愛のメモリー / クリフ・ロバートソン
愛のメモリー
/ブライアン・デ・パルマ
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全体の平均評価点: (5点満点)
(31)
解説・ストーリー
ブライアン・デ・パルマがヒッチコック・タッチのミステリーに挑戦したサスペンス映画。妻と幼い娘を誘拐された上に事故で失ってしまった男。16年後、彼は想い出の地フィレンツェで妻と瓜二つの女性と出会い恋に落ちるが、またしても彼女が誘拐されてしまう……。
ブライアン・デ・パルマがヒッチコック・タッチのミステリーに挑戦したサスペンス映画。妻と幼い娘を誘拐された上に事故で失ってしまった男。16年後、彼は想い出の地フィレンツェで妻と瓜二つの女性と出会い恋に落ちるが、またしても彼女が誘拐されてしまう……。
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「愛のメモリー」 の解説・あらすじ・ストーリー
解説・ストーリー
ブライアン・デ・パルマがヒッチコック・タッチのミステリーに挑戦したサスペンス映画。妻と幼い娘を誘拐された上に事故で失ってしまった男。16年後、彼は想い出の地フィレンツェで妻と瓜二つの女性と出会い恋に落ちるが、またしても彼女が誘拐されてしまう……。
「愛のメモリー」 の作品情報
「愛のメモリー」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
愛のメモリー デラックス版の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
134分 |
日本語 |
英:ドルビーデジタル5.1ch/モノラル、サウンド:モノラル/日・吹替字幕 |
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
PIBR1339 |
2003年07月02日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
6枚
|
0人
|
0人
|
英:ドルビーデジタル5.1ch/モノラル、サウンド:モノラル/日・吹替字幕
愛のメモリー デラックス版の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
134分 |
日本語 |
英:ドルビーデジタル5.1ch/モノラル、サウンド:モノラル/日・吹替字幕 |
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
PIBR1339 |
2003年07月02日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
6枚
|
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英:ドルビーデジタル5.1ch/モノラル、サウンド:モノラル/日・吹替字幕
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ユーザーレビュー:31件
古い映画もいいなぁ・・・
投稿日:2005/04/20
レビュアー:iuiu
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
レビューを表示する
なんというか、「ああ昔の映画ってこうだったよなあ」と懐かしい感覚で見た。
私が子どもだった頃、映画は基本的にテレビで見るものだった。映画館は年に数度の贅沢だし、ビデオはまだなかった。映画はテレビの枠に合わせてかなり無残にカットされていたが、それでもたいへんな娯楽だった。
後年ビデオレンタルという文明が花開き、見たい映画を自発的に選択する時代がやってきたが、その前はTV局が放映してくれるものをただありがたく受容していた。もちろん自発的に選べることは素晴らしいが、TV局のお仕着せも悪くはなく、偏りなく幅広いジャンルを楽しめたのはTVの映画枠の功績が大である。
そんな時代にこういう映画をたくさん見たような気がする。
クリフ・ロバートソンは当時のアメリカ映画の主役には多かったが最近はあまり見ないタイプで、その点でも懐かしい。
ストーリーも、やや不必要なまでにドラマティックな音楽も、古臭い感は否めないが、「古い映画なんだし」とやや油断しながら見ていたせいか物語の展開には驚いた。この映画をごらんになった方は多分大部分の方が展開を読んだと思うが、私はまったく読んでいなかった。ちょっと油断気味に鑑賞するのも悪くはないと思った。
日本語吹替えはなし。
上の俳優紹介の項は、映画鑑賞後にご覧になることをお勧めする。
このレビューは気に入りましたか?
6人の会員が気に入ったと投稿しています
イミテーション・ゴールド ごめんね、また比べてる。
( 作品内容にかかわる、大きなネタばれあり )
ブライアン・デ・パルマと言えば、コッポラ、スコセッシ、チミノら1970年代に台頭したイタリア系アメリカ人監督のうちの一人。
また大学の映画学科出身者、インディース映画出身者からメジャーな作品の監督になったはしりの世代。 脚本のポール・シュレイダーもコロンビア大学の後輩で仲間の一人。
本作もインディースの低予算映画で配給が遅れた。まだまだ一般には無名同然の新鋭だった。
1976年、2月にシュレイダーが書いた『 タクシー・ドライバー 』が公開、カンヌ映画祭パルムドール受賞。 8月に本作が公開。 11月デ・パルマが監督した『 キャリー 』が公開、大ヒットして、2人ともブレイクしていった。
またデ・パルマの特色の一つは『 オペラ座の怪人 』『 暗黒街の顔役 』や「 アンタッチャブル 」「 ミッション・インポッシブル 」などクラシック作品を自分なりに再構成して作品をつくってきたことであり、中でもヒッチコキアンぶりは有名で『 殺しのドレス 』『 ミッドナイト・クロス 』『 ボディ・ダブル 』などがヒッチコック作品をモチーフにしているとされます。
中でも本作は、『 めまい 』を下敷きとしていて、ポール・シュレーダーとLAの博物館に見に行ってインスパイアされて作ったと告白している。
でもね、彼らのヒッチコックへのオマージュ、傾倒ぶり、努力は実によくわかるものの、山口百恵の歌じゃないけど、「 ごめんね、・・・ また比べてる 」という感じ。
『 めまい 』はヒッチコック作品の中でも、官能という点では上位に挙げられる絶品。
3年前僕はDISCASのレビューのために再見したとき、あまりのすばらしさに観ながら唸り、ためいきがでて、最後には涙ぐんでしまったくらいですから、比べるとどうしても点が辛くなってしまいます。
大きな違いは、ヒロインの描き方。
原題 obsession 「 執着 」と訳せばいいでしょうか。 男女の官能のドラマではなく、
近親相姦とも近親憎悪とも言えそうな、トラウマの深さがモチーフ。
ジュヌビエーブ・ビジョルドの退行の演技とデ・パルマの演出はみごとだけど、ヒッチコック作品では『 マーニー 』を思わせ、『 めまい 』の官能、めくるめく世界はない。
デ・パルマ、シュレイダーらは、人間の暗部、心の闇をぶっちゃけてしまうので、エロスとバイオレンスが、なまぐさく、生々しくなってしまいます。
それが個性だからしかたない。
『 めまい 』を想起させるバーナード・ハーマンのスコアはすばらしい。
長年の名コンビ、ヒッチコックと決別してからは、健康も害していたし、長らく不遇だったようです。
( プロデューサーは当時若手のジョン・ウィリアムスを押したそうですが、デ・パルマのこだわりでハーマンになりましたが、彼でなければ全然違った作品になったでしょう。)
デ・パルマはスコセッシにハーマンを紹介、『 タクシー・ドライバー 』が遺作となり、本作とともにアカデミー賞作曲賞に30年ぶりにノミネートされて、最後の華となりました。
( ykk1976さんの映画会 第57回のレビュー )
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5人の会員が気に入ったと投稿しています
拍子抜けするほど、つまらない!
ブライアン・デ・パルマ監督の1996年作品ということですが、
脚本が、何をやってるんだか?
誘拐事件の後日譚が、描かれるけれど、ジョン・リスゴー(悪役らしい)は、
誘拐事件から19年間、何をやってたの?いったい?
共同経営者の主役が憎いのなら、19年間も、仲良く仕事し続けますかね?
表向きは親友面して、仲良くしてたとしたら、気が長いというか、悠長です。
誘拐事件の娘エレーヌが、大人になって、母親そっくりになる・・・という、
伏線を生かす為だけのシナリオですね。
あまりに工夫の無い、つまらないサスペンスでした。
BGMが、ヒドイ!
効果音の繰り返しで、音楽と言えない。本当に不快でした。
映像が美しいことと、ジェヌヴィエーヴ・ビュジョルドの美しさだけが、
見所でした。
このレビューは気に入りましたか?
4人の会員が気に入ったと投稿しています
こんなこと映画でしかありえないわ
ブライアン・デ・パルマ作品は、常に賛否両論、好き嫌いがはっきり分かれている映画が多いです。
すべてを見たわけではありませんが、私が観たことのあるデ・パルマ作品のほとんどが、「好き」と「嫌い」
がはっきり分かれていました。
本作も分かれそうですね。
冒頭から不穏な空気満載のこの映画、悪い予感しかしない映画です。
パッケージから誘拐されるであろうことは推測もしてるし。
展開もありえないことばかりで、感情移入もしにくい映画でもあります。
デ・パルマ作品は、全体的にそういう映画が多い気がします。
突飛な設定、自由奔放なプロット、なんだこの展開、過剰な演出・・・
「こんなこと映画でしかありえないわ」というわけです。
不動産業を共同経営者ロバート(ジョン・リスゴー)と営むマイケル(クリフ・ロバートソン)は結婚10年記念パーティの後、
妻エリザベス(ジュヌヴィエーブ・ビジョルド)と娘エミリーを誘拐され、ふたりは警察の追走中事故死してしまいます。
それから17年後妻との思い出のイタリア・フィレンチェの教会で、妻とうり二つの女性サンドラ(同じくジュヌヴィエーブ)と出会うのです。
この映画もそういう「映画でしかありえない」映画ではありますが、わたしは面白いと思ってしまいました。
どこに連れて行かれるかわからない展開が、もどかしくも面白い映画でした。
非現実感あふれるカメラワークも効いていましたね。
原題「Obsession」(「妄想」かしらねやっぱり)がぴったりだとラストで感じます。
しかもこの映画、観客を連れまわすくせに、空港においてけぼりするのね。
これを大団円と呼んでしかるべきか。
しかし下世話な私は、「その後」が気になり(だって本当にこれからどうするの?!)、美しいラストに溺れることができませんでした。
このレビューは気に入りましたか?
4人の会員が気に入ったと投稿しています
みんな、みんな怪しいよ。
投稿日:2015/06/15
レビュアー:さっちゃん
(ネタバレあり)
皆様、ご無沙汰しました。3ヶ月ぶりのお目見えであります。
さて、今回のお題については、ぴよさんから携帯へメールをいただき、「タイトルがらしくないから」という理由で本作を推した訳ですが、実際、どういう作品かはまったく知りませんでした。
で、観てみましたところ、サスペンスで監督が解説でヒッチコックの『めまい』(未見です。)にインスパイアされて企画したと言っておりましたが、前半が妻を亡くした夫のところに新しい妻を迎えるというプロットは、逆向きの『レベッカ』(これも未見です。)ではないか、それにラスト間近のクリフ・ロバートソンとジョン・リスゴーの格闘シーンは、鋏が凶器なので、もしかしたら『ダイヤルMを回せ』(またまた未見)ではないかなぁ〜と。デ・パルマ監督、ヒッチコック映画全体に対するオマージュとして、この作品を撮ったのではというのが、まず頭に浮かんだことでした。やっぱり、ヒッチコック監督に対する憧れが大きいんでしょうか。
と、ここで話は俳優さんに移ります。(何だかとりとめのないレヴューですが、しばらくお付き合い願います。)主演のクリフ・ロバートソンといえば、私の頭に浮かんでくるのが『アルジャーノンに花束を』(日本公開時は『まごころを君に』なんて恥ずかしい邦題がつけられておりましたが)と『633爆撃隊』でしょうかね。昔の二枚目という印象がありますが、本作では渋いおじ様になって(心なしか少しふっくらしたようにも見えます。)陰のある南部の実業家を演じております。そして、曲者ジョン・リスゴー、この人は後に善人も悪人も両方、演じるようになるエディ・アルバート的な、うまい役者さんになりますが、この頃は多分、犯罪者とかの役が多かったんじゃないかと思います。本作では最初から怪しい雰囲気があります。まるで2時間サスペンスみたいに、この人が出てきて何でもない役なわけがないという役所ですねェ。さらに、ヒロインのジュヌビエーブ・ビジョルド(名前をしゃべると唾がじゃばじゃば出てきそうであります。)も怪しい。クリフ・ロバートソンだって物語が進むに連れて目つきが怪しくなってきますし、全員が怪しい。そして物語はラストのカタストロフへ向かって収斂していくのでありました。
解説で監督がラストを大団円にしたとか言ってますが、どう考えても娘は壊れてるし、おとっつあんも壊れた上に刑務所行き間違いなし(精神病院かも)だし、共同経営者は死んでるし、ハッピーエンドじゃないでしょ。まぁ、監督が映像でマジックをかけてるから、そう見えるのかもしれませんが。
その他にも、誘拐した娘が役に立つと思って16年間も密かに育てたのかとか、突っ込みたいところは色々ありますが、北イタリアの風景のうら寂しさとか、広大な庭園をたった一つの墓碑のためだけに使った、ある意味、異様な景観とか、ニューオーリンズの陽光の中で繰り広げられる陰惨なドラマとかが根暗な自分には割りとハマッた作品でした。
(ykk1976さんの映画界 第57回)
このレビューは気に入りましたか?
4人の会員が気に入ったと投稿しています
ユーザーレビュー
古い映画もいいなぁ・・・
投稿日
2005/04/20
レビュアー
iuiu
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
レビューを表示する
なんというか、「ああ昔の映画ってこうだったよなあ」と懐かしい感覚で見た。
私が子どもだった頃、映画は基本的にテレビで見るものだった。映画館は年に数度の贅沢だし、ビデオはまだなかった。映画はテレビの枠に合わせてかなり無残にカットされていたが、それでもたいへんな娯楽だった。
後年ビデオレンタルという文明が花開き、見たい映画を自発的に選択する時代がやってきたが、その前はTV局が放映してくれるものをただありがたく受容していた。もちろん自発的に選べることは素晴らしいが、TV局のお仕着せも悪くはなく、偏りなく幅広いジャンルを楽しめたのはTVの映画枠の功績が大である。
そんな時代にこういう映画をたくさん見たような気がする。
クリフ・ロバートソンは当時のアメリカ映画の主役には多かったが最近はあまり見ないタイプで、その点でも懐かしい。
ストーリーも、やや不必要なまでにドラマティックな音楽も、古臭い感は否めないが、「古い映画なんだし」とやや油断しながら見ていたせいか物語の展開には驚いた。この映画をごらんになった方は多分大部分の方が展開を読んだと思うが、私はまったく読んでいなかった。ちょっと油断気味に鑑賞するのも悪くはないと思った。
日本語吹替えはなし。
上の俳優紹介の項は、映画鑑賞後にご覧になることをお勧めする。
イミテーション・ゴールド ごめんね、また比べてる。
投稿日
2015/06/15
レビュアー
ロキュータス
( 作品内容にかかわる、大きなネタばれあり )
ブライアン・デ・パルマと言えば、コッポラ、スコセッシ、チミノら1970年代に台頭したイタリア系アメリカ人監督のうちの一人。
また大学の映画学科出身者、インディース映画出身者からメジャーな作品の監督になったはしりの世代。 脚本のポール・シュレイダーもコロンビア大学の後輩で仲間の一人。
本作もインディースの低予算映画で配給が遅れた。まだまだ一般には無名同然の新鋭だった。
1976年、2月にシュレイダーが書いた『 タクシー・ドライバー 』が公開、カンヌ映画祭パルムドール受賞。 8月に本作が公開。 11月デ・パルマが監督した『 キャリー 』が公開、大ヒットして、2人ともブレイクしていった。
またデ・パルマの特色の一つは『 オペラ座の怪人 』『 暗黒街の顔役 』や「 アンタッチャブル 」「 ミッション・インポッシブル 」などクラシック作品を自分なりに再構成して作品をつくってきたことであり、中でもヒッチコキアンぶりは有名で『 殺しのドレス 』『 ミッドナイト・クロス 』『 ボディ・ダブル 』などがヒッチコック作品をモチーフにしているとされます。
中でも本作は、『 めまい 』を下敷きとしていて、ポール・シュレーダーとLAの博物館に見に行ってインスパイアされて作ったと告白している。
でもね、彼らのヒッチコックへのオマージュ、傾倒ぶり、努力は実によくわかるものの、山口百恵の歌じゃないけど、「 ごめんね、・・・ また比べてる 」という感じ。
『 めまい 』はヒッチコック作品の中でも、官能という点では上位に挙げられる絶品。
3年前僕はDISCASのレビューのために再見したとき、あまりのすばらしさに観ながら唸り、ためいきがでて、最後には涙ぐんでしまったくらいですから、比べるとどうしても点が辛くなってしまいます。
大きな違いは、ヒロインの描き方。
原題 obsession 「 執着 」と訳せばいいでしょうか。 男女の官能のドラマではなく、
近親相姦とも近親憎悪とも言えそうな、トラウマの深さがモチーフ。
ジュヌビエーブ・ビジョルドの退行の演技とデ・パルマの演出はみごとだけど、ヒッチコック作品では『 マーニー 』を思わせ、『 めまい 』の官能、めくるめく世界はない。
デ・パルマ、シュレイダーらは、人間の暗部、心の闇をぶっちゃけてしまうので、エロスとバイオレンスが、なまぐさく、生々しくなってしまいます。
それが個性だからしかたない。
『 めまい 』を想起させるバーナード・ハーマンのスコアはすばらしい。
長年の名コンビ、ヒッチコックと決別してからは、健康も害していたし、長らく不遇だったようです。
( プロデューサーは当時若手のジョン・ウィリアムスを押したそうですが、デ・パルマのこだわりでハーマンになりましたが、彼でなければ全然違った作品になったでしょう。)
デ・パルマはスコセッシにハーマンを紹介、『 タクシー・ドライバー 』が遺作となり、本作とともにアカデミー賞作曲賞に30年ぶりにノミネートされて、最後の華となりました。
( ykk1976さんの映画会 第57回のレビュー )
拍子抜けするほど、つまらない!
投稿日
2015/06/30
レビュアー
カマンベール
ブライアン・デ・パルマ監督の1996年作品ということですが、
脚本が、何をやってるんだか?
誘拐事件の後日譚が、描かれるけれど、ジョン・リスゴー(悪役らしい)は、
誘拐事件から19年間、何をやってたの?いったい?
共同経営者の主役が憎いのなら、19年間も、仲良く仕事し続けますかね?
表向きは親友面して、仲良くしてたとしたら、気が長いというか、悠長です。
誘拐事件の娘エレーヌが、大人になって、母親そっくりになる・・・という、
伏線を生かす為だけのシナリオですね。
あまりに工夫の無い、つまらないサスペンスでした。
BGMが、ヒドイ!
効果音の繰り返しで、音楽と言えない。本当に不快でした。
映像が美しいことと、ジェヌヴィエーヴ・ビュジョルドの美しさだけが、
見所でした。
こんなこと映画でしかありえないわ
投稿日
2015/06/16
レビュアー
ykk1976
ブライアン・デ・パルマ作品は、常に賛否両論、好き嫌いがはっきり分かれている映画が多いです。
すべてを見たわけではありませんが、私が観たことのあるデ・パルマ作品のほとんどが、「好き」と「嫌い」
がはっきり分かれていました。
本作も分かれそうですね。
冒頭から不穏な空気満載のこの映画、悪い予感しかしない映画です。
パッケージから誘拐されるであろうことは推測もしてるし。
展開もありえないことばかりで、感情移入もしにくい映画でもあります。
デ・パルマ作品は、全体的にそういう映画が多い気がします。
突飛な設定、自由奔放なプロット、なんだこの展開、過剰な演出・・・
「こんなこと映画でしかありえないわ」というわけです。
不動産業を共同経営者ロバート(ジョン・リスゴー)と営むマイケル(クリフ・ロバートソン)は結婚10年記念パーティの後、
妻エリザベス(ジュヌヴィエーブ・ビジョルド)と娘エミリーを誘拐され、ふたりは警察の追走中事故死してしまいます。
それから17年後妻との思い出のイタリア・フィレンチェの教会で、妻とうり二つの女性サンドラ(同じくジュヌヴィエーブ)と出会うのです。
この映画もそういう「映画でしかありえない」映画ではありますが、わたしは面白いと思ってしまいました。
どこに連れて行かれるかわからない展開が、もどかしくも面白い映画でした。
非現実感あふれるカメラワークも効いていましたね。
原題「Obsession」(「妄想」かしらねやっぱり)がぴったりだとラストで感じます。
しかもこの映画、観客を連れまわすくせに、空港においてけぼりするのね。
これを大団円と呼んでしかるべきか。
しかし下世話な私は、「その後」が気になり(だって本当にこれからどうするの?!)、美しいラストに溺れることができませんでした。
みんな、みんな怪しいよ。
投稿日
2015/06/15
レビュアー
さっちゃん
(ネタバレあり)
皆様、ご無沙汰しました。3ヶ月ぶりのお目見えであります。
さて、今回のお題については、ぴよさんから携帯へメールをいただき、「タイトルがらしくないから」という理由で本作を推した訳ですが、実際、どういう作品かはまったく知りませんでした。
で、観てみましたところ、サスペンスで監督が解説でヒッチコックの『めまい』(未見です。)にインスパイアされて企画したと言っておりましたが、前半が妻を亡くした夫のところに新しい妻を迎えるというプロットは、逆向きの『レベッカ』(これも未見です。)ではないか、それにラスト間近のクリフ・ロバートソンとジョン・リスゴーの格闘シーンは、鋏が凶器なので、もしかしたら『ダイヤルMを回せ』(またまた未見)ではないかなぁ〜と。デ・パルマ監督、ヒッチコック映画全体に対するオマージュとして、この作品を撮ったのではというのが、まず頭に浮かんだことでした。やっぱり、ヒッチコック監督に対する憧れが大きいんでしょうか。
と、ここで話は俳優さんに移ります。(何だかとりとめのないレヴューですが、しばらくお付き合い願います。)主演のクリフ・ロバートソンといえば、私の頭に浮かんでくるのが『アルジャーノンに花束を』(日本公開時は『まごころを君に』なんて恥ずかしい邦題がつけられておりましたが)と『633爆撃隊』でしょうかね。昔の二枚目という印象がありますが、本作では渋いおじ様になって(心なしか少しふっくらしたようにも見えます。)陰のある南部の実業家を演じております。そして、曲者ジョン・リスゴー、この人は後に善人も悪人も両方、演じるようになるエディ・アルバート的な、うまい役者さんになりますが、この頃は多分、犯罪者とかの役が多かったんじゃないかと思います。本作では最初から怪しい雰囲気があります。まるで2時間サスペンスみたいに、この人が出てきて何でもない役なわけがないという役所ですねェ。さらに、ヒロインのジュヌビエーブ・ビジョルド(名前をしゃべると唾がじゃばじゃば出てきそうであります。)も怪しい。クリフ・ロバートソンだって物語が進むに連れて目つきが怪しくなってきますし、全員が怪しい。そして物語はラストのカタストロフへ向かって収斂していくのでありました。
解説で監督がラストを大団円にしたとか言ってますが、どう考えても娘は壊れてるし、おとっつあんも壊れた上に刑務所行き間違いなし(精神病院かも)だし、共同経営者は死んでるし、ハッピーエンドじゃないでしょ。まぁ、監督が映像でマジックをかけてるから、そう見えるのかもしれませんが。
その他にも、誘拐した娘が役に立つと思って16年間も密かに育てたのかとか、突っ込みたいところは色々ありますが、北イタリアの風景のうら寂しさとか、広大な庭園をたった一つの墓碑のためだけに使った、ある意味、異様な景観とか、ニューオーリンズの陽光の中で繰り広げられる陰惨なドラマとかが根暗な自分には割りとハマッた作品でした。
(ykk1976さんの映画界 第57回)
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