ジェシー・ジェームズの暗殺

ミズーリ州カーニー（Kearney）にバプテスト派牧師の子として生まれた。4歳年上の兄フランク・ジェイムズがいる。

実家は奴隷を労働力に使うタバコ農園を経営していたが、南北戦争が始まると兄のフランクが南軍に参加した。ジェシーは16歳でウィリアム・クァントリルの指揮するゲリラ部隊に参加し殺人や強盗を覚えた。

終戦後、兄弟や戦友のコール・ヤンガーやその兄弟たちと強盗団を結成して、銀行や列車を襲い殺人を繰り返した。1876年、ミネソタ州で銀行を襲い、仲間のコールやその兄弟は逮捕されたが、ジェシー兄弟は逃走に成功して偽名を使い潜伏した。ほとぼりが冷め、ボブ・フォードの兄弟を加えて再び強盗を繰り返していたが、1882年、ミズーリ州政府がジェシーに懸けた10,000ドルを狙ったボブ兄弟に射殺された。

1866年2月13日に、アメリカでジェシー・ジェイムズが世界初の銀行強盗に成功したことから、2月13日は「銀行強盗の日」と成っている。

敬虔なキリスト教徒、甘いマスクの美男子、フロンティアの郷愁を漂わせる名前。極悪非道の重罪人にもかかわらず、その悲劇的最後は人々の同情を集め、強者に立ち向かうロビン・フッドのイメージに重ね合わせる者もおり、ジェシーは伝説化した。『ジェシー』ファンの中には、彼は逃走して20世紀まで生き伸びたと信じている者もいる。

wikipediaより


伝説的と書かれていますが、ビリー・ザ・キッドやワイアット・アープのように知名度があるのでしょうか？
さっぱり人物像を知らないまま見ましたので、、抑揚が無い淡々と進むストーリーをただ見ていただけでした。

ジェシーは伝説的なアウトローらしいですが、そういったやり取りはさっぱり出て来ません。
アメリカでは説明も要らないほど有名な人物なのでしょうか？誰でも知っている人物であれば時代背景の解説やバックストーリーの説明など、一切なくても不思議じゃありません。
(日本の国定忠治や清水の次郎長といった感じなんでしょうか。日本の時代劇でも一々説明が入ることはないですし）
時代劇としてみれば納得がいくような、ある意味ドキュメンタリーのように進むストーリー、華やかさの全く無い農園や自然の風景。
音楽も時代背景にあわせたように控えめ。
ここまで華が無いとスターの一人も配置したいのでしょうが、ジェシーはブラット・ピットである必要性があったのか？という感じがします。
ブラット・ピットからはジェシーの感情が全然伝わってこなかった。

内容からするとこちらが主人公じゃないかと思いますが、ボブ(ロバート?)・フォード役のケイシー・アフレックの演技が光っていました。
この点だけが唯一の見所じゃないでしょうか。
(見終わってから知りましたがアカデミー助演男優賞にノミネートされていたんですね。なるほどという感じの演技です)


アクション映画でない西部劇は自分に合わないということを再確認させてくれた作品でした。
★★

スローなテンポの映画。
なんとなく引き込まれていきます。

　ウェスタンと表現するよりは西部開拓時代のジェシー・ジェームス物語と言ったほうが正解かな？

殆んどガンシーンも無いですし西部劇だと思ってみるとガッカリすると思います。

あとはラストシーンの意味が？　なぜ？

自殺のようなラストシーンですネ。

ブラッドピットファンにはたまらない映画になるのでは？

彼の顔の表情演技はロバートデニーロに匹敵するかも？

長く、そして静かなドラマです。
インターネットやTVなども無く、情報伝達方法が乏しかった時代。
人々のクチコミで伝わっていくうちにカリスマ的ヒーローに祭り上げられていったジェシー。
主人公ロバートが勝手に描いていたジェシーへの憧れと羨望の眼差しが、いつしか現実を見ていくことで崩れていく。
美しい妻と可愛い子供たちもいながら、肉親である兄とも心を通わすことが出来ず、本当は誰よりも孤独で、繊細で、そして複雑な心を持っていたジェシー。
派手な銃撃戦も無く、登場人物も多く分りにくい部分もありますが、ある時は激しく、ある時は静かに演じるブラピが素晴しい。
ラスト近く、ロバートに撃たれるジェシーのシーンが切ないです。
撃って欲しかったのかな、ロバートに・・・。
ブラピっていつもなんとなく物憂げな、悲しげな瞳をしてる。どんな役の時も。