で恐怖のため駆逐艦の操縦ミスを連発する
クィーグ艦長(ハンフリー・ボガード)。
船は不適切な命令のため、今にも転覆しそうです。
見兼ねたマリク大尉が、クィーグを艦長から下ろして、操縦を行い、
船を転覆から救います。
クィーグ艦長の職務を乗っ取ったこと・・・すなわちそれが
叛乱(ケイン号の叛乱)とみなされ、マリク大尉とウィリー少尉は
軍法会議にかけられる。
絞首刑が妥当だと思われる罪状です。
そしてここからは「法廷サスペンス風」になるのです。
と言ってもそんな深い法廷サスペンスではありません。
現実なら絶対に死刑だと思います。
しかしそんな残酷なリアリズムは無視して、ひとりの男・・・小説家志望の皮肉屋キーファー大尉が、クローズアップされるのです。
弁護をただひとり引き受けたグリーンウォルド大尉いわく、
『シェイクスピアが、マリクとウィリーを焚きつけて演出脚本の茶番劇』シナリオを書いたのはグリーンウォルド。
彼は被告席にすら座らない卑劣漢でした。

異色の映画だと思います。
小心、気弱はハンフリー・ボガードが上手かったですし、駆逐艦・・・(現代から見るといかにも旧式な艦船に多くのエキストラ)の姿が郷愁を誘いました。
映像も53年作品として素晴らしい映画です。

動と静のコントラスト

投稿日

2014/05/10

レビュアー

趣味は洋画

この映画の醍醐味は、前半部の「動」と後半部の「静」をじっくり味わえることであります。 
つまり、前半を洋上における乗組員たちの確執と暴風雨のスペクタクル描写、後半を帰還後の軍事法廷に描き分け、動と静とのコントラストが鮮やかに描かれている点です。
主演のハンフリー・ボガートは、精神的な弱さを露呈してしまう艦長クィーグ中佐に扮していますが、本来の彼らしい役柄とはほど遠い印象です。 
むしろ、法廷で彼を極限まで追及していくクールな検察官バーニー・グリーンウォルド中尉に扮した、ホセ・フェラーの演技が見事です。
しかし何といっても副官マリク大尉に扮したたヴァン・ジョンソンが素晴らしく、彼の代表作といっていいでしょう。 彼が何故、オスカーにノミネートされなかったのか不思議なくらいです。
マックス・スタイナーのスコアも効果的で、紛れもなくアメリカ映画史上に残る傑作です。
それにしても...あのボガートが何故...精神的に弱く、臆病者で偏執狂の役柄になりきったのか? 本作までの数多い名作群の出演に飽きてしまい、冒険心が働いたのでしょうか...

ハンフリー・ボガートの名演にうなる

投稿日

2012/02/07

レビュアー

レイモンド・ウダ

 「叛乱」のタイトルにあるように、軍用船の内部の内輪もめの話であるが、この映画はよく脚本が練られていて、人間が集団で行動する時の個々人の個性がどのように作用するか、深い感動を与えてくれると共に考えさせられるという意外な収穫のある作品であった。「クリムゾン・タイド」(1995)は同様のパターンの作品だが、封切り時に見て結構気に入ったのだが、どちらも脇役を含めた乗組員の個性はよく描かれているものの、主役の人間性の掘り下げは本作が圧倒的に勝っている。

 ハンフリー・ボガートという人は、「マルタの鷹」(1941)の私立探偵、「カサブランカ」(1942)での異国に暮らすバー経営者など、ニヒルな大人の男のイメージで最もよく知られているが、この人の作品を見れば見るほどその芸域の広さと、鍛練した演技力の秀逸なことに驚いてしまう。人間の弱さや心の傷などを表情や所作で巧みに演じ分ける演技力は大変なもので、演技派を目指す男優であればこの人を尊敬せずにはいられないはずだ。脇役時代の「化石の森」(1936)で社会の底辺で生きて来た悪(わる)の表情をいかんなく見せて一躍有名になり、「汚れた顔の天使」(1938)では悪徳弁護士で悪徳ぶりを発揮、主役級になっても「黄金」(1948)では、財宝を手に入れたとたんにがめつい人間に変貌していく様子を時間を追って演じ切っていた。本作は既に大スターの地位を獲得した後の作品であるにもかかわらず、ヒーローではない屈折した人間、戦争の経験で人格が損なわれた栄誉ある軍人を、いかにもそれらしく、かと言ってあざとさを感じさせない静かな演技で淡々と演じており、ラストの軍法会議シーンでの独白は、そのアップ映像のカメラワークの見事さと相まって、映画史屈指の名演に仕上がっている。この映像、撮影がワンショットで終わった上に、スタッフ全員が大拍手をしたというのもよく理解できる。プライベートな場面では、ケイリー・グラントやゲリー・クーパーよりもギャラでも撮影所の扱いでも下に置かれていることをブツブツ言っていたらしいが、いやいや、歴史に残る名作の数が多いのはボガートの方がはるかに上である。

 準主役のキース少尉を演じたロバート・フランシスはそのまま行けば間違いなくブラッド・ピットのようなスターになっていたであろうに、惜しくも本作を含めて4作の映画に出ただけで飛行機事故で25歳で死去。その純粋さや若々しさに対抗するように、老練な「中間管理職」マリク大尉(ヴァン・ジョンスン)、キーファー大尉(フレッド・マクマレイ)の二人は、会社でもこういう人居る居ると感じさせる存在感を発揮、戦艦物の映画に留まらない人間像が描かれている。

 さらに忘れられないのは、出演時間は極めて短いのだが、ケイン号の前艦長デヴリース中佐を演じたトム・タリーで、米国民が愛してやまない軍人像を一人魅力的に演じ、あまり語られないのだが本作でアカデミー助演男優賞にノミネートされている。軍隊の世界だけでなく、こういう人物は組織の中で強いリーダーシップを発揮できるお手本のようなパーソナリティである。蛇足だが、この俳優、その後に名作で大活躍する前にベトナム巡業の際に象皮病に似た風土病に感染し、悲惨な闘病生活の後に亡くなっている。

 アメリカ海軍の全面的協力の下に本作は完成された、と冒頭に表示されるが、いかにも勇ましいマーチの演奏で始まる戦争映画と思いきや、これだけ人間の複雑な心理が描かれており、またもやアメリカ映画の奥深さを痛感させられた。

H・ボガードの怪演がみもの・・・

投稿日

2009/05/18

レビュアー

グランパパ

製作S・クレーマー、監督E・ドミトリクの社会派2人の含蓄ある作品である。「指揮官の判断能力が、もし正常でなかったら」という、タブー視される軍隊の暗部に焦点を当てている。パラノイアのキレちゃった艦長役のボガードは、元々悪役俳優でもあり怪演しており、軍事法廷での弁護士との対決で怪しさ大爆発で見ごたえがある。暴風雨シーンも結構迫力のある映像だし、訓練風景や艦内の生活も丁寧に描写されている。半世紀前の作品であり、ブレーク前のR・マービンが水兵役で顔を出しているのも懐かしいものがある。

6〜 9件 / 全9件