キング・コング

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キング・コング / フェイ・レイ

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「キング・コング」 の解説・あらすじ・ストーリー

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解説・ストーリー

南海の秘境にやってきた映画のロケ隊は、原住民から神と崇められる巨獣キング・コングを目にする。やがてコングは捕獲され、ニューヨークへ見世物として連れてこられるが……。「コングの復讐」に続く。

「キング・コング」 の作品情報

作品情報

製作年: 1933年
製作国: アメリカ
原題: KING KONG

「キング・コング」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ

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ユーザーレビュー:27件

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6〜 10件 / 全27件

やっぱりこっちの方が(ずっと)いいと思う ネタバレ

投稿日:2006/01/06 レビュアー:parole

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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実によくできている楽しい娯楽映画だ。エンパイアステートビルを登るぎこちないアニメーションのキングコングという印象、いや思い込みを持っていたのだけれど、決して古くささやぎこちなさしか感じない映画ではない。VFXを見慣れた目からするなら、確かにアニメーションの動きはギクシャクしているのだけれど、それでもその動きの自然さや躍動感は技術的な拙さを補って余りあるものがある。固定に近い長回しで撮った、ティラノザウルス(と思われる恐竜)、プテラノドン(と思われる翼竜)そして大トカゲとコングとの決闘シーンなど、余計なアップなどをせずに(できずに?)引きで淡々と撮してるが故の躍動感と緊張感がある。また、群衆劇的なシーンが数カ所あるのだけれど、大々的なエキストラを使ったスペクタクルも手に汗を握るような興奮を感じる。哀愁漂うラストにも思わず涙を誘われてしまうし・・・。
病的な細部の誇張と引き延ばしに捕らわれている昨今の娯楽映画の手本として欲しいような映画だと思った。

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今でも特撮のスゴさは感じさせる。

投稿日:2011/10/22 レビュアー:ゆういちろう

今更ながらオリジナルを鑑賞。
特撮に関しては、今見ても感心する。もちろん現在のCGとは比ぶべくもないけど、コングたちの表情は豊かだし、生物感が溢れている。この後に作られた多くのストップモーションアニメと比べても、動きの滑らかさはトップクラスだろう。(個人的にはあのカクカク感も好きなんだけど)
意外だったのは、リメイク版のようにコングが擬人化されてないこと。完全にケダモノ扱いだ。なので、クライマックスにもそれほど悲壮感がありません。

でも、今となっては特撮映画史を紐解く資料的な価値の方が高いかなぁ。こういったジャンルとか古典に興味がなければ、ムリして観る必要はないかも。

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最も古い「キング・コング」映画

投稿日:2020/06/02 レビュアー:趣味は洋画

キング・コング(1933年・アメリカ、モノクロ、100分)

初めて世界に登場した「キング・コング」、つまり最も古い「キング・コング」の映画です。
1933年(昭和8年)、今から実に87年前の作品ですが、当時、この巨大生物を初めて見た観客は、かなりの衝撃と恐怖を覚えたに違いありません。 *特撮映画の古典的名作です。

最新作を撮るため、映画監督のカール・デナム(ロバート・アームストロング)は顔見知りの船長(フランク・ライヘル)に、地図に載ってない孤島行きを依頼した。船には多くの撮影スタッフと共に、ニューヨークでスカウトした女優アン・ダロウ(フェイ・レイ)も乗り込んだ。ニューヨークを出航した船は、東インド諸島のかなり沖にある髑髏(どくろ)島に着いた。島に上陸した一行は、原住民たちが異様な雰囲気のなか、生贄の儀式を行っているのを目にする。島には巨大な城壁があり、その向こう側には巨大なゴリラが棲んでいると云われていた。原住民の酋長は一行を見つけ、アンをコングの生贄にしたいと云う。航海中にアンと親しくなった一等航海士のジャック(ブルース・キャボット)は猛然と拒否し、一行は一旦船に戻った。だが、深夜に原住民たちが船に忍び込み、アンを連れ去った...。

髑髏島の原住民たちの儀式の模様が、異様で不気味です。顔に描かれた独特の模様、熊の毛皮のようなものを身に着けた男たちの太鼓に合わせた踊り、怯えた表情の少女、そして妙な効果音も。

アンを連れ去った原住民たちは、それぞれが手に松明を掲げ、高い城壁を上ります。同時に大きな「つがい」が外され、門が開かれると、アンを連れて中へ入る原住民たち。そしてアンは小さなトーテンポールのようなものに縛りつけられます。酋長が呪文を唱えた途端、2人の男がドラを打ち鳴らします。
すると森の中から姿を現したのは....

登場するのはキング・コングだけではないのですね。
恐竜、大蛇、怪鳥、みなとてつもなく大きく、キング・コングと戦うシーンも特撮ならではの面白さがあります。今の感覚でこの撮影を評価することは、あまり意味がないように思います。

キング・コングに愛嬌を感じたシーンがありました。
コングは片手に捕まえたアンの衣服を剥がし、その切れ端を自分の鼻にもっていって嗅ぐのです。
なんともユーモラスなシーンでしたが、アン以外の人間に対しては狂暴です。
ニューヨークに連れてこられたコングが暴れまわるシーンでは、悲惨な場面もあります。

しかし、撮影隊のデナム監督やアン、ジャックらが、ニューヨークの劇場に集まった大観衆を前に得意満面の表情をしているのには呆れました。劇場の舞台の幕が開けられ、鎖に繋がれたコングの姿を見た観衆たちの顔、顔、顔。
コングを見せ物にして金を稼ごうとするデナムの行動に、嫌悪感を抱きました。

ジョン・ギラーミン監督の76年版「キング・コング」では、キング・コングに捕らわれて悲鳴を上げるのはジェシカ・ラングでした。
キング・コングは、本作33年版ではエンパイア・ステート・ビルに上りますが、76年版で上ったのは世界貿易センター・ビルでした。

最後に、ウィキペディアをはじめ映画誌などに載っている逸話を少しご紹介して終わりにします。

アン・ダロウを演じた女優フェイ・レイは、2004年8月8日、96歳で他界しました。彼女が亡くなった日、エンパイア・ステート・ビルは15分間消灯して彼女を追悼しました。

アドルフ・ヒトラーは本作公開時に観て、大ファンとなったこと。

円谷英二が特撮監督の道を志すきっかけとなった作品であること。

淀川長治によれば、公開当時RKOにこの映画を観た観客達から、‘本当にあんな生物がいるのか’ との問い合わせの電話が殺到したこと。


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世界第8番目の不思議 ネタバレ

投稿日:2009/11/22 レビュアー:さっちゃん

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 劇中で映画のプロヂューサーから興行師に早変わりしたデナムがキングコングを見世物にするときのうたい文句です。
 時代を遡ったり、現在に近づいたりと落ち着きのないレヴューですが、今回、ぐっと古いところで1933年制作の『キングコング』とまいりましょう。近年、『ロード・オブ・ザ・リング』のピーター・ジャクスン監督によりリメイクされたのが記憶に新しいところですが、あの作品は時代設定も本作と同じ大恐慌時代、恐竜たちとの対決や見せ場もふんだんにあって、なおかつ、本作に対する愛情と敬意に溢れた傑作でした。(その間にあった駄作のことは忘れたい。)
 このくらい古くなるとリアルタイムで見られる筈もなく、あれは中学か高校の頃、とにかく記憶も怪しいほど昔になります。新聞で当時、住んでいた町のデパートで上映会があるという広告を見つけて見に行きました。フロアの一角を黒いカーテンで仕切っただけのこじんまりとしたスペースで、あれは多分、16ミリだったと思いますが、これも小さなスクリーンに映画が映し出されたものです。
 しかし、その作品はとても30年近く前に作られたとは思えない出来栄えでした。ストーリーも、まだ誰にも発見されていない孤島へ向かう映画撮影隊を乗せた船が漂流していたフェイ・レイを拾って、霧の中の島を見つけ、彼女が攫われてコングの生贄として捧げられてから、撮影隊と船員で編成された救助隊が恐竜やコングに脅かされるシーン、結構な犠牲者を出しながらもコングを生け捕りにしてニューヨークまで運んでくるまでがテンポ良く描かれ、目を離す暇もないほどです。
 特に人間がコングと絡むシーンでは、あるときは人間もコミで駒撮りの立体アニメーションで処理し、丸木橋をコングが落とそうとするシーンでは立体アニメのコングと機械仕掛けで動く丸木橋とを絶妙のタイミングでシンクロさせるという職人技で見せてくれます。
 ニューヨークに連れて来られたコングがフェイ・レイを探して暴れ回るクライマックスは見事の一言です。ビルの窓から覗き込むコングを次のカットでは覗き込まれた部屋の住人からの視点で描き、コングの大きさを際立たせるなどのうまい演出もあり、エンパイア・ステート・ビルの天辺での陸軍航空隊との死闘により落命するシーンではコングの哀れな運命に同情するようにさえなります。
 本来、文明社会では退治されるべき異物としてのコングに対する哀れみの感情というのはこの前後に制作された『フランケンシュタイン』のモンスターにも共通するものかも知れません。共に、この社会に容れられない存在が人間というものを逆照射しているとも取れます。
 いずれにしても本作が時代を超えた普遍性を持った作品であることは間違いないと思います。SF映画、その変種としての怪獣映画のひとつの先達として見るもよし。娯楽映画として楽しむもよし。とにかく今、見ても新鮮な感動があると思います。

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イケテル! フェイ・レイ

投稿日:2007/04/05 レビュアー:エイちゃん

森光子と同い年の亡き父が子供の頃 ブッタマゲテ見たと言う極めつけの昔の映画です (壁の向こうに何かがある) ナイトシャマラン監督の「ヴィレッジ」はこの映画に着想を得たと言います
コングを探す探検隊の隊長カール・デュナムは60年代に一世を風靡した「世界残酷物語」のグァルティエロ・ジャコベティーのような人で決定的瞬間を撮影するには手段を選びません ジャコベティー監督はアフリカ人政治犯の処刑シーンを撮影する機会を得た時 場所を撮影に適した日向に替えさせたと言うエピソードの持ち主です 

私も学校に上がる前父に連れられてこの映画を見ました がいこつ島で「コングー!」と叫ぶ原住民の様は当時のパラマウントニュースのモノクロ映像を見ているようで迫力たっぷりだったと記憶しています CGの申し子のようなピーター・ジャクソン監督のリメイク版が出来たので改めて本作を見直してみました 主演のフェイ・レイは今でも十分美人として通用する美形で私としては当時37歳のナオミ・ワッツよりイケテルと言うか・・・オリジナルの持つ偉大さを改めて見直したのでありました 
  

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6〜 10件 / 全27件

キング・コング

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やっぱりこっちの方が(ずっと)いいと思う

投稿日

2006/01/06

レビュアー

parole

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実によくできている楽しい娯楽映画だ。エンパイアステートビルを登るぎこちないアニメーションのキングコングという印象、いや思い込みを持っていたのだけれど、決して古くささやぎこちなさしか感じない映画ではない。VFXを見慣れた目からするなら、確かにアニメーションの動きはギクシャクしているのだけれど、それでもその動きの自然さや躍動感は技術的な拙さを補って余りあるものがある。固定に近い長回しで撮った、ティラノザウルス(と思われる恐竜)、プテラノドン(と思われる翼竜)そして大トカゲとコングとの決闘シーンなど、余計なアップなどをせずに(できずに?)引きで淡々と撮してるが故の躍動感と緊張感がある。また、群衆劇的なシーンが数カ所あるのだけれど、大々的なエキストラを使ったスペクタクルも手に汗を握るような興奮を感じる。哀愁漂うラストにも思わず涙を誘われてしまうし・・・。
病的な細部の誇張と引き延ばしに捕らわれている昨今の娯楽映画の手本として欲しいような映画だと思った。

今でも特撮のスゴさは感じさせる。

投稿日

2011/10/22

レビュアー

ゆういちろう

今更ながらオリジナルを鑑賞。
特撮に関しては、今見ても感心する。もちろん現在のCGとは比ぶべくもないけど、コングたちの表情は豊かだし、生物感が溢れている。この後に作られた多くのストップモーションアニメと比べても、動きの滑らかさはトップクラスだろう。(個人的にはあのカクカク感も好きなんだけど)
意外だったのは、リメイク版のようにコングが擬人化されてないこと。完全にケダモノ扱いだ。なので、クライマックスにもそれほど悲壮感がありません。

でも、今となっては特撮映画史を紐解く資料的な価値の方が高いかなぁ。こういったジャンルとか古典に興味がなければ、ムリして観る必要はないかも。

最も古い「キング・コング」映画

投稿日

2020/06/02

レビュアー

趣味は洋画

キング・コング(1933年・アメリカ、モノクロ、100分)

初めて世界に登場した「キング・コング」、つまり最も古い「キング・コング」の映画です。
1933年(昭和8年)、今から実に87年前の作品ですが、当時、この巨大生物を初めて見た観客は、かなりの衝撃と恐怖を覚えたに違いありません。 *特撮映画の古典的名作です。

最新作を撮るため、映画監督のカール・デナム(ロバート・アームストロング)は顔見知りの船長(フランク・ライヘル)に、地図に載ってない孤島行きを依頼した。船には多くの撮影スタッフと共に、ニューヨークでスカウトした女優アン・ダロウ(フェイ・レイ)も乗り込んだ。ニューヨークを出航した船は、東インド諸島のかなり沖にある髑髏(どくろ)島に着いた。島に上陸した一行は、原住民たちが異様な雰囲気のなか、生贄の儀式を行っているのを目にする。島には巨大な城壁があり、その向こう側には巨大なゴリラが棲んでいると云われていた。原住民の酋長は一行を見つけ、アンをコングの生贄にしたいと云う。航海中にアンと親しくなった一等航海士のジャック(ブルース・キャボット)は猛然と拒否し、一行は一旦船に戻った。だが、深夜に原住民たちが船に忍び込み、アンを連れ去った...。

髑髏島の原住民たちの儀式の模様が、異様で不気味です。顔に描かれた独特の模様、熊の毛皮のようなものを身に着けた男たちの太鼓に合わせた踊り、怯えた表情の少女、そして妙な効果音も。

アンを連れ去った原住民たちは、それぞれが手に松明を掲げ、高い城壁を上ります。同時に大きな「つがい」が外され、門が開かれると、アンを連れて中へ入る原住民たち。そしてアンは小さなトーテンポールのようなものに縛りつけられます。酋長が呪文を唱えた途端、2人の男がドラを打ち鳴らします。
すると森の中から姿を現したのは....

登場するのはキング・コングだけではないのですね。
恐竜、大蛇、怪鳥、みなとてつもなく大きく、キング・コングと戦うシーンも特撮ならではの面白さがあります。今の感覚でこの撮影を評価することは、あまり意味がないように思います。

キング・コングに愛嬌を感じたシーンがありました。
コングは片手に捕まえたアンの衣服を剥がし、その切れ端を自分の鼻にもっていって嗅ぐのです。
なんともユーモラスなシーンでしたが、アン以外の人間に対しては狂暴です。
ニューヨークに連れてこられたコングが暴れまわるシーンでは、悲惨な場面もあります。

しかし、撮影隊のデナム監督やアン、ジャックらが、ニューヨークの劇場に集まった大観衆を前に得意満面の表情をしているのには呆れました。劇場の舞台の幕が開けられ、鎖に繋がれたコングの姿を見た観衆たちの顔、顔、顔。
コングを見せ物にして金を稼ごうとするデナムの行動に、嫌悪感を抱きました。

ジョン・ギラーミン監督の76年版「キング・コング」では、キング・コングに捕らわれて悲鳴を上げるのはジェシカ・ラングでした。
キング・コングは、本作33年版ではエンパイア・ステート・ビルに上りますが、76年版で上ったのは世界貿易センター・ビルでした。

最後に、ウィキペディアをはじめ映画誌などに載っている逸話を少しご紹介して終わりにします。

アン・ダロウを演じた女優フェイ・レイは、2004年8月8日、96歳で他界しました。彼女が亡くなった日、エンパイア・ステート・ビルは15分間消灯して彼女を追悼しました。

アドルフ・ヒトラーは本作公開時に観て、大ファンとなったこと。

円谷英二が特撮監督の道を志すきっかけとなった作品であること。

淀川長治によれば、公開当時RKOにこの映画を観た観客達から、‘本当にあんな生物がいるのか’ との問い合わせの電話が殺到したこと。


世界第8番目の不思議

投稿日

2009/11/22

レビュアー

さっちゃん

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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 劇中で映画のプロヂューサーから興行師に早変わりしたデナムがキングコングを見世物にするときのうたい文句です。
 時代を遡ったり、現在に近づいたりと落ち着きのないレヴューですが、今回、ぐっと古いところで1933年制作の『キングコング』とまいりましょう。近年、『ロード・オブ・ザ・リング』のピーター・ジャクスン監督によりリメイクされたのが記憶に新しいところですが、あの作品は時代設定も本作と同じ大恐慌時代、恐竜たちとの対決や見せ場もふんだんにあって、なおかつ、本作に対する愛情と敬意に溢れた傑作でした。(その間にあった駄作のことは忘れたい。)
 このくらい古くなるとリアルタイムで見られる筈もなく、あれは中学か高校の頃、とにかく記憶も怪しいほど昔になります。新聞で当時、住んでいた町のデパートで上映会があるという広告を見つけて見に行きました。フロアの一角を黒いカーテンで仕切っただけのこじんまりとしたスペースで、あれは多分、16ミリだったと思いますが、これも小さなスクリーンに映画が映し出されたものです。
 しかし、その作品はとても30年近く前に作られたとは思えない出来栄えでした。ストーリーも、まだ誰にも発見されていない孤島へ向かう映画撮影隊を乗せた船が漂流していたフェイ・レイを拾って、霧の中の島を見つけ、彼女が攫われてコングの生贄として捧げられてから、撮影隊と船員で編成された救助隊が恐竜やコングに脅かされるシーン、結構な犠牲者を出しながらもコングを生け捕りにしてニューヨークまで運んでくるまでがテンポ良く描かれ、目を離す暇もないほどです。
 特に人間がコングと絡むシーンでは、あるときは人間もコミで駒撮りの立体アニメーションで処理し、丸木橋をコングが落とそうとするシーンでは立体アニメのコングと機械仕掛けで動く丸木橋とを絶妙のタイミングでシンクロさせるという職人技で見せてくれます。
 ニューヨークに連れて来られたコングがフェイ・レイを探して暴れ回るクライマックスは見事の一言です。ビルの窓から覗き込むコングを次のカットでは覗き込まれた部屋の住人からの視点で描き、コングの大きさを際立たせるなどのうまい演出もあり、エンパイア・ステート・ビルの天辺での陸軍航空隊との死闘により落命するシーンではコングの哀れな運命に同情するようにさえなります。
 本来、文明社会では退治されるべき異物としてのコングに対する哀れみの感情というのはこの前後に制作された『フランケンシュタイン』のモンスターにも共通するものかも知れません。共に、この社会に容れられない存在が人間というものを逆照射しているとも取れます。
 いずれにしても本作が時代を超えた普遍性を持った作品であることは間違いないと思います。SF映画、その変種としての怪獣映画のひとつの先達として見るもよし。娯楽映画として楽しむもよし。とにかく今、見ても新鮮な感動があると思います。

イケテル! フェイ・レイ

投稿日

2007/04/05

レビュアー

エイちゃん

森光子と同い年の亡き父が子供の頃 ブッタマゲテ見たと言う極めつけの昔の映画です (壁の向こうに何かがある) ナイトシャマラン監督の「ヴィレッジ」はこの映画に着想を得たと言います
コングを探す探検隊の隊長カール・デュナムは60年代に一世を風靡した「世界残酷物語」のグァルティエロ・ジャコベティーのような人で決定的瞬間を撮影するには手段を選びません ジャコベティー監督はアフリカ人政治犯の処刑シーンを撮影する機会を得た時 場所を撮影に適した日向に替えさせたと言うエピソードの持ち主です 

私も学校に上がる前父に連れられてこの映画を見ました がいこつ島で「コングー!」と叫ぶ原住民の様は当時のパラマウントニュースのモノクロ映像を見ているようで迫力たっぷりだったと記憶しています CGの申し子のようなピーター・ジャクソン監督のリメイク版が出来たので改めて本作を見直してみました 主演のフェイ・レイは今でも十分美人として通用する美形で私としては当時37歳のナオミ・ワッツよりイケテルと言うか・・・オリジナルの持つ偉大さを改めて見直したのでありました 
  

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