ロボット

インド映画史上最高の制作費３７億円を投じたＳＦ大作。人間とロボットのロマンスはじめ、過剰なほどのＶＨＦアクションで歌と踊りがクライマックスまで続き、ちょっとしんどかったです。映画館を出た後も、音楽が耳に付いて離れませんでした。
日本公開版は、オリジナルより４０分短い短縮版で、助かりました。
ロボット工学者のバシー博士（ラジニカーント）が生んだロボット「チッティ」（ラジニ、二役）は、人間の感情をインプットされて、博士の恋人サナに恋してしまいます。けれど、サナはチッティをきっぱりと拒絶。さらに博士の怒りをかったチッティは、廃棄処分に。悪徳科学者によってゴミ処理場から拾われたチッティは、破壊チップを施されて甦り、暴走します。
シュワちゃん演じるターミネーターがチッティのモデルかと思ってしまうほど、シュワちゃんに似てました。
ＩＴ大国インドならではのストーリーで、カースト制度が、能力があっても成功を阻み中々上手くいかないようですが、庶民の代表として、成り上がる役を演じてきたラジニが、成功者として登場してくるのが、時代を感じさせます。
話はダークサイドに堕ちてからの方が面白いですね。博士と戦うことになるとは？ちょっと意外でした。
「マトリックス」ばりの機関銃さばきや、量産された同型ロボットとの合体などを見事にインドテイストにしてありこの辺もびっくりでした。
完全版は、１７７分で東京国際映画祭ではノーカットで上映されたそうです。

たぶん『ムトゥ　躍るマハラジャ』以来のインド映画鑑賞。アチラはすっごい面白くて、インド映画にハマりそうと思ったんだけど、あまりのてんこ盛り感に１本で満腹になっちゃって、結局後発の作品には手が伸びませんでした。

で本作なんですが、相変わらずサービス精神がギュウ詰めされています。ただ以前と違うのは、インドもすっかり経済大国になったので、特殊効果にお金をかけられるようになったこと。ハリウッド作品に比べるとクオリティはまだまだ低いですが、スケールは充分デカいです。
『マトリックス』や『ターミネーター』あたりをモチーフにしてることからも分かるように、演出も随分と洗練されました。

個人的には、ちょっと残念なんですけどね。ムトゥの頃の泥臭いパワーや、他のどの国の映画とも似ていないオリジナリティが、薄まってしまった気がします。

とは言え、後半の怒涛のトランスフォーメーション（？）には大笑いしました。子供みたいなアイデアを大真面目にやっちゃうとこには、底知れないインドパワーを感じます（笑）。でも、そこに行くまでが長いので、もうちょっとコンパクトにまとめてほしかったというのも本音。

それと、主人公の博士には感情移入しにくいなー。兵器にしたくてロボットを研究・開発するというのは、日本人からするとワルモノの思想ですもんね。おまけにロボットに対する仕打ちがひどいし…。
お茶の水博士や千兵衛博士の国のヒトとしては、ちょっと抵抗がありました。

そういう目的でロボットを作ることの虚しさまで描きたかったのか、軍事的にも急速に成長する国ではそれが正義になってしまうのか、どちらか計り兼ねるトコではあるんですけどね。

DVDは吹き替え版の40分短縮版です。完全版で出してほしかった。完全版はブルーレイのみだそうです。

面白かったですねー。長いけど。　インターミッション入りますからね。
歌とダンスのシーンは必要？と思うけれど、インドの人たちには必須なんでしょうね。

冒頭、金色の「SUPER　STAR」の文字が一字ずつ出てくるド派手演出^^;
「スーパースター・ラジニカーント」…この人、随分前から「スーパースター」ですよね？！ルックスは普通のおじさんですが。
ヒロインはアイシュワリヤー・ラーイ。カンペキ過ぎる美の持ち主！
調べてみたら、ミス・ワールド国際大会で世界一になったことがあるとか。納得です。

予告編にもあった、後半の無数のロボットが暴れるシーンとか、前半の蚊を捕まえるシーンなど
楽しい見どころがいっぱい♪この映画ならではのコミカルさとB級感がよかったです。
編集や場面のツナギは洗練されていない感じがするけれど、キョーレツな個性を持つ、楽しい映画でした。

話題性先行で、実際観るとたいしたことないよと聞いてた「ロボット」を観てみました！

いやいやいやいやいやいや！！！！
ぜんぜん、マジメにオモロかったんすけど！

確かに長い！
ムダに長い！

１３９分版でもムダが多すぎてダレダレにダレるのは事実です。

ガシカシ（←こってり否定）！！！

ムダの全てがサービスショット（のつもり）なので、マタデターヨ↑↑↑っと、
個人的には盛り上がりマクリマシータ！！！

ココ見てくれ！
もう一度見てくれ！
さらに見てくれ！

っと、何度も何度も繰り返し見せてくれるし、

どやっ！
さらに派手にどやっ！

っと被せに被せてくれるしで、ガンガンもりあがっていく〜

中盤を過ぎるころには、もう何を観てるのかすらわからない〜←オイ

こうはもう新種のドラッグムービーっしょ！？
サイコーろぼっとさいこーらぼっとろろとろとろろ〜

博士に会いに来たヒロインが振り返る（？）シーンだけですでに傑作！
案外、天然で恐いストーリーにも見所多し！！！

個人的満足度　７７点！！！
オススメ度　６０点！！！（高くない）