デタッチメント 優しい無関心 / エイドリアン・ブロディ
全体の平均評価点: (5点満点)
(11)
デタッチメント 優しい無関心
/トニー・ケイ
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「デタッチメント 優しい無関心」 の解説・あらすじ・ストーリー
解説・ストーリー
現代アメリカ社会の学校問題を“教師”の目線で描いた意欲作。監督はトニー・ケイ、出演はエイドリアン・ブロディ、マーシャ・ゲイ・ハーデン、ジェームズ・カーン。高校の代理英語教師として赴任したヘンリーは、生徒からなめられる教師、教育に無関心あるいは過干渉な親、そして教員たちのストレスといった学校の問題を目の当たりにする。ある日売春を行う少女エリカと出会い、ヘンリーにも変化が出始めるのだが…。
「デタッチメント 優しい無関心」 の作品情報
「デタッチメント 優しい無関心」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
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デタッチメント 優しい無関心の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
97分 |
日本語 |
英:ドルビーデジタルステレオ |
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
OHDR0245 |
2013年04月05日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
10枚
|
0人
|
1人
|
デタッチメント 優しい無関心の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
97分 |
日本語 |
英:ドルビーデジタルステレオ |
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
OHDR0245 |
2013年04月05日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
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ユーザーレビュー:11件
ハッキリした答えのないリアル。
いい映画です。でも、万事解決!チャンチャン♪という物語ではないので、観終わっても溜飲は下がりません。
学級崩壊が進む高校に、臨時教師として赴任したヘンリー(エイドリアン・ブロディ)の目を通して、アメリカの学校や青少年が抱えている闇が語られます。カナダ映画の『ぼくたちのムッシュ・ラザール』もそうでしたが、日本のニュースでもよく目にするような教育問題が、北米にも変わらず存在するんですね。アチラの学校はもっと大らかで、(いい意味で)アバウトなイメージがかつてはありましたけど、実際はそういうわけでもなさそうです。
最初に「いい映画」と書いたものの、正確には、作品に流れる煩悶に近い静けさや、ヘンリーの無関心の中にあるギリギリの優しさに惹かれただけかもしれません。それほど、どこか掴みどころがなく、確かな答えが用意されていない映画です。
でもそれがきっと、リアルな現実でもあるのでしょう。大きな何かを変える力を持たない僕らは、せめてこの主人公のように、小さな自分や身近な誰かを幸せにするために、少しずつでも変化をしないといけないのかもしれません。
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9人の会員が気に入ったと投稿しています
他者と希薄な関係のままで生きられる?
投稿日:2013/02/17
レビュアー:よふかし
昨年の東京国際映画祭で好評を博した作品。僕もそのとき観ました。
観る人によって評価の分かれそうな作品ですが、なかなか面白かったです。
荒廃した学校にやってきた代理教員というと、熱血教師が学校を立て直すようなものを想像してしまいますが、この映画の主人公(エイドリアン・ブロディ)はそういうタイプじゃない。
ひじょうにそつなく、クールに仕事を進めることで、それなりに生徒とも心を交流させ、それなりにクラスを立て直す。
あまりドラマティックな高望みをしない背景として、彼の置かれた立場や、現代の学校の抱える様々な問題(経営、学級崩壊、モンスターペアレンツ……)が教師をがんじがらめにしていることが描かれます。
そんな重い現実を映画はフェイクドキュメンタリーというか、インタビュー形式、アニメーション、8ミリフィルムなど様々な手法を駆使して軽やかに描きます。
そのあたり面白いと思うか、テクニックに溺れていると思うかが、観る人によって感想が違うような気がします。
僕は……うーん、嫌いじゃないし、このおかげで退屈はしないんですが、すごくイマジネーションが面白いかというとそこまではいかないという感じ(なんか曖昧ですね)。
単に学校問題に終わらず、どうして主人公がそういうクールというか「無関心」(本作のテーマですね)になっているのかという背景も描かれますが、そこはちょっと図式的に感じてしまいました。
読書の大切さを言ったりするのも、それは本好きの僕としては嬉しいけれど、映画の中では浮いてしまった感じ。
いろいろ考え抜かれた知的な作品なんですが、その知性が映画の魅力にさほど結びついていない感じも受けました。
主人公はひとりの女生徒に好意を寄せられ、同じ年頃だけど街娼になっている別の少女(サミー・ゲイル、可愛いです)を家で面倒を見ることになります。
あまり深く人間と関わりたくないという「無関心」で生きてきた主人公にとって、これは予想外のことだったのでしょう。主人公は、「無関心」でいることができなくなります。
他者と希薄な関係のままで生きられるほど、人間は強くはいられないなあと、この作品を観ているときは思いました。
けれども現実に戻れば、面倒な人間関係にうんざりして、極力うすーく付き合おうとしている自分がいたりします。また、相手の内側にずかずかと入り込むようなまねはできないと思っている自分もいます。
中学のころは、そうそう、難しいんだよね。自意識過剰で。とかも、いろいろと考えさせてくれる作品です。
表現したいことが露わになりすぎているかなあとも思うのですが、キャストも豪華で楽しいです。
個人的にはこんなタイプの映画にジェームズ・カーンとルーシー・リューが出ていて嬉しかったし、最近B級のジャンル映画が続いていたブロディの気合の入った演技も楽しめました。65点。
そういえば『ぼくたちのムッシュ・ラザール』とちょっと似ていますね。
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7人の会員が気に入ったと投稿しています
重かった〜。
ジャケットの写真から、「コミカルな教師ものかな?」と勝手に想像していたら、
もう重たいのなんのって・・・。びっくりでした。
主人公の臨時教師ヘンリー(エイドリアン・ブロディ)が派遣された、超底辺校の惨状といったら。
生徒たちのやる気のない態度と、汚い言葉の数々は、
一体どんな生活環境、家庭環境で育てば、こんなふうになるんだ?と思うほど。
こんな生徒たちと接していては、どんなやる気のある優秀な教師でもつぶれてしまうこと、間違いないです。
そんな中、ヘンリーはひとりの女子生徒に目をかけ、
一方町でバスの中で見かけた路上生活者の女の子を自宅に住まわせます。
すべての生徒を救うことはできない。
ヘンリーとて聖人君子ではないので、悩みもあれば、冷たい態度をとってしまうこともある。
それでも、今の自分にできることを出来る範囲でする。
確かにすばらしいことではあるんだけど、臨時教師だからこそできるのかもと思ったり。
そして、中途半端な手助けがかえってあだになったりしないのだろうかと、考えさせられてしまいました。
そういえば、NHKの朝ドラ「アンと花子」で、
主人公はな(吉高由里子)が勤める小学校の校長が言ってました。
「教師がお気に入りの生徒をつくったらいかん。
中途半端な情けをかけたらかえって不幸になる。甘ったるい同情心では救えない。」
ヘンリーの場合も、片方は結局無残な結果に終わってしまうのですが、
それでも束の間でも、ヘンリーとの関わりが彼女に幸せをもらしたと思いたいし、
もう片方の方にも、少しでも明るい未来が待っていてほしいと思います。
エイドリアン・ブロディ、よかったです。
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5人の会員が気に入ったと投稿しています
悲しさはあれど絶望は感じない
投稿日:2014/03/23
レビュアー:ポッシュ
「生きることにマジメに取り組むこと」をまっすぐに説いている、
ずいぶんと生真面目な作品でした。
・・・好きですね、こういうの。
荒廃した底辺高校に派遣された代理教員のオハナシですが、
エイドリアン・ブロディ演じるこのヘンリー・バーサスという男がとても良いです。
毅然としているけど冷淡じゃない。生徒たちに阿らず、真剣に生きる道を説く。
「金のために教師をやってるんだ」なんて自嘲してるけど、
いやいや、なかなかどーして立派な先生ですよ。
他の先生方も、苦悩を抱えながらも真摯に教育に取り組んでいる様子が伝わってくる。
そう、この物語には徹底してイヤな人間は見当たらない。
自己保身に汲々としているかに見える校長だって、きっと若い頃は理想に燃えた教師
だったんだろうなぁと想像できる。
やる気のなさそうな年配の教師たちだって、教育を市場価値で換算するような
研修会では「バカにするな」と椅子を蹴って退場する矜持をみせる。
何がいけなかったんだろう?時代の流れ?政治のせい?
学校はいつからこんな荒涼とした不毛の地と化してしまったのだろう?
不条理な親からのクレームに対応し、暴れる男子生徒を抑えつけ、自堕落な女学生に
頭を抱える教師たちの姿を見ていると、こちらもどんよりと暗い気分になってくる。
そんな中、ヘンリーは自分の周囲の人々・・・認知症の祖父や、街で出会った娼婦の少女や、
クラスで浮いた存在の女子生徒・・・に、「優しさ」を示す。
イラつきながらも放っておけないからと面倒をみる、或いは「仕事として」適切に対応する。
そのやり方が、とても自然で好ましかった。
そして、それらが決して「心温まる」結論には結びつかず、苦い後味を残して
映画は幕を閉じるのだけど、さほどイヤな感じは受けなかった。
悲しさはあれど絶望は感じなかったのだ。
それは、ヘンリーも教師たちも、決して諦めてはいないから。
やるべきことはやる。最後の最後まで信じる。その姿勢だけは絶対に崩さない。
「目の前で生徒たちが人生を捨てていく!」と悔し涙を流して学生に怒鳴り散らした
カウンセラーの姿に私は涙した。
その後、「生徒に対してキレてしまった」と反省する彼女にベテラン教師が言う。
「この仕事は誰にも感謝されないから、私が君に感謝するよ。ありがとう」
そう言われて彼女はようやく笑顔になる。・・・ええシーンや。ワタクシさらに涙どばー(笑)。
自分が携わっていた福祉の仕事も似てたんだよなぁ。
モンスターみたいな利用者・家族もいたし、どんなに力を尽くしても結果に結びつかないことは
たくさんあった。人間相手ってしんどい。
そんな中、「ありがとう」のたった一言でどれだけ救われたか。
エイドリアン・ブロディはやっぱりこういうシリアスな役が良いですね。
哀愁の八の字マユゲは、他者の苦しみに無関心ではいられない誠実な人柄を表すのに
ピッタリだったと思う(笑)。
やりきれない現実に疲弊した彼の「顔」のクローズアップが印象深く、今も脳裏に
ハッキリと浮かんで余韻を残している。
このレビューは気に入りましたか?
3人の会員が気に入ったと投稿しています
無関心…考える課題かも
投稿日:2013/08/30
レビュアー:しづちゃん
高校の代理英語教師として赴任したヘンリーの目線で描かれた映画。
教師としての責任の重さと絡めて売春をする少女エリカ。そしてヘンリーの祖父(痴呆症)との関係。
代理教師は本採用として赴任されてくるまでの間だけ代理として教師をするのは誰もわかってること。故に手を抜きそうな感じがしますが、このヘンリーは結構真面目。
路上生活者の未成年売春婦エリカを家に迎え入れ、まともな生活をさせる。それは気まぐれだったのかも知れないがエリカはいつかヘンリーに恋をする。
一方、祖父の惚けが日に日に進行していき、危篤状態となるがエリカが付き添ってくれたりと、エリカは可愛い少女へと変化する。
そんなエリカは結構、家庭的で掃除も料理も得意。ヘンリーの為に食事を作るようになる。
一方、学校では一人の少女(太っちょさん)がヘンリーに関心を持ち『愛していると言って』と迫ってくる。その現場に現れた同僚の女教師はヘンリーに何をしたの!と責める。
教師の目から見た学校の問題点。本当に教師って大変なのだなと思うと気の毒になった。心にジ〜ンと沁みる名作だと思います。
ただ、この暗い内容の映画でも最後はハッピーエンドなのがいい。特にエリカとヘンリーの表情が悲惨な過去を拭い去ってくれそうな気がする。
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2人の会員が気に入ったと投稿しています
ユーザーレビュー
ハッキリした答えのないリアル。
投稿日
2013/08/24
レビュアー
ゆういちろう
いい映画です。でも、万事解決!チャンチャン♪という物語ではないので、観終わっても溜飲は下がりません。
学級崩壊が進む高校に、臨時教師として赴任したヘンリー(エイドリアン・ブロディ)の目を通して、アメリカの学校や青少年が抱えている闇が語られます。カナダ映画の『ぼくたちのムッシュ・ラザール』もそうでしたが、日本のニュースでもよく目にするような教育問題が、北米にも変わらず存在するんですね。アチラの学校はもっと大らかで、(いい意味で)アバウトなイメージがかつてはありましたけど、実際はそういうわけでもなさそうです。
最初に「いい映画」と書いたものの、正確には、作品に流れる煩悶に近い静けさや、ヘンリーの無関心の中にあるギリギリの優しさに惹かれただけかもしれません。それほど、どこか掴みどころがなく、確かな答えが用意されていない映画です。
でもそれがきっと、リアルな現実でもあるのでしょう。大きな何かを変える力を持たない僕らは、せめてこの主人公のように、小さな自分や身近な誰かを幸せにするために、少しずつでも変化をしないといけないのかもしれません。
他者と希薄な関係のままで生きられる?
投稿日
2013/02/17
レビュアー
よふかし
昨年の東京国際映画祭で好評を博した作品。僕もそのとき観ました。
観る人によって評価の分かれそうな作品ですが、なかなか面白かったです。
荒廃した学校にやってきた代理教員というと、熱血教師が学校を立て直すようなものを想像してしまいますが、この映画の主人公(エイドリアン・ブロディ)はそういうタイプじゃない。
ひじょうにそつなく、クールに仕事を進めることで、それなりに生徒とも心を交流させ、それなりにクラスを立て直す。
あまりドラマティックな高望みをしない背景として、彼の置かれた立場や、現代の学校の抱える様々な問題(経営、学級崩壊、モンスターペアレンツ……)が教師をがんじがらめにしていることが描かれます。
そんな重い現実を映画はフェイクドキュメンタリーというか、インタビュー形式、アニメーション、8ミリフィルムなど様々な手法を駆使して軽やかに描きます。
そのあたり面白いと思うか、テクニックに溺れていると思うかが、観る人によって感想が違うような気がします。
僕は……うーん、嫌いじゃないし、このおかげで退屈はしないんですが、すごくイマジネーションが面白いかというとそこまではいかないという感じ(なんか曖昧ですね)。
単に学校問題に終わらず、どうして主人公がそういうクールというか「無関心」(本作のテーマですね)になっているのかという背景も描かれますが、そこはちょっと図式的に感じてしまいました。
読書の大切さを言ったりするのも、それは本好きの僕としては嬉しいけれど、映画の中では浮いてしまった感じ。
いろいろ考え抜かれた知的な作品なんですが、その知性が映画の魅力にさほど結びついていない感じも受けました。
主人公はひとりの女生徒に好意を寄せられ、同じ年頃だけど街娼になっている別の少女(サミー・ゲイル、可愛いです)を家で面倒を見ることになります。
あまり深く人間と関わりたくないという「無関心」で生きてきた主人公にとって、これは予想外のことだったのでしょう。主人公は、「無関心」でいることができなくなります。
他者と希薄な関係のままで生きられるほど、人間は強くはいられないなあと、この作品を観ているときは思いました。
けれども現実に戻れば、面倒な人間関係にうんざりして、極力うすーく付き合おうとしている自分がいたりします。また、相手の内側にずかずかと入り込むようなまねはできないと思っている自分もいます。
中学のころは、そうそう、難しいんだよね。自意識過剰で。とかも、いろいろと考えさせてくれる作品です。
表現したいことが露わになりすぎているかなあとも思うのですが、キャストも豪華で楽しいです。
個人的にはこんなタイプの映画にジェームズ・カーンとルーシー・リューが出ていて嬉しかったし、最近B級のジャンル映画が続いていたブロディの気合の入った演技も楽しめました。65点。
そういえば『ぼくたちのムッシュ・ラザール』とちょっと似ていますね。
重かった〜。
投稿日
2014/06/01
レビュアー
パープルローズ
ジャケットの写真から、「コミカルな教師ものかな?」と勝手に想像していたら、
もう重たいのなんのって・・・。びっくりでした。
主人公の臨時教師ヘンリー(エイドリアン・ブロディ)が派遣された、超底辺校の惨状といったら。
生徒たちのやる気のない態度と、汚い言葉の数々は、
一体どんな生活環境、家庭環境で育てば、こんなふうになるんだ?と思うほど。
こんな生徒たちと接していては、どんなやる気のある優秀な教師でもつぶれてしまうこと、間違いないです。
そんな中、ヘンリーはひとりの女子生徒に目をかけ、
一方町でバスの中で見かけた路上生活者の女の子を自宅に住まわせます。
すべての生徒を救うことはできない。
ヘンリーとて聖人君子ではないので、悩みもあれば、冷たい態度をとってしまうこともある。
それでも、今の自分にできることを出来る範囲でする。
確かにすばらしいことではあるんだけど、臨時教師だからこそできるのかもと思ったり。
そして、中途半端な手助けがかえってあだになったりしないのだろうかと、考えさせられてしまいました。
そういえば、NHKの朝ドラ「アンと花子」で、
主人公はな(吉高由里子)が勤める小学校の校長が言ってました。
「教師がお気に入りの生徒をつくったらいかん。
中途半端な情けをかけたらかえって不幸になる。甘ったるい同情心では救えない。」
ヘンリーの場合も、片方は結局無残な結果に終わってしまうのですが、
それでも束の間でも、ヘンリーとの関わりが彼女に幸せをもらしたと思いたいし、
もう片方の方にも、少しでも明るい未来が待っていてほしいと思います。
エイドリアン・ブロディ、よかったです。
悲しさはあれど絶望は感じない
投稿日
2014/03/23
レビュアー
ポッシュ
「生きることにマジメに取り組むこと」をまっすぐに説いている、
ずいぶんと生真面目な作品でした。
・・・好きですね、こういうの。
荒廃した底辺高校に派遣された代理教員のオハナシですが、
エイドリアン・ブロディ演じるこのヘンリー・バーサスという男がとても良いです。
毅然としているけど冷淡じゃない。生徒たちに阿らず、真剣に生きる道を説く。
「金のために教師をやってるんだ」なんて自嘲してるけど、
いやいや、なかなかどーして立派な先生ですよ。
他の先生方も、苦悩を抱えながらも真摯に教育に取り組んでいる様子が伝わってくる。
そう、この物語には徹底してイヤな人間は見当たらない。
自己保身に汲々としているかに見える校長だって、きっと若い頃は理想に燃えた教師
だったんだろうなぁと想像できる。
やる気のなさそうな年配の教師たちだって、教育を市場価値で換算するような
研修会では「バカにするな」と椅子を蹴って退場する矜持をみせる。
何がいけなかったんだろう?時代の流れ?政治のせい?
学校はいつからこんな荒涼とした不毛の地と化してしまったのだろう?
不条理な親からのクレームに対応し、暴れる男子生徒を抑えつけ、自堕落な女学生に
頭を抱える教師たちの姿を見ていると、こちらもどんよりと暗い気分になってくる。
そんな中、ヘンリーは自分の周囲の人々・・・認知症の祖父や、街で出会った娼婦の少女や、
クラスで浮いた存在の女子生徒・・・に、「優しさ」を示す。
イラつきながらも放っておけないからと面倒をみる、或いは「仕事として」適切に対応する。
そのやり方が、とても自然で好ましかった。
そして、それらが決して「心温まる」結論には結びつかず、苦い後味を残して
映画は幕を閉じるのだけど、さほどイヤな感じは受けなかった。
悲しさはあれど絶望は感じなかったのだ。
それは、ヘンリーも教師たちも、決して諦めてはいないから。
やるべきことはやる。最後の最後まで信じる。その姿勢だけは絶対に崩さない。
「目の前で生徒たちが人生を捨てていく!」と悔し涙を流して学生に怒鳴り散らした
カウンセラーの姿に私は涙した。
その後、「生徒に対してキレてしまった」と反省する彼女にベテラン教師が言う。
「この仕事は誰にも感謝されないから、私が君に感謝するよ。ありがとう」
そう言われて彼女はようやく笑顔になる。・・・ええシーンや。ワタクシさらに涙どばー(笑)。
自分が携わっていた福祉の仕事も似てたんだよなぁ。
モンスターみたいな利用者・家族もいたし、どんなに力を尽くしても結果に結びつかないことは
たくさんあった。人間相手ってしんどい。
そんな中、「ありがとう」のたった一言でどれだけ救われたか。
エイドリアン・ブロディはやっぱりこういうシリアスな役が良いですね。
哀愁の八の字マユゲは、他者の苦しみに無関心ではいられない誠実な人柄を表すのに
ピッタリだったと思う(笑)。
やりきれない現実に疲弊した彼の「顔」のクローズアップが印象深く、今も脳裏に
ハッキリと浮かんで余韻を残している。
無関心…考える課題かも
投稿日
2013/08/30
レビュアー
しづちゃん
高校の代理英語教師として赴任したヘンリーの目線で描かれた映画。
教師としての責任の重さと絡めて売春をする少女エリカ。そしてヘンリーの祖父(痴呆症)との関係。
代理教師は本採用として赴任されてくるまでの間だけ代理として教師をするのは誰もわかってること。故に手を抜きそうな感じがしますが、このヘンリーは結構真面目。
路上生活者の未成年売春婦エリカを家に迎え入れ、まともな生活をさせる。それは気まぐれだったのかも知れないがエリカはいつかヘンリーに恋をする。
一方、祖父の惚けが日に日に進行していき、危篤状態となるがエリカが付き添ってくれたりと、エリカは可愛い少女へと変化する。
そんなエリカは結構、家庭的で掃除も料理も得意。ヘンリーの為に食事を作るようになる。
一方、学校では一人の少女(太っちょさん)がヘンリーに関心を持ち『愛していると言って』と迫ってくる。その現場に現れた同僚の女教師はヘンリーに何をしたの!と責める。
教師の目から見た学校の問題点。本当に教師って大変なのだなと思うと気の毒になった。心にジ〜ンと沁みる名作だと思います。
ただ、この暗い内容の映画でも最後はハッピーエンドなのがいい。特にエリカとヘンリーの表情が悲惨な過去を拭い去ってくれそうな気がする。
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