ジェシー・ジェームズの暗殺

ブラピが出てなかったら、気にもとめていない作品だと思う。
まず“ジェシー・ジェームズ”の存在自体知らなかったし、
ストーリーに惹かれたわけでもなく、ただブラピが出てるからと言って
観始めたあたしには、160分は長すぎたわけで・・・

英雄のように市民の注目の的となっていた伝説の強盗ジェシー・ジェームズ。
彼に憧れ、彼に近づく若者ロバート・フォードは、後にジェシーを暗殺することとなる。
この物語の肝は、暗殺が行われたその後ロバートがどんな人生を送ったかであり、
ジェシーと出会ってからロバートの心境がどう変化し、彼は暗殺によって何を得たのか、
その温度差みたいなものを深く描くことで面白さが出てくるのだろうと思ったんだけど、
ジェシーとはどういった人物で、彼の人生はどのようなものだったかが中心に描かれ、
ジェシーの人生に迫っているため、その分ロバートの人生が取ってつけた感じなのが、
あたしにはいまいちで、ひたすら前置きが長いなぁという印象でした。

ジェシーを演じたブラピの背中のショットが多様されていて、「影背負ってます」
ってのが事あるごとに伝わってきたし、暗殺される直前なんかは仲間の裏切りや
警察の捜査網が迫っていること、周囲の人間を信用できずに情緒不安に陥ってる描写など、
そこら辺はいいんだけど、ロバートのジェシーに対する崇拝が傍で生活することで
もろくも崩れていき、暗殺にまで至る心理描写が弱いなぁ〜と。
やっぱりこれはブラピのための映画なのかしら〜

ロバートの兄チャーリーが次第にジェシーに傾倒し、暗殺後さらに心酔していったり、
暗殺されたジェシーを市民は称賛し崇めていくんだけど、なぜそこまでジェシーを
英雄のように扱い、伝説にするのかが日本人にはピンと来ないのよね。
だから、この映画を楽しむのは、結構大変だと思う。
映画を観た後サイトを観たんだけど、映画ではあまり伝わってこなかった
ロバートの心理描写部分が詳しく書かれていて、そっちを読んだ方が面白かったですｗ

ロバートを演じたケイシー・アフレックって、最近演技の評価が高いですよねぇ〜
ベンに弟なんていたんだ？って驚きだったけど、薄ら笑いを浮かべてる表情とか
虚ろな目の演技も上手いし、お兄ちゃんよりも演技派なのかなぁ〜。
しかし、顎のライン（いやに長いあたり）がそっくりｗ
チャーリーを演じたサム・ロックウェルも、今回は頭の悪いお調子者といった役柄で、
ハマってた。悪役をやらせると観ている者の怒りを買うくらい濃くて胸焼けしちゃうような
アクの強い演技で、逆に今回のように個性を消して、長いものには巻かれ、
最後は精神を病み、自滅していくような演技も上手いし、カメレオン俳優ですね。
まぁこの二人を観られたから、まだ良かったかな。。

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ケイシー・アフレック目当てで、
レンタル開始をずっと待っていた。
ブラピが出ているわりには予約人数が少なくて、
スグ借りられた。

前半、長いかも。
ミーハーな自分はケイシーが出ているから
それだけで嬉しかったけど（途中、ヌードもある）
しかし、話の流れが、なんだか分からん。
登場人物も、ブラピとケイシー意外は、誰が誰なのか。
どうして彼らは姉（？）の家で、
女グセの悪い「あの人」ではなく、
それを追ってきた「あの人」を撃つことになるのか、
そこから、分からなかった。

やはり、ブラピが死んでから。
なのに、そこは駆け足で行き過ぎる感じ。
何か、話の重点が間違ってる？・・・

役者は悪くない、しかし、作品としては
いまいち？　かも・・・

時間的にかなり長いです。
絶対に途中で飽きる、寝ると思ったけど、そんな事は全然なかったです。

音楽と映像の美しさには大満足で、
登場人物の目線や映像で伝わる臨場感にも満足。

この感覚は私が映画を好きな理由だと認識させてくれました。

この中のブラピはちょっと「12モンキーズ」を思い出させるかな。
精神が不安定でとらえどころがないジェシー・ジェームズ。
自分が過去の産物になりつつあるのを知っている微妙な心と存在感をうまく演じていた。

それを慕うケイシー・アフレックの心の動きは切なくて引き込まれます。

ラストへ向かうに連れて、力や心のバランスが変化してゆくのもまた切ない。

不思議な満足感を与えてくれた良い映画でした。

アメリカ人の多くは、ジェシー・ジェイムズのこと、よく知っているのでしょう、仲間も含めて。
僕は初めて聞いたので、映画がかなり押し詰まるまで、人物の関係がよくわからず、苦労しました。
初めて見る人はWikipediaとかで少し予習すると良いかも。
タイトルが「暗殺」なので、殺されることを知ってもネタバレにはならないですよね。
映画は、冗長といえば冗長なんですけど、ていねいで美しいとも言える。
いろんなところに凝っている感じです。
役者さんたちの表情をうまくとらえていると思った。

◆総評
記憶力に自信があればお勧め！ぼんやりみてるとおいてかれるよ〜

◆所感
物語序盤でどんどん人物が出てきて、俳優さんの顔を覚えられなかった私は一気に話に乗り遅れてしまいました。最終的にレギュラーキャラ(？)がブラピさん含め3人まで絞られるのですが、その時にはすでに状況についていけてなくって、「3人で何がしたいんだろう？何で一緒にいるんだっけ？？」と言うような思いで見ておりました。

もう一度見直せばわかったのでしょうが、そこまで見たいとも思わず返却しちゃいました。もうひとおしな感じ。
その辺が残念だったので2点です！