ＭＷ−ムウ−

原作未見で観賞前の予備知識一切無いまま観たんで、”MW”って何？？って感じでもしやオカルトやSF的な小道具なのか？？ってかなり誇大妄想したんですが、何の事は無いありきたりの現実的なネタでした--;

冒頭のサスペンスタッチのエピソードでその後の展開をかなり期待したんですが、サスペンスタッチなのは冒頭のみで、単なる復讐ドラマの展開に変わったのが中途半端な印象しか感じない元凶なんでしょうか。

真船島のエピソード自体かなりのトンデモ話なんで、いかに現実的にあり得るかの説得力ある描写が必要なんだけど、かなり端折った映像だったし、主人公に嫌々ながら協力する神父との関係もナニを暗示する描写は有るもののあれだけじゃ・・・主人公の冷酷な復讐心から起こる凶行も八つ当たりにしか感じないし、全てが空虚な物語としか感じられず、テンポだけは良く進んでいくんで完全に置いてけぼりを食らい物語には最後まで入り込む事が出来ませんでした。

続編ありそなエンディングなんで、結局作られれば観てしまうんでしょうが・・・勿論レンタルで。

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

レビューを表示する

手塚治虫生誕８０周年を記念して、彼の作品の中でも禁断の一作と呼ばれるコミックを映画化。
私は、原作を読んでいないので、何とも比較はできないのですが、原作では、同性愛要素があったようですが、今作では全くその様なことには触れず、ただアクションエンターテイメントの作品としか見ることしかできませんでした。

全島民虐殺の惨劇を生き延びた青年が、事件の背後に潜む巨悪に復讐を遂げるために残虐な殺人者と化すのですが、冷酷無比なテロリスト結城（玉木宏）を表すことに時間を使いすぎなのと、単調な追いかけっこが延々と続き、サスペンスとしての緊張感があまりなかったように感じます。

結城と、もう一人の生存者の神父賀来（山田孝之）が、結城の犯行を黙認し苦悩する辺りが、とことん悩み怯えながらそれでも結城に引きずられてしまう彼の姿が見たかったのに、登場シーンも少なく、残念です。
多分、同性愛描写もそれとはなしに、匂わせてくれれば、賀来の心情ももっと分かり易いものになったような気がします。

玉木宏のダークヒーローな新しいキャラは楽しめると思いますが。。。

死闘への序幕！

熱き男達の叫びがこだます！！

もう誰もヤツらを止められない！！！

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

レビューを表示する

う〜ん（ー`´ー）　原作を読みたい。。。
何と言いますか、とっても淡白な映画を観た感じでした。
何事もトントンと進んで行きまして、何となく取り残された感が。

玉木宏演じる結城の冷たい感じとかは「ほぉ〜」って感じなんですけど、
山田孝之演じる賀来との関係性がやっぱりいまいち表現されてなくて、
予備知識がないと、「ん？ん？」となると思います。

ラストが続編？みたいな感じで終わったので、それならもっと出来たんじゃないの？
って気はします。それでもきっと詰め込み過ぎなんでしょうね。この作品。
ＴＶで放送されたらもう１回観ます。見落とした部分があるような気がするしｗ
もう１回観たら、「あ、そうゆう事！？」って分かるかも知れないし。
でももう1回レンタルはいいかな〜(￣∇￣)

それにしても、橘刑事が殺されるシーン…。怖かった〜(￣Д￣lll)
「えぇーーー!!」ってビックリしました（汗
あんな事ができる結城の怖さだけしか残りませんでした。

あの「ＭＷ」を、いろいろな意味で、実写化できる
ものなのだろうかと思いましたが、さすがに結城と
賀来の関係は、原作通りとは行かなかったようで、
二人の生い立ち（特に結城の）を変更してしまった
せいもあって、原作のようなエキセントリックな変装や
猟奇シーンは影を潜め、PG-12指定ではあるものの、
随分とあっさりしたピカレスク・ロマン（古っ！）に
仕上がったという印象を受けました。

もっとも、Ｖシネマでもない限り、忠実な映画化は
無理でしょうし、少なくともこのキャストでは、誰の
所属事務所も許可するとは到底思えませんでしたが…（笑）

手塚治虫「原作」ではなく、「原案」の別作品として観れば
キャストも魅力的で楽しめる作品だと思います