クライシス / ゲイリー・オールドマン
クライシス
/ニコラス・ジャレッキー
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(10)
解説・ストーリー
アメリカ史上最悪の麻薬問題“オピオイド危機”を描くサスペンススリラー。合成鎮痛剤オピオイド・フェンタニルの密輸を追う捜査官、死んだ息子の復讐を誓う女性建築家、製薬会社と政府の癒着を探る大学教授が、それぞれオピオイドの実態に迫っていく。 JAN:4988102952990
アメリカ史上最悪の麻薬問題“オピオイド危機”を描くサスペンススリラー。合成鎮痛剤オピオイド・フェンタニルの密輸を追う捜査官、死んだ息子の復讐を誓う女性建築家、製薬会社と政府の癒着を探る大学教授が、それぞれオピオイドの実態に迫っていく。 JAN:4988102952990
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「クライシス」 の解説・あらすじ・ストーリー
解説・ストーリー
アメリカ史上最悪の麻薬問題“オピオイド危機”を描くサスペンススリラー。合成鎮痛剤オピオイド・フェンタニルの密輸を追う捜査官、死んだ息子の復讐を誓う女性建築家、製薬会社と政府の癒着を探る大学教授が、それぞれオピオイドの実態に迫っていく。 JAN:4988102952990
「クライシス」 の作品情報
「クライシス」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
クライシスの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
119分 |
日・英 |
英:ドルビーデジタル5.1ch、日:ドルビーデジタル5.1ch |
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
GNBR8558 |
2021年08月04日
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在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
6枚
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0人
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0人
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英:ドルビーデジタル5.1ch、日:ドルビーデジタル5.1ch
【Blu-ray】クライシス(ブルーレイ)の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
119分 |
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レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
GNXR1369 |
2021年08月04日
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在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
9枚
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0人
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0人
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クライシスの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
119分 |
日・英 |
英:ドルビーデジタル5.1ch、日:ドルビーデジタル5.1ch |
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
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GNBR8558 |
2021年08月04日
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在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
6枚
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英:ドルビーデジタル5.1ch、日:ドルビーデジタル5.1ch
【Blu-ray】クライシス(ブルーレイ)の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
119分 |
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レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
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GNXR1369 |
2021年08月04日
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1位登録者: |
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9枚
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ユーザーレビュー:10件
アメリカの「オピオイド危機」を描く
(2021年製作・アメリカ)
アメリカの「オピオイド危機」に関して複数のエピソードが同時進行し、やがて
絡み合ってゆく。
製薬会社が鎮痛剤の成分として活用するオピオイド、鎮痛効果の他、幸福感を高める作用
とその副作用がある。依存性があり合成麻薬として流布され深刻な社会問題となっている。
D.E.A(麻薬取締局)のジェイク(アーミー・ハマー)は、大量の麻薬が悪党の手に渡るのを阻止しようとおとり捜査官として組織に潜入する。
普通の高校生が、知らぬまま麻薬の運び人となり、人違いで殺されてしまう。
母クレア(エヴァンジェリン・リリー)は、一人で組織を探し出し復讐しようとする。
製薬会社の研究データに協力し、助成金ももらってきた大学教授のブラウマー(ゲイリー・
オールドマン)は、依存性の危険に気が付き、巨大な製薬会社相手に反抗するが、
危険を承知で商品化して利益を得たい製薬会社は、聞く耳を持たず、ブラウマーは
その会社の裏工作でなすすべもなく大学をクビになる。
人が一人でやる事は本当に無力で、複雑にからんだ構造、巨大化した欲望の前では霞んでしまう。
『新薬の製造を許可します。引き続き、依存症施設にも資金を提供するように。』
この言葉の「おかしさ」に言ってる人(FDAアメリカ医薬品局)は気が付かないのだろうか?
オピオイド系の薬は毎年新たに発売され、死亡者は毎年10万人を超えるそうだ。
このレビューは気に入りましたか?
8人の会員が気に入ったと投稿しています
薬剤の開発や認可に係る人々の良心が問われている
アメリカとカナダが国境を接する森林地帯で、カナダ騎馬警察(RCMP)によって、密造ドラッグの運び屋の青年が逮捕される雪のシーンから始まり、アメリカで社会問題となっているオピオイドをめぐる3つのストーリーが並行して描かれている。登場人物も多く、頻繁に場面が切り替わるので、最初は分かりにくい。オピオイドの危険性について人々に警鐘を鳴らす映画なので、導入部分にもう少し配慮があってもいいのではないかという気がした。
オピオイドと言ってもその種類は多く、モルヒネ、ヘロイン、オキシコドン、フェンタニル、メサドン等が含まれ、鎮痛薬として様々な名称で販売され使用されている。持続的あるいは強い痛みに効果を発揮し、手術等に不可欠なのだが、依存性が強く、また、過剰摂取すると命にかかわるため、処方箋の必要な薬剤に指定されている。ストーリーのひとつは、フェンタニルをカナダで密造してアメリカに持ち込み、依存症患者たちに密売している闇の組織に潜入し、その首謀者を逮捕しようとするもの。その中心となって危険な任務を遂行する麻薬捜査官ジェイク・ケリーには中毒患者の妹がいて、闇組織を撲滅したいという彼の強い思いがその活動を支えている。
二つめのストーリーは、高校でアイスホッケーの有望選手であった息子が、依存症でもないのに突然オキシコドンの過剰摂取で死亡し、その死因に納得できない母親のクレア・ライマンが真相を追求していくというもの。クレアは、息子デイヴィッドの友人関係をたどって、事件の発端がカナダでのアイスホッケーの合宿にあることを突きとめ、単身モントリオールに向かう。
3つめは、巨大な製薬会社の利権とFDA(食品医薬品局)との癒着という、最もタブーで深刻な問題に切り込んでいる。この映画は事実に基づいているとされていて、舞台となる製薬会社ノースライトは実在の会社をモデルにしていると思われる。ノースライトは依存性を改善したクララロンという新しい夢の鎮痛薬を開発中で、その販売が許可されると巨額の利益が見込まれる。しかし、ノースライトの依頼を受けて、マウスを使ってクララロンの治験をしている大学教授ブラウアー博士は、依存性を改善するどころかクララロンにはむしろ強力な依存性があるという結論に達し、会社側に報告、このまま販売すると大勢の人の命を危険に晒すと警告する。
ところが、ノースライトはそのデータを公表しないよう、様々な手段でブラウアー博士に圧力をかけ、終身在職権のある教授職を失うやもしれないと暗に脅迫する。余りのことに、博士は製薬会社の不正をFDAに告発するが、結局FDAも会社側に加担して不都合なデータを無視する結果になる。ブラウアー博士は研究者としての良心に従って、どんな犠牲を払っても最後まで信念を貫こうとする。安全性より利益最優先という製薬会社のこのような実態を見せつけられると、安心して治療が受けられなくなる。例えば、1年余という異常な短期で開発され認可されたワクチンは本当に信頼に値するのだろうかと、不安にならざるを得ない。
映画はやや地味だけれど、とても誠実に、鎮痛薬としてのオピオイドの問題点を多面的視点から浮き彫りにしていて、啓発的だ。映画によると、オピオイド系の薬による死亡者は年々20%増加し、アメリカでの過去2年間の死者数はベトナム戦争での死者数を上回るそうだ。
このレビューは気に入りましたか?
6人の会員が気に入ったと投稿しています
ドラッグに溺れるアメリカ人には同情しないが、映画はよかった
最後まであきずに観た。なかなか面白かった。
話はドラッグがらみの社会問題提起もの。
3つのストーリーを同時並行的に見せていくが、うち2つは最後にクロスしてる。
冒頭シーンはカナダの山々を真上から空撮した美しい映像。
山越えでカナダから米国に入ろうとしていた少年が突然現れたヘリとスノーモビルに追われる。
ここでもう引き込まれた。
3つのストーリーのうちのひとつはフェンタニルというドラッグ(オピオイドの一種=ケシからつくられる麻薬系の薬)をめぐるFBIのおとり捜査を描いている。もうひとつは、そのドラッグを密輸する組織に息子を殺された母親の復讐劇。母親役はホビット3部作でエルフの女戦士を演じたエヴァンジェリン・リリー。
で、2つのストーリーとは別個に展開するのが薬品メーカースキャンダルの話。ドラッグ依存症から抜けるためのクララロンという薬の安全性を確認する仕事(アルバイトみたいなもの)をしていた大学教授がクララロンに強い依存症があることを発見し、正義の告発をするべきかどうかで思い悩む話。教授の役をオールドマンが演じていて、アルな生活感を出していた。
ちなみに、クララロンもオピオイドの一種となっているが、ネット検索してもヒットしないので、そういう名前の薬は実在しないと思われる。
このレビューは気に入りましたか?
4人の会員が気に入ったと投稿しています
重厚な社会派ドラマ
アメリカで問題になっている麻薬成分が含まれる鎮痛剤を題材に
3つのストーリーが交差して行きます。
・鎮痛剤を違法に売りさばく組織に潜入した捜査官・ジェイク(アミ―・ハマー)
・自身も薬物中毒から抜け出した経験のある母親・クレア(エヴァンジェリン・リリー)
・安全な鎮痛剤を作ることを目指す科学者の教授・ブロワー博士(ゲイリー・オールドマン)
物語はこの3人を軸に、重厚なストーリー展開で描かれていくのです。
とても見応えがありました。
サスペンスとしても、ハラハラする部分もあり
製薬会社とFDA(アメリカ食品医薬品局)との癒着
年少者を巻き込んだ横流しや違法取引など
多々な問題に真正面から挑んでいます。
この話には結論は出ません。
何故なら現在進行形の社会問題だからです。
グレッグ・キニア、ミシェル・ロドリゲス、ルーク・エヴァンズなどの
大物俳優陣が脇を固めて、重厚な物語をより一層深いものにしていました。
このレビューは気に入りましたか?
4人の会員が気に入ったと投稿しています
巨悪に一人では立ち向かえない
ドキュメンタリータッチのクライム映画だ。薬物の社会への拡散問題を、それを闇でさばく反社組織の面からだけでなく、供給側(製薬会社、研究機関)の社会的責任と、使用が広がる一般人の深刻な問題として包括的に描いた社会派作品。
ストーリーとしては、組織に潜入する麻薬捜査官の苦闘、社会正義のため製薬会社と対立し苦悩する大学教授、運び屋の仕事に巻き込まれ死亡した息子の恨みを晴らそうとする母親、と三方の事象を一つの軸に絡ませて進行する巧みな構成となっている。
三人はそれぞれの立場で行動するのだが、思った解決は得られない。それは、三人がみな自分一人だけで問題を解決しようとするからだ。「巨悪に一人では立ち向かえない」が監督(脚本、製作)の主張になっており、それは捜査管理官ギャレット(ミシェル・ロドリゲス)のセリフ「ジェイク、力を合わせるのよ」に端的に表れている。
北米社会での薬物の蔓延のほどに驚くのだが、日本でも今や学生や主婦など庶民に広がりつつあると言われている。マスコミで事件報道されるのは有名人ばかりだが、初犯であるとか軽犯罪並みの扱いで表に出てこない事犯がけっこうあるのではないか。そういえば、自動車事故が頻繁に起きた、何年か前の合成麻薬使用事件を思い出す。
ところで、この作品はフィルム撮影されたそうで、映像が自然でソフト。これはいい!私はデジタル映像よりも好きですね。
今は製作費の面や編集の利便性などでデジタル撮影が主流になっているようだが、フィルム映像の良さをもっと見直してほしいと思う。
このレビューは気に入りましたか?
3人の会員が気に入ったと投稿しています
ユーザーレビュー
アメリカの「オピオイド危機」を描く
投稿日
2021/08/07
レビュアー
くまげらの森
(2021年製作・アメリカ)
アメリカの「オピオイド危機」に関して複数のエピソードが同時進行し、やがて
絡み合ってゆく。
製薬会社が鎮痛剤の成分として活用するオピオイド、鎮痛効果の他、幸福感を高める作用
とその副作用がある。依存性があり合成麻薬として流布され深刻な社会問題となっている。
D.E.A(麻薬取締局)のジェイク(アーミー・ハマー)は、大量の麻薬が悪党の手に渡るのを阻止しようとおとり捜査官として組織に潜入する。
普通の高校生が、知らぬまま麻薬の運び人となり、人違いで殺されてしまう。
母クレア(エヴァンジェリン・リリー)は、一人で組織を探し出し復讐しようとする。
製薬会社の研究データに協力し、助成金ももらってきた大学教授のブラウマー(ゲイリー・
オールドマン)は、依存性の危険に気が付き、巨大な製薬会社相手に反抗するが、
危険を承知で商品化して利益を得たい製薬会社は、聞く耳を持たず、ブラウマーは
その会社の裏工作でなすすべもなく大学をクビになる。
人が一人でやる事は本当に無力で、複雑にからんだ構造、巨大化した欲望の前では霞んでしまう。
『新薬の製造を許可します。引き続き、依存症施設にも資金を提供するように。』
この言葉の「おかしさ」に言ってる人(FDAアメリカ医薬品局)は気が付かないのだろうか?
オピオイド系の薬は毎年新たに発売され、死亡者は毎年10万人を超えるそうだ。
薬剤の開発や認可に係る人々の良心が問われている
投稿日
2021/08/23
レビュアー
hinakksk
アメリカとカナダが国境を接する森林地帯で、カナダ騎馬警察(RCMP)によって、密造ドラッグの運び屋の青年が逮捕される雪のシーンから始まり、アメリカで社会問題となっているオピオイドをめぐる3つのストーリーが並行して描かれている。登場人物も多く、頻繁に場面が切り替わるので、最初は分かりにくい。オピオイドの危険性について人々に警鐘を鳴らす映画なので、導入部分にもう少し配慮があってもいいのではないかという気がした。
オピオイドと言ってもその種類は多く、モルヒネ、ヘロイン、オキシコドン、フェンタニル、メサドン等が含まれ、鎮痛薬として様々な名称で販売され使用されている。持続的あるいは強い痛みに効果を発揮し、手術等に不可欠なのだが、依存性が強く、また、過剰摂取すると命にかかわるため、処方箋の必要な薬剤に指定されている。ストーリーのひとつは、フェンタニルをカナダで密造してアメリカに持ち込み、依存症患者たちに密売している闇の組織に潜入し、その首謀者を逮捕しようとするもの。その中心となって危険な任務を遂行する麻薬捜査官ジェイク・ケリーには中毒患者の妹がいて、闇組織を撲滅したいという彼の強い思いがその活動を支えている。
二つめのストーリーは、高校でアイスホッケーの有望選手であった息子が、依存症でもないのに突然オキシコドンの過剰摂取で死亡し、その死因に納得できない母親のクレア・ライマンが真相を追求していくというもの。クレアは、息子デイヴィッドの友人関係をたどって、事件の発端がカナダでのアイスホッケーの合宿にあることを突きとめ、単身モントリオールに向かう。
3つめは、巨大な製薬会社の利権とFDA(食品医薬品局)との癒着という、最もタブーで深刻な問題に切り込んでいる。この映画は事実に基づいているとされていて、舞台となる製薬会社ノースライトは実在の会社をモデルにしていると思われる。ノースライトは依存性を改善したクララロンという新しい夢の鎮痛薬を開発中で、その販売が許可されると巨額の利益が見込まれる。しかし、ノースライトの依頼を受けて、マウスを使ってクララロンの治験をしている大学教授ブラウアー博士は、依存性を改善するどころかクララロンにはむしろ強力な依存性があるという結論に達し、会社側に報告、このまま販売すると大勢の人の命を危険に晒すと警告する。
ところが、ノースライトはそのデータを公表しないよう、様々な手段でブラウアー博士に圧力をかけ、終身在職権のある教授職を失うやもしれないと暗に脅迫する。余りのことに、博士は製薬会社の不正をFDAに告発するが、結局FDAも会社側に加担して不都合なデータを無視する結果になる。ブラウアー博士は研究者としての良心に従って、どんな犠牲を払っても最後まで信念を貫こうとする。安全性より利益最優先という製薬会社のこのような実態を見せつけられると、安心して治療が受けられなくなる。例えば、1年余という異常な短期で開発され認可されたワクチンは本当に信頼に値するのだろうかと、不安にならざるを得ない。
映画はやや地味だけれど、とても誠実に、鎮痛薬としてのオピオイドの問題点を多面的視点から浮き彫りにしていて、啓発的だ。映画によると、オピオイド系の薬による死亡者は年々20%増加し、アメリカでの過去2年間の死者数はベトナム戦争での死者数を上回るそうだ。
ドラッグに溺れるアメリカ人には同情しないが、映画はよかった
投稿日
2021/10/09
レビュアー
勇光
最後まであきずに観た。なかなか面白かった。
話はドラッグがらみの社会問題提起もの。
3つのストーリーを同時並行的に見せていくが、うち2つは最後にクロスしてる。
冒頭シーンはカナダの山々を真上から空撮した美しい映像。
山越えでカナダから米国に入ろうとしていた少年が突然現れたヘリとスノーモビルに追われる。
ここでもう引き込まれた。
3つのストーリーのうちのひとつはフェンタニルというドラッグ(オピオイドの一種=ケシからつくられる麻薬系の薬)をめぐるFBIのおとり捜査を描いている。もうひとつは、そのドラッグを密輸する組織に息子を殺された母親の復讐劇。母親役はホビット3部作でエルフの女戦士を演じたエヴァンジェリン・リリー。
で、2つのストーリーとは別個に展開するのが薬品メーカースキャンダルの話。ドラッグ依存症から抜けるためのクララロンという薬の安全性を確認する仕事(アルバイトみたいなもの)をしていた大学教授がクララロンに強い依存症があることを発見し、正義の告発をするべきかどうかで思い悩む話。教授の役をオールドマンが演じていて、アルな生活感を出していた。
ちなみに、クララロンもオピオイドの一種となっているが、ネット検索してもヒットしないので、そういう名前の薬は実在しないと思われる。
重厚な社会派ドラマ
投稿日
2021/09/23
レビュアー
飛べない魔女
アメリカで問題になっている麻薬成分が含まれる鎮痛剤を題材に
3つのストーリーが交差して行きます。
・鎮痛剤を違法に売りさばく組織に潜入した捜査官・ジェイク(アミ―・ハマー)
・自身も薬物中毒から抜け出した経験のある母親・クレア(エヴァンジェリン・リリー)
・安全な鎮痛剤を作ることを目指す科学者の教授・ブロワー博士(ゲイリー・オールドマン)
物語はこの3人を軸に、重厚なストーリー展開で描かれていくのです。
とても見応えがありました。
サスペンスとしても、ハラハラする部分もあり
製薬会社とFDA(アメリカ食品医薬品局)との癒着
年少者を巻き込んだ横流しや違法取引など
多々な問題に真正面から挑んでいます。
この話には結論は出ません。
何故なら現在進行形の社会問題だからです。
グレッグ・キニア、ミシェル・ロドリゲス、ルーク・エヴァンズなどの
大物俳優陣が脇を固めて、重厚な物語をより一層深いものにしていました。
巨悪に一人では立ち向かえない
投稿日
2021/09/22
レビュアー
哲郎
ドキュメンタリータッチのクライム映画だ。薬物の社会への拡散問題を、それを闇でさばく反社組織の面からだけでなく、供給側(製薬会社、研究機関)の社会的責任と、使用が広がる一般人の深刻な問題として包括的に描いた社会派作品。
ストーリーとしては、組織に潜入する麻薬捜査官の苦闘、社会正義のため製薬会社と対立し苦悩する大学教授、運び屋の仕事に巻き込まれ死亡した息子の恨みを晴らそうとする母親、と三方の事象を一つの軸に絡ませて進行する巧みな構成となっている。
三人はそれぞれの立場で行動するのだが、思った解決は得られない。それは、三人がみな自分一人だけで問題を解決しようとするからだ。「巨悪に一人では立ち向かえない」が監督(脚本、製作)の主張になっており、それは捜査管理官ギャレット(ミシェル・ロドリゲス)のセリフ「ジェイク、力を合わせるのよ」に端的に表れている。
北米社会での薬物の蔓延のほどに驚くのだが、日本でも今や学生や主婦など庶民に広がりつつあると言われている。マスコミで事件報道されるのは有名人ばかりだが、初犯であるとか軽犯罪並みの扱いで表に出てこない事犯がけっこうあるのではないか。そういえば、自動車事故が頻繁に起きた、何年か前の合成麻薬使用事件を思い出す。
ところで、この作品はフィルム撮影されたそうで、映像が自然でソフト。これはいい!私はデジタル映像よりも好きですね。
今は製作費の面や編集の利便性などでデジタル撮影が主流になっているようだが、フィルム映像の良さをもっと見直してほしいと思う。
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- ※本キャンペーンの無料お試しの対象者は、次の@ABのいずれかに該当する方に限ります。
- @「TSUTAYA DISCAS」の定額プラン(定額プランの種類は問いません。以下同じ)の利用開始時に「無料お試し」を利用したことがない方
- A2022年10月2日以前に「TSUTAYA DISCAS」の定額プランの利用を終了された方であって、2022年10月3日以降、「TSUTAYA DISCAS」の定額プランを利用していない方
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クライシス
(C) 2019 Land of Dreams Productions and Bideford Productions. All Rights Reserved. ※ジャケットデザインは変更になる場合がございます。