アメリカン・ジゴロ

正直ジゴロという言葉を知りませんでした。娼婦の男版、といった所でしょうか。ホストの比ではない位レベルは高そうです。衣装が見たくてこの映画を見たので内容もそれほど期待はしていませんでしたが、ベッドシーンやヌードはちらっと出てくる程度で、普通に見れました。
まずオープニングが良いですね。オープンカーに乗ってマリブの海岸高速を疾走するシーンにブロンディの”コールミー”がテンションをマックスに盛り上げる。（サタデーナイト・フィーバーでトラボルタが最新の流行をまとい、テーマ曲に合わせて腰をくねらせながら街を闊歩している・・正にあのオープニングを思い出します）もうこれだけで最高ですが、この映画の見どころは何といっても衣装ですね。リチャード・ギアが着こなすスーツは当時まだ無名に近かったジョルジオ・アルマーニ。彼は作中でこれでもかという位スーツを着替え、キメてきます。ジバンシーがヘプバーンで有名になったように、この映画でアルマーニの名も高まったといえます。そしてこの映画のギアは本当にカッコイイ！鍛え上げた肉体美にパリッと着こなす極上の スーツ。家政婦付きのホテル並みの家、自前のガレージに数題の高級車、行く先々は全て一流、そしてお相手ももちろん一流・・・・誰もが憧れるセレブな生活。　夢を見させてくれますね。
そしてミシェルの一途さがまた素敵ですね。恐らく彼を変える事ができたのは後にも先にも彼女だけでしょう。事件を機に、彼は自分の仕事（他人との付き合い）は所詮うわべだけで、何も意味を成さない事に絶望します。彼女と出会って愛や信頼の意味を初めて見出したのでしょう。
デザイナーと映画のコラボで良かったのは「フィフス・エレメント」とゴルチエ、「昼顔」とサンローラン、「おしゃれ泥棒」とジバンシー等ですが、この作品もその一つに入りそうです。ファッション好きの方は是非。

面白さ：★★☆☆☆
（サスペンスにしてはあまりハラハラ感がない。結末はラブストーリー風）

対象年齢：大人（Ｈ場面があるので。内容も大人向け）

食事中に見られるか：大丈夫そうです

これは観とかないといけない作品との位置づけで、借りました。Richard Gere の出世作だしね。

彼はあまり変わってないね。髪は白くなったけど、雰囲気そのまま。目に優しいなぁ。

映画の始まりと共に、Blondie の Call Me。この曲が数々のシーンで聞こえてきますが、Julian の職業を象徴なのです。サスペンスがメインでロマンスがサブプロットかな。エロティックなテイストがちょっと入ってるけど、強烈ではなく。

ちょっと、ストーリーというか、Julian の自分の職業に対するプライドっていうか、真面目な取り組み、みたいな設定に無理があるかなぁ。

でもさ、Richard は John Travolta が拒否した役で成功しているんだそうで (An Officer and Gentleman, Chicago)、ある意味ラッキー。

そんな終わり方ないわ・・・というのが率直な感想・・・
途中、ギアさんのモノがブラブラ揺れてるのがチラッと見えます（きゃ〜！！）しっかり見ました☆
まあ、ギアさんが出てるので面白いのかとおもいきや・・・
二度と見たくない映画リストの中に入ってしまいました・・・

1980年の作品なのねぇ。確かに今観ると古臭い。当時は最先端だったんでしょう。が、しか〜し、リチャードギアはいいわぁ。昔からカッコえかった・・。久しぶりにまた「プリティウーマン」を観たくなったわ。

でもＲギアがかけてたサングラス、時代が違うからとは思うけど、笑える・・。