日本沈没 / 小林桂樹
全体の平均評価点: (5点満点)
(49)
解説・ストーリー
深海潜水艦・わだつみのなかで日本海溝の異変に気づいた小野寺と田所博士。二人は政界・財界のトップによる“D計画”のために働くことになり、綿密な調査の上、恐るべき推測に到達する。日本列島が海に沈もうとしているのだ……。小松左京の大ベストセラーの映画化。
深海潜水艦・わだつみのなかで日本海溝の異変に気づいた小野寺と田所博士。二人は政界・財界のトップによる“D計画”のために働くことになり、綿密な調査の上、恐るべき推測に到達する。日本列島が海に沈もうとしているのだ……。小松左京の大ベストセラーの映画化。
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「日本沈没」 の解説・あらすじ・ストーリー
解説・ストーリー
深海潜水艦・わだつみのなかで日本海溝の異変に気づいた小野寺と田所博士。二人は政界・財界のトップによる“D計画”のために働くことになり、綿密な調査の上、恐るべき推測に到達する。日本列島が海に沈もうとしているのだ……。小松左京の大ベストセラーの映画化。
「日本沈没」 の作品情報
「日本沈没」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
日本沈没の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
140分 |
|
1:ドルビーデジタル/ステレオ/日本語 2:ドルビーデジタル/ステレオ/日本語 3:ドルビーデジタル/ステレオ/日(解説)
|
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
TDV3211R |
2004年10月08日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
14枚
|
2人
|
0人
|
1:ドルビーデジタル/ステレオ/日本語
2:ドルビーデジタル/ステレオ/日本語
3:ドルビーデジタル/ステレオ/日(解説)
日本沈没の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
140分 |
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1:ドルビーデジタル/ステレオ/日本語 2:ドルビーデジタル/ステレオ/日本語 3:ドルビーデジタル/ステレオ/日(解説)
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レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
TDV3211R |
2004年10月08日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
14枚
|
2人
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1:ドルビーデジタル/ステレオ/日本語
2:ドルビーデジタル/ステレオ/日本語
3:ドルビーデジタル/ステレオ/日(解説)
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ユーザーレビュー:49件
「 日本沈没 」の時にこそ 日本人の真価が問われている。
ロキュの69日連続レビュー その60
(ネタバレあり)
日本SF界の巨漢(失礼)、もとい、巨人である小松左京が、原作小説の構想を抱いたのは1964年、東京オリンピックの年。
高度経済成長真っ只中、日本が行け行けドンドンの時期に、このような発想をしたのは、14歳の歳に迎えた自身の戦争体験。 沖縄では自分と同年代が少年兵として狩り出されて戦死していることへの思いからでしょうか。 戦争がなければ、SF作家にはならなかったろう、というのが、本人の弁。
パソコンはおろか、電卓さえもなく、計算尺やそろばんでの手計算で行った、地殻エネルギーの数量解析。
国土地理院に日本の目方を尋ねに言って、頭がおかしい人とあしらわれたとか。
上下巻からなる小説の刊行が1973年3月20日。 『ゴジラ』を創ったプロデューサーの田中友幸はその日上巻を読んでいる時点で映画を決意、2〜3日後ようやく連絡を取ることができて、映画化の快諾を得る。
クランク・インが「震災の日」の9月1日。 準備期間の短さに驚くのに、さらに東宝の副社長になったばかりの松岡功(現・名誉会長)の号令で半年はかかると想定されていた制作期間が短縮され、12月29日と年内公開したのですから、力技ですねー。 松岡修造の熱さは、やはり父譲りか。
監督は、『用心棒』や『天国と地獄』などで黒澤明のチーフ助監督を務めた 森谷司郎
(本作の後、代表作『八甲田山』『海峡』を撮る。 学生時代、バイト先のホテル喫茶室で一度だけお見かけしたことがありました)
以下、美術の村木与四郎、音楽の佐藤勝 撮影の木村大作ら 黒澤組の顔ぶれがスタッフに。
特撮監督は円谷英二門下で、円谷プロから東宝に復帰した 中野昭慶。
本作は黒澤明門下、円谷英二門下のスタッフの合同チームで、さらに小林桂樹、丹波哲郎から中丸忠雄、滝田裕介、二谷英明らの演技派が主役の藤岡弘、いしだあゆみらを支え、なるほど重厚なSF大作となっています。
地殻変動説をわかりやすく解説した著書で、創作にインスピレーションを与えたのが竹内均。
当時東大教授(のちに雑誌「ニュートン」創刊からの編集長)でしたが、本作にも出演し、わかりやすい解説とキャラが立っていて作品にいい味わいと説得力をもたらしています。
特典映像でも、小松左京との対談が見られます。
小松左京、中野昭慶、橋本幸治(本作ではチーフ助監督)らによるコメンタリーでは、制作にまつわるいろいろな話が聞けて、おもしろい。
丹波哲郎の独特な丹波節のセリフまわしは本作以降とか、飛行艇PS-1のシーンでワンカットだけラジコンによる特撮とか(実写と続いていて何ら違和感がない)
本作公開の直前の10月、第4次中東戦争が起きてオイルショック、トイレット・ペーパーの買占めなどが起き、翌74年は「 ノストラダムスの大予言 」、ユリ・ゲラー来日「スプーン曲げ」旋風。
当時高校生でしたが、大阪万博に象徴される繁栄と進歩のバラ色の未来に陰りを落とし、心の片隅に漠然とした不安な未来を暗示させたのでした。
小説は累計440万部、映画は880万人動員、興行収入20億円(現在の貨幣価値では倍以上)
一大ムーブメントでした。
本作は当時読みましたが、ほとんど忘れています。
正直に申し上げて他のSF作家よりかは、作家・小松左京の作品は読んでいない。
しかし、作家だけでなくプロデューサーという印象が強く、日本SFの仕掛け人・旗振り役であり、また桂米朝らと共に関西文化人の代表として、よくテレビ出演出演されていました。
阪神大震災の時にも、被災者にエールを贈るエッセイを書いてられました。
先月7月26日永眠80歳の大往生でした。
「3.11」の年に、亡くなったことが因縁のように思います。 ご冥福をお祈りします。
日本という国土を失った後、漂流し難民となった日本人の姿を描く「第二部」こそ期待していました。
久しぶりに見て、構想力の大きさに感心しました。
また日本の国のありようの変化も痛感しました。
この映画の丹波哲郎のような総理大臣が出てほしいと思います。
「 日本人を信じたい 」というセリフ。「 日本民族の将来 」とう文字がが胸に響いた作品です。
このレビューは気に入りましたか?
8人の会員が気に入ったと投稿しています
竹内先生〜
投稿日:2006/11/05
レビュアー:iuiu
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
レビューを表示する
この映画は小学生の頃親に連れて行ってもらった。この夏2006年版を見たが、この藤岡弘版の詳細をまったく思い出せなかったので、あらためてレンタルしてみた。30年前に原作も読んだはずだが、専門用語が難解だったせいか、やはり細部は覚えていない。
当時小学生だった私にもっともわかりやすかったのは、竹内均先生の解説部分だった。
後年、なぜあんな田舎の学校にいらしたのか不明だが、私の学校で竹内先生の講演があった。そのときは「日本沈没」で解説をした先生だとはまったくわからなかった。やはりお話がわかりやすく、生まれて初めて「エライ人が壇上から語る話」で感動した。東大の先生だから日本語とは思えない難解な言葉で話すに違いないという先入観念が崩れた。
コメンタリーで明らかになるが、竹内先生は俳優ではないのに大変な長台詞を担当するため、監督を初めとするスタッフは皆撮影が長引くことを覚悟していた。ところが竹内先生はほとんどNGを出さなかったそうである。その秘密は…コメンタリーをどうぞ。(笑)
その後私は竹内先生が校長を勤めたある予備校に入り、一方的に親愛の情を抱き今に至る。
このDVDには「撮影から30年後」ということで小松左京氏と竹内先生の対談が収録されている。30年後だから2003年? 先生は2004年に亡くなられたので、貴重な映像である。
映画は面白い。
本作に比べ2006年版の評判がえらく悪いが、私はどっちも好きである。
藤岡弘といしだあゆみの若さに驚いた。いしだあゆみ25歳である。実は美人だと思ったことがなかったのだが、あらためて見てみると美しかった。
今はふたりともベテラン俳優だが、コメンタリーでは若き二人の演技に対してかなりクソミソな評なので、それもある意味斬新。
このレビューは気に入りましたか?
7人の会員が気に入ったと投稿しています
地震対策に本気で取り組むきっかけになった作品
投稿日:2005/01/27
レビュアー:Yの3乗
30年前、東京に大地震が襲う、被災者360万人。このショッキングなメッセージを発信し、対策の必要性を気づかせた画期的な作品の映画化。TVシリーズでは各地の沈没シーンが細かく描かれていたが、映画ではそれは無理でした。でもこれは今起こっても不思議ではないような気もします。対策を考える上でも一度ご覧になっては。特撮の質では当時のAクラスでしょう。今のようにCGがなかったのですから。
このレビューは気に入りましたか?
7人の会員が気に入ったと投稿しています
日本民族はこれからも生き延びられるのだろうか
放映されているのを何気なく観て、小林桂樹や丹波哲郎をはじめとする俳優陣の重厚で格調高い演技に釘付けになってしまった。ほぼ半世紀前の映画だが、阪神淡路大震災(1995年)、東日本大震災(2011年)を体験した今となっては、単なるSFフィクションだとはとても思えなくて、その先見性に驚くほかはない。近年の気象変動等を考えると、さらに想像を超える未曾有の天変地異によって日本が壊滅的な打撃を受けないという保証はどこにもない。この映画をとても現実的に感じてしまった。
阪神間で阪神淡路大震災を体験し、早朝リビングにいた私は、物が倒れたり飛び散ったりする音を聞きながら、立ち上がることもできずにただただソファにしがみついていた。一歩も動けないのに、「すぐに火を消しましょう」なんて無理じゃないと腹立たしく思いながら、ひたすら揺れが収まるのを念じていた。幸い家族には人的被害はなかったけれど、ライフラインが復旧するまで難民生活を送った。かなり遠く離れていたのに、自宅のあった高台から、昼夜を問わず神戸の市街地が燃え続けるのが見えて、あの時の無念さと恐怖を忘れることができない。
CGもなかった時代に、この映画の津波による破壊シーンの映像は素朴だけれど、とても迫力がある。火災の場面も、模型だと分かっていても、ひしひしと怖さが伝わってくる。死者・行方不明者360万人という太字のテロップも真に迫っている。緊迫する非常災害対策本部や閣議のシーンもすごくリアルで、最近の映画のように政府を批判的に無能一辺倒に描いていないのもいい。丹波哲郎が、威厳に満ちた苦悩する総理を見事に演じている。最後の瞬間まで国民ひとりひとりの行末を案じ、ひとりでも多く助かるようにと奔走する。リーダーシップのあるべき姿が描かれている。
渡老人から示される、このまま何もしない方がいいという第4の案には、日本人の無常感や美学がよく表れている。沈没していく祖国と運命を共にし、日本人として誇り高く潔く散っていく。私はこれをあながち否定できない。他者に迷惑をかけながらでも、とにかくがむしゃらに生き抜いて行くというのもひとつの生き方だし、三島由紀夫のように日本的美学に殉ずるのもひとつの生き方だ。もし祖国を失ったら、日本人としてどう生きるのかと問われている。今はそんなことが現実になってほしくないと、願うばかりだ。
ラストシーンは、国を失ったとしても、生きてさえいれば、きっといつかどこかで再会できるに違いないという、未来に希望を託すメッセージなっているのだろうと思う。
このレビューは気に入りましたか?
5人の会員が気に入ったと投稿しています
「沈没ブーム」
1973年の東宝映画。
小松左京の原作「日本沈没」が1973年に刊行されて数ヶ月後の同年映画は完成して、
お正月映画として公開されたと言う。
この大作がオールスターキャストで数カ月で完成したとは驚きです。
小松左京の原作は460万部のベストセラー。
日本が沈没してしまう・・・
「沈没ブーム」に沸く日本になんとなく空恐ろしさを感じたものでした。
特撮パニック映画。
小笠原諸島の、とある島が突如として姿を消した。
一万メートルまで潜れると言う潜水艦に乗って調査に向かった田所博士(小林桂樹)は、海底に重大な異変が起きているのを発見して、一年のうちに日本が海底に沈むと予言する。
予言通りに、日本各地で大地震や火口の噴火そして津波。
都市は、高速道路がへし折れ、ビルが倒壊し、火災で家屋は燃える。
正に地獄絵でした。
(ただし、家もビルも高速道路もミニチュア・・・チャチです)
しかしエキストラの数は半端なく日本の文化とも言える「突貫工事」並みの早技と腕っ節の強さに驚きました。
総理大臣(丹波哲郎)は一億の国民を海外へ避難させるべく奔走。
(一億民の海外避難とは、桁外れ!!・・・難民かあ〜、・・・)
と、ガックリきましたが、パレスチナ難民キャンプとか、
2011年からのシリア難民は1100万人にのぼると言う。
それにしても「天地創造」であるまいし日本全土が「沈没する」とは、
にわかに信じがたい設定が、そんなに支持された要因は、
地質物理学(東大教授)竹内圴
耐震工学(東大教授)大崎順彦
海洋学(東大教授)奈須紀幸
火山学(気象研究所・地震研究部長)諏訪彰
と日本の最高峰の科学者が、スタッフに名を連ねているからか?
この映画はSF。
フィクションなのです。
このレビューは気に入りましたか?
5人の会員が気に入ったと投稿しています
ユーザーレビュー
「 日本沈没 」の時にこそ 日本人の真価が問われている。
投稿日
2011/08/07
レビュアー
ロキュータス
ロキュの69日連続レビュー その60
(ネタバレあり)
日本SF界の巨漢(失礼)、もとい、巨人である小松左京が、原作小説の構想を抱いたのは1964年、東京オリンピックの年。
高度経済成長真っ只中、日本が行け行けドンドンの時期に、このような発想をしたのは、14歳の歳に迎えた自身の戦争体験。 沖縄では自分と同年代が少年兵として狩り出されて戦死していることへの思いからでしょうか。 戦争がなければ、SF作家にはならなかったろう、というのが、本人の弁。
パソコンはおろか、電卓さえもなく、計算尺やそろばんでの手計算で行った、地殻エネルギーの数量解析。
国土地理院に日本の目方を尋ねに言って、頭がおかしい人とあしらわれたとか。
上下巻からなる小説の刊行が1973年3月20日。 『ゴジラ』を創ったプロデューサーの田中友幸はその日上巻を読んでいる時点で映画を決意、2〜3日後ようやく連絡を取ることができて、映画化の快諾を得る。
クランク・インが「震災の日」の9月1日。 準備期間の短さに驚くのに、さらに東宝の副社長になったばかりの松岡功(現・名誉会長)の号令で半年はかかると想定されていた制作期間が短縮され、12月29日と年内公開したのですから、力技ですねー。 松岡修造の熱さは、やはり父譲りか。
監督は、『用心棒』や『天国と地獄』などで黒澤明のチーフ助監督を務めた 森谷司郎
(本作の後、代表作『八甲田山』『海峡』を撮る。 学生時代、バイト先のホテル喫茶室で一度だけお見かけしたことがありました)
以下、美術の村木与四郎、音楽の佐藤勝 撮影の木村大作ら 黒澤組の顔ぶれがスタッフに。
特撮監督は円谷英二門下で、円谷プロから東宝に復帰した 中野昭慶。
本作は黒澤明門下、円谷英二門下のスタッフの合同チームで、さらに小林桂樹、丹波哲郎から中丸忠雄、滝田裕介、二谷英明らの演技派が主役の藤岡弘、いしだあゆみらを支え、なるほど重厚なSF大作となっています。
地殻変動説をわかりやすく解説した著書で、創作にインスピレーションを与えたのが竹内均。
当時東大教授(のちに雑誌「ニュートン」創刊からの編集長)でしたが、本作にも出演し、わかりやすい解説とキャラが立っていて作品にいい味わいと説得力をもたらしています。
特典映像でも、小松左京との対談が見られます。
小松左京、中野昭慶、橋本幸治(本作ではチーフ助監督)らによるコメンタリーでは、制作にまつわるいろいろな話が聞けて、おもしろい。
丹波哲郎の独特な丹波節のセリフまわしは本作以降とか、飛行艇PS-1のシーンでワンカットだけラジコンによる特撮とか(実写と続いていて何ら違和感がない)
本作公開の直前の10月、第4次中東戦争が起きてオイルショック、トイレット・ペーパーの買占めなどが起き、翌74年は「 ノストラダムスの大予言 」、ユリ・ゲラー来日「スプーン曲げ」旋風。
当時高校生でしたが、大阪万博に象徴される繁栄と進歩のバラ色の未来に陰りを落とし、心の片隅に漠然とした不安な未来を暗示させたのでした。
小説は累計440万部、映画は880万人動員、興行収入20億円(現在の貨幣価値では倍以上)
一大ムーブメントでした。
本作は当時読みましたが、ほとんど忘れています。
正直に申し上げて他のSF作家よりかは、作家・小松左京の作品は読んでいない。
しかし、作家だけでなくプロデューサーという印象が強く、日本SFの仕掛け人・旗振り役であり、また桂米朝らと共に関西文化人の代表として、よくテレビ出演出演されていました。
阪神大震災の時にも、被災者にエールを贈るエッセイを書いてられました。
先月7月26日永眠80歳の大往生でした。
「3.11」の年に、亡くなったことが因縁のように思います。 ご冥福をお祈りします。
日本という国土を失った後、漂流し難民となった日本人の姿を描く「第二部」こそ期待していました。
久しぶりに見て、構想力の大きさに感心しました。
また日本の国のありようの変化も痛感しました。
この映画の丹波哲郎のような総理大臣が出てほしいと思います。
「 日本人を信じたい 」というセリフ。「 日本民族の将来 」とう文字がが胸に響いた作品です。
竹内先生〜
投稿日
2006/11/05
レビュアー
iuiu
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
レビューを表示する
この映画は小学生の頃親に連れて行ってもらった。この夏2006年版を見たが、この藤岡弘版の詳細をまったく思い出せなかったので、あらためてレンタルしてみた。30年前に原作も読んだはずだが、専門用語が難解だったせいか、やはり細部は覚えていない。
当時小学生だった私にもっともわかりやすかったのは、竹内均先生の解説部分だった。
後年、なぜあんな田舎の学校にいらしたのか不明だが、私の学校で竹内先生の講演があった。そのときは「日本沈没」で解説をした先生だとはまったくわからなかった。やはりお話がわかりやすく、生まれて初めて「エライ人が壇上から語る話」で感動した。東大の先生だから日本語とは思えない難解な言葉で話すに違いないという先入観念が崩れた。
コメンタリーで明らかになるが、竹内先生は俳優ではないのに大変な長台詞を担当するため、監督を初めとするスタッフは皆撮影が長引くことを覚悟していた。ところが竹内先生はほとんどNGを出さなかったそうである。その秘密は…コメンタリーをどうぞ。(笑)
その後私は竹内先生が校長を勤めたある予備校に入り、一方的に親愛の情を抱き今に至る。
このDVDには「撮影から30年後」ということで小松左京氏と竹内先生の対談が収録されている。30年後だから2003年? 先生は2004年に亡くなられたので、貴重な映像である。
映画は面白い。
本作に比べ2006年版の評判がえらく悪いが、私はどっちも好きである。
藤岡弘といしだあゆみの若さに驚いた。いしだあゆみ25歳である。実は美人だと思ったことがなかったのだが、あらためて見てみると美しかった。
今はふたりともベテラン俳優だが、コメンタリーでは若き二人の演技に対してかなりクソミソな評なので、それもある意味斬新。
地震対策に本気で取り組むきっかけになった作品
投稿日
2005/01/27
レビュアー
Yの3乗
30年前、東京に大地震が襲う、被災者360万人。このショッキングなメッセージを発信し、対策の必要性を気づかせた画期的な作品の映画化。TVシリーズでは各地の沈没シーンが細かく描かれていたが、映画ではそれは無理でした。でもこれは今起こっても不思議ではないような気もします。対策を考える上でも一度ご覧になっては。特撮の質では当時のAクラスでしょう。今のようにCGがなかったのですから。
日本民族はこれからも生き延びられるのだろうか
投稿日
2021/11/07
レビュアー
hinakksk
放映されているのを何気なく観て、小林桂樹や丹波哲郎をはじめとする俳優陣の重厚で格調高い演技に釘付けになってしまった。ほぼ半世紀前の映画だが、阪神淡路大震災(1995年)、東日本大震災(2011年)を体験した今となっては、単なるSFフィクションだとはとても思えなくて、その先見性に驚くほかはない。近年の気象変動等を考えると、さらに想像を超える未曾有の天変地異によって日本が壊滅的な打撃を受けないという保証はどこにもない。この映画をとても現実的に感じてしまった。
阪神間で阪神淡路大震災を体験し、早朝リビングにいた私は、物が倒れたり飛び散ったりする音を聞きながら、立ち上がることもできずにただただソファにしがみついていた。一歩も動けないのに、「すぐに火を消しましょう」なんて無理じゃないと腹立たしく思いながら、ひたすら揺れが収まるのを念じていた。幸い家族には人的被害はなかったけれど、ライフラインが復旧するまで難民生活を送った。かなり遠く離れていたのに、自宅のあった高台から、昼夜を問わず神戸の市街地が燃え続けるのが見えて、あの時の無念さと恐怖を忘れることができない。
CGもなかった時代に、この映画の津波による破壊シーンの映像は素朴だけれど、とても迫力がある。火災の場面も、模型だと分かっていても、ひしひしと怖さが伝わってくる。死者・行方不明者360万人という太字のテロップも真に迫っている。緊迫する非常災害対策本部や閣議のシーンもすごくリアルで、最近の映画のように政府を批判的に無能一辺倒に描いていないのもいい。丹波哲郎が、威厳に満ちた苦悩する総理を見事に演じている。最後の瞬間まで国民ひとりひとりの行末を案じ、ひとりでも多く助かるようにと奔走する。リーダーシップのあるべき姿が描かれている。
渡老人から示される、このまま何もしない方がいいという第4の案には、日本人の無常感や美学がよく表れている。沈没していく祖国と運命を共にし、日本人として誇り高く潔く散っていく。私はこれをあながち否定できない。他者に迷惑をかけながらでも、とにかくがむしゃらに生き抜いて行くというのもひとつの生き方だし、三島由紀夫のように日本的美学に殉ずるのもひとつの生き方だ。もし祖国を失ったら、日本人としてどう生きるのかと問われている。今はそんなことが現実になってほしくないと、願うばかりだ。
ラストシーンは、国を失ったとしても、生きてさえいれば、きっといつかどこかで再会できるに違いないという、未来に希望を託すメッセージなっているのだろうと思う。
「沈没ブーム」
投稿日
2020/08/20
レビュアー
カマンベール
1973年の東宝映画。
小松左京の原作「日本沈没」が1973年に刊行されて数ヶ月後の同年映画は完成して、
お正月映画として公開されたと言う。
この大作がオールスターキャストで数カ月で完成したとは驚きです。
小松左京の原作は460万部のベストセラー。
日本が沈没してしまう・・・
「沈没ブーム」に沸く日本になんとなく空恐ろしさを感じたものでした。
特撮パニック映画。
小笠原諸島の、とある島が突如として姿を消した。
一万メートルまで潜れると言う潜水艦に乗って調査に向かった田所博士(小林桂樹)は、海底に重大な異変が起きているのを発見して、一年のうちに日本が海底に沈むと予言する。
予言通りに、日本各地で大地震や火口の噴火そして津波。
都市は、高速道路がへし折れ、ビルが倒壊し、火災で家屋は燃える。
正に地獄絵でした。
(ただし、家もビルも高速道路もミニチュア・・・チャチです)
しかしエキストラの数は半端なく日本の文化とも言える「突貫工事」並みの早技と腕っ節の強さに驚きました。
総理大臣(丹波哲郎)は一億の国民を海外へ避難させるべく奔走。
(一億民の海外避難とは、桁外れ!!・・・難民かあ〜、・・・)
と、ガックリきましたが、パレスチナ難民キャンプとか、
2011年からのシリア難民は1100万人にのぼると言う。
それにしても「天地創造」であるまいし日本全土が「沈没する」とは、
にわかに信じがたい設定が、そんなに支持された要因は、
地質物理学(東大教授)竹内圴
耐震工学(東大教授)大崎順彦
海洋学(東大教授)奈須紀幸
火山学(気象研究所・地震研究部長)諏訪彰
と日本の最高峰の科学者が、スタッフに名を連ねているからか?
この映画はSF。
フィクションなのです。
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日本沈没