風の谷のナウシカ / 島本須美
風の谷のナウシカ
/宮崎駿
平均評価点:
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全体の平均評価点: (5点満点)
(167)
解説・ストーリー
宮崎駿オリジナルの原作漫画を映画化した劇場用アニメーション。地球壊滅後の近未来を舞台に、“腐海”と呼ばれる毒の森に生きる人々の闘いを描く。文化論を躍動感溢れる娯楽作に昇華させた宮崎駿の手腕はさすが。また、鬱蒼とした腐海や数々の巨大な虫たちを具現化した美術も素晴らしい。海から吹く風によって腐海の毒から守られている「風の谷」。ある日、虫に襲われた輸送飛行船が風の谷に墜落する。船内には、“火の七日間”と呼ばれる最終戦争で地球を壊滅させた「巨神兵」の核が積まれていた。やがて巨神兵をめぐり闘争が勃発し、風の谷の王妃ナウシカも陰謀渦巻く戦乱に巻き込まれてゆく。
宮崎駿オリジナルの原作漫画を映画化した劇場用アニメーション。地球壊滅後の近未来を舞台に、“腐海”と呼ばれる毒の森に生きる人々の闘いを描く。文化論を躍動感溢れる娯楽作に昇華させた宮崎駿の手腕はさすが。また、鬱蒼とした腐海や数々の巨大な虫たちを具現化した美術も素晴らしい。海から吹く風によって腐海の毒から守られている「風の谷」。ある日、虫に襲われた輸送飛行船が風の谷に墜落する。船内には、“火の七日間”と呼ばれる最終戦争で地球を壊滅させた「巨神兵」の核が積まれていた。やがて巨神兵をめぐり闘争が勃発し、風の谷の王妃ナウシカも陰謀渦巻く戦乱に巻き込まれてゆく。
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「風の谷のナウシカ」 の解説・あらすじ・ストーリー
解説・ストーリー
宮崎駿オリジナルの原作漫画を映画化した劇場用アニメーション。地球壊滅後の近未来を舞台に、“腐海”と呼ばれる毒の森に生きる人々の闘いを描く。文化論を躍動感溢れる娯楽作に昇華させた宮崎駿の手腕はさすが。また、鬱蒼とした腐海や数々の巨大な虫たちを具現化した美術も素晴らしい。海から吹く風によって腐海の毒から守られている「風の谷」。ある日、虫に襲われた輸送飛行船が風の谷に墜落する。船内には、“火の七日間”と呼ばれる最終戦争で地球を壊滅させた「巨神兵」の核が積まれていた。やがて巨神兵をめぐり闘争が勃発し、風の谷の王妃ナウシカも陰謀渦巻く戦乱に巻き込まれてゆく。
「風の谷のナウシカ」 の作品情報
「風の谷のナウシカ」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
[ジブリがいっぱいCOLLECTION] 風の谷のナウシカの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
116分 |
日本語・英語 |
1:ドルビーデジタル/モノラル/日本語
|
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
VWDG8006 |
2003年12月05日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
28枚
|
42人
|
30人
|
【Blu-ray】[ジブリがいっぱいCOLLECTION] 風の谷のナウシカ(ブルーレイ)の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
116分 |
日本語・英語 |
1:リニアPCM/2ch/日本語
|
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
VWBG1110 |
2010年07月14日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
25枚
|
44人
|
19人
|
[ジブリがいっぱいCOLLECTION] 風の谷のナウシカの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
116分 |
日本語・英語 |
1:ドルビーデジタル/モノラル/日本語
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レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
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VWDG8006 |
2003年12月05日
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在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
28枚
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42人
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30人
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【Blu-ray】[ジブリがいっぱいCOLLECTION] 風の谷のナウシカ(ブルーレイ)の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
116分 |
日本語・英語 |
1:リニアPCM/2ch/日本語
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レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
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VWBG1110 |
2010年07月14日
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ユーザーレビュー:167件
前期と後期の作品の違いが一番わかります。
よく知られた作品ですよね。TVでもよく流れています。昔はほとんどアニメを見に行かなかった私ですが、劇場の長蛇の列を何度も横目で見ながら別の作品に入り、を繰り返すうち、気がついたら、チケットを買っていました。もうロングランも終わりかけの頃でした。
勢いあり、迫力あり、そして愛がある。大きなスクリーンに照らされた客席は、もうひとり客が多くて空席も目立っていたけれど、あちらこちらの暗がりから鼻をすする音が響いてきて、私が目を拭うときも、気恥ずかしさをほとんど感じなかったほどです。
後にTVアニメで有名な作家さんだと聞いた宮崎駿監督への興味は膨れ、いろいろ観ました。この作品をきっかけに、アニメへの食わず嫌いが減ったように思います。といっても宮崎監督作品がやはりいちばん楽しみですかねえ。若い方のようには、とてもいきません...。
宮崎監督の作風が、あるときを境に一変したように私も感じますし、そんな声を耳にもしました。初期の数作に特徴的な、最終盤にショッキングなモチーフを用意して焦点とし、クライマックスを観客の心に響かせる手法。これが見られなくなってしばらくは、なんかスッキリしない、いい映画なのはわかるけれども。そんな感想を持つことが続きました。
この作品では特にそんな初期の特徴が顕著で、何度見ても満腹感があります。
ただ、私には最近、後期の作品で伝えたい監督の想いが、少しわかるようになってきたのです。そんな気持ちになったのは、少し年をとったから、そして昔読んだ漫画版の「風の谷のナウシカ」に思うところがあるからです。
アニメ版「風の谷のナウシカ」の絵コンテを昇華させる形で、漫画の連載は始まりました。アニメよりも高密度な背景描写で、本当に考えさせられる内容です。大判のコミックを買うまでは、ちょっとレジに持っていきにくいアニメ雑誌を、本屋さんに申し訳なくも立ち読みさせていただいていました。
物語はアニメから離れて深化し、宮崎監督らしい緻密でスピーディーなストーリー展開で、幾年かかけて、クライマックスに向かいます。ところがです。明日にも少女の自己犠牲によって世界が救われるか、というような緊迫した流れの次の月から、いきなり連載がストップしてしまったのです。
91年の6月から93年の2月まで、何も言わずに休載。コミックの連載日付から写しましたから、確かです。雑誌を手に取るのをまもなくやめ、次に出会ったのは、数年たったコミック化のときでした。
当時はなにもわからず、ただ一気に読んで興奮しただけでしたが、今読み返して、何が変わったのかがよくわかります。少女は休載後、愛のために身を投げ出す娘ではなくなり、血の出るような想いで周囲に嘘をつき続け、甘い奇跡の誘いを一顧だにせず、競争がある、ゆがみもある、ありのままの現実を受け入れてなお、強く生きることを求める女性に生まれ変わっていたのです。
簡単に死んで生き返り、みなの喝采を浴びて、みなにたどらせたい道を指し示す。
92年を境に宮崎監督の作品が失ったものは、別の言い方をすれば、安易なメシア思想の排除でもあります。何があったのかはわかりませんが、監督の以降の作品に、自らが死ぬのを覚悟して行動する少年少女は登場しません。あるのは、自分の信じるところを貫き、あくまで悪戦苦闘を続ける姿だけです。
生に辟易としている末世で、奇跡を夢見て左右に転がる人々に、現実に向き合う勇気を持たせることは、漫画版ナウシカにとってとてもつらいことと、描かれています。ナウシカが打ち倒れたり、ずっと簡単な陰湿な道にそれたりしないのは、いい人に見せたいからなどではなく、ナウシカ、そして監督が説くところが、今の世界に必要だという信念があるからです。物語終盤でナウシカは、見たこと、感じたことをあなたの言葉で伝えて欲しいと、周囲の者に繰り返し頼みます。たどるべき道はヒーローによって安直に用意されるものではなく、万人の思考でそれぞれに述べられ、考えられて選択されるべきであることを、監督はどうしても、伝えたいのでしょう。
自らの純粋さを削られ失いながらも、すぐにも歩みを止めそうな背中を押し続ける。ナウシカの、これは“母”の姿です。可憐な少女に母を背負わせた宮崎監督、身近な、幼子(おさなご)の影響がありそうだなあ。
アニメ版が好きでコミック版をまだ読んでいない方、難しくない、ワクワクする、宮崎監督自身の執筆の漫画、いいですよ。ぜひ一読されることをお勧めします。
このレビューは気に入りましたか?
33人の会員が気に入ったと投稿しています
完璧すぎる・・・
“16歳の少女でしかないのに、ナウシカの人格が完璧すぎる”
“ボクらの世代は宮崎さんの信じる未来を信じることが出来ないんです”
“映画のラストで、ナウシカは死ぬべきなんです”
『風の谷のナウシカ』が公開になった時、それまでアニメをバカにしていたお偉い評論家連中が、それこそ手のひらを返して絶賛しまくりました。当時かなりのアニメ狂だったオレとしては“今頃わかったか!”的あまり程度のよくない優越感を持っていたわけですが、そんな中、ひとりの人物が真っ向から本作を否定したのです。初めに書いたのは、オレの頭にこびりついているその人物の言葉です。←多少、ニュアンスは変わってるかもしれませんが。
目ざとい方はお分かりと思いますが、その人物とは宮崎駿とはいわば同業者、同じ年に一足早く、傑作『ビューティフル・ドリーマー』を発表していた押井守なのです。
伝説?のアニメ雑誌『月刊OUT』に掲載された氏の文章を読んだ時の狼狽というか憤りは今も忘れられません。
あれから20余年。DVDも持ってるし(実は当時ビデオも買った)、今でもたまにナウシカは観ます。けれど観ているうちにナウシカの完璧すぎる、いやもしかしたら映画を2時間で纏めるための都合の良すぎるキャラ設定にすごく違和感を感じるようになった自分がいるんです。不思議なことに、今なら押井守の言わんとしたことが素直に受け入れられるような気がしています。当時の反発は、今思うと触れられたくない、必死で見て見ぬフリをしていたところを突かれてしまったためのものだったのかもしれません。
だから今は、16歳にして優秀な風使いであり虫使いであり、戦士であり時には母であり姉であり、科学者であり、そして何より救世主である少女よりも、少女と一つ二つしか歳の変わらない、淫乱で怠け者で浮気性でエゴイストな善人諸星あたるが、泣き、笑い、バカ騒ぎし、好きな女の名前を大声で叫ぶ『ビューティフル・ドリーマー』に愛着が移ってしまっているのです。
ただ、『風の谷のナウシカ』が自分にとって、最も衝撃を受けた映画であることもまた動かせない事実なんですけれど。
このレビューは気に入りましたか?
16人の会員が気に入ったと投稿しています
大丈夫だよ、いつでもここに 戻っておいで
以前、TVドラマの「TRICK」を観ていたとき、山田先生(野際陽子さん)が子供に習字を教えるシーンで、半紙に“何度目だナウシカ”と書いてた子がいて、大笑いしたことがあります。裏で「風の谷のナウシカ」を放映されたら、確実に視聴率を持っていかれる悔しさを表現したワンシーン。いや〜、「TRICK」スタッフの気持ちは充分わかります。映画館で観て、セルDVDも買った自分でさえ、テレビでやるとまた観ちゃいますもん。
さて、本題。
「風の谷のナウシカ」、好きですね〜。
主人公のナウシカも、もちろん大好きなんですけど、一番気になるのは、旅人であり剣の名手でもある、ユパですね。渋いオジサマ。強くて優しくて申し分のない理想のタイプでしょう。次に、敵側の姫様=クシャナ。恐ろしい兵器を目の当たりにしても、ビビリもせず号令かけるとこなんてシビレますね〜。ナウシカとは正反対に位置する人ですけど、その気高さは見事です。クロトワになって一度お供してみたい!(…いやいや、Mっ気はないですよ)
何度も観てるのに、また同じシーンで泣いちゃう。これはも〜、どうしようもないです。特に、優しくされる場面に弱いんですよ。つらいときや苦しいときより、わかってもらえて安心したときがヤバイ!!
小さい子が転んだとき、びっくりしてキョトンとしてる。その後、お母さんが声を掛けた途端に泣き出す…みたいな光景を見たことありませんか?まさにそれですよ!はぁ〜、図体ばっかりデカくなったけど、やっぱりどっか、ガキなのかな〜。
めまぐるしい日々の暮らしの中で、思わず人を憎んだり、恨んだりしそうになったときには、この作品をご覧ください。「風の谷のナウシカ」は、あなたの傷ついた心を、優しくいたわってくれる映画です。
☆ヴォイスキャスト☆
ナウシカ/島本須美
ジル/辻村真人
大ババ/京田尚子
ユパ/納谷悟朗
ミト/永井一郎
ゴル/宮内幸平
ギックリ/八奈見乗児
ニガ/矢田稔
トエト/吉田理保子
アスベル/松田洋治
ラステル/冨永みーな
クシャナ/榊原良子
クロトワ/家弓家正
ペジテ市長/寺田誠(麦人)
ラステルの母/坪井章子
少年/坂本千夏・TARAKO
少女/菅谷政子・貴家堂子・吉田理保子
このレビューは気に入りましたか?
12人の会員が気に入ったと投稿しています
今や伝説にもなり得る秀作かも?
投稿日:2004/08/07
レビュアー:RUSH
この作品はおいらが学生時代に公開された作品です。もう20年も前になるでしょうか?この間もテレビでやってましたね。でも全く古くささを感じさせませんでしたね。それが宮崎作品の持つ不思議なところです。どの作品も全く古くささを感じさせません。これってすごいことだと思います。
この作品はかなりのメッセージ色の強い作品になっていますが、いいのはやっぱり主人公の凛とした強さと信念でしょう。いい作品です。落ち着いて見れます。個人的にはジブリもののほのぼのとした作品の方が好きなんですけどね(^^ゞ。
このレビューは気に入りましたか?
11人の会員が気に入ったと投稿しています
完見度:最後まで。人生の中で何かにつけて見続けたい
投稿日:2004/02/01
レビュアー:aiai
巨紳兵というのは、現代でいうところの核兵器であって、戦争に対する宮崎さんの考え方がこの作品にはせつに訴えられている。そして虫や森との「共生」は、傲慢になった現代人への警らであるんですね。そういう意味でナウシカは単なるアニメとは一線を画していて、何かにつけて見直したい作品です。
このレビューは気に入りましたか?
11人の会員が気に入ったと投稿しています
ユーザーレビュー
前期と後期の作品の違いが一番わかります。
投稿日
2007/04/16
レビュアー
干し草
よく知られた作品ですよね。TVでもよく流れています。昔はほとんどアニメを見に行かなかった私ですが、劇場の長蛇の列を何度も横目で見ながら別の作品に入り、を繰り返すうち、気がついたら、チケットを買っていました。もうロングランも終わりかけの頃でした。
勢いあり、迫力あり、そして愛がある。大きなスクリーンに照らされた客席は、もうひとり客が多くて空席も目立っていたけれど、あちらこちらの暗がりから鼻をすする音が響いてきて、私が目を拭うときも、気恥ずかしさをほとんど感じなかったほどです。
後にTVアニメで有名な作家さんだと聞いた宮崎駿監督への興味は膨れ、いろいろ観ました。この作品をきっかけに、アニメへの食わず嫌いが減ったように思います。といっても宮崎監督作品がやはりいちばん楽しみですかねえ。若い方のようには、とてもいきません...。
宮崎監督の作風が、あるときを境に一変したように私も感じますし、そんな声を耳にもしました。初期の数作に特徴的な、最終盤にショッキングなモチーフを用意して焦点とし、クライマックスを観客の心に響かせる手法。これが見られなくなってしばらくは、なんかスッキリしない、いい映画なのはわかるけれども。そんな感想を持つことが続きました。
この作品では特にそんな初期の特徴が顕著で、何度見ても満腹感があります。
ただ、私には最近、後期の作品で伝えたい監督の想いが、少しわかるようになってきたのです。そんな気持ちになったのは、少し年をとったから、そして昔読んだ漫画版の「風の谷のナウシカ」に思うところがあるからです。
アニメ版「風の谷のナウシカ」の絵コンテを昇華させる形で、漫画の連載は始まりました。アニメよりも高密度な背景描写で、本当に考えさせられる内容です。大判のコミックを買うまでは、ちょっとレジに持っていきにくいアニメ雑誌を、本屋さんに申し訳なくも立ち読みさせていただいていました。
物語はアニメから離れて深化し、宮崎監督らしい緻密でスピーディーなストーリー展開で、幾年かかけて、クライマックスに向かいます。ところがです。明日にも少女の自己犠牲によって世界が救われるか、というような緊迫した流れの次の月から、いきなり連載がストップしてしまったのです。
91年の6月から93年の2月まで、何も言わずに休載。コミックの連載日付から写しましたから、確かです。雑誌を手に取るのをまもなくやめ、次に出会ったのは、数年たったコミック化のときでした。
当時はなにもわからず、ただ一気に読んで興奮しただけでしたが、今読み返して、何が変わったのかがよくわかります。少女は休載後、愛のために身を投げ出す娘ではなくなり、血の出るような想いで周囲に嘘をつき続け、甘い奇跡の誘いを一顧だにせず、競争がある、ゆがみもある、ありのままの現実を受け入れてなお、強く生きることを求める女性に生まれ変わっていたのです。
簡単に死んで生き返り、みなの喝采を浴びて、みなにたどらせたい道を指し示す。
92年を境に宮崎監督の作品が失ったものは、別の言い方をすれば、安易なメシア思想の排除でもあります。何があったのかはわかりませんが、監督の以降の作品に、自らが死ぬのを覚悟して行動する少年少女は登場しません。あるのは、自分の信じるところを貫き、あくまで悪戦苦闘を続ける姿だけです。
生に辟易としている末世で、奇跡を夢見て左右に転がる人々に、現実に向き合う勇気を持たせることは、漫画版ナウシカにとってとてもつらいことと、描かれています。ナウシカが打ち倒れたり、ずっと簡単な陰湿な道にそれたりしないのは、いい人に見せたいからなどではなく、ナウシカ、そして監督が説くところが、今の世界に必要だという信念があるからです。物語終盤でナウシカは、見たこと、感じたことをあなたの言葉で伝えて欲しいと、周囲の者に繰り返し頼みます。たどるべき道はヒーローによって安直に用意されるものではなく、万人の思考でそれぞれに述べられ、考えられて選択されるべきであることを、監督はどうしても、伝えたいのでしょう。
自らの純粋さを削られ失いながらも、すぐにも歩みを止めそうな背中を押し続ける。ナウシカの、これは“母”の姿です。可憐な少女に母を背負わせた宮崎監督、身近な、幼子(おさなご)の影響がありそうだなあ。
アニメ版が好きでコミック版をまだ読んでいない方、難しくない、ワクワクする、宮崎監督自身の執筆の漫画、いいですよ。ぜひ一読されることをお勧めします。
完璧すぎる・・・
投稿日
2006/02/12
レビュアー
ぶわつ
“16歳の少女でしかないのに、ナウシカの人格が完璧すぎる”
“ボクらの世代は宮崎さんの信じる未来を信じることが出来ないんです”
“映画のラストで、ナウシカは死ぬべきなんです”
『風の谷のナウシカ』が公開になった時、それまでアニメをバカにしていたお偉い評論家連中が、それこそ手のひらを返して絶賛しまくりました。当時かなりのアニメ狂だったオレとしては“今頃わかったか!”的あまり程度のよくない優越感を持っていたわけですが、そんな中、ひとりの人物が真っ向から本作を否定したのです。初めに書いたのは、オレの頭にこびりついているその人物の言葉です。←多少、ニュアンスは変わってるかもしれませんが。
目ざとい方はお分かりと思いますが、その人物とは宮崎駿とはいわば同業者、同じ年に一足早く、傑作『ビューティフル・ドリーマー』を発表していた押井守なのです。
伝説?のアニメ雑誌『月刊OUT』に掲載された氏の文章を読んだ時の狼狽というか憤りは今も忘れられません。
あれから20余年。DVDも持ってるし(実は当時ビデオも買った)、今でもたまにナウシカは観ます。けれど観ているうちにナウシカの完璧すぎる、いやもしかしたら映画を2時間で纏めるための都合の良すぎるキャラ設定にすごく違和感を感じるようになった自分がいるんです。不思議なことに、今なら押井守の言わんとしたことが素直に受け入れられるような気がしています。当時の反発は、今思うと触れられたくない、必死で見て見ぬフリをしていたところを突かれてしまったためのものだったのかもしれません。
だから今は、16歳にして優秀な風使いであり虫使いであり、戦士であり時には母であり姉であり、科学者であり、そして何より救世主である少女よりも、少女と一つ二つしか歳の変わらない、淫乱で怠け者で浮気性でエゴイストな善人諸星あたるが、泣き、笑い、バカ騒ぎし、好きな女の名前を大声で叫ぶ『ビューティフル・ドリーマー』に愛着が移ってしまっているのです。
ただ、『風の谷のナウシカ』が自分にとって、最も衝撃を受けた映画であることもまた動かせない事実なんですけれど。
大丈夫だよ、いつでもここに 戻っておいで
投稿日
2006/07/02
レビュアー
素敵な声で抱きしめて
以前、TVドラマの「TRICK」を観ていたとき、山田先生(野際陽子さん)が子供に習字を教えるシーンで、半紙に“何度目だナウシカ”と書いてた子がいて、大笑いしたことがあります。裏で「風の谷のナウシカ」を放映されたら、確実に視聴率を持っていかれる悔しさを表現したワンシーン。いや〜、「TRICK」スタッフの気持ちは充分わかります。映画館で観て、セルDVDも買った自分でさえ、テレビでやるとまた観ちゃいますもん。
さて、本題。
「風の谷のナウシカ」、好きですね〜。
主人公のナウシカも、もちろん大好きなんですけど、一番気になるのは、旅人であり剣の名手でもある、ユパですね。渋いオジサマ。強くて優しくて申し分のない理想のタイプでしょう。次に、敵側の姫様=クシャナ。恐ろしい兵器を目の当たりにしても、ビビリもせず号令かけるとこなんてシビレますね〜。ナウシカとは正反対に位置する人ですけど、その気高さは見事です。クロトワになって一度お供してみたい!(…いやいや、Mっ気はないですよ)
何度も観てるのに、また同じシーンで泣いちゃう。これはも〜、どうしようもないです。特に、優しくされる場面に弱いんですよ。つらいときや苦しいときより、わかってもらえて安心したときがヤバイ!!
小さい子が転んだとき、びっくりしてキョトンとしてる。その後、お母さんが声を掛けた途端に泣き出す…みたいな光景を見たことありませんか?まさにそれですよ!はぁ〜、図体ばっかりデカくなったけど、やっぱりどっか、ガキなのかな〜。
めまぐるしい日々の暮らしの中で、思わず人を憎んだり、恨んだりしそうになったときには、この作品をご覧ください。「風の谷のナウシカ」は、あなたの傷ついた心を、優しくいたわってくれる映画です。
☆ヴォイスキャスト☆
ナウシカ/島本須美
ジル/辻村真人
大ババ/京田尚子
ユパ/納谷悟朗
ミト/永井一郎
ゴル/宮内幸平
ギックリ/八奈見乗児
ニガ/矢田稔
トエト/吉田理保子
アスベル/松田洋治
ラステル/冨永みーな
クシャナ/榊原良子
クロトワ/家弓家正
ペジテ市長/寺田誠(麦人)
ラステルの母/坪井章子
少年/坂本千夏・TARAKO
少女/菅谷政子・貴家堂子・吉田理保子
今や伝説にもなり得る秀作かも?
投稿日
2004/08/07
レビュアー
RUSH
この作品はおいらが学生時代に公開された作品です。もう20年も前になるでしょうか?この間もテレビでやってましたね。でも全く古くささを感じさせませんでしたね。それが宮崎作品の持つ不思議なところです。どの作品も全く古くささを感じさせません。これってすごいことだと思います。
この作品はかなりのメッセージ色の強い作品になっていますが、いいのはやっぱり主人公の凛とした強さと信念でしょう。いい作品です。落ち着いて見れます。個人的にはジブリもののほのぼのとした作品の方が好きなんですけどね(^^ゞ。
完見度:最後まで。人生の中で何かにつけて見続けたい
投稿日
2004/02/01
レビュアー
aiai
巨紳兵というのは、現代でいうところの核兵器であって、戦争に対する宮崎さんの考え方がこの作品にはせつに訴えられている。そして虫や森との「共生」は、傲慢になった現代人への警らであるんですね。そういう意味でナウシカは単なるアニメとは一線を画していて、何かにつけて見直したい作品です。
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