モナリザ・スマイル

ジュリアロバーツ演じる先生の奮闘記物語。
先が読める感じで安心して見れるが、
もう一度見たいかといえばう〜んという感じ。

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予告編を見て、てっきり天使にラブソングをみたいなハートフルコメディか？と思ったら違った。最初はしっくり始まる。そういう要素の高いBGMもない。
視点としては、ジュリア・ロバーツが主人公？みたいに描かれてるような気がするけど、段々と皆が皆主人公。という路線になっていく。（気がする）
主人公キャサリンはこの大学における女性観念のあり方や、社会とのあり方に対しても不満やら葛藤やら、、、。自分が３０歳という立場であっても自分の概念、あり方、というものをしっかりもっていて、、、信念もあって、、、。
自分に妥協しない、という点で尊敬できる女性像ですね。私的に。この時代にして、３０独身という頑張りや。
そんな中勃発するジュリアVSキルスティン。

”どういう意味？”のエコーは結構じわじわクルものがありました。女性必見です。”そうだよね。”となんだかじわじわ。

そしてジゼルが、ベティを抱きしめたときのシーン。
さりげなく、なんだかじわん、ときます。
”そこで抱きしめちゃうんだぁ、、、”と。

誰に視点を当てるかで、（皆に視点がいっちゃって）あっちいったりこっちいったりだから、全体として浅ーい印象が残る映画ではありましたが、、。（つまり、盛り上がりにかけるということ。）
そして、それが故に感情の描写がややわかりづらい。
もう少し、どうしてそうなのか？という点がわかりやすく、なおかつ感情移入しやすければよかったのかもしれない。
盛り上がり、とか期待してる人はみない方がいいかなぁ、、。
でも、私的には結構すき系でした。
さりげなくやってきて、さりげなく去っていく。
でも、与えたものはとても大きかったっていう。

ハリウッド的ではない、でもなんだかしんみり。

ジュリアの新作ってかなり話題になってたけど、この映画の見所はジュリアだけじゃない。
もちろん、ジュリアの役は重要な役だけど。
キルスティン、ジュリア・スタイルズ、マギー・ギレンホール・・・。
生徒たちの役柄もなかなか興味をそそられました。

この時代ならではだけど、この時代があったから今の時代があるんでしょうね。
ラストはちょっとうそ臭いというか個人的にあまり好きではないけど、それぞれの女性たちの選択は正しい、正しくないは別にして素晴らしいと思います。

キルスティンは公開後、映画を酷評されて「最低の映画」だと振り返ったけど彼女の演技はスパイダーマンより全然いいと思ったのは私だけでしょうか？

ジュリアロバーツって出る映画によって凄く綺麗で印象深い時とそうでない時がある女優さんで、多分能天気で明るいキャラは得意で、少し抑えた演技が必要なキャラは苦手なんだろうと思ってましたが、少し見方が変わりました。結構頑張ってます。ただ映画全体の印象としては、保守的な名門女子大という特殊でなじみの無いシチュエーションであることや、キルスティンダンストやジュリアスタイルズが保守的な環境に育ち、自我の強さを持つ生徒役を実に上手く演じている反面、ジュリアを含む教師の人格の掘り下げが浅く、ジュリアと大学側の対立の構図も中途半端なため、いまいちテーマが伝わりにくく、感動するべきはずのラストもそれほどでした。惜しいなあ・・・

今も昔もそんなに変わらないのね、と思った。
今でもアメリカでは、結婚して家庭に入るのが一番の幸せと思っている人たちもいるし。
日本ももちろんそうだけど。
私には専業主婦なんて考えられないが、人それぞれなので。

Julia stilesがなかなか素敵でした。
Kirsten Dunstさすがに上手いです。

キャサリンと生徒がなんで急に打ち解けたのか、イマイチわからなかったんだけど。
とてもひとりよがりな先生のような気がしてならない。

生徒たちが魅力的で助けられた映画かな。
私はDominic Westがタイプでかっこよかったけど。