コーマ

最初のうちは本格医療ミステリーかと思ってみていましたが、話が進むにつれて現実離れし過ぎてしまって少し残念でした。

全ての犯罪は一人の医師に収束してしまったようですが、じゃぁジェファーソン研究所はなんだったのか謎が残りました。

少し古い映画ですが、これはこれでまぁまぁおもしろかったです。

紹介者みむPさんに感謝

実は高校生ぐらいのときに好きだったんです！
この映画だって相当古いのに、それでもなおかつ老けてるし・・・

当時見たのなら、きっと面白いと感じたのでしょうが、今の映画を見慣れてしまった者にとって、やはりちょっと古臭さはいなめませんね。

この主役の女優さん見たことないけど、誰？いきなり不必要な裸体まで披露してますが・・・

とにかく彼女が一人で活躍するんですが、殺されそうになってまでまだしつこくしつこく危ない捜査を一人で続けるところが、説得力にかけましたね。
ちょっと考えなさすぎでしょう。
だいたい医者の仕事はせんでええのか？

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

レビューを表示する

なんでこんなに評価が悪いのか解らない。

サスペンスとしては一級品だ。

マイケルクライトンはアメリカのベストセラー作家だ。
特に「ＥＲ緊急救命室」や「ジュラシックパーク」の脚本家だと言えば分かりやすい。

今回はお得意の(彼自身が医師である）医療サスペンスものだ。

見終わった後に、眠れなくなるほど、怖い。

あり得る話だからだ。

話は外科医スーザンが親友のコーマ(昏睡状態）に直面することから始まる。恋人のマイケルダグラス演じるマーク（マイケルがめちゃくちゃ若いｗ）との関係が上手くいってない風に見せかけ、
話の本筋は不審死であるのだ。

前半は不審死まで持っていくのが長いので、更にＥＲと同じ配役名(スーザン）を使って、病院内における恋愛ドラマのいざこざかな？と思わせられるが、まんまと騙された。

コーマ(昏睡状態）に陥った患者は同じ病室で手術をされていた。
スーザンが調べると１２人もいる。統計的には１０万人に一人の割合で起こる、麻酔によるコーマ。それが自分の親友に起こるとは・・・。

話はそれるが、１０万に一人の割合で起こるって、怖いなぁ。
この辺が、めちゃくちゃ怖い。私も全身麻酔を受けたことがあるが、考えただけども恐ろしい。今は、この確率が下がっていることを切に願う。


さて、コーマになった患者は国で管理しているコーマ専門の研究所に運ばれる。

そして、そこでは臓器移植による競売が行われているのだ。

怖い。

医師だけが知っている西洋医学の本当の怖さを見たような気がした。未だ、２００年足らずしか研究の進んでない医学を違う視点で見ることが出来た気がする。

カメラマンが素人。
マイケルクライトンも監督としては及第点程度。
脚本としてはｇｏｏｄ。

８５点　一人で見ないように。必見

昏睡患者が続発する病院内での陰謀を究明しようとする若き
女医のサスペンスものです。セットなどは時代を感じさせますが、病院内や研究所内はなかなかゾクゾクするものがあります。
扱うテーマも現代でもありそうで、怖さを感じます。マイケル・ダグラス、エド・ハリス、トム・セレックが若い！！

どうしても見たい新作がだんだん少なくなってきて、回顧趣味に走り気味の今日この頃。気がつけば予約リストの半分を７０〜８０年代の作品が占めるようになってしまいました。

マイケル・クライトン…医学博士号持っているのに執筆業と映画で生計を立ててるヘンなオッサンです。『活動写真を作らせるために苦労してお前をハーバードに行かせたんじゃないぞ』ってご両親もさぞお嘆きのことでしょう^^;
本作はそんなクライトン氏の医学オタクぶりがモロに炸裂した一編。他の作品でもそれらしいアイテムが一つ二つ出てきますが、本作は丸ごと１本趣味で作っちゃった感じです。
当時としてはかなりショッキングなテーマだったと思いますが、今なら事の真相は前半で容易に察しがつきます。もう少しがっちりしたサスペンス描写が欲しいところもありますが、あえて抑制してリアルなタッチを狙ったんでしょう。ジェファーソン研究所の場面は今見てもかなり異様な雰囲気を感じさせます。最後は主人公の手術のシーンがクライマックスとなりますが、最後まできちんとサスペンス映画としての基本を通す精神は、なんでもかんでも最後に腕力勝負にもってくる最近の作品にぜひ見習って欲しいところです。ま、７０〜８０年代の作品に興味がある人にはお薦めしてもいいと思います。

病院長役のリチャード・ウィドマークは５０〜６０年代前半まで西部劇の仇役、ギャングの殺し屋役で無数の善人たちを無情にもブチ殺してきたハリウッドきってのワル。ＴＶ放映の時はほとんど大塚周夫さんが吹き替えをやっていたのですが、これがまたピッタリ。僕はその吹き替えとセットでウィドマークのファンでした。本作のラストで見せる虚脱感溢れる表情ははっきり言ってこの作品のすべてをかっさらった感があります。