ウエスト・サイド物語

面白かったです！昔、ストーリーも知らず、「MAMBO」と「AMERICA」のダンスシーンだけ、繰り返し繰り返し見てましたが、この度全編通して鑑賞してみました。若者の溢れんばかりのパワーと、躍動感、素晴らしいですね。
この映画の女性たちの活き活きとしたダンスシーン、とても好きです。恋して狂った様に歌い踊るマリアも素敵でしたね。
昔の映画なのに恐ろしい程の情熱とパワーを感じます。
見終わった後やっぱりMAMBOとAMERICAのダンスシーン、繰り返し見てしまいました。その位素敵な歌とダンスなんですよ〜。
対立していたグループ同士、静かに終わるラストもいいです。

残念なことに、監督のロバート・ワイズ亡くなってしまいましたね。この映画、スルメみたいに後味を楽しめる作品です。例えば昔、ＴＶの吹き替えを、三浦友和と山口百恵が夫婦になる前に務めたことがあるんですよ。吹き替え版否定派の私でも、あれはなかなかいいと思いました。この二人、絶対できてると思ったものです。また、主役級の5名はリタ・モレノを除けば、その後はハリウッドで作品に恵まれず、不遇を囲い転職するか、あるいは亡くなってしまいました。まさに、魂を吸い取る一世一代の演技・・だったのです。さて、この映画、元来はジェローム・ロビンズの作品、でした。振り付け師でもあった彼は、妥協を許さず役者たちをダンスで絞り上げた結果、脱落者続出で製作進行が危ぶまれたほどだったそうで、そこで名匠ワイズが仕上げに代行で“映画”にしたと。実質は、ダブル監督だったんですね。ちなみに、ナタリー・ウッドの歌声は編集段階で、「マイ・フェア・レディ」であのオードリーのボイス・ダブルをやったひとと同一だそうで。音楽監督のバーンスタインが気に入らなかったのではなく、むしろワイズが代えたがったらしいです。とにかく、作り込みの段階でも各方面のプロたちが凄い琢磨の末、生み出した作品だったんですねー。道理で出来がいいはずですよ。

長いわ！！！
とにもかくにもソレ！
ソレ！それ！ソレ！！！
まずはソレ！

時代性でしょうか。
その時代を生きてきた人間ではないからでしょうか。
お前ら何してんねん。
と、笑えるとこばっかり。
ミュージカル映画は大好きですが。
これほど肌に合わず。
で、ある意味とても面白かった作品は他にありません。
もう全てが合いませんねぇ。
全てに笑いますねぇ。
そのダンス！
その振り付け！
その表情！！
カッコつけてキメ！！
（ギャハハハハハハ！！！）
リズムとってキメ！！
（ギャハハハハハハ！！！）
そんなに笑かすなよ！と。
ボクにはどこを切り取ってもギャグにしか感じられませんでした。
なんて言ったらいいのか・・・
皆凄く一生懸命にエモーショナルに思いを表情に出しています。
体の動きで伝えようとします。
それがことごとくツボにハマって、抜け出せない。
とにかく表情ですね。
いらんことしすぎてます。
それがたまりません。
引き算がないというか・・・
コッテリなんです。
アクが強いんです。
ギッシュです。

ボクにとってはコレはどう考えてもコメディなので。
コメディでもアカデミー賞作品賞獲れるじゃん！ってところです。
二時間半もあるのも、ひとつの「ボケ」でしょ（笑）

主人公の気持ちに全くシンクロできないのも痛いですね・・・
おいおいお前らまったく・・・・
ヤレヤレだぜ・・・って感じです。

セットは物凄くステキでした。
素晴らしい。

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―名曲とともに（その２）―

「ウエスト・サイド物語」と言ったら、主役のナタリー・ウッド、リチャード・ベイマーを差し置いて、一番に名前が挙がる“ジョージ・チャキリス”
私の友人たちにも“ジョージ・チャキリスが好き！”と言ってる子が多かったです。
しかし、私がまだ小さい頃に流行った映画で、タイトルは聞いた事があっても観たことはなかったので、“ジョージ・チャキリス”が、どれほど恰好がいいのか知らず、ただ「ふ〜ん」と聞いているだけでした。
ですから、私がこの映画（ビデオ）を始めて観たのは、大人になってからでした。

イタリア系移民のジェット団とプエルトリコ系のシャーク団という、二つの不良グループの対立。
１９６０年代の「ロミオとジュリエット」だと思えば、ストーリー展開は想像がつくと思います。
舞踏会での出逢いはダンスパーティー、バルコニーのシーンはアパートの非常階段になっていますが、敵同士のグループの若い男女が、恋に落ちていく速さは全く同じです。
「体育館のダンス」でのマンボのリズム、階段で恋に落ちた二人が歌う「トゥナイト」
トニーが歌う「何かがおこりそう」（コカ・コーラの箱を運びながらのシーン）ラテンのリズムの「アメリカ」、決闘に向かう途中二つの不良グループが歌う「ランブル」
決闘シーン直前、マリアの歌う「トゥナイト」アニタたちの「アメリカ」不良グループの「ランブル」の３曲が重なり合って流れるシーンがありますが、とても印象に残っています。
その他にも「クール」「Ｏｎｅ　Ｈａｎｄ，　Ｏｎｅ　Ｈｅａｒｔ　」「Ｉ　Ｆｅｅｌ　Ｐｒｅｔｔｙ　」「Ｓｏｍｅｗｈｅｒｅ」など良い曲がたくさんあり、できればサントラ版が欲しいくらいです。
名曲は名作を支え、また名作に支えられての名曲なのかも知れません。

映画音楽のレコード全集を懐かしく見ています。
ジョージ・チャキリスを真中に、３人の男性が左足を高く上げているシーンの写真があります。
ジョージ・チャキリスよりずっと高く、左足を肩よりも上に上げている男性がチャキリスの右後ろにいます。
この人、劇中では誰だったかな？などと思いながら、パチンパチンと指を鳴らす音や、塀に書かれた落書きのエンドロールを思い起こしています。
赤やオレンジ、ブルーにと変わるオープニングも風変わりでしたが、エンドロールはお洒落でした。
映画史に残る名作なので、未見の方は是非！！

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舞台は　今はリンカーンセンターになっている　マンハッタン
スパニッシュハーレム　MGM　ミュージカルでは　絶対に扱わない
レイシズム　バイオレンス　そして殺人　それがこんなに素晴らしい　ミュージカルに成るなんて！　最初に見たのは、日比谷の
有楽座　見終わって帰る人たちが　皆　フィンガースナップ　をしていました　やはり　主役の二人より　オスカーウィナーの　J・チャキリス　R・モレノが最高　J・チャキリスは　紳士は金髪がお好きで　M・モンローのバックダンサーでしたね　
　演出のジェロームロビンス　ロバートワイズ　の才能が　これまで舞台をスクリーンに映すだけの　MGM　のスタイルを根本から変えてしまった　まさに歴史的傑作です