ガール・オン・ザ・トレイン

離婚で傷ついたレイチェル（エミリー・ブラント）は、かつて住んでいた家の近所に暮らす夫婦の仲睦まじい姿を、通勤電車の窓から眺めるのが日課でした。ある朝、その人妻メガン（ヘイリー・ベネット）と別の男との逢瀬を目撃。
翌日、夫婦の様子が気になり、電車を降りるものの、不意に意識を失い、自分の部屋で大けがをした状態で目を覚まします。

原作は、ベストセラーらしいですが、映画も良く出来ていて、本のページをめくるような快感に襲われます。
心に癒されない傷を持ち、アルコール依存症になったレイチェルは、思い出せない空白の時間があり、それが窮地になり謎を深めて行きます。妄想なのか、願望なのかその辺の境界もはっきりしないので、引き込まれました。
レイチェルの元夫トム（ジャスティン・セロー）や、メガンの夫スコット（ルーク・エヴァンス）、精神科医のカマル（エドガー・ラミレス）など、３人の男たちも胡散臭く見えて来て、スリルは高まります。後半で予想は付くものの、練られた脚本は良かったです。
エミリーのアル中っぷりも良く、３人の女性それぞれに子どもに纏わる話があり切なかったです。

レイチェル　
夫に離婚され、傷心の日々から、ますますアルコール中毒になり
心がかなり病んでる。
毎日電車からかつて自分の住んでいた家を見るのが日課という惨めな女性。

アナ
レイチェルの元夫トムの浮気相手であり、現在の妻。
赤ん坊がいる。
略奪愛で得た幸せに酔いしれているように見えるが・・

メーガン
アナとトムの赤ん坊の子守役で近所に住む主婦。
夫スコットは子供を望んでいるが、メーガン自身は・・

メーガンとスコット夫妻を理想の夫婦像と思っていたレイチェルが
ある日電車から目撃した光景から、事件は発端となる。
時に時間を巻き戻したり、レイチェルの記憶の切れ端を見せてみたり
物語にどんどん引き込ませるやり方がうまい。

誰が彼女を殺したのか？
途中で想像はつくが、その真実はあまりにも身勝手だった。

人生に疲れきって、お酒に頼るしかない惨めな女性を
エミリー・ブラントが見事に演じきっていた。
女優陣のセクシーなサービスシーンも盛り込んで
上質なサスペンスに仕上がっている。

美人女優エミリー・ブラントの新境地の汚れ役でした。

3人の女性の生き様が、悲しい心理ミステリーです。
見終わった時はズタズタに疲れきっていました。

もどかしい映画です。
マンハッタンからニューヨークへ向かう汽車の車窓から、
レイチェル(エミリー・ブラント)が、いつも眺める
「理想の夫婦」の家があります。
その主婦がベランダで夫以外の男性とイチャつく現場を見かけます。
その現場を腰掛け椅子から飛び立ち、ドアまで追うレイチェル。

彼女は、離婚して今やアルコール依存性の、扶養手当で暮らす無職で、傷ついた女性です。
3人の女性。
1、レイチェル・・・離婚歴のあるアルコール依存性の女性。
2、アン・・・レイチェルから略奪婚して可愛い赤ちゃんがいる。
3、メガン・・・「理想の夫婦」とレイチェルは思っているが、

結構かったるい心理ミステリーで、アル中で酩酊中は記憶を失うレイチェルの記憶をたどるのですし、時間軸が、4ヶ月前・・・1ヶ月前
・・・4日前とフラッシュバックしますし、
殺人事件が見つかるのが70分過ぎ。
そこからの終盤はあれよあれよの怒涛の展開です。
不穏なBGMが観客の不安を掻き立てて、なかなかなのですが、
終わってみれば、よくある陳腐な三面記事の事件で、
上手く乗せられたなぁーと、監督や撮影、演技力の上手さに感心
する映画でした。

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　いろいろ病んだ女性たちがドイヒーなメンズに振り回される話。

　序盤でメインの女性3人が紹介されていきますが、ここから結構スローリーな演出が続いて重たくてぐったりする演出でした。映像は綺麗ですが、いかんせん話が前へ進まない印象で一体何の話なのかつかむまで時間がかかりました。
　事件が起こるのが開始70分過ぎてからと110分の映画の構成としては遅すぎて、もっと早く事件が発生してくれないと相当退屈に感じました。

　メインの女性3人はそれぞれ病んでいて、そのやられっぷりは魅力的でしたが。基本はアル中の主人公は自分は幻覚を見ているのではないかみたいなことが映し出されて、事件が起こる開始70分すぎから実はこうでした実はこうでした。と真相がわかっていきますが、特に主人公の力で解決するのではなく。普通にそこで思い出したりするだけなので、サスペンスものとして解決の面白さはあまり感じられないのが痛かったです。

　とはいえ、ヘイリー・ベネットさんがエロくて、彼女の絡みだけは見どころの映画でした。

演技力がどうとか緊張感がすごい、というより
このどうしようもない暗さが私は好きでない、
金をはらってまで暗くなりたくない。
（構成的に若干イライラする）