ジャッキー・チェン　成龍拳

笑いやユーモアというより、恋愛と友情がテーマ。
最初、恋人が妊娠した事を知り、これ以上ない罵倒で別れようとしたり、
家に集まった大勢の来客に「あんたらは金目当てで卑しい人間だ」と言ったり･･･
親や来客、恋人からののしられるジャッキー。
何故そんな事を言うのか･･･

そして家族を殺され天涯孤独となったジャッキーは家族を殺した女性につきまとわれたり、
突然襲ってきた一団とのやりとり、妊娠した恋人を預かった親友･･･
単純に親を殺された復讐劇かと思いきや、
二転三転していくストーリーは今観ても中々練られていて楽しめます。

映像が古い分、実際にこういう刺客がいたのでは、など現実との境界線があいまいになって
ストーリーに深みが出ていています。
アクション的には今となっては個性は少ないと思いますが、
初期のジャッキー映画を知るには丁度よいでしょう。

なにより初期のジャッキーは正当派な美青年で相当女子にも人気あったでしょうね。
襲撃予告に使われる蜂の人形が意外と可愛い（笑

若かりしジャッキー映画で日本でのジャッキー人気に便乗して、古い作品お出してきた例ですね。
内容は、この頃のお約束の復讐劇なんですが、ちょっと一風変わっています。
只、面白みは感じず、う〜んとうなされる映画です。
まぁジャッキーファンなら見とこうかなと軽いノリでサラッとＢＧＭ的にご覧ならればイイでしょう。
劇中のジャッキーアクションですが、やっぱクセは年をとっても変わらないんだなぁと実感しました（相手の攻撃をよけるときの仕草など）

子供の頃、ジャッキーの「拳」シリーズということで試写会に応募して見事に入場券ゲット！大喜びで見に行ったのがこの「成龍拳」ぢゃった。今となっては信じられないだろうが、当時はジャッキーといえば中高生のアイドル的人気で、ジャッキーとついていればなんでも商売になった時代だったのじゃ・・・。

しかし、期待に胸をときめかせて見たこの映画では、謎の女盗賊に囚われたジャッキーが文字通り「焼け石」を食わされたり、しまいに顔の半分を焼かれてしまう予期せぬ展開に、子供心にトラウマとなって焼きついてしまった・・・。

思えば当時、まだ未公開だった作品が他にもあったのに、何故東映はこれを劇場公開に選んだのかのぅ？当時の担当の人に裏話を聞いてみたいものぢゃな。

でもこれが今もレンタルで借りられるのは貴重ぢゃよ。もともと90年代にビデオで出ていたこのブロードウエイ版のシリーズは、カットが多い、トリミングも悪い、画質がよくない、声優さんが石丸さんではない等々の理由で一般的に評価が低いが、ローウエイ制作の劇場公開作をほぼ網羅しているうえ、今となっては日本語吹替が入っている事だけでも大変貴重ぢゃのう。

ジャッキー・チェンの作品としてはめずらしく「笑い」のエッセンスがない。

最初は設定や役柄がわかりづらいが、脚本がしっかりしているためかストーリーが進むにしたがって全体像がわかるようになってくる。

「成龍拳」とあるが、「蛇拳」の映画などのような独特のカンフーの型を扱っているわけではないのでそこが少々もの足りなさを感じた。

女性のカンフーの達人を登場させているところが初の試みのようで、意外と当時としては新鮮さが残る作品。

これは、時代設定といい、内容といい、何だかよく判らない作品です。今回は観て見たけど、多分忘れる作品。結局、何が何だか「THE END」
う〜ん、マニア向け？