天国にちがいない / タリク・コプティ
天国にちがいない
/エリア・スレイマン
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(11)
解説・ストーリー
「消えゆくものたちの年代記」「D.I.」で知られるイスラエルに住むパレスチナ人監督エリア・スレイマンが、自ら新作の企画を手に世界を旅する映画監督を演じた風刺コメディ。イスラエルのナザレに暮らす映画監督ESがふと思い立ち、新作映画の企画を売り込むべく訪れたパリとニューヨークで目の当たりにする不条理な日常の風景が軽妙かつエレガントな筆致で描かれていく。 JAN:4941565120238
「消えゆくものたちの年代記」「D.I.」で知られるイスラエルに住むパレスチナ人監督エリア・スレイマンが、自ら新作の企画を手に世界を旅する映画監督を演じた風刺コメディ。イスラエルのナザレに暮らす映画監督ESがふと思い立ち、新作映画の企画を売り込むべく訪れたパリとニューヨークで目の当たりにする不条理な日常の風景が軽妙かつエレガントな筆致で描かれていく。 JAN:4941565120238
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「天国にちがいない」 の解説・あらすじ・ストーリー
解説・ストーリー
「消えゆくものたちの年代記」「D.I.」で知られるイスラエルに住むパレスチナ人監督エリア・スレイマンが、自ら新作の企画を手に世界を旅する映画監督を演じた風刺コメディ。イスラエルのナザレに暮らす映画監督ESがふと思い立ち、新作映画の企画を売り込むべく訪れたパリとニューヨークで目の当たりにする不条理な日常の風景が軽妙かつエレガントな筆致で描かれていく。 JAN:4941565120238
「天国にちがいない」 の作品情報
「天国にちがいない」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
天国にちがいないの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
102分 |
日・日(大字幕) |
オリジナル:ドルビーデジタル5.1ch |
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
NSD7880 |
2021年07月02日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
4枚
|
1人
|
0人
|
天国にちがいないの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
102分 |
日・日(大字幕) |
オリジナル:ドルビーデジタル5.1ch |
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
NSD7880 |
2021年07月02日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
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ユーザーレビュー:11件
パレスチナに捧ぐシュールな世界
パレスチナのキリスト教徒であるエリア・スレイマン監督の、10年ぶりの新作だそうだ。
自宅のあるナザレから映画の売り込み(資金調達に)パリとニューヨークに行く…という大まかな流れはあるが、コレだ、というストーリィはない。
旅する監督を監督自身が演じている。
コメディのような感じもするが笑えないなぁ。
何を言いたいのかわからない。「天国に違いない」って、そこからわからないもん。
パリに行った監督は映画がパレスチナっぽくないということで制作費を出してもらえない。
逆にニューヨークでは、パレスチナ色すぎてダメという。どうすりゃいいのよ思案橋・・。
この映画は人々が「パレスチナ」に対して抱いている誤解を正すための作かもしれませんね。
そうだ、きっとそうに違いない(笑)。あ、でも、パレスチナそんなに出現率高くないです。
ここまでで「パレスチナ」と6回言いました。(くどい。監督の顔アップもくどい!)
よくみりゃウディ・アレンに似ている。裏ウディ・アレンに違いない。(ウソ)
イスラエルの自宅で、庭を見下ろすと、レモンの木から果実をもぎ取っている男がいる。
その男は、「隣人よ、泥棒とは思うな。ドアはノックした。誰も出てこなかったのだ」。
(誰もいないから、果実は取り放題かい!?)
パレスチナの土地に入って、我が物顔で振る舞う隣国の事だろうか。(直球批判だ。)
かと思えばいつの間にかこの隣人が(頼んでもいないのに)毎日手入れをしてくれていて
わりとりっぱなレモンに育っている。指さしてニッコリ笑う隣人。
あぁ、意味わかんねー!!
パリの街に戦車が何台も通り過ぎたり、ニューヨークの住民がライフルで武装している。
どこにいても不穏な出来事と無縁ではいられない今の世界情勢を皮肉?
パリではオシャレな女の子たちをずっと目で追ってたよね。
つまり、何をどう感じても、それはそれでいいです、って言われているみたい。
そうなのかな。とらえどころのない作品でしたが、沢山のエピソードにはどれか
感じるモノがあるかもしれません。(いや、感じるに違いない。)
このレビューは気に入りましたか?
5人の会員が気に入ったと投稿しています
パレスチナの苦しみや哀しみ
それをストレートに語ったとしても多くの人は見向きもしないだろう。それが証拠にこの作品の主役、スレイマン監督の持ち込んだ映画の企画は、パリでも、ニューヨークでも、すげなく却下される。台詞の極めて少ないこの映画で、パリの映画会社の担当者は、却下の理由について、ばつが悪そうに、回りくどく、長々と弁明する。一方、ニューヨークの場合なんて、中東和平がテーマ?、冗談でしょうと言わんばかり、一顧だにされず、彼はその場にひとり置き去りになる。「タクシー呼びましょうか?」と、気の毒そうに秘書に同情される始末。
事実、私は、パレスチナ問題が扱われていると思って、この映画を敬遠していた。偶然他の作品のDVDに収録されていた予告編をたまたま観て、そのシンメトリーな構図の面白さと美しさ、対象への愛情を感じて、遅ればせながら観る気になったのだ。うかつにも、ちょっとシュールな、現代社会への皮肉とユーモアの込められた凝った構図の映像を楽しむ映画だと思ってしまったのだ。
もちろん、ある程度そのように意図されているのだろうと思う。シーンごとの考えられた構図は面白く、物語性が感じられて、それを観るだけでも楽しい。ピリッと風刺が効いている場面もある。けれど、私は、黙して語らない監督の、抑制された哀しみと諦観に気付いてしまったのだ。「天国にちがいない」ということは、推測であって、まだ果たされていないということなのだ。「パレスチナは在る、けれど、それは我々が死んだ後のことだ」という台詞は冗談なんかじゃなくて、本心なのだ。パレスチナ国家なんて、まだ夢の夢なのだ、と語っている。
ニューヨークのアラブ系のバーで、民族の歌に合わせてひとり踊る男性の踊りは哀しい。ナザレに帰り、故郷のバーで踊る人々は、どこか刹那的だ。けれど、希望はあると信じたい。旅立つ前、レモンの果樹園の片隅に監督が植えたレモンの苗木は、勝手にレモンを盗んでいく隣人が世話をして、帰った時には小さな黄色い実をつけている。海岸に立って、茫漠と広がる青い海を眺める監督の背中は、哀しい諦観を漂わせながら、それでも「天国にちがいない」と信じようとする願いと覚悟が感じられる。
パレスチナは1988年に国家として独立を宣言していますが、首都エルサレムとヨルダン川西岸地区の多くはイスラエルによって実効支配されたままです。また、欧米の主要国、もちろん日本も、パレスチナ国家を正式に承認していません。
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4人の会員が気に入ったと投稿しています
怒って弟子に暴力をふるう神父!
これは“絵画”かなぁ...なんか、ピカソのキュービズムの絵をいくつも見ているような気分になる。多少の解説はあっても、それをどう見るか、何を感じるか、いかに考えるかはそれぞれの鑑賞者に任されているという...
公式サイトにあるスレイマン監督のことばを読んで観なおしてみても、なんかピンと来ないですねぇ。「なんとなくわかるんだけど、すっきりしない」みたいな感じ。パレスチナに住んでそこを直に知らないと、すんなり入ってこないのかな。
私はプロローグのエピソード、教会での儀式のクライマックスで神父が怒る騒動が愉快でしたね。
天国の扉に擬した祭儀部屋の扉を開けようとしない教会員(修道士かも)。「たとえ神様が来ても開けないぜ」「空が落ちてきたって開けるもんか」と彼は頑なに拒む。怒った神父は「開けないと、痛い目にあわすぞ」と叱りつけるも彼の拒みはさらにヒートアップ。「神父様こそ、いつまで夢を見てる」「目を覚ましてから出直してくれ」と突き放す。とうとう堪忍袋の緒が切れた神父は部屋の裏手に回り「主よ、お許しを」と言って裏口扉を蹴破り、彼をボコボコとぶん殴って中から扉を開ける。
このシーンでは社会の現実と人間の偽善がストレートに皮肉られてるんですね。
神父のこの言行は信仰的にも社会的にも間違っている。あの場合神父は「そうか。なら出直そう」と言って儀式を中止し、後刻あの彼と議論をするのが神父のあるべき姿。“儀式”は信仰の手段であって、目的ではない。この“目的と手段のはき違え”は世界中のどこにでも、社会のどんな場面においても溢れている。それが人間に不幸をもたらしている。社会の改善を困難にしている。
この視点をもって作品各々のシーンを見れば、スレイマン監督の思いがよくわかるのかな。
このレビューは気に入りましたか?
3人の会員が気に入ったと投稿しています
パレスチナ以外は天国にちがいない
シュールでブラックユーモア溢れる不思議感覚の作品。
主人公の映画監督(監督さん自身が演じている)さんの発した言葉は
『ナザレ』と『私はパレスチナ人』の二言だけ。
イスラエル国籍のパレスチナ人エリア・スレイマン監督は
イスラエルの首都ナザレを離れ
映画の売り込みのためにパリとニューヨークを旅します。
ナザレの自宅周辺でも様々な珍事がありますが
笑顔も見せないスレイマンさんです。
パリ、ニューヨークでは観るものすべてが新鮮なのでしょう。
興味津々の面持ちで過ごすスレイマンさんです。
個々のシーンはまか不思議ワールド。
非現実的な世界です。
スレイマン監督には、世界はこんな風に見えているのかもしれません。
もしやこれは天国にいるということなんじゃないか?
すべては夢の中なんじゃないか?
いろいろ想像しながら見ていたら凄く引き込まれました。
で、結局、何だったのでしょう?(笑)
イスラエルとの間で問題を抱えるパレスチナですが
パレスチナ以外は天国に違いないと思っていたら
世界はどこも問題を抱えていて
人々は四苦八苦しながら生きている
地元に戻り、ダンスに興じる若者たちを冷ややかな目で見つめるスレイマン監督。
はて、天国はどこにあるのだろう?
きっとそんなことを思ったのかな?
いずれにしても、なんだか好きになっちゃう作品です。
(それにしても、ガエルくん、ちらっと登場、老けたな〜))
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3人の会員が気に入ったと投稿しています
世界の国々は、パレスチナ。
第72回カンヌ国際映画祭2冠受賞作品
スレイマン監督は新作映画の企画を売り込むため、故郷のイスラエルのナザレからパリ、ニューヨークへと旅をする
故郷とは全く違う国々を見るが、どこでも故郷を見る
世界はパレスチナと同じだと気品ある映像とブラックユーモアで表現してる
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3人の会員が気に入ったと投稿しています
ユーザーレビュー
パレスチナに捧ぐシュールな世界
投稿日
2021/07/06
レビュアー
くまげらの森
パレスチナのキリスト教徒であるエリア・スレイマン監督の、10年ぶりの新作だそうだ。
自宅のあるナザレから映画の売り込み(資金調達に)パリとニューヨークに行く…という大まかな流れはあるが、コレだ、というストーリィはない。
旅する監督を監督自身が演じている。
コメディのような感じもするが笑えないなぁ。
何を言いたいのかわからない。「天国に違いない」って、そこからわからないもん。
パリに行った監督は映画がパレスチナっぽくないということで制作費を出してもらえない。
逆にニューヨークでは、パレスチナ色すぎてダメという。どうすりゃいいのよ思案橋・・。
この映画は人々が「パレスチナ」に対して抱いている誤解を正すための作かもしれませんね。
そうだ、きっとそうに違いない(笑)。あ、でも、パレスチナそんなに出現率高くないです。
ここまでで「パレスチナ」と6回言いました。(くどい。監督の顔アップもくどい!)
よくみりゃウディ・アレンに似ている。裏ウディ・アレンに違いない。(ウソ)
イスラエルの自宅で、庭を見下ろすと、レモンの木から果実をもぎ取っている男がいる。
その男は、「隣人よ、泥棒とは思うな。ドアはノックした。誰も出てこなかったのだ」。
(誰もいないから、果実は取り放題かい!?)
パレスチナの土地に入って、我が物顔で振る舞う隣国の事だろうか。(直球批判だ。)
かと思えばいつの間にかこの隣人が(頼んでもいないのに)毎日手入れをしてくれていて
わりとりっぱなレモンに育っている。指さしてニッコリ笑う隣人。
あぁ、意味わかんねー!!
パリの街に戦車が何台も通り過ぎたり、ニューヨークの住民がライフルで武装している。
どこにいても不穏な出来事と無縁ではいられない今の世界情勢を皮肉?
パリではオシャレな女の子たちをずっと目で追ってたよね。
つまり、何をどう感じても、それはそれでいいです、って言われているみたい。
そうなのかな。とらえどころのない作品でしたが、沢山のエピソードにはどれか
感じるモノがあるかもしれません。(いや、感じるに違いない。)
パレスチナの苦しみや哀しみ
投稿日
2021/09/13
レビュアー
hinakksk
それをストレートに語ったとしても多くの人は見向きもしないだろう。それが証拠にこの作品の主役、スレイマン監督の持ち込んだ映画の企画は、パリでも、ニューヨークでも、すげなく却下される。台詞の極めて少ないこの映画で、パリの映画会社の担当者は、却下の理由について、ばつが悪そうに、回りくどく、長々と弁明する。一方、ニューヨークの場合なんて、中東和平がテーマ?、冗談でしょうと言わんばかり、一顧だにされず、彼はその場にひとり置き去りになる。「タクシー呼びましょうか?」と、気の毒そうに秘書に同情される始末。
事実、私は、パレスチナ問題が扱われていると思って、この映画を敬遠していた。偶然他の作品のDVDに収録されていた予告編をたまたま観て、そのシンメトリーな構図の面白さと美しさ、対象への愛情を感じて、遅ればせながら観る気になったのだ。うかつにも、ちょっとシュールな、現代社会への皮肉とユーモアの込められた凝った構図の映像を楽しむ映画だと思ってしまったのだ。
もちろん、ある程度そのように意図されているのだろうと思う。シーンごとの考えられた構図は面白く、物語性が感じられて、それを観るだけでも楽しい。ピリッと風刺が効いている場面もある。けれど、私は、黙して語らない監督の、抑制された哀しみと諦観に気付いてしまったのだ。「天国にちがいない」ということは、推測であって、まだ果たされていないということなのだ。「パレスチナは在る、けれど、それは我々が死んだ後のことだ」という台詞は冗談なんかじゃなくて、本心なのだ。パレスチナ国家なんて、まだ夢の夢なのだ、と語っている。
ニューヨークのアラブ系のバーで、民族の歌に合わせてひとり踊る男性の踊りは哀しい。ナザレに帰り、故郷のバーで踊る人々は、どこか刹那的だ。けれど、希望はあると信じたい。旅立つ前、レモンの果樹園の片隅に監督が植えたレモンの苗木は、勝手にレモンを盗んでいく隣人が世話をして、帰った時には小さな黄色い実をつけている。海岸に立って、茫漠と広がる青い海を眺める監督の背中は、哀しい諦観を漂わせながら、それでも「天国にちがいない」と信じようとする願いと覚悟が感じられる。
パレスチナは1988年に国家として独立を宣言していますが、首都エルサレムとヨルダン川西岸地区の多くはイスラエルによって実効支配されたままです。また、欧米の主要国、もちろん日本も、パレスチナ国家を正式に承認していません。
怒って弟子に暴力をふるう神父!
投稿日
2021/07/25
レビュアー
哲郎
これは“絵画”かなぁ...なんか、ピカソのキュービズムの絵をいくつも見ているような気分になる。多少の解説はあっても、それをどう見るか、何を感じるか、いかに考えるかはそれぞれの鑑賞者に任されているという...
公式サイトにあるスレイマン監督のことばを読んで観なおしてみても、なんかピンと来ないですねぇ。「なんとなくわかるんだけど、すっきりしない」みたいな感じ。パレスチナに住んでそこを直に知らないと、すんなり入ってこないのかな。
私はプロローグのエピソード、教会での儀式のクライマックスで神父が怒る騒動が愉快でしたね。
天国の扉に擬した祭儀部屋の扉を開けようとしない教会員(修道士かも)。「たとえ神様が来ても開けないぜ」「空が落ちてきたって開けるもんか」と彼は頑なに拒む。怒った神父は「開けないと、痛い目にあわすぞ」と叱りつけるも彼の拒みはさらにヒートアップ。「神父様こそ、いつまで夢を見てる」「目を覚ましてから出直してくれ」と突き放す。とうとう堪忍袋の緒が切れた神父は部屋の裏手に回り「主よ、お許しを」と言って裏口扉を蹴破り、彼をボコボコとぶん殴って中から扉を開ける。
このシーンでは社会の現実と人間の偽善がストレートに皮肉られてるんですね。
神父のこの言行は信仰的にも社会的にも間違っている。あの場合神父は「そうか。なら出直そう」と言って儀式を中止し、後刻あの彼と議論をするのが神父のあるべき姿。“儀式”は信仰の手段であって、目的ではない。この“目的と手段のはき違え”は世界中のどこにでも、社会のどんな場面においても溢れている。それが人間に不幸をもたらしている。社会の改善を困難にしている。
この視点をもって作品各々のシーンを見れば、スレイマン監督の思いがよくわかるのかな。
パレスチナ以外は天国にちがいない
投稿日
2021/07/08
レビュアー
飛べない魔女
シュールでブラックユーモア溢れる不思議感覚の作品。
主人公の映画監督(監督さん自身が演じている)さんの発した言葉は
『ナザレ』と『私はパレスチナ人』の二言だけ。
イスラエル国籍のパレスチナ人エリア・スレイマン監督は
イスラエルの首都ナザレを離れ
映画の売り込みのためにパリとニューヨークを旅します。
ナザレの自宅周辺でも様々な珍事がありますが
笑顔も見せないスレイマンさんです。
パリ、ニューヨークでは観るものすべてが新鮮なのでしょう。
興味津々の面持ちで過ごすスレイマンさんです。
個々のシーンはまか不思議ワールド。
非現実的な世界です。
スレイマン監督には、世界はこんな風に見えているのかもしれません。
もしやこれは天国にいるということなんじゃないか?
すべては夢の中なんじゃないか?
いろいろ想像しながら見ていたら凄く引き込まれました。
で、結局、何だったのでしょう?(笑)
イスラエルとの間で問題を抱えるパレスチナですが
パレスチナ以外は天国に違いないと思っていたら
世界はどこも問題を抱えていて
人々は四苦八苦しながら生きている
地元に戻り、ダンスに興じる若者たちを冷ややかな目で見つめるスレイマン監督。
はて、天国はどこにあるのだろう?
きっとそんなことを思ったのかな?
いずれにしても、なんだか好きになっちゃう作品です。
(それにしても、ガエルくん、ちらっと登場、老けたな〜))
世界の国々は、パレスチナ。
投稿日
2021/07/08
レビュアー
ラストシアター
第72回カンヌ国際映画祭2冠受賞作品
スレイマン監督は新作映画の企画を売り込むため、故郷のイスラエルのナザレからパリ、ニューヨークへと旅をする
故郷とは全く違う国々を見るが、どこでも故郷を見る
世界はパレスチナと同じだと気品ある映像とブラックユーモアで表現してる
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天国にちがいない