ダメ男に復讐する方法

ニック・カサヴェテスがこんなコメディ作品をやるなんてねーと興味津津で観てみたけど。
けっこうなアホアホぶりにも関わらず登場人物のエモーションがきっちり伝わってきて、
ちょっとグッとくるシーンすらあるのは、さすがだなーと思った。
女性陣がとってもキレイで魅力的に撮られてるのも嬉しい。

内容は、浮気症の旦那に、奥さんと愛人がタッグを組んで仕返しをするという
いかにもアメリカンなコメディ。いや〜、良いじゃないですか、私はこういう
お気楽なジャンクフード的な作品が大好きなんです。

で、この作品は脚本がすごく良く出来てる（と思う）。
セリフがいちいち気が利いてて笑っちゃう。
特に、おバカな奥さんケイト（レスリー・マン）が面白すぎ！！！
旦那との離婚を決めたけど気持ちが揺れてて、ちょっと優しくされて迫られると
エッチしてしまいそう・・・って時に、愛人のカーリー（キャメロン・ディアス）に
相談の電話をかけて
「服を着たままならどうかしら。上半身は彼を嫌ってるけど下半身だけならいい？」
だって。
こんなセリフ、よく考えつくなー（笑）。
他にも爆笑した会話はいくつもあるんだけどネタバレだらけになっちゃうので、
ぜひぜひ作品を観て確かめてほしいです♪

旦那役のニコライ・コスター＝ワルドーも悪役を好演。
あんなにカッコいいのに、女たちの奸計に陥ってボロボロになっちゃう、
その落ちっぷりの潔さ！渾身の下痢演技なんかホントにお見事！エライ！？

キャメロン・ディアスのコメディエンヌぶりも安定感たっぷりで
まぁ新鮮味はないっちゃあないけど、あのパーフェクト・ボディに素敵な衣装をまとって
フィルムの中で颯爽と動いてるだけで映画を観てる幸福感に浸れてしまう。
今回はホントに彼女、キレイだった。
なんか上手いこと画面処理してんのかな？（笑）

音楽のダサさ加減もコメディらしくていい（？）。ベタで笑っちゃう。

今、ＢＧＭ代わりにもう１度流しながらこれを書いていますが、
「あ、このセリフも面白いな」と思ったシーンが出てきましたね。
ジャケに女３人が並んでるから書いちゃってイイと思うけど、
カーリーの次に現れた愛人が、カーリーの上をいく若くてホットな美女。
そんな彼女ともすぐに仲良くなってしまったケイトが
「これで美女レベルが上がったわ」って満足げに言う。
これは、さすが女性の脚本だなーと思う。うん、実に面白い。
“旦那が選ぶ女たち”って括りで自分を相対化できると言うか、
「男に選ばれる私」という自己の確立の仕方をしてるからこそ、
愛人たちと自分を同列に置いてこんなことが言えるんだと思う。
なんか女の生態を鋭く言い当ててるな〜と感心する。
しかもこれは、ケイトが社会性に乏しい気のいい専業主婦だから。
そんな彼女の言葉を聞いて、弁護士のカーリーは
「ハーレムじゃないのよ」ってしっかり釘を刺す。この辺の抜かりのなさも素晴らしい。

いやいや、もう、言いたいことが後から後から出てきてしまう（笑）。
久々に「こりゃあレビュー書かなきゃっ！」っとテンション上がった作品。
とにかく楽しかったです。
あ、あと一個だけ。ケイトの弟役テイラー・キニーという人も超イケメン！ちぇけらっ！

アラフォーもそろそろアラフィフの43歳のキャメロン・ディアスと、
同じく43歳の妻役のレスリー・マン。
2人のコメディエンヌぶりが、楽しい！！

敏腕弁護士の癖に浮気男を見抜けないカーリー(キャメロン・ディアス)
乙女チックでカマトト風の浮気される妻ケイト(レスリー・マン)
ひょんなことで意気投合するあたりが、ハチャメチャで、レスリー・マンが、以外に芸達者で、笑わしてくれます。
そこに2番目の愛人アンバー(ケイト・アプトン)
気の良いお人好しだけど、デカパイは、ビックリでした。
マークは詐欺疑惑まで発覚して、3人のオンナたちは、
バハマ諸島のリゾート地へ行くことに・・・・。
マーク(ニコライ・コスター=ワルドー)は、徹底的にいびられ役。
エグく無いしエロティックシーンも殆ど無くて、品の良いロマコメです。
キャメロンの姐御ぶりと、浜辺のシーン、揺れるバスト、
そして懐かしい挿入歌。
気楽に大笑い出来る気の利いた映画です。

タイトルからして駄作臭がするけど(笑)、平均評価点が悪くないので、
よもやこれは？とちょっと期待して鑑賞。
原題は『THE OTHER WOMAN』、つまり”妻以外のほかの女性”、即ち”愛人”ってことなんですね。
英語って実にシンプル！！(笑)

これ、けっこう面白かったです。
爆笑シーン満載でした。
まったくもって有りえない設定なれど、妻と愛人2人がすっかり意気投合して
お金と女にだらしの無い男をぎゃふんと言わせるのです。
ラストはすかっとしました！
ちょっとお気の毒なほどやられちゃう夫くんマーク。
イケメン俳優のニコライ・コスター＝ワルドー渾身の演技に笑いが止まりませんでした。
キャメロンとレスリーの掛け合い漫才のようなドタバタぶりは、
ややもするとだだの煩わしいシーンで終わるところを
二人の演技力と演出で、何度も爆笑！
ほんと、楽しい映画でした。

でも、男性から観たら、身に覚えのある殿方には、ぜんぜん楽しめないかも！？(笑)
世の殿方の皆様、女をバカな生き物と侮るなかれ。
怒らせたら執念深くそして、超恐ろしいイキモノだということを再認識なされませ(^_^.)

これは女性が喜びそうな
女性のツボを心得た
女性が大好きな映画です。
字で表せば「喜女喜」です。
女性が楽しむためだけに作られた作品。
ここに男が感じる楽しさや
男が感じる面白さはありません。
女性だけが面白いって思うノリ。
女性だけが面白いって思う会話。
女性だけがスカっとする展開。
それだけを圧縮して詰め込んだような
そんなこんなな物語です。
笑いのツボが全く違っていて
これの一体どこがどう面白いんだろう？
ってとこで女性だけ大いにウケている。
そういう経験は、男性なら一度はあると思いますが
この作品はそれが延々と続きます。
セリフしかり
展開しかり
女性のためだけに作られているので
人類の半分をターゲットに作られているので
ターゲットじゃない半分は
そう自覚して観たほうがよさそうです。

それでも、ダメ男のやられっぷりはお見事で
そこは「素晴らしい！」と拍手をおくりたい気分です。
ナイスな負けっぷり
ナイスな悪役っぷり

キャメロン・ディアスの安定感ったらない
やっぱりコメディが似合います。
痛々しい感じがこれほど似合うのは
何度も言いますがキャメロンとサンドラだけ
キャメロンの体型は
いわゆる「女性が好きそうな女性」のソレで
「節制して鍛えて美しいライン保ってます」です。
その辺も男性から観れば痛々しく感じられ
それがキャメロンの現在の魅力や
役どころにマッチする一因になってるかも
キャメロンも昔はもっとお肉がついてて
それこそ今回の３人の主人公のひとり
ケイト・アプトンのようだったんですけどね。

女癖の悪い男にふりまわされるドタバタコメディですが、レスリー・マン演じる妻・ケイトが最高に素晴らしく面白かったです。
こんなに面白い作品、めったにないです。
あんなキテレツな友達がいたら楽しいだろうな。
タイトル通り、ダメ男に復讐していくストーリーですが、明るく面白く、しかも悪役であるはずの男性もイケメンで目の保養にもなり、１００点満点の映画です。
気持ちが落ち込んだときに見るとちょっと勇気づけられるかも。