家族ゲーム / 松田優作
家族ゲーム
/森田芳光
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全体の平均評価点: (5点満点)
(54)
解説・ストーリー
息子の高校受験のためにと雇った風変わりな家庭教師がやって来たことで一家に巻き起こる騒動を描いた傑作ホーム・コメディ。「の・ようなもの」の森田芳光監督が、現代家庭の抱える問題をシュールなタッチでユーモラスに描く。横一列に並んでの食事シーンなど斬新な表現手法が話題を呼んだ。出来のいい兄とは反対に、問題児の中学3年の弟・沼田茂之。高校受験を控えて、家庭教師としてやって来たのは三流大学の7年生でなぜか植物図鑑を持ち歩く吉本勝という奇妙な男だった……。
息子の高校受験のためにと雇った風変わりな家庭教師がやって来たことで一家に巻き起こる騒動を描いた傑作ホーム・コメディ。「の・ようなもの」の森田芳光監督が、現代家庭の抱える問題をシュールなタッチでユーモラスに描く。横一列に並んでの食事シーンなど斬新な表現手法が話題を呼んだ。出来のいい兄とは反対に、問題児の中学3年の弟・沼田茂之。高校受験を控えて、家庭教師としてやって来たのは三流大学の7年生でなぜか植物図鑑を持ち歩く吉本勝という奇妙な男だった……。
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「家族ゲーム」 の解説・あらすじ・ストーリー
解説・ストーリー
息子の高校受験のためにと雇った風変わりな家庭教師がやって来たことで一家に巻き起こる騒動を描いた傑作ホーム・コメディ。「の・ようなもの」の森田芳光監督が、現代家庭の抱える問題をシュールなタッチでユーモラスに描く。横一列に並んでの食事シーンなど斬新な表現手法が話題を呼んだ。出来のいい兄とは反対に、問題児の中学3年の弟・沼田茂之。高校受験を控えて、家庭教師としてやって来たのは三流大学の7年生でなぜか植物図鑑を持ち歩く吉本勝という奇妙な男だった……。
「家族ゲーム」 の作品情報
「家族ゲーム」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
家族ゲームの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
106分 |
|
1:ドルビーデジタル/モノラル/日本語
|
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
GNBR1559 |
2002年10月31日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
9枚
|
2人
|
0人
|
家族ゲームの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
106分 |
|
1:ドルビーデジタル/モノラル/日本語
|
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
GNBR1559 |
2002年10月31日
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在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
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ユーザーレビュー:54件
家族の奇妙な風景
当時は、松田優作の一風変わった家庭教師と、沼田家の奇妙な食事風景に度胆を抜かれたというか、かなりの衝撃作でした。
映し出されるのは、ぽんぽん蒸気みたいな船に乗ってやってくる松田優作演じる家庭教師、吉本の姿と、沼田家の家族が横並びに並んで座る不自然な食卓の風景、勉強部屋での吉本と茂之の様子がほとんどです。
父親役の伊丹十三が半熟の目玉焼きをチューチュー吸って食べるのも、ヘラヘラしている茂之の得体の知れなさも、由紀さおりが演じる母親の事勿れ主義も、ちょっと屈折している沼田家長男の慎一も、皆どこかしら普通じゃない感じです。
茂之の志望校合格を祝う食卓を、吉本がメチャメチャにしてしまうラストが一番記憶に残っていたのですが、観直してみると思ったよりも穏やかな壊し方で、自分の記憶の方がより凄まじい形でインプットされていたのに驚きました。
松田優作の怪演ばかりが取り沙汰されていたし、私もそういう話だったと思っていたのですが、伊丹十三も由紀さおりも宮川一郎太も充分怪演だったことが判りました。
「家族ゲーム」は、「家族ごっこ」みたいな「家族もどき」の沼田家を、向かい合って座ることのない横長の食卓が象徴していて、それを吉本が根本から崩して去って行ったのだと解釈していたのですが、どうでしょう?
この映画を観直してみようと思ったのは、フジテレビで4月から始まった、桜井翔主演の『家族ゲーム』がきっかけです。
時代も受験戦争厳しい1980年代から、ゆとり教育を経た現代に変わっています。
教師の体罰や子供たちのいじめ問題を抱える現代において、家庭教師の吉本像はどう描かれていくのかが興味深いところです。
このレビューは気に入りましたか?
7人の会員が気に入ったと投稿しています
『セリーヌとジョリーは舟で行く』のDVDは発売されてますよ〜
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
レビューを表示する
3月頃からmixiでDISCASメンバー(の一部の方)との直接的なメッセージ交換をするようになりましたので、最近はブログモードのレビューが歴然と減って来ていますが、何千人いるレビュアーの方全員がmixiのDISCAS関連トピ(ラヴァースのDISCASな日々)に参加されている訳ではありませんし、それどころかレビューランキング上位の方を中心に30名強が参加されているに過ぎませんから、それ以外の方に対してのメッセージは依然レビューの場を借りてやらざるを得ない訳です。もっとも、DVD作品のレビューなんだから、レビュアーに対するメッセージなんて書かなきゃいいんだ、と言われてしまえばそれまでなのですが(^_^;。
とは言うものの私のお気に入りレビュアーの"真"さんが、お気に入りに入れた理由(の一つ)である傑作『セリーヌとジョリーは舟で行く』について書かれているのですからコメントを入れない訳にはいきません。"真"さんが嘆かれているとおり3時間を超えるこの作品は長らく二本組のVHSとしてしか発売もしくはレンタルされていなかったものなのですが、実は昨年DVDが発売されたんですよ。と言っても単品販売ではなく「ジャック・リヴェット傑作集DVD-BOX」として、『彼女たちの舞台』と『北の橋』とセットになって発売されているだけなんですが・・・。しかも発売元はレンタル許諾しないことで悪名高い(笑)紀伊國屋書店。でも、DVDで手軽に、しかもVHSと比べれば格段によい画質で観られるのですから、ファンにとっては迷わず買いの作品だと思います。もちろん、私も狙っていますよ!
さて、本題の作品レビューに移りますが、確かにこの作品は登場したときには鮮烈でした。"真"さんがシュールと指摘された、今で言うならオフビート的な感覚は当時はどの作品にも似ていない極めて独自性が高いものでしたし、松田優作を始めとする役者陣の嵌りようもまさにドンピシャリと言ったところだったと思います。個人的には"真"さんに同じく宮川一朗太演ずる訳の分からない子供の不気味さは最高だと思いましたし。
でも公開時に観たきりのこの作品をなぜだか見直したいとは思わないのです。最近私が学生時代に観た作品を、多くは懐かしさに駆られ見直すことがしばしばあって、裏切られることがわかってはいても大森一樹の『オレンジロード急行』なんて作品にまで手を伸ばしています。だけど公開時に鮮烈な印象を持ったこの作品を敢えて見直したいとは思わないのです。
その後の森田芳光の迷走(ある時点から私は彼に見切りを付けました)が主な理由だと思うのですが、もっと深いところでこの悪い印象に良い記憶が侵されてしまうことを拒んでいる気持ちがあるのかもしれません。あるいはその後の山下敦弘に代表されるオフビート派の監督とこの作品を比較してしまうことを拒んでいるのかもしてない、と。
ですから自分自身がどうのこうのと言う以上に、オフビート的なものを特に構えることなく素直に受け取ることができる若い方がこの作品をどのようにご覧になるのかにとても興味を感じます。果たしてこの作品が持つ、あるいは私がそう感じた「新しさ」は本質的なものだったのか、それとも時代がそう感じさせたものなのかを。
このレビューは気に入りましたか?
7人の会員が気に入ったと投稿しています
森田芳光×松田優作×伊丹十三
横並びで食事する家族・・・風刺が刺さる
家族が互いに向き合わないで食事をする光景。
それが息子たちと向き合わない父親の姿と重なる。
1983年。森田芳光監督作品。キネマ旬報ベストテン第一位。
作品賞・監督賞総なめ。
呆気にとられる存在感の松田優作は、ほぼ無冠。
父親役の伊丹十三は助演男優賞を総なめ。
この映画の題名と評価に惹かれて鑑賞しました。
東京湾岸の今から37年前の景色が、あ〜昔は高層タワーの億ションが立ち並ぶ
ベイエリアが、こんなだったんだと感慨深い。
沼田家は湾岸の勝どき6丁目にある高層アパートに住む4人家族。
東京湾岸が見晴らせて素晴らしいロケーションだ。
高校受験を控える次男坊(宮川一郎太)は勉強嫌いで、頭は良いのに成績最悪。
解決策として家庭教師を付ける。
その家庭教師が2流大学7年生の松田優作。
不穏な空気を漂わせて登場。
只者ならぬ空気感は、おぬしやるな!!
もしくはこいつに、家族皆殺しにされるな!!
的、予感と期待を抱かせる。(根っからのアウトローだ)
三船敏朗の用心棒のようにフラリと現れて、家族を根底から変えて、
またフラリと消えて行く・・・
かと思うと、設定は似ているが、
《家族は何も変わっていない、元のままなのだ》
父親は「俺が下手に口を出すと、なぁ、バット殺人みたいなことになるんだ・・・」
と、2、3回言う。(息子が金属バットで両親を撲殺した事件が、世を震撼させた頃らしい)
家庭教師の松田優作は金のためとはいえ、次男の不成績と向き合う。
虐める生徒とも対決する。
担任とも掛け合う。
顔面パンチを喰らわして、暴力でねじ伏せ、結果次男坊はランクを大きく上げて、
一流高校に合格する。
《合格祝いの祝膳の場》
事なかれ主義の父親は、家庭教師を労い、息子を祝いつつも、長男の不登校と不勉強をあげつらい、くどくどと説教を始める。
ここで食卓を残飯の山にしていた松田優作は、《ちゃぶ台かえし》を敢行・・・
(アレアレ、ちゃぶ台かえしは父親の専売特許の筈だ・・・)
そして、黙って去って行く。
高校入学して不勉強が再発してる次男。
長男はなんとか高校に登校してる。
家庭教師(松田優作)が変えたようで、何も変わってなんかいない!!
次男は一流高校の受験に合格はしなかったかも知れない。
しかし、二流高校だろうと一流高校だろうと勉強しなければ、どちらも同じこと。
家族なんて《向き合わないこと》で成り立っている部分が大きいのではないか?
お互いの傷に触れないことが、居心地良く暮らす知恵なのだ。
改めて松田優作。
「ブラックレイン」しか観た事がない。生きていれば71歳だ。
松田龍平と松田翔太の父親・・・くらいしか認識がないが、抜群の逸材なのを実感。
そして伊丹十三。
俳優より監督として有名。
映画監督デビューがこの映画の翌年1984年の51歳だとは!!
「家族ゲーム」が俳優としての最高評価なのも不思議な縁。
松田優作(1989年49歳)も伊丹十三(1997年64歳)で、亡くなった事が惜しまれる。そして肝心の森田芳光監督はこの作品当時33歳の若さでした。
2011年61歳で亡くなられました。惜しまれますね。
このレビューは気に入りましたか?
6人の会員が気に入ったと投稿しています
ほんまにシュールだ
投稿日:2003/11/16
レビュアー:ICHI
以前から興味があったのだが、今回やっと見た。
想像以上のシュールさだった。80年代の匂いも逆に新鮮だった。
伊丹十三演ずる父の目を気にする母役の由紀さおりがリアルだった。それと学級崩壊と呼ばれる今の学校生活では考えられない威圧的な先生の態度。良い高校あるいは大学に行けば良いとされていた時代に懐かしさを感じる。
あの時代を象徴するかのような家族に入り込み影響を与える家庭教師役にあの松田優作。言葉すくなく威圧する様子は、やはりこの方をのぞいていないだろうという風に感じさせられた。
このレビューは気に入りましたか?
6人の会員が気に入ったと投稿しています
中卒・東大一直線 もう高校なんていらない!
レビュータイトルは、私が衝撃を受けたTVドラマのタイトルより引用しました。
受験戦争、エリート主義をテーマとした作品の中で生まれて初めて鑑賞したTVドラマです。
”いい高校⇒いい大学⇒いい会社⇒いい人生”というロードマップが蔓延る中、
高校に行かなくても東大に合格してしまうサクセスストーリーに子供ながらハマってしまったわけです。
(”勉強しなさい”と母親に口うるさく言われる兄を可哀そうに感じていたのも影響したのでしょうが。。。)
長塚京三さん演じる教師の考え方に反論はあるものの、菅原文太さん演じる父親の教育方針に賛同する子供たちの反応が心配。
母親はそんな反応だったように記憶しています。
”朗らかに明るく兄弟仲良くするのが一番”という母親のモットーも、受験戦争には打ち勝てなかったのかな?
”勉強しなさい”の口癖は当然私にもやってきたわけで。。。(・・。)ゞ
本作品では、松田優作さん演じる吉本が力づくで打ち勝ってみせてくれます。
彼への憧れが強過ぎたせいか、ラストの食卓シーンの暴れっぷりがもっと派手に記憶されていたことに気づかされました。(*^.^*)
本作品を鑑賞したのは、中学生の頃でした。
BOOWYに傾倒していたこともあり、『WATCH YOUR BOY』の歌詞と相まって、印象に残っていたのかもしれません。
今の子供達も”受験戦争”という壁は存在するのでしょうが、当時ほどではないように感じます。(大変だとは思いますが。)
当時受験戦争を経験していない方だと、ピンとこない演出もあるかもしれませんが、
家族のバラバラ具合は当時より加速しており、一列に並んだ食卓シーンは今でもシュールに感じられる秀逸な演出だと思います。
作品ラスト、ヘリコプター爆音シーンでの由紀さおりさん演じる母親の反応ですが、
ヘリコプターの理由が棺であろうとどこかの家庭の金属バット事件であろうと、
現代ではブログのネタとして写真に撮ろうとする動きに変化してきているのかも?
今回の鑑賞で、ふと思った次第。。。(*^.^*)
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5人の会員が気に入ったと投稿しています
ユーザーレビュー
家族の奇妙な風景
投稿日
2013/04/30
レビュアー
kazupon
当時は、松田優作の一風変わった家庭教師と、沼田家の奇妙な食事風景に度胆を抜かれたというか、かなりの衝撃作でした。
映し出されるのは、ぽんぽん蒸気みたいな船に乗ってやってくる松田優作演じる家庭教師、吉本の姿と、沼田家の家族が横並びに並んで座る不自然な食卓の風景、勉強部屋での吉本と茂之の様子がほとんどです。
父親役の伊丹十三が半熟の目玉焼きをチューチュー吸って食べるのも、ヘラヘラしている茂之の得体の知れなさも、由紀さおりが演じる母親の事勿れ主義も、ちょっと屈折している沼田家長男の慎一も、皆どこかしら普通じゃない感じです。
茂之の志望校合格を祝う食卓を、吉本がメチャメチャにしてしまうラストが一番記憶に残っていたのですが、観直してみると思ったよりも穏やかな壊し方で、自分の記憶の方がより凄まじい形でインプットされていたのに驚きました。
松田優作の怪演ばかりが取り沙汰されていたし、私もそういう話だったと思っていたのですが、伊丹十三も由紀さおりも宮川一郎太も充分怪演だったことが判りました。
「家族ゲーム」は、「家族ごっこ」みたいな「家族もどき」の沼田家を、向かい合って座ることのない横長の食卓が象徴していて、それを吉本が根本から崩して去って行ったのだと解釈していたのですが、どうでしょう?
この映画を観直してみようと思ったのは、フジテレビで4月から始まった、桜井翔主演の『家族ゲーム』がきっかけです。
時代も受験戦争厳しい1980年代から、ゆとり教育を経た現代に変わっています。
教師の体罰や子供たちのいじめ問題を抱える現代において、家庭教師の吉本像はどう描かれていくのかが興味深いところです。
『セリーヌとジョリーは舟で行く』のDVDは発売されてますよ〜
投稿日
2007/05/19
レビュアー
parole
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
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3月頃からmixiでDISCASメンバー(の一部の方)との直接的なメッセージ交換をするようになりましたので、最近はブログモードのレビューが歴然と減って来ていますが、何千人いるレビュアーの方全員がmixiのDISCAS関連トピ(ラヴァースのDISCASな日々)に参加されている訳ではありませんし、それどころかレビューランキング上位の方を中心に30名強が参加されているに過ぎませんから、それ以外の方に対してのメッセージは依然レビューの場を借りてやらざるを得ない訳です。もっとも、DVD作品のレビューなんだから、レビュアーに対するメッセージなんて書かなきゃいいんだ、と言われてしまえばそれまでなのですが(^_^;。
とは言うものの私のお気に入りレビュアーの"真"さんが、お気に入りに入れた理由(の一つ)である傑作『セリーヌとジョリーは舟で行く』について書かれているのですからコメントを入れない訳にはいきません。"真"さんが嘆かれているとおり3時間を超えるこの作品は長らく二本組のVHSとしてしか発売もしくはレンタルされていなかったものなのですが、実は昨年DVDが発売されたんですよ。と言っても単品販売ではなく「ジャック・リヴェット傑作集DVD-BOX」として、『彼女たちの舞台』と『北の橋』とセットになって発売されているだけなんですが・・・。しかも発売元はレンタル許諾しないことで悪名高い(笑)紀伊國屋書店。でも、DVDで手軽に、しかもVHSと比べれば格段によい画質で観られるのですから、ファンにとっては迷わず買いの作品だと思います。もちろん、私も狙っていますよ!
さて、本題の作品レビューに移りますが、確かにこの作品は登場したときには鮮烈でした。"真"さんがシュールと指摘された、今で言うならオフビート的な感覚は当時はどの作品にも似ていない極めて独自性が高いものでしたし、松田優作を始めとする役者陣の嵌りようもまさにドンピシャリと言ったところだったと思います。個人的には"真"さんに同じく宮川一朗太演ずる訳の分からない子供の不気味さは最高だと思いましたし。
でも公開時に観たきりのこの作品をなぜだか見直したいとは思わないのです。最近私が学生時代に観た作品を、多くは懐かしさに駆られ見直すことがしばしばあって、裏切られることがわかってはいても大森一樹の『オレンジロード急行』なんて作品にまで手を伸ばしています。だけど公開時に鮮烈な印象を持ったこの作品を敢えて見直したいとは思わないのです。
その後の森田芳光の迷走(ある時点から私は彼に見切りを付けました)が主な理由だと思うのですが、もっと深いところでこの悪い印象に良い記憶が侵されてしまうことを拒んでいる気持ちがあるのかもしれません。あるいはその後の山下敦弘に代表されるオフビート派の監督とこの作品を比較してしまうことを拒んでいるのかもしてない、と。
ですから自分自身がどうのこうのと言う以上に、オフビート的なものを特に構えることなく素直に受け取ることができる若い方がこの作品をどのようにご覧になるのかにとても興味を感じます。果たしてこの作品が持つ、あるいは私がそう感じた「新しさ」は本質的なものだったのか、それとも時代がそう感じさせたものなのかを。
森田芳光×松田優作×伊丹十三
投稿日
2020/10/04
レビュアー
カマンベール
横並びで食事する家族・・・風刺が刺さる
家族が互いに向き合わないで食事をする光景。
それが息子たちと向き合わない父親の姿と重なる。
1983年。森田芳光監督作品。キネマ旬報ベストテン第一位。
作品賞・監督賞総なめ。
呆気にとられる存在感の松田優作は、ほぼ無冠。
父親役の伊丹十三は助演男優賞を総なめ。
この映画の題名と評価に惹かれて鑑賞しました。
東京湾岸の今から37年前の景色が、あ〜昔は高層タワーの億ションが立ち並ぶ
ベイエリアが、こんなだったんだと感慨深い。
沼田家は湾岸の勝どき6丁目にある高層アパートに住む4人家族。
東京湾岸が見晴らせて素晴らしいロケーションだ。
高校受験を控える次男坊(宮川一郎太)は勉強嫌いで、頭は良いのに成績最悪。
解決策として家庭教師を付ける。
その家庭教師が2流大学7年生の松田優作。
不穏な空気を漂わせて登場。
只者ならぬ空気感は、おぬしやるな!!
もしくはこいつに、家族皆殺しにされるな!!
的、予感と期待を抱かせる。(根っからのアウトローだ)
三船敏朗の用心棒のようにフラリと現れて、家族を根底から変えて、
またフラリと消えて行く・・・
かと思うと、設定は似ているが、
《家族は何も変わっていない、元のままなのだ》
父親は「俺が下手に口を出すと、なぁ、バット殺人みたいなことになるんだ・・・」
と、2、3回言う。(息子が金属バットで両親を撲殺した事件が、世を震撼させた頃らしい)
家庭教師の松田優作は金のためとはいえ、次男の不成績と向き合う。
虐める生徒とも対決する。
担任とも掛け合う。
顔面パンチを喰らわして、暴力でねじ伏せ、結果次男坊はランクを大きく上げて、
一流高校に合格する。
《合格祝いの祝膳の場》
事なかれ主義の父親は、家庭教師を労い、息子を祝いつつも、長男の不登校と不勉強をあげつらい、くどくどと説教を始める。
ここで食卓を残飯の山にしていた松田優作は、《ちゃぶ台かえし》を敢行・・・
(アレアレ、ちゃぶ台かえしは父親の専売特許の筈だ・・・)
そして、黙って去って行く。
高校入学して不勉強が再発してる次男。
長男はなんとか高校に登校してる。
家庭教師(松田優作)が変えたようで、何も変わってなんかいない!!
次男は一流高校の受験に合格はしなかったかも知れない。
しかし、二流高校だろうと一流高校だろうと勉強しなければ、どちらも同じこと。
家族なんて《向き合わないこと》で成り立っている部分が大きいのではないか?
お互いの傷に触れないことが、居心地良く暮らす知恵なのだ。
改めて松田優作。
「ブラックレイン」しか観た事がない。生きていれば71歳だ。
松田龍平と松田翔太の父親・・・くらいしか認識がないが、抜群の逸材なのを実感。
そして伊丹十三。
俳優より監督として有名。
映画監督デビューがこの映画の翌年1984年の51歳だとは!!
「家族ゲーム」が俳優としての最高評価なのも不思議な縁。
松田優作(1989年49歳)も伊丹十三(1997年64歳)で、亡くなった事が惜しまれる。そして肝心の森田芳光監督はこの作品当時33歳の若さでした。
2011年61歳で亡くなられました。惜しまれますね。
ほんまにシュールだ
投稿日
2003/11/16
レビュアー
ICHI
以前から興味があったのだが、今回やっと見た。
想像以上のシュールさだった。80年代の匂いも逆に新鮮だった。
伊丹十三演ずる父の目を気にする母役の由紀さおりがリアルだった。それと学級崩壊と呼ばれる今の学校生活では考えられない威圧的な先生の態度。良い高校あるいは大学に行けば良いとされていた時代に懐かしさを感じる。
あの時代を象徴するかのような家族に入り込み影響を与える家庭教師役にあの松田優作。言葉すくなく威圧する様子は、やはりこの方をのぞいていないだろうという風に感じさせられた。
中卒・東大一直線 もう高校なんていらない!
投稿日
2014/06/05
レビュアー
伝衛門
レビュータイトルは、私が衝撃を受けたTVドラマのタイトルより引用しました。
受験戦争、エリート主義をテーマとした作品の中で生まれて初めて鑑賞したTVドラマです。
”いい高校⇒いい大学⇒いい会社⇒いい人生”というロードマップが蔓延る中、
高校に行かなくても東大に合格してしまうサクセスストーリーに子供ながらハマってしまったわけです。
(”勉強しなさい”と母親に口うるさく言われる兄を可哀そうに感じていたのも影響したのでしょうが。。。)
長塚京三さん演じる教師の考え方に反論はあるものの、菅原文太さん演じる父親の教育方針に賛同する子供たちの反応が心配。
母親はそんな反応だったように記憶しています。
”朗らかに明るく兄弟仲良くするのが一番”という母親のモットーも、受験戦争には打ち勝てなかったのかな?
”勉強しなさい”の口癖は当然私にもやってきたわけで。。。(・・。)ゞ
本作品では、松田優作さん演じる吉本が力づくで打ち勝ってみせてくれます。
彼への憧れが強過ぎたせいか、ラストの食卓シーンの暴れっぷりがもっと派手に記憶されていたことに気づかされました。(*^.^*)
本作品を鑑賞したのは、中学生の頃でした。
BOOWYに傾倒していたこともあり、『WATCH YOUR BOY』の歌詞と相まって、印象に残っていたのかもしれません。
今の子供達も”受験戦争”という壁は存在するのでしょうが、当時ほどではないように感じます。(大変だとは思いますが。)
当時受験戦争を経験していない方だと、ピンとこない演出もあるかもしれませんが、
家族のバラバラ具合は当時より加速しており、一列に並んだ食卓シーンは今でもシュールに感じられる秀逸な演出だと思います。
作品ラスト、ヘリコプター爆音シーンでの由紀さおりさん演じる母親の反応ですが、
ヘリコプターの理由が棺であろうとどこかの家庭の金属バット事件であろうと、
現代ではブログのネタとして写真に撮ろうとする動きに変化してきているのかも?
今回の鑑賞で、ふと思った次第。。。(*^.^*)
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