欲望 / デビッド・ヘミングス
欲望
/ミケランジェロ・アントニオーニ
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全体の平均評価点: (5点満点)
(35)
解説・ストーリー
カメラマンのトーマスは、夜の公園で逢い引きしているカップルを盗み撮りした。やがて男の方が姿を消したあと、女の方がトーマスのもとにやってきてネガを要求する。代償として女のヌードを撮らせてもらい、別のネガを渡して本物を現像した時、そこには女の逢い引き相手だった男性の死体が写っていた…。アントニオーニがイギリスに渡って作り上げた異色作。サスペンス・スリラーを思わせる前半から、次第に不条理劇の様相を呈してくる後半まで、現実と虚構の境界線を見据えるアントニオーニの筆致が冴え渡る。
カメラマンのトーマスは、夜の公園で逢い引きしているカップルを盗み撮りした。やがて男の方が姿を消したあと、女の方がトーマスのもとにやってきてネガを要求する。代償として女のヌードを撮らせてもらい、別のネガを渡して本物を現像した時、そこには女の逢い引き相手だった男性の死体が写っていた…。アントニオーニがイギリスに渡って作り上げた異色作。サスペンス・スリラーを思わせる前半から、次第に不条理劇の様相を呈してくる後半まで、現実と虚構の境界線を見据えるアントニオーニの筆致が冴え渡る。
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「欲望」 の解説・あらすじ・ストーリー
解説・ストーリー
カメラマンのトーマスは、夜の公園で逢い引きしているカップルを盗み撮りした。やがて男の方が姿を消したあと、女の方がトーマスのもとにやってきてネガを要求する。代償として女のヌードを撮らせてもらい、別のネガを渡して本物を現像した時、そこには女の逢い引き相手だった男性の死体が写っていた…。アントニオーニがイギリスに渡って作り上げた異色作。サスペンス・スリラーを思わせる前半から、次第に不条理劇の様相を呈してくる後半まで、現実と虚構の境界線を見据えるアントニオーニの筆致が冴え渡る。
「欲望」 の作品情報
「欲望」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
欲望の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
111分 |
日本語・英語・スペイン語・ポルトガル語・中国語・タイ語・ハングル語・インドネシア語・音声解説用字幕 |
1:ドルビーデジタル/モノラル/英語 2:ドルビーデジタル/モノラル/ポルトガル語 3:ドルビーデジタル//(音声解説) 4:ドルビーデジタル//(ミュージック・サウンドトラック)
|
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
DLR50015 |
2004年04月28日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
5枚
|
1人
|
1人
|
日本語・英語・スペイン語・ポルトガル語・中国語・タイ語・ハングル語・インドネシア語・音声解説用字幕
1:ドルビーデジタル/モノラル/英語
2:ドルビーデジタル/モノラル/ポルトガル語
3:ドルビーデジタル//(音声解説)
4:ドルビーデジタル//(ミュージック・サウンドトラック)
欲望の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
111分 |
日本語・英語・スペイン語・ポルトガル語・中国語・タイ語・ハングル語・インドネシア語・音声解説用字幕 |
1:ドルビーデジタル/モノラル/英語 2:ドルビーデジタル/モノラル/ポルトガル語 3:ドルビーデジタル//(音声解説) 4:ドルビーデジタル//(ミュージック・サウンドトラック)
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レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
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DLR50015 |
2004年04月28日
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在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
5枚
|
1人
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日本語・英語・スペイン語・ポルトガル語・中国語・タイ語・ハングル語・インドネシア語・音声解説用字幕
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ユーザーレビュー:35件
深い・・・
投稿日:2006/03/22
レビュアー:neko
60年代の雰囲気をたっぷり味わえる映画。
印象的なシーンがたくさんありました。きれいなモデルに馬乗りになって撮影するシーン、モデル志望の女性二人と紫のスクリーンにまみれて大騒ぎするするシーン・・・(楽しそうに裸になるのは、ジェーン・バーキン!)。
そして音もなく進んでいくシーンの、沈黙の後の衝撃。
うっかり画面から目を離すと見逃してしまいますね・・・。
ラスト、不思議なパントマイムの集団に目を奪われて、私も真実を見失ってしまいました・・・。
もう一度じっくり鑑賞したい映画です。
このレビューは気に入りましたか?
5人の会員が気に入ったと投稿しています
哲学的ではあるけれど
投稿日:2006/03/17
レビュアー:横浜のタマ
決して難解な作品ではないとおもいます。
真実は見える見えないという表層にあるのではない見せ掛けの下にこそ存在するのだ。社会的に(大多数の人間によって)あるとされることによって真実は実存する。その真実を追究すればするほど写真の引き伸ばしの果てのような実体のつかめない訳のわからない迷宮に彷徨うことになる。と解釈したのだけれどこの解釈に自信はないので念の為。
主人公が突然消えてしまうラストシーンはいま観ても衝撃的で
観客に突きつけたインパクトは永遠に残るでしょう。
カメラマンを音響技師に置き換えてブライアン・デ・パルマは「ミッドナイトクロス」をつくったというのは有名なエピソードですが、映画観て哲学したくない私には「欲望」より「ミッドナイトクロス」のほうが断然大好きですが。
このレビューは気に入りましたか?
5人の会員が気に入ったと投稿しています
その手法のオリジナルとしての新しさは感じられる筈だが、それも無い
「太陽はひとりぼっち(1962)」を子供の時テレビで観てこの監督の名前を覚えた。
その監督の作品が借りられるということで借りました。
ジミー・ペイジ、ジェフ・ベックのこんなに若い姿を観たのは初めて。ジェーン・バーキン(金髪の方)は昔から演技がダメだったんだなぁ。(若い時演技が良くて後年下手になるという人はいないだろうけど)
音楽も景色も手法も時代を感じさせる。その時代を知っていた訳じゃないけれど。いや、ジェフ・ベックを例にするなら「ブロウ・バイ・ブロウ」以前は同時代的には知らない訳で。
さて。
芸術論を語りたくなる作品のようですが
芸術の尺度は「新しいかどうか」だと思います。
古い作品であっても、その内容が時空を超えて感動を呼ぶのは
その作品の精神が「新しいかどうか」で決まるものであり
それは永遠不滅の価値をもっている。
従って、「その時は良かったけど、次第に良く無くなった」「その時代だけの名作」
などと言うものは芸術作品には有り得ない。
映画に詳しい人のレビューを読んでいて閉口するのは【俺は全然詳しく無い】
技術の事やらの「知識」を書く人が多いこと。知識でものを観るものでは無いのに
と思う。新しい精神が入っているかどうかは、知識を得て判断するものじゃない。
観れば分かるもののはず、と私は思います。分からなければ、それが私の見え方というだけ。
この映画はその時代を知識として知らず、方法論も知らず、知っているのはヤードバーズとバーキンとレッドグレープだけ。
ということで、歴史的名作らしいし、コメンタリを全部聞いた【これがまた面白く無いのなんのって、こんな人が大学で映画論を教えてるんなら大学なんて退屈だろうなぁと思わせてあまりある】が、これは別に何を主張している映画でも無いように思える。手法が新しいなら、それを踏襲したものが沢山現れていても、その手法のオリジナルとしての新しさは感じられる筈だが、それもありません。その手法がオリジナルかどうかを前知識無しに分かるのか、という意見もあるでしょうが、例えば私は音楽関係の仕事をしていますが「オリジナルの唄」と「カバーで唄っている唄」というのは、聴き比べなくても分かります。オリジナルの持っている力というものは、不思議なことですが、聴けば分かるものなのです。
この映画にはオリジナルの手法もあるのでしょうが、それが「力」となって発現していない。
「分けわかんね、退屈」
そういう映画です。
このレビューは気に入りましたか?
4人の会員が気に入ったと投稿しています
現実とはなにか?
投稿日:2008/12/19
レビュアー:bell
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
レビューを表示する
サスペンスを思わせるストーリーだと思って観ていると、関係ない横道にそれたり、けっきょく何を言いたいのか考え込んでしまう。
あらすじとしてではなく、ある思想をイメージとして伝えようとする作品なのだと思う。
例えばトーマスは公園での写真フィルムに、怪しい匂いを感じ、それを引き延ばしてみると、草陰から銃口を発見するのだが、それを女性に見せると、「絵みたい」とたしなめられる。引き延ばされたネガの部分図は、拡大された粒子が目立ち、ドットの抽象画のような模様を映し出していたからだ。仕事仲間のロンにも、「関係ないだろ」とけっきょく、死体はなかったことにされてしまう。
トーマスの見たものは現実でありながら、周囲が認めなかったために、それが現実ではなくなってしまったのだ。つまり現実とは周囲との関係性で成り立っているとも言える。
現実と虚構、有と無、具象と抽象など、それらは対極にありながら、じつは地続きのように繋がっている。カメラに例えれば、現実というネガを限りなく引き延ばせば、それらはみな抽象的(虚構)になり、縮小すれば現実となり、やがて無になる。
そう考えると、現実とは常に虚構をはらんでいるもののようだ。
そしてボールのないテニス。若者全員がそうしていたから、無いものを有るかのように、せざるを得なかったトーマス。ボールのない虚構が現実になってしまったのだ。
芝生にたたずむばかりのトーマス。
そんな現実と虚構の関係性が浮かび上がってくるのだが、一度だけ観ての感想なので、かなり有り体のイージーな感想かも知れない。
ここまで考えてみると、邦題「欲望」は、この映画のイメージを表しているとはとても思えない。ミスマッチではないだろうか。たしかにエロティックな雰囲気はあるのだが・・・。
この映画は再度観て、他の論評なども読んで、勉強するべきかも知れないが、正直退屈な映画だったので、そこまではしないだろう。
ただし、こういう映画もあるということで、考えさせられるものがあった。
このレビューは気に入りましたか?
4人の会員が気に入ったと投稿しています
見えないものを見る事は、現実にはたくさんの例えがある。
昔、「わたしのグランパ」の東陽一監督が僕らのクラスで、「映画は、君ら自身が好きな映画と嫌いな映画、名作と駄作の4種類しかないんだ」とつまらなそうに言っていた事を思い出すと、この映画は、名作になる感じ。好きでも嫌いでも名作は名作だってわけ。
まだ僕もうまくまとめられないけど、この映画のテーマを上げてみるとね、「写真」「ファッション(服)」「女」「嘘」「パントマイム」な感じかな?箇所箇所に抽象的なシーンはたくさんあったけどこんなところ。でね、よく考えてみると上のテーマっていうは、「見えないものを見ることが重要だ」って共通点があるんよ。そうでしょ?
・真実を撮るのが写真なのか。しかし死体は消えてしまった。
・服を脱ぐこと。目を閉じること。
・着飾る女と、嘘。
・パントマイムでテニスをする集団とそれを受け入れた主人公。
#ネタバレしないように書くとわけわからんと思うけど、箇条書きでこんな感じ。
「見えないものを見ることが重要だ」っていう主題が原題である「BLOW-UP:引き伸ばし」の鍵になるような意味合いかな。
哲学的だけどそんな目を覆いたくなるような映画でもないし、哲学的な映画ってもっと哲学ちっくな映画は腐るほどあるし、でもいろんな事を加味して60年代の思想が伝わってくるような気がします。カット割りから絵の構図もスタイリッシュで僕は楽しめたかな?
まぁ簡単に言うと、60年代を経験していない僕らの世代から見て、最近のヴィダリサスーンの安室奈美恵のCM+軽い哲学映画、笑。
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ユーザーレビュー
深い・・・
投稿日
2006/03/22
レビュアー
neko
60年代の雰囲気をたっぷり味わえる映画。
印象的なシーンがたくさんありました。きれいなモデルに馬乗りになって撮影するシーン、モデル志望の女性二人と紫のスクリーンにまみれて大騒ぎするするシーン・・・(楽しそうに裸になるのは、ジェーン・バーキン!)。
そして音もなく進んでいくシーンの、沈黙の後の衝撃。
うっかり画面から目を離すと見逃してしまいますね・・・。
ラスト、不思議なパントマイムの集団に目を奪われて、私も真実を見失ってしまいました・・・。
もう一度じっくり鑑賞したい映画です。
哲学的ではあるけれど
投稿日
2006/03/17
レビュアー
横浜のタマ
決して難解な作品ではないとおもいます。
真実は見える見えないという表層にあるのではない見せ掛けの下にこそ存在するのだ。社会的に(大多数の人間によって)あるとされることによって真実は実存する。その真実を追究すればするほど写真の引き伸ばしの果てのような実体のつかめない訳のわからない迷宮に彷徨うことになる。と解釈したのだけれどこの解釈に自信はないので念の為。
主人公が突然消えてしまうラストシーンはいま観ても衝撃的で
観客に突きつけたインパクトは永遠に残るでしょう。
カメラマンを音響技師に置き換えてブライアン・デ・パルマは「ミッドナイトクロス」をつくったというのは有名なエピソードですが、映画観て哲学したくない私には「欲望」より「ミッドナイトクロス」のほうが断然大好きですが。
その手法のオリジナルとしての新しさは感じられる筈だが、それも無い
投稿日
2009/10/21
レビュアー
bokensdorf
「太陽はひとりぼっち(1962)」を子供の時テレビで観てこの監督の名前を覚えた。
その監督の作品が借りられるということで借りました。
ジミー・ペイジ、ジェフ・ベックのこんなに若い姿を観たのは初めて。ジェーン・バーキン(金髪の方)は昔から演技がダメだったんだなぁ。(若い時演技が良くて後年下手になるという人はいないだろうけど)
音楽も景色も手法も時代を感じさせる。その時代を知っていた訳じゃないけれど。いや、ジェフ・ベックを例にするなら「ブロウ・バイ・ブロウ」以前は同時代的には知らない訳で。
さて。
芸術論を語りたくなる作品のようですが
芸術の尺度は「新しいかどうか」だと思います。
古い作品であっても、その内容が時空を超えて感動を呼ぶのは
その作品の精神が「新しいかどうか」で決まるものであり
それは永遠不滅の価値をもっている。
従って、「その時は良かったけど、次第に良く無くなった」「その時代だけの名作」
などと言うものは芸術作品には有り得ない。
映画に詳しい人のレビューを読んでいて閉口するのは【俺は全然詳しく無い】
技術の事やらの「知識」を書く人が多いこと。知識でものを観るものでは無いのに
と思う。新しい精神が入っているかどうかは、知識を得て判断するものじゃない。
観れば分かるもののはず、と私は思います。分からなければ、それが私の見え方というだけ。
この映画はその時代を知識として知らず、方法論も知らず、知っているのはヤードバーズとバーキンとレッドグレープだけ。
ということで、歴史的名作らしいし、コメンタリを全部聞いた【これがまた面白く無いのなんのって、こんな人が大学で映画論を教えてるんなら大学なんて退屈だろうなぁと思わせてあまりある】が、これは別に何を主張している映画でも無いように思える。手法が新しいなら、それを踏襲したものが沢山現れていても、その手法のオリジナルとしての新しさは感じられる筈だが、それもありません。その手法がオリジナルかどうかを前知識無しに分かるのか、という意見もあるでしょうが、例えば私は音楽関係の仕事をしていますが「オリジナルの唄」と「カバーで唄っている唄」というのは、聴き比べなくても分かります。オリジナルの持っている力というものは、不思議なことですが、聴けば分かるものなのです。
この映画にはオリジナルの手法もあるのでしょうが、それが「力」となって発現していない。
「分けわかんね、退屈」
そういう映画です。
現実とはなにか?
投稿日
2008/12/19
レビュアー
bell
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
レビューを表示する
サスペンスを思わせるストーリーだと思って観ていると、関係ない横道にそれたり、けっきょく何を言いたいのか考え込んでしまう。
あらすじとしてではなく、ある思想をイメージとして伝えようとする作品なのだと思う。
例えばトーマスは公園での写真フィルムに、怪しい匂いを感じ、それを引き延ばしてみると、草陰から銃口を発見するのだが、それを女性に見せると、「絵みたい」とたしなめられる。引き延ばされたネガの部分図は、拡大された粒子が目立ち、ドットの抽象画のような模様を映し出していたからだ。仕事仲間のロンにも、「関係ないだろ」とけっきょく、死体はなかったことにされてしまう。
トーマスの見たものは現実でありながら、周囲が認めなかったために、それが現実ではなくなってしまったのだ。つまり現実とは周囲との関係性で成り立っているとも言える。
現実と虚構、有と無、具象と抽象など、それらは対極にありながら、じつは地続きのように繋がっている。カメラに例えれば、現実というネガを限りなく引き延ばせば、それらはみな抽象的(虚構)になり、縮小すれば現実となり、やがて無になる。
そう考えると、現実とは常に虚構をはらんでいるもののようだ。
そしてボールのないテニス。若者全員がそうしていたから、無いものを有るかのように、せざるを得なかったトーマス。ボールのない虚構が現実になってしまったのだ。
芝生にたたずむばかりのトーマス。
そんな現実と虚構の関係性が浮かび上がってくるのだが、一度だけ観ての感想なので、かなり有り体のイージーな感想かも知れない。
ここまで考えてみると、邦題「欲望」は、この映画のイメージを表しているとはとても思えない。ミスマッチではないだろうか。たしかにエロティックな雰囲気はあるのだが・・・。
この映画は再度観て、他の論評なども読んで、勉強するべきかも知れないが、正直退屈な映画だったので、そこまではしないだろう。
ただし、こういう映画もあるということで、考えさせられるものがあった。
見えないものを見る事は、現実にはたくさんの例えがある。
投稿日
2008/05/20
レビュアー
lalala
昔、「わたしのグランパ」の東陽一監督が僕らのクラスで、「映画は、君ら自身が好きな映画と嫌いな映画、名作と駄作の4種類しかないんだ」とつまらなそうに言っていた事を思い出すと、この映画は、名作になる感じ。好きでも嫌いでも名作は名作だってわけ。
まだ僕もうまくまとめられないけど、この映画のテーマを上げてみるとね、「写真」「ファッション(服)」「女」「嘘」「パントマイム」な感じかな?箇所箇所に抽象的なシーンはたくさんあったけどこんなところ。でね、よく考えてみると上のテーマっていうは、「見えないものを見ることが重要だ」って共通点があるんよ。そうでしょ?
・真実を撮るのが写真なのか。しかし死体は消えてしまった。
・服を脱ぐこと。目を閉じること。
・着飾る女と、嘘。
・パントマイムでテニスをする集団とそれを受け入れた主人公。
#ネタバレしないように書くとわけわからんと思うけど、箇条書きでこんな感じ。
「見えないものを見ることが重要だ」っていう主題が原題である「BLOW-UP:引き伸ばし」の鍵になるような意味合いかな。
哲学的だけどそんな目を覆いたくなるような映画でもないし、哲学的な映画ってもっと哲学ちっくな映画は腐るほどあるし、でもいろんな事を加味して60年代の思想が伝わってくるような気がします。カット割りから絵の構図もスタイリッシュで僕は楽しめたかな?
まぁ簡単に言うと、60年代を経験していない僕らの世代から見て、最近のヴィダリサスーンの安室奈美恵のCM+軽い哲学映画、笑。
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