ブラック・ハッカー

「指輪」の帝王イライジャ・ウッドが「マニアック」な殺人鬼を演じたかと思えば
今度は「覗き見」の代償を払わされるハメになったファンクラブの兄ちゃんを演じて
益々今後の期待が持てる俳優に成長。自らもホラー製作会社を有する等、将来有望に違いない。

有名女優と晩飯が食えるはずだったパーティーが急きょ中止に。
お詫びに有名女優の部屋に仕掛けたカメラでも覗けとマネージャーが言うもんだからつい下心が・・・
そしたら謎の男から「み〜た〜な〜」との脅迫電話が・・・
あとは悪い事と知りつつも謎の男の言われるがままに行動するしかなくなってしまった。
もうこんな事イヤだ！と言おうとしたら今度は警察から殺人の容疑で追われる・・・
謎の男が仕掛けた罠からはどうしても逃れられないでいたら事態は思わぬ方向へ・・・？

綿密な計算で罠を仕掛けた謎の男がリアルタイムで
あっち行け そっち行け やっぱこっち〜 みたいに指示。
それにアタフタする様が何だかリアルでオモロかった。

今や乱用されているＰОＶ方式を、本作ではパソコン・レンズを通しての映像。
主人公にずっとノートパソコンを顔が映るように持たせて疾走させる技。
しかもパソコン画面上に色んな場面を分割して映しているので観客は視線釘付けなる事必至。
素晴らしいアイデアじゃないか！

でもなあ〜 ホラーファンとしてはサスペンスは緩いんだよな〜
緊張感はあるにせよ もっとヤバくて悲惨的に描いて欲しかった、は欲ってもんか？＾＾
結局は慌てる様子しか印象に残らず。ちなみに女優さんはポルノ出身らしいが魅力は感じられず。。。

ブラック・ハッカーとは、コンピューターやネットワークシステムに不正に侵入し
悪意をもって他人のデータを盗み見たり、破壊したりするハッカーのことを言う。
決してマネしないで下さい。って、マネ出来ねえよ！＾＾

好奇心の連続で飽きる事のない良質のノンストップ・サスペンス。

最初から、最後までPCの画面・・・という映画です。

自撮り用カメラを使ったり、ウェブ中継を見せたり、
同時に別の人とテレビ電話をしたり、ハッキングで
他人の自撮りカメラを起動させて覗いたり・・・

PCに自分(イライジャ・ウッド)を写しながら、
犯行グループの指示を受けて、PCを抱きかかえて走る
姿は滑稽でした。
イライジャ・ウッドは終始かっこ悪い、女優とご飯を、
食べたいだけの、オタクだったのに、とんでもない
災難に巻き込まれます。

大まかなストーリーとラストのアイディアは中々です。
ただPCの分割画面が、暗いし画質が悪いし、不鮮明だしで、
ストレスを感じました。
展開と経過が、回りくどかったです。
ストーリーの肉付け過程が細か過ぎる。
2転、3転、4転、するラスト、落としどころが新鮮でしたが、
手に汗握るハラハラ感は、無かったですね。

すべてのシーンを、主人公のパソコン画面でリアルタイムに見せるという発想は新しい。
ＰＣウィンドウを駆使して、同時進行のいくつものシーンが見られるというのも面白いと思った。

しかし！ストーリーがいまひとつ腑に落ちないし、
ラストのオチもいまいち。
なんだよ、それ(^_^.)
うーん、途中までは面白く見れたのになぁ。
ジャケにある｢官能と戦慄・・｣の言葉に惑わされると肩透かし度は大きい。

なんとなく残念な感じ・・と思ったのは私だけなのかなぁ？

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緻密な準備の上、謎のハッカーに操られ、犯罪に巻き込まれていく青年。
パソコンや携帯を簡単に乗っ取り、二重三重に人を操り目標を達成しようとするハッカー、そしてそのハッカーに接触したがっている別のハッカー集団。

こうして書くと面白そうなんですが、面白いのは最初だけ。
段々とストーリーが支離滅裂になるし、終わってみるとハッカーさん何がシタカッタノ？
わがまま女優さんも最後意味が分からない？？？？？

ストーリーをしっかりと組み立てれば面白い作品になったのに・・・
残念でした。

普通に最後まで観ました。

結果的には爽快だった とまではいきませんが
最後まで「一体どうなるんだ」「どういうことなんだ」という気持ちが消えなかったこと、他の作品にない独自の視点・描き方が印象に残りました。

こういった作品はとても新鮮でした。