万引き家族 / リリー・フランキー
全体の平均評価点: (5点満点)
(50)
万引き家族
/是枝裕和
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「万引き家族」 の解説・あらすじ・ストーリー
解説・ストーリー
是枝裕和監督、犯罪でしか繋がれなかった家族を描いた感動作。今にも壊れそうな平屋に、治と信代の夫婦、息子の祥太、信代の妹・亜紀の4人が暮らしている。彼らの目当ては、この家の持ち主・初枝の年金で、足りない生活費は万引きで稼いでいたが…。
「万引き家族」 の作品情報
「万引き家族」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
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万引き家族の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
120分 |
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レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
PG-12 |
PCBC72639 |
2019年04月03日
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在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
110枚
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5人
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3人
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【Blu-ray】万引き家族(ブルーレイ)の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
120分 |
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レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
PG-12 |
PCXC70148 |
2019年04月03日
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在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
58枚
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4人
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0人
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万引き家族の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
120分 |
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レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
PG-12 |
PCBC72639 |
2019年04月03日
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在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
110枚
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5人
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3人
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【Blu-ray】万引き家族(ブルーレイ)の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
120分 |
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レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
PG-12 |
PCXC70148 |
2019年04月03日
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在庫枚数 |
1位登録者: |
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ユーザーレビュー:50件
擬似家族の団欒と、その崩壊。
2018年・是枝裕和監督作品。
問題作だと思います。
日本の底辺に生きる人々の現実を、ありありと活写して秀逸です。
ファースト・シーンから、ばあちゃん、父ちゃん、母ちゃん、祥太、りん、亜紀が仲良く、湯気のホカホカ立つ食卓を囲んでいます。
笑い声と、食べ物を奪い合いじゃれ合う父ちゃんと祥太。
見守る、母ちゃん(安藤サクラ)とばあちゃん(樹木希林)
とても幸せそうな家庭の、幸せな食事風景。
しかしその家族は実は全員、血縁関係がありません。
日雇い仕事の父ちゃん(リリー・フランキー)と10歳位の祥太は、
生活の足しに「万引き」で、生計を助けている。
それに、ばあちゃんの年金と母ちゃんのクリーニング店のアルバイトが家族の収入です。
是枝裕和監督は言っています。
この映画の着想は、現実に起こった年金不正受給事件、だと言います。
親が死んでも届けを出さずに、年金を貰い続ける。
(棺桶も葬式代も要らず、年金は不正に受け取る・・・卑劣な犯罪です)
父ちゃんも母ちゃんも涼しい顔をしていますが、過去は、かなりのワケあり!!
それは徐々に明かされます。
子犬を拾ったように、泣いてたりん(ゆりで、じゅり)は母親から虐待とネグレストを受けています。
子を産めない母ちゃんは、りんを愛して、返しそびれます。
(脅迫も身代金も要求してないから、誘拐ではない・・そう言い張ります)
彼らの考え方は、社会常識から大きくずれているのです。
樹木希林のばあちゃんはこの映画の《柱》
樹木希林の存在がみんなを結びつけていたことが、ラストむ近くではっきりします。
ばあちゃん亡き後、家族は積み木崩しのように、ズタズタに壊れていきます。
社会の底辺で、貧しく、しかも犯罪に手を染めてルールを守らない人々。
一見幸せそうで、笑い声に満ちていても、実際には、
「犯罪でしか繋がれない絆だから、それは虚像、偽物の幸せ」
是枝監督の眼差しは一見、この“万引き家族”に優しいみたいですが、それは違います。
監督の目は冷徹にして怜悧な刃物。
安藤サクラ、樹木希林、リリー・フランキーそして松岡茉優の好演が光ります。
しかしこの映画を真に正しく捉えているのは10歳の少年祥太(城桧史)の視点だと思います。
彼こそが「正しい行い・・正しく生きること」を知る、この映画の
中で、正しく生きる可能性を持つ人間です。
監督のカンヌ映画祭で柳楽優弥が最優秀主演男優賞を受けた「誰も知らない」
「誰も知らない」是枝裕和のの原点の作品であり、少年祥太(城桧史)の
強く透き通った瞳はこの映画の光・・救いだと感じました。
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26人の会員が気に入ったと投稿しています
万引き家族
投稿日:2019/01/31
レビュアー:片山刑事
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
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日本の社会問題をこれでもかと詰め込んだ家族の話。
THEカンヌ映画祭が好みそうな簡単な答えを出さないで余白を残した作風で好みの別れる作品だと思いました。
中年のおじさんと少年が万引きをするシーンから始まり、その帰り道でアパートの廊下で1人いる女の子を見つけて家に連れ帰ってしまう。家にはおばあちゃんがいておじさんの奥さんがいて、その妹らしい女性がいて家族のようだけど家族ではないような話が広がっていって…。
前半は血の繋がらない人たちが絆で繋がっていて楽しい日々が描かれて、けれども少年が万引きに疑問を持ち始めたところから生活が崩れ始めて尋問で真実が明らかになっていって本当の家族とは親とはを考えさせかつ明確なことを描かずに藪の中な演出でした。
何でおばあちゃんの家にみんなが住むことになったのかとか見ていてよくわからなかったり、どうして家の中があんなに汚れているのかとかこの生活に至るまでがすべてが描かれないので疑問が先に来ちゃって物語に入り込めない映画でもあって難しい作品でエンタメ映画が好みのボクは苦手なジャンルの作風の映画で120分時間だけが気になって退屈に感じてしまいました。
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15人の会員が気に入ったと投稿しています
同病相憐れむ
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
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監督:是枝祐和(2018年・120分)
※第71回カンヌ国際映画祭パルム・ドール受賞
予告で流れていた万引きシーンからは、これほど暗くて重い話だとは感じていなかった。
実際の内容は(特に終盤は)複雑で問題だらけだった。
一度観ただけでは考えがまとまらずレビューも書けないでいたが、有り難いことにテレビで放送され、繰り返し観て考えることが出来た。
劇中、信代(安藤サクラ)自身が「絆だよ」と言うので、きっと彼らはそう信じていたのだと思う。
私も、血の繋がりだけが「家族の証」だとは思わない。
ただ、私には家族としての繋がり(絆)というよりは、「同病相憐れむ」という風に思えてならなかった。
皆で傷を舐め合っている、というのかな?
すごく脆くて不安定な感じ。だから、寄り添って支え合っている。
終盤になって明らかになる彼らの真実は、衝撃だったが、一連の事態を納得する助けにもなった。
信代の抱える秘密こそが一番の鍵だったのだ。
日本の社会の底辺に生きる人々の話ではなくて、そこでしか暮らしていけない事情があったのだ。
信代の罪は暴かれ、これから刑に服しながら彼女は自分の“これまで”と“これから”を考えることになるだろう。
でも、まだ一人では生きていけない翔太とりんの問題が残っている。
事情聴取に当たった前園(高良健吾)と宮部(池脇千鶴)の、型通りの取り調べと言葉には憤りを覚えた。
彼らは、そこまでに至る事情を考えようとはしない。今、目の前にある問題を片付けようとしているだけなのだ。
行き場のない子供は養護施設に。親のいる子は親元に。
信代は、翔太が刑務所に面会に来た時、赤ん坊だった彼を連れて来た時のことを話す。
信代は事細かに、彼が置き去りにされていた車のナンバーなどを覚えていて「その気になれば本当の両親に会える」と伝えた。
私は、信代たちが翔太を学校に行かせないのは、戸籍の問題があるからだと思っていた。
その辺は上手くクリア出来たのか、翔太は学校にも通い、成績も優秀なようだった。
翔太が賢い子であるのは、劇中の様子からも見てとれた。翔太には、駄菓子屋のおじさんの「妹には(万引きを)させるな。」という言葉も響いたし、自ら捕まることになったのだが、彼は自分自身で考える力もあるので、きっと大丈夫だろう。
しかし、りんの場合は以前とまったく変わらない様子で、児童相談所は今後の追跡調査をしてくれるのかどうかなんて怪しいものだ。(現実の例が物語っている。)
ああいう対応の不十分さ、想像力の無さが、不幸な子供を救えない原因なのだと思うと、血の繋がりは決して大事な要素ではないと思う。
“ばあちゃん”を演じた樹木希林の存在感、安定の演技は言うまでも無く、リリー・フランキーが演じた信代の夫・治の浮草のような生き方も上手かった。
子役の二人も演技が自然なので、本当に彼らの将来が気になった。
何と言っても安藤サクラが取り調べ中に流す涙は、彼女が思い巡らすあらゆる状況、感情を伝えてくれたと思う。
信代自身の幼少期の体験、自分がかつて犯した取り返しのつかない犯罪、良かれと思って保護し、本当の母親になりたいとさえ願った彼女の心情、自分が刑に服す間の(擬似)家族のこと等々、すべてひっくるめて自分が負うのだという覚悟・・・
声も無くただただ静かに流す涙が物語っていたように思う。
このレビューは気に入りましたか?
10人の会員が気に入ったと投稿しています
家族は血の繋がりだけがすべてではない
我が町の小さな映画館でも上映されました。
カンヌ映画祭で最高賞であるパルム・ドールを受賞したことで
大変話題になっていましたので、早速初日に映画館で鑑賞。
満席でした。
日本の底辺で生きる家族の物語。
『店に並んでいるものは未だ誰のものではない』という柴田家の父ちゃん(リリー・フランキー)の教えに従って万引きを重ねる祥太。
クリーニング店で働く母親(安藤サクラ)は服のポケットに残された貴重品などをくすねては持ち帰る。
おばあちゃん(樹木希林)の年金と、JKリフレで働く亜紀(松岡茉優 )の収入、夫婦のささやかな給料、そして何より万引き、これらが彼らの生活の糧だ。
万引きの帰りに団地のベランダで震えている少女をみつけ、家に連れて帰る父ちゃん。
体中の痣をみつけ、虐待されていることを知り、家で保護することに決める一家。
柴田家の6人目の家族として少女を保護したことで、やがて貧しくも平穏だった一家に訪れる危機。
絡まった糸がほどけていくように
一つ一つ明らかになる一家の真実。
家族の絆とは?
人と人の信頼とは?
真の愛とは?
柴田一家を通じて是枝監督が問いかけていきます。
子役ちゃんの使い方が実に見事です。
二人とも自然な演技でうまいですね。
海辺のシーンが印象的。
この家族にも楽しい思い出があったことに救われます。
特に何か答えがあるという映画ではないですが
最後はとても考えさせられて、暫く椅子から立ち上がれませんでした。
このレビューは気に入りましたか?
10人の会員が気に入ったと投稿しています
産まないければ母親にはなれない?
ほんわかと進んでいく物語。
家族と言うけれど、血の繋がりは無い。
万引きという犯罪は、お勧めしないけど、何故か暖かい血の繋がりが無い家族。
私が鑑賞した時には、
父親から性的虐待を受けた女性の裁判で、父親が無罪となった事例があった。
血の繋がりって何だろうと、考えさせられた。
この父親は、幼少の頃から性的虐待を始め、年頃になった娘に、今度は学費を払っているから、それに応じる様に娘に強要していた。
判決は、無罪。
娘に性的虐待をしている時点で、犯罪だろうに、逃げる事が出来た、拒否する事が出来た年齢である等で無罪放免だって。
この裁判官って、生活費や学費やらを払っているならば、血の繋がった娘であろうと、性交渉をしてもいいって判断らしい。
血の繋がった子供には何をしてもいいって、判決が出た以上、今後は性的虐待をしてもこの判例が出れば無罪放免。
そして、血の繋がりが無いこの家族は、金銭的に苦しい生活をしているが、虐待を受けている女の子を見捨てる事が出来ず、連れて来て親の言っている事は正しくないと教える。
だから、女の子が母親の元に返された時に自分ではっきり拒否出来たんだ。
男の子も、パチンコ屋の駐車場の車の中に放置されていた事が判った。
年齢を重ねるごとに、万引きは遣ってはいけない事なんだと思い始める。
そして、女の子を守る為にわざと捕まる。
そして、この家族が崩壊していく。
だけど、警察におばあちゃんの事で散々悪い事を吹き込まれていた、家族から海外に留学していると言われてた子がおばあちゃんの家に戻って来た時に、何とも言えないホッとした気持ちが湧いてきた。
産むことはできても、母親にはなれる人も居れば、なれない人も居る。
子供を産めば親になれるけど、でも、子供を育てる事って、とても難しい。
自分を優先していたら、子育てはできない。
何かの本で読んだのだけど、親に教えられた事しか、子供はできない。
その子供が、親になった時に、親と同じ様にしか子供を育てられない。
虐待を受けて育ったら、同じ様に子供を躾けと称して虐待をする。
放置して育てられたら、同じ様に放置してしまう。
それならば、施設に、里親に、なにかいい選択ができる様な制度が必要なんじゃないかな。
タイミング的にとても考えさせられる物語りでした。
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8人の会員が気に入ったと投稿しています
ユーザーレビュー
擬似家族の団欒と、その崩壊。
投稿日
2019/02/01
レビュアー
カマンベール
2018年・是枝裕和監督作品。
問題作だと思います。
日本の底辺に生きる人々の現実を、ありありと活写して秀逸です。
ファースト・シーンから、ばあちゃん、父ちゃん、母ちゃん、祥太、りん、亜紀が仲良く、湯気のホカホカ立つ食卓を囲んでいます。
笑い声と、食べ物を奪い合いじゃれ合う父ちゃんと祥太。
見守る、母ちゃん(安藤サクラ)とばあちゃん(樹木希林)
とても幸せそうな家庭の、幸せな食事風景。
しかしその家族は実は全員、血縁関係がありません。
日雇い仕事の父ちゃん(リリー・フランキー)と10歳位の祥太は、
生活の足しに「万引き」で、生計を助けている。
それに、ばあちゃんの年金と母ちゃんのクリーニング店のアルバイトが家族の収入です。
是枝裕和監督は言っています。
この映画の着想は、現実に起こった年金不正受給事件、だと言います。
親が死んでも届けを出さずに、年金を貰い続ける。
(棺桶も葬式代も要らず、年金は不正に受け取る・・・卑劣な犯罪です)
父ちゃんも母ちゃんも涼しい顔をしていますが、過去は、かなりのワケあり!!
それは徐々に明かされます。
子犬を拾ったように、泣いてたりん(ゆりで、じゅり)は母親から虐待とネグレストを受けています。
子を産めない母ちゃんは、りんを愛して、返しそびれます。
(脅迫も身代金も要求してないから、誘拐ではない・・そう言い張ります)
彼らの考え方は、社会常識から大きくずれているのです。
樹木希林のばあちゃんはこの映画の《柱》
樹木希林の存在がみんなを結びつけていたことが、ラストむ近くではっきりします。
ばあちゃん亡き後、家族は積み木崩しのように、ズタズタに壊れていきます。
社会の底辺で、貧しく、しかも犯罪に手を染めてルールを守らない人々。
一見幸せそうで、笑い声に満ちていても、実際には、
「犯罪でしか繋がれない絆だから、それは虚像、偽物の幸せ」
是枝監督の眼差しは一見、この“万引き家族”に優しいみたいですが、それは違います。
監督の目は冷徹にして怜悧な刃物。
安藤サクラ、樹木希林、リリー・フランキーそして松岡茉優の好演が光ります。
しかしこの映画を真に正しく捉えているのは10歳の少年祥太(城桧史)の視点だと思います。
彼こそが「正しい行い・・正しく生きること」を知る、この映画の
中で、正しく生きる可能性を持つ人間です。
監督のカンヌ映画祭で柳楽優弥が最優秀主演男優賞を受けた「誰も知らない」
「誰も知らない」是枝裕和のの原点の作品であり、少年祥太(城桧史)の
強く透き通った瞳はこの映画の光・・救いだと感じました。
万引き家族
投稿日
2019/01/31
レビュアー
片山刑事
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
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日本の社会問題をこれでもかと詰め込んだ家族の話。
THEカンヌ映画祭が好みそうな簡単な答えを出さないで余白を残した作風で好みの別れる作品だと思いました。
中年のおじさんと少年が万引きをするシーンから始まり、その帰り道でアパートの廊下で1人いる女の子を見つけて家に連れ帰ってしまう。家にはおばあちゃんがいておじさんの奥さんがいて、その妹らしい女性がいて家族のようだけど家族ではないような話が広がっていって…。
前半は血の繋がらない人たちが絆で繋がっていて楽しい日々が描かれて、けれども少年が万引きに疑問を持ち始めたところから生活が崩れ始めて尋問で真実が明らかになっていって本当の家族とは親とはを考えさせかつ明確なことを描かずに藪の中な演出でした。
何でおばあちゃんの家にみんなが住むことになったのかとか見ていてよくわからなかったり、どうして家の中があんなに汚れているのかとかこの生活に至るまでがすべてが描かれないので疑問が先に来ちゃって物語に入り込めない映画でもあって難しい作品でエンタメ映画が好みのボクは苦手なジャンルの作風の映画で120分時間だけが気になって退屈に感じてしまいました。
同病相憐れむ
投稿日
2020/07/15
レビュアー
kazupon
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
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監督:是枝祐和(2018年・120分)
※第71回カンヌ国際映画祭パルム・ドール受賞
予告で流れていた万引きシーンからは、これほど暗くて重い話だとは感じていなかった。
実際の内容は(特に終盤は)複雑で問題だらけだった。
一度観ただけでは考えがまとまらずレビューも書けないでいたが、有り難いことにテレビで放送され、繰り返し観て考えることが出来た。
劇中、信代(安藤サクラ)自身が「絆だよ」と言うので、きっと彼らはそう信じていたのだと思う。
私も、血の繋がりだけが「家族の証」だとは思わない。
ただ、私には家族としての繋がり(絆)というよりは、「同病相憐れむ」という風に思えてならなかった。
皆で傷を舐め合っている、というのかな?
すごく脆くて不安定な感じ。だから、寄り添って支え合っている。
終盤になって明らかになる彼らの真実は、衝撃だったが、一連の事態を納得する助けにもなった。
信代の抱える秘密こそが一番の鍵だったのだ。
日本の社会の底辺に生きる人々の話ではなくて、そこでしか暮らしていけない事情があったのだ。
信代の罪は暴かれ、これから刑に服しながら彼女は自分の“これまで”と“これから”を考えることになるだろう。
でも、まだ一人では生きていけない翔太とりんの問題が残っている。
事情聴取に当たった前園(高良健吾)と宮部(池脇千鶴)の、型通りの取り調べと言葉には憤りを覚えた。
彼らは、そこまでに至る事情を考えようとはしない。今、目の前にある問題を片付けようとしているだけなのだ。
行き場のない子供は養護施設に。親のいる子は親元に。
信代は、翔太が刑務所に面会に来た時、赤ん坊だった彼を連れて来た時のことを話す。
信代は事細かに、彼が置き去りにされていた車のナンバーなどを覚えていて「その気になれば本当の両親に会える」と伝えた。
私は、信代たちが翔太を学校に行かせないのは、戸籍の問題があるからだと思っていた。
その辺は上手くクリア出来たのか、翔太は学校にも通い、成績も優秀なようだった。
翔太が賢い子であるのは、劇中の様子からも見てとれた。翔太には、駄菓子屋のおじさんの「妹には(万引きを)させるな。」という言葉も響いたし、自ら捕まることになったのだが、彼は自分自身で考える力もあるので、きっと大丈夫だろう。
しかし、りんの場合は以前とまったく変わらない様子で、児童相談所は今後の追跡調査をしてくれるのかどうかなんて怪しいものだ。(現実の例が物語っている。)
ああいう対応の不十分さ、想像力の無さが、不幸な子供を救えない原因なのだと思うと、血の繋がりは決して大事な要素ではないと思う。
“ばあちゃん”を演じた樹木希林の存在感、安定の演技は言うまでも無く、リリー・フランキーが演じた信代の夫・治の浮草のような生き方も上手かった。
子役の二人も演技が自然なので、本当に彼らの将来が気になった。
何と言っても安藤サクラが取り調べ中に流す涙は、彼女が思い巡らすあらゆる状況、感情を伝えてくれたと思う。
信代自身の幼少期の体験、自分がかつて犯した取り返しのつかない犯罪、良かれと思って保護し、本当の母親になりたいとさえ願った彼女の心情、自分が刑に服す間の(擬似)家族のこと等々、すべてひっくるめて自分が負うのだという覚悟・・・
声も無くただただ静かに流す涙が物語っていたように思う。
家族は血の繋がりだけがすべてではない
投稿日
2019/01/31
レビュアー
飛べない魔女
我が町の小さな映画館でも上映されました。
カンヌ映画祭で最高賞であるパルム・ドールを受賞したことで
大変話題になっていましたので、早速初日に映画館で鑑賞。
満席でした。
日本の底辺で生きる家族の物語。
『店に並んでいるものは未だ誰のものではない』という柴田家の父ちゃん(リリー・フランキー)の教えに従って万引きを重ねる祥太。
クリーニング店で働く母親(安藤サクラ)は服のポケットに残された貴重品などをくすねては持ち帰る。
おばあちゃん(樹木希林)の年金と、JKリフレで働く亜紀(松岡茉優 )の収入、夫婦のささやかな給料、そして何より万引き、これらが彼らの生活の糧だ。
万引きの帰りに団地のベランダで震えている少女をみつけ、家に連れて帰る父ちゃん。
体中の痣をみつけ、虐待されていることを知り、家で保護することに決める一家。
柴田家の6人目の家族として少女を保護したことで、やがて貧しくも平穏だった一家に訪れる危機。
絡まった糸がほどけていくように
一つ一つ明らかになる一家の真実。
家族の絆とは?
人と人の信頼とは?
真の愛とは?
柴田一家を通じて是枝監督が問いかけていきます。
子役ちゃんの使い方が実に見事です。
二人とも自然な演技でうまいですね。
海辺のシーンが印象的。
この家族にも楽しい思い出があったことに救われます。
特に何か答えがあるという映画ではないですが
最後はとても考えさせられて、暫く椅子から立ち上がれませんでした。
産まないければ母親にはなれない?
投稿日
2019/05/04
レビュアー
mamasan
ほんわかと進んでいく物語。
家族と言うけれど、血の繋がりは無い。
万引きという犯罪は、お勧めしないけど、何故か暖かい血の繋がりが無い家族。
私が鑑賞した時には、
父親から性的虐待を受けた女性の裁判で、父親が無罪となった事例があった。
血の繋がりって何だろうと、考えさせられた。
この父親は、幼少の頃から性的虐待を始め、年頃になった娘に、今度は学費を払っているから、それに応じる様に娘に強要していた。
判決は、無罪。
娘に性的虐待をしている時点で、犯罪だろうに、逃げる事が出来た、拒否する事が出来た年齢である等で無罪放免だって。
この裁判官って、生活費や学費やらを払っているならば、血の繋がった娘であろうと、性交渉をしてもいいって判断らしい。
血の繋がった子供には何をしてもいいって、判決が出た以上、今後は性的虐待をしてもこの判例が出れば無罪放免。
そして、血の繋がりが無いこの家族は、金銭的に苦しい生活をしているが、虐待を受けている女の子を見捨てる事が出来ず、連れて来て親の言っている事は正しくないと教える。
だから、女の子が母親の元に返された時に自分ではっきり拒否出来たんだ。
男の子も、パチンコ屋の駐車場の車の中に放置されていた事が判った。
年齢を重ねるごとに、万引きは遣ってはいけない事なんだと思い始める。
そして、女の子を守る為にわざと捕まる。
そして、この家族が崩壊していく。
だけど、警察におばあちゃんの事で散々悪い事を吹き込まれていた、家族から海外に留学していると言われてた子がおばあちゃんの家に戻って来た時に、何とも言えないホッとした気持ちが湧いてきた。
産むことはできても、母親にはなれる人も居れば、なれない人も居る。
子供を産めば親になれるけど、でも、子供を育てる事って、とても難しい。
自分を優先していたら、子育てはできない。
何かの本で読んだのだけど、親に教えられた事しか、子供はできない。
その子供が、親になった時に、親と同じ様にしか子供を育てられない。
虐待を受けて育ったら、同じ様に子供を躾けと称して虐待をする。
放置して育てられたら、同じ様に放置してしまう。
それならば、施設に、里親に、なにかいい選択ができる様な制度が必要なんじゃないかな。
タイミング的にとても考えさせられる物語りでした。
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万引き家族