15時17分、パリ行き / アンソニー・サドラー
15時17分、パリ行き
/クリント・イーストウッド
平均評価点:
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全体の平均評価点: (5点満点)
(42)
解説・ストーリー
「アメリカン・スナイパー」「ハドソン川の奇跡」の巨匠クリント・イーストウッド監督が、2015年にフランスの高速鉄道で発生した銃乱射テロ事件で、犯人を勇敢に取り押さえて大惨事を阻止したアメリカ人青年3人の英雄的行為を映画化した実録ドラマ。幼なじみの若者アンソニー、アレク、スペンサーの3人が、旅行中に遭遇した無差別テロにいかにして果敢に立ち向かうことが出来たのか、その知られざる真実の物語を、彼らの子ども時代からの半生と、緊迫の事件のリアルかつ詳細な再現を通して明らかにしていく。また3人の主人公のほか、事件が起きた列車に偶然乗り合わせていた乗客たちの多くが本人役として本作に起用され、劇中で自らを演じるという前代未聞のキャスティングも話題に。 JAN:4548967381948
「アメリカン・スナイパー」「ハドソン川の奇跡」の巨匠クリント・イーストウッド監督が、2015年にフランスの高速鉄道で発生した銃乱射テロ事件で、犯人を勇敢に取り押さえて大惨事を阻止したアメリカ人青年3人の英雄的行為を映画化した実録ドラマ。幼なじみの若者アンソニー、アレク、スペンサーの3人が、旅行中に遭遇した無差別テロにいかにして果敢に立ち向かうことが出来たのか、その知られざる真実の物語を、彼らの子ども時代からの半生と、緊迫の事件のリアルかつ詳細な再現を通して明らかにしていく。また3人の主人公のほか、事件が起きた列車に偶然乗り合わせていた乗客たちの多くが本人役として本作に起用され、劇中で自らを演じるという前代未聞のキャスティングも話題に。 JAN:4548967381948
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「15時17分、パリ行き」 の解説・あらすじ・ストーリー
解説・ストーリー
「アメリカン・スナイパー」「ハドソン川の奇跡」の巨匠クリント・イーストウッド監督が、2015年にフランスの高速鉄道で発生した銃乱射テロ事件で、犯人を勇敢に取り押さえて大惨事を阻止したアメリカ人青年3人の英雄的行為を映画化した実録ドラマ。幼なじみの若者アンソニー、アレク、スペンサーの3人が、旅行中に遭遇した無差別テロにいかにして果敢に立ち向かうことが出来たのか、その知られざる真実の物語を、彼らの子ども時代からの半生と、緊迫の事件のリアルかつ詳細な再現を通して明らかにしていく。また3人の主人公のほか、事件が起きた列車に偶然乗り合わせていた乗客たちの多くが本人役として本作に起用され、劇中で自らを演じるという前代未聞のキャスティングも話題に。 JAN:4548967381948
「15時17分、パリ行き」 の作品情報
「15時17分、パリ行き」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
15時17分、パリ行きの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
94分 |
日・英・吹 |
英:ドルビーデジタル5.1ch、日:ドルビーデジタル5.1ch |
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
1000718027 |
2018年07月04日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
55枚
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0人
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0人
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英:ドルビーデジタル5.1ch、日:ドルビーデジタル5.1ch
【Blu-ray】15時17分、パリ行き(ブルーレイ)の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
94分 |
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レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
1000718026 |
2018年07月04日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
29枚
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0人
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0人
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15時17分、パリ行きの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
94分 |
日・英・吹 |
英:ドルビーデジタル5.1ch、日:ドルビーデジタル5.1ch |
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
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1000718027 |
2018年07月04日
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在庫枚数 |
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英:ドルビーデジタル5.1ch、日:ドルビーデジタル5.1ch
【Blu-ray】15時17分、パリ行き(ブルーレイ)の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
94分 |
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1000718026 |
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ユーザーレビュー:42件
誰の日常にも起きる現実
投稿日:2018/07/04
レビュアー:なんの因果
クリント・イーストウッド監督が、2015年に実際に起きたテロ事件、国際高速列車「タリス」に、たまたま乗り合わせて大惨事を防いだ三人の若者を描いています。
特筆すべき事が3つある。
ひとつは、「実話を映画化するに当たって、本人たちを採用した」こと。
監督インタビューでは「彼らと打ち合わせしている中でふと思いついた」などと言ってるが、「ハドソン川の奇跡」ですでにエキストラを本人出演させたという下地もあり、実験的にやってみたというより、実験的手法にして完成してやろうというその意欲がミエミエなのが彼の監督としての、やる気のあらわれ、瑞々しい魅力なのだろう。
彼ら3人は違和感なく演じて、演技の上手い下手を超えた本人ならではの「究極のリアリティ」を表現した。
ふたつめは、テロ犯を捕まえ、乗客を救助する、という10分ほどのクライマックスの場面に向かって、
観客は80分余りを、彼らの10年前(12〜13歳)からたどる事になるという、ある意味気の長いような構成をどのように捉えるか、という事があると思う。
サスペンスでたまにある収束型構成ではあるが、この部分で「面白くない」と言い出す人はいそうだ。
(というより、旅行の場面は彼らがただの凡人であることをこれでもかと強調する。)
学童期はADDと言われるほど注意散漫であり、母親に苦労をかけ、目指すパラシュートレスキューへは「奥行き知覚検査」で不合格、指導教官も落ちて、「救急救命士」になることになる。
落ちこぼれ人生であり、決して英雄じゃない、どこにでもいる若者なんだよと、ラストの「英雄譚」に向けて、ほぼ半分以上を「英雄じゃない」否定に使っているわけですね。上手いと思います。
そして3つ目は、「ヒーローはいない、悪人もいない」。
2015年はフランスにとってテロ受難の年だった。「シャルリー・エブド本社襲撃事件」「パリ同時多発テロ」。
本作である重武装したモロッコ人が国際高速列車「タリス」に乗り込む事件。(彼らが命がけで阻止しなければ、乗客533人の命はどうなっていたかわからない。)
どこででもありえる事件発生においてヒーローを待っている時間はない。
次には「あなた」がヒーローにならなければいけないと言われているようだ。
そして、原作にあった犯人アイユーヴ青年について、監督は彼の章をバッサリと割愛しているのだが、
彼も世の中に翻弄された普通の若者として登場する。時代と状況さえ違えば犯罪者にはならなかった。
その事と、またひとつには、犯人の顔が見えない犯罪、テロやネットを使った犯罪が増えてゆく、
と示唆されていると感じた。
(えー、長くなったのにここまでおつきあいいただき有難うございます。
あろうことかまだ書きたいことがありまして、笑)
「聖フランシスコの祈り」「単独犯でなかったら」等についてこの投稿のコメントらんに追記しております。
特に珍しい事も書いてませんが(笑)。追加料金もありませんのでぜひどうぞ。
このレビューは気に入りましたか?
25人の会員が気に入ったと投稿しています
本人たちによる事件の再現ドラマ
クリント・イーストウッド監督作品
(原題:THE 15:17 TO PARIS・2018年・米・94分)
本作は、2015年8月21日に起きた「タリス銃乱射事件」を扱った実話ベースの物語です。
主演を務めた3人が本人役を演じ、さらに乗客3人も本人役で登場しています。
事件は、15時17分アムステルダム発パリ行きの「高速鉄道タリス」車内で発生しました。
トイレに入ったまま10分経っても出て来ない男がいて、それを不審に思った乗客が確認しに行き、武装した男と鉢合わせします。
「銃を持ってるぞ!逃げろ!」の声に乗客たちは、テロリストがいる車両から逃げようと通路を走りますが、驚いたことに車掌が先頭を切って走っていたように見えました。
その時車内に居合わせて異変を知った3人のアメリカ人青年たち。
彼らが即座にとった行動とは?
ここまでストーリーが進行して、冒頭から見せられて来た3人の子供時代からのエピソードがやっと活きて来ます。
スペンサーとアレクは、子供時代、教師からADD(注意欠陥障害)を指摘されるような問題児でした。
集中力がない、落ち着きがない、考える前に行動してしまうなど、学校でも教師にとっては厄介な存在でした。
母親が学校に呼び出されることもしばしばで、ある時は「シングルマザーの家庭には問題が多い」とも言われてしまいます。
学校の対応に不満だった母親は、二人を転校させますが、そこでも校長室に呼び出されることが日課のような日々。
おまけにもう一人の問題児アンソニーと出会うのです。
このエピソード部分は確かに長いし、早く本題に入って欲しいと気が急きます。
でも、彼らの子供時代やその後の経験が、後で符合して来るのです。(出来事や台詞を覚えておいて下さい)
タリスに乗り込んだ3人がテロリストに遭遇した際、彼らの行動は素早く、まさしく「あうん」の呼吸でした。
アレク(アレク・スカラトス。本人)の合図でスペンサー(スペンサー・ストーン。本人)が男に向かって行きます。
スペンサーは軍隊で訓練した通り犯人の首を締めあげ気絶させます。
そして、乗客クリス・ノーマン(本人)も手伝って男を制圧。
一方、銃で撃たれた乗客・マーク(本人)の介護にも当たったり、車内の混乱を落ち着かせるなど実に手際よいのです。
これも子供時代から培われた互いの信頼と団結力の賜物と思いました。
さて、クリント・イーストウッドが、この作品で伝えたかったものは何でしょうか。
人それぞれ受け止め方は違うと思いますが、私は
「どんな経験も無駄にはならない」
「普通の人にも、(たとえ落ちこぼれであっても)誰かの役に立つ瞬間が訪れる」
「英雄は特別な人とは限らない」
というメッセージがあったと思います。
本編とは別に“ギャラリー”の中で、事件当事者本人を起用した経緯などが語られていました。
監督の中には、過去の経験も、この日、彼らがこの列車に乗ったのも「運命」だったと結論づけたい思いがあったようですが。
事件後、3人のアメリカ人青年は、フランス政府から「レジオン・ドヌール勲章」を授与されます。
当時の仏大統領(フランソワ・オランド)からの授与風景がありますが、これも実際の映像を挿入しています。
彼らの勇気ある行動によって、554名の乗客の命が救われました。
私も彼らに称賛の拍手を送りたいと思います。
このレビューは気に入りましたか?
13人の会員が気に入ったと投稿しています
ご本人たちが頑張るが、《スターのオーラ》が乏しい
2018年(アメリカ/94分)クリント・イーストウッド監督作品。
2015年に実際にパリ行きの高速鉄道で起きたテロ事件を、
実際に取り押さえた3人の若者、ご本人が演じたという、画期的な
映画です。
実験は半分くらい成功。多少の不満も残りました。
まず、一番に思ったのは、素人役者が予想外に上手かった。
アメリカ空軍の上等空兵のスペンサーは、俳優顔負けの熱のこもった
演技とアクションを見せる。
ただ、3人のヒーローの子供時代のエピソード、スペンサーの空軍の訓練模様、さらに3人が休暇に訪れるヨーロッパ旅行の合間合間に、テロ事件の映像が20秒とか流されるのです。
それが、5回くらい繰り返されて、ストレスになった。
「いい加減、まだかよ!!早く、テロ写せ!!」的なストレスはかなり感じました。
まあ、ヨーロッパ旅行をしてアムステルダムからパリ行きのその列車に、3人が乗ったからこそ、テロ事件に遭遇したのだから、必要不可欠なんだけど、ローマ観光、アムステルダム観光なんですよ、普通の。
本当に再現ドラマです。
彼ら3人はサクラメント出身の幼なじみ。
校長室へ呼び出される常連です。
遊びはオモチャの機関銃を持って野原でサバイバルゲーム。
そして2人は軍人になります。1人は学生。
そんな3人がイザ、事件の起こった時、実に考え抜いて適切な行動を取る、取れるのです。
そこが日本人の若者とはかなり違うのでは、と思います。
ラストのフランス大統領から勲章を授与されるシーンも、
サクラメントでのパレードもご本人たちが当然出ていて、
実話を本人が演じた類い稀な映画だと実感しました。
このレビューは気に入りましたか?
12人の会員が気に入ったと投稿しています
かくして、ごく普通の青年たちがヒーローに
厳しい意見も多いようですが、私はこの映画、かなり好きです。プロの俳優ではなく、当事者本人たちに主役を演じさせ、実際に走る本物の列車内で撮影という離れ業。しかも決してドキュメンタリー風には陥らず、実話を基にした映画にきちんとなっている。エンターテイメントとしては地味かもしれないけれど、噛みしめるほどに味わい深い。故郷に凱旋するおまけのワンシーンがとてもいい。(最後のクレジットをしっかり見てください。)
彼ら3人の決して順調とは言えない子ども時代(アメリカでもシングルマザーに対しては偏見があるのだ)、なかなか希望通りにはならない仕事(挫折を経験しない人っているだろうか)、休暇を利用したお気楽なヨーロッパ観光旅行(イタリアの観光ルートが私たちとそっくりで笑ってしまった)、そして、そして、こんな当たり前の日常の中でテロは起こる。そして彼らは、ごく自然に日常の延長で英雄的な行動をとる。幼なじみならではの、あうんの呼吸の連携や、銃に慣れていること、衛生兵としての訓練が役に立つ。たまたま幸運な結果だったが、紙一重で悲劇的結末になっていたのかもしれない。もう、これは運命なのだ、としか言いようがない。神の意志を感じても不思議じゃない。辛くても苦労しても、こういうことがあるから生きていけると思わせてくれる。
俳優としてのクリント・イーストウッドは好きでも嫌いでもないが、経験に裏打ちされた監督としての嗅覚はすごいと思う。当事者本人たちに演じさせるという賭けにも似た決断は、イーストウッドならではのもの。淡々とした映画のなかで、運命の3人は生き生きと何の違和感もなく本人を演じていて、とても成功している。
このレビューは気に入りましたか?
8人の会員が気に入ったと投稿しています
15時17分、パリ行き
投稿日:2018/04/30
レビュアー:片山刑事
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
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実際に遭った銃乱射事件で犯人を捕まえた人たちの少年時代から事件までの話。
映画のほとんどはテロを未然に防いだアメリカ人たちの幼少時代の出会いから友情を育み、先生たちから見放されながら夢に向かうけど挫折してというのを丁寧に見せていって、ヨーロッパ旅行での遊ぶ姿を長いこと映していって、人の役に立ちたいと頑張っていた主人公たちがテロに立ち向かう姿を描いていて、本人が演じているという圧倒的説得力もあわさっていて、クライマックスが終わってのフランス大統領に表彰されるシーンでよかったねと納得させる映画でした。
ただあきらかに実験的すぎて正直エンタメ映画としてはなかなか集中力がいる映画で、幼少時代はまだ劇映画として楽しく見ることができましたが。成長してからのヨーロッパ旅行はグダグダが長くて音楽もいかにもヨーロッパなものが流れてだらだらとしていて
正直退屈でした。知らない人たちの観光に付き合わされているのを見て一体どういう気持ちになればいいのだろうと呆然とスクリーンを見続けました。
上映時間が短いのがさすがの巨匠監督で手短に終わらせてくれたのが救いの映画でした。
このレビューは気に入りましたか?
8人の会員が気に入ったと投稿しています
ユーザーレビュー
誰の日常にも起きる現実
投稿日
2018/07/04
レビュアー
なんの因果
クリント・イーストウッド監督が、2015年に実際に起きたテロ事件、国際高速列車「タリス」に、たまたま乗り合わせて大惨事を防いだ三人の若者を描いています。
特筆すべき事が3つある。
ひとつは、「実話を映画化するに当たって、本人たちを採用した」こと。
監督インタビューでは「彼らと打ち合わせしている中でふと思いついた」などと言ってるが、「ハドソン川の奇跡」ですでにエキストラを本人出演させたという下地もあり、実験的にやってみたというより、実験的手法にして完成してやろうというその意欲がミエミエなのが彼の監督としての、やる気のあらわれ、瑞々しい魅力なのだろう。
彼ら3人は違和感なく演じて、演技の上手い下手を超えた本人ならではの「究極のリアリティ」を表現した。
ふたつめは、テロ犯を捕まえ、乗客を救助する、という10分ほどのクライマックスの場面に向かって、
観客は80分余りを、彼らの10年前(12〜13歳)からたどる事になるという、ある意味気の長いような構成をどのように捉えるか、という事があると思う。
サスペンスでたまにある収束型構成ではあるが、この部分で「面白くない」と言い出す人はいそうだ。
(というより、旅行の場面は彼らがただの凡人であることをこれでもかと強調する。)
学童期はADDと言われるほど注意散漫であり、母親に苦労をかけ、目指すパラシュートレスキューへは「奥行き知覚検査」で不合格、指導教官も落ちて、「救急救命士」になることになる。
落ちこぼれ人生であり、決して英雄じゃない、どこにでもいる若者なんだよと、ラストの「英雄譚」に向けて、ほぼ半分以上を「英雄じゃない」否定に使っているわけですね。上手いと思います。
そして3つ目は、「ヒーローはいない、悪人もいない」。
2015年はフランスにとってテロ受難の年だった。「シャルリー・エブド本社襲撃事件」「パリ同時多発テロ」。
本作である重武装したモロッコ人が国際高速列車「タリス」に乗り込む事件。(彼らが命がけで阻止しなければ、乗客533人の命はどうなっていたかわからない。)
どこででもありえる事件発生においてヒーローを待っている時間はない。
次には「あなた」がヒーローにならなければいけないと言われているようだ。
そして、原作にあった犯人アイユーヴ青年について、監督は彼の章をバッサリと割愛しているのだが、
彼も世の中に翻弄された普通の若者として登場する。時代と状況さえ違えば犯罪者にはならなかった。
その事と、またひとつには、犯人の顔が見えない犯罪、テロやネットを使った犯罪が増えてゆく、
と示唆されていると感じた。
(えー、長くなったのにここまでおつきあいいただき有難うございます。
あろうことかまだ書きたいことがありまして、笑)
「聖フランシスコの祈り」「単独犯でなかったら」等についてこの投稿のコメントらんに追記しております。
特に珍しい事も書いてませんが(笑)。追加料金もありませんのでぜひどうぞ。
本人たちによる事件の再現ドラマ
投稿日
2018/07/08
レビュアー
kazupon
クリント・イーストウッド監督作品
(原題:THE 15:17 TO PARIS・2018年・米・94分)
本作は、2015年8月21日に起きた「タリス銃乱射事件」を扱った実話ベースの物語です。
主演を務めた3人が本人役を演じ、さらに乗客3人も本人役で登場しています。
事件は、15時17分アムステルダム発パリ行きの「高速鉄道タリス」車内で発生しました。
トイレに入ったまま10分経っても出て来ない男がいて、それを不審に思った乗客が確認しに行き、武装した男と鉢合わせします。
「銃を持ってるぞ!逃げろ!」の声に乗客たちは、テロリストがいる車両から逃げようと通路を走りますが、驚いたことに車掌が先頭を切って走っていたように見えました。
その時車内に居合わせて異変を知った3人のアメリカ人青年たち。
彼らが即座にとった行動とは?
ここまでストーリーが進行して、冒頭から見せられて来た3人の子供時代からのエピソードがやっと活きて来ます。
スペンサーとアレクは、子供時代、教師からADD(注意欠陥障害)を指摘されるような問題児でした。
集中力がない、落ち着きがない、考える前に行動してしまうなど、学校でも教師にとっては厄介な存在でした。
母親が学校に呼び出されることもしばしばで、ある時は「シングルマザーの家庭には問題が多い」とも言われてしまいます。
学校の対応に不満だった母親は、二人を転校させますが、そこでも校長室に呼び出されることが日課のような日々。
おまけにもう一人の問題児アンソニーと出会うのです。
このエピソード部分は確かに長いし、早く本題に入って欲しいと気が急きます。
でも、彼らの子供時代やその後の経験が、後で符合して来るのです。(出来事や台詞を覚えておいて下さい)
タリスに乗り込んだ3人がテロリストに遭遇した際、彼らの行動は素早く、まさしく「あうん」の呼吸でした。
アレク(アレク・スカラトス。本人)の合図でスペンサー(スペンサー・ストーン。本人)が男に向かって行きます。
スペンサーは軍隊で訓練した通り犯人の首を締めあげ気絶させます。
そして、乗客クリス・ノーマン(本人)も手伝って男を制圧。
一方、銃で撃たれた乗客・マーク(本人)の介護にも当たったり、車内の混乱を落ち着かせるなど実に手際よいのです。
これも子供時代から培われた互いの信頼と団結力の賜物と思いました。
さて、クリント・イーストウッドが、この作品で伝えたかったものは何でしょうか。
人それぞれ受け止め方は違うと思いますが、私は
「どんな経験も無駄にはならない」
「普通の人にも、(たとえ落ちこぼれであっても)誰かの役に立つ瞬間が訪れる」
「英雄は特別な人とは限らない」
というメッセージがあったと思います。
本編とは別に“ギャラリー”の中で、事件当事者本人を起用した経緯などが語られていました。
監督の中には、過去の経験も、この日、彼らがこの列車に乗ったのも「運命」だったと結論づけたい思いがあったようですが。
事件後、3人のアメリカ人青年は、フランス政府から「レジオン・ドヌール勲章」を授与されます。
当時の仏大統領(フランソワ・オランド)からの授与風景がありますが、これも実際の映像を挿入しています。
彼らの勇気ある行動によって、554名の乗客の命が救われました。
私も彼らに称賛の拍手を送りたいと思います。
ご本人たちが頑張るが、《スターのオーラ》が乏しい
投稿日
2018/04/30
レビュアー
カマンベール
2018年(アメリカ/94分)クリント・イーストウッド監督作品。
2015年に実際にパリ行きの高速鉄道で起きたテロ事件を、
実際に取り押さえた3人の若者、ご本人が演じたという、画期的な
映画です。
実験は半分くらい成功。多少の不満も残りました。
まず、一番に思ったのは、素人役者が予想外に上手かった。
アメリカ空軍の上等空兵のスペンサーは、俳優顔負けの熱のこもった
演技とアクションを見せる。
ただ、3人のヒーローの子供時代のエピソード、スペンサーの空軍の訓練模様、さらに3人が休暇に訪れるヨーロッパ旅行の合間合間に、テロ事件の映像が20秒とか流されるのです。
それが、5回くらい繰り返されて、ストレスになった。
「いい加減、まだかよ!!早く、テロ写せ!!」的なストレスはかなり感じました。
まあ、ヨーロッパ旅行をしてアムステルダムからパリ行きのその列車に、3人が乗ったからこそ、テロ事件に遭遇したのだから、必要不可欠なんだけど、ローマ観光、アムステルダム観光なんですよ、普通の。
本当に再現ドラマです。
彼ら3人はサクラメント出身の幼なじみ。
校長室へ呼び出される常連です。
遊びはオモチャの機関銃を持って野原でサバイバルゲーム。
そして2人は軍人になります。1人は学生。
そんな3人がイザ、事件の起こった時、実に考え抜いて適切な行動を取る、取れるのです。
そこが日本人の若者とはかなり違うのでは、と思います。
ラストのフランス大統領から勲章を授与されるシーンも、
サクラメントでのパレードもご本人たちが当然出ていて、
実話を本人が演じた類い稀な映画だと実感しました。
かくして、ごく普通の青年たちがヒーローに
投稿日
2018/07/12
レビュアー
hinakksk
厳しい意見も多いようですが、私はこの映画、かなり好きです。プロの俳優ではなく、当事者本人たちに主役を演じさせ、実際に走る本物の列車内で撮影という離れ業。しかも決してドキュメンタリー風には陥らず、実話を基にした映画にきちんとなっている。エンターテイメントとしては地味かもしれないけれど、噛みしめるほどに味わい深い。故郷に凱旋するおまけのワンシーンがとてもいい。(最後のクレジットをしっかり見てください。)
彼ら3人の決して順調とは言えない子ども時代(アメリカでもシングルマザーに対しては偏見があるのだ)、なかなか希望通りにはならない仕事(挫折を経験しない人っているだろうか)、休暇を利用したお気楽なヨーロッパ観光旅行(イタリアの観光ルートが私たちとそっくりで笑ってしまった)、そして、そして、こんな当たり前の日常の中でテロは起こる。そして彼らは、ごく自然に日常の延長で英雄的な行動をとる。幼なじみならではの、あうんの呼吸の連携や、銃に慣れていること、衛生兵としての訓練が役に立つ。たまたま幸運な結果だったが、紙一重で悲劇的結末になっていたのかもしれない。もう、これは運命なのだ、としか言いようがない。神の意志を感じても不思議じゃない。辛くても苦労しても、こういうことがあるから生きていけると思わせてくれる。
俳優としてのクリント・イーストウッドは好きでも嫌いでもないが、経験に裏打ちされた監督としての嗅覚はすごいと思う。当事者本人たちに演じさせるという賭けにも似た決断は、イーストウッドならではのもの。淡々とした映画のなかで、運命の3人は生き生きと何の違和感もなく本人を演じていて、とても成功している。
15時17分、パリ行き
投稿日
2018/04/30
レビュアー
片山刑事
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実際に遭った銃乱射事件で犯人を捕まえた人たちの少年時代から事件までの話。
映画のほとんどはテロを未然に防いだアメリカ人たちの幼少時代の出会いから友情を育み、先生たちから見放されながら夢に向かうけど挫折してというのを丁寧に見せていって、ヨーロッパ旅行での遊ぶ姿を長いこと映していって、人の役に立ちたいと頑張っていた主人公たちがテロに立ち向かう姿を描いていて、本人が演じているという圧倒的説得力もあわさっていて、クライマックスが終わってのフランス大統領に表彰されるシーンでよかったねと納得させる映画でした。
ただあきらかに実験的すぎて正直エンタメ映画としてはなかなか集中力がいる映画で、幼少時代はまだ劇映画として楽しく見ることができましたが。成長してからのヨーロッパ旅行はグダグダが長くて音楽もいかにもヨーロッパなものが流れてだらだらとしていて
正直退屈でした。知らない人たちの観光に付き合わされているのを見て一体どういう気持ちになればいいのだろうと呆然とスクリーンを見続けました。
上映時間が短いのがさすがの巨匠監督で手短に終わらせてくれたのが救いの映画でした。
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15時17分、パリ行き