ブッシュ

戦争とそれにまつわる利権、巨額のお金が動いた！親子で巨万の富を得た！
そして何事もなかったかのように去っていった！

ブッシュは、最初は確かにダメ息子だったが、大統領としては９．１１に対する強気の姿勢を見せてイラク戦争を仕掛け、国民から熱烈な支持を得ていた。
　その歯車が大きく狂いだすのは、その戦争が国民が思ったように簡単には終わらず、泥沼にはまっていったためだった。
　9.11は、アメリカでは第二のパールハーバーとしてみなされ、卑怯な先制攻撃を仕掛けた相手に対しての、開戦の格好の理由付けとなっていた。そして、日米戦争同様に圧勝するみたいなムードが漂っていた。
　だが、イラク戦争と日米戦争の大きな違いは、フランクリン・ルーズベルトは「超」大量破壊兵器となる原爆を使用したからだ、ということを当のアメリカ国民は忘れていたのか。
　多分イラク戦争でも、同様にブッシュが核を使って大量虐殺をおこなえば、この戦争は簡単に終わり、アメリカ兵はここまで犠牲にならず、無能の烙印は押されなかったろう。（別の烙印は押されるだろうが）
　日米戦争のパールハーバーも、イラク戦争の9.11も、元をただせば、全く被害を受けていないアメリカが利権欲しさに介入をしたのがそもそもの発端のはずだが、そのこともアメリカ人には意識がないのか。

　アメリカが圧倒的な強さを誇れるのは、ちょっと威嚇すればおとなしくなる相手か、もしくは核を使ったときだけ、それ以外では、もうなすすべがない、ということを気付いてほしい。

　私は、この映画は、ブッシュが愚かだっだというよりも、自分の強い信念をもたず、ただアメリカ国民の熱気に祭り上げられた、哀れな神輿だったという印象をもった。　オバマには、国民の感情に左右されない、つよい自分というものを持ち続けてほしいですね。

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かの有名な「axis of evil」という言葉が作り出された閣議のシーンで始まるこの映画。
大統領ジョージ・Ｗ・ブッシュ役のジョシュ・ブローリンだけでなく、
チェイニー副大統領にリチャード・ドレイファス、
パウエル国務長官にジェフリー・ライト、
ラムズフェルド国防長官にスコット・グレンという豪華な顔ぶれの役者たち。
必ずしも容姿が本人と似ているわけではないのですが、みんなそれぞれに研究しているのでしょう、すごく雰囲気でてます。

特にジョシュ・ブローリンはご本人にそっくり。
「ミルク」の暗殺犯役でオスカーにノミネートされたブローリンですが、正直あちらはさほど印象に残っていません。ほんとはこちらでノミネートしたかったけど、現役大統領役というのはちょっとまずいので、「ミルク」の方にしたんじゃないか？とさえ思えるようなそっくりぶりです。

さらにすごいのがコンドリーザ・ライス役のタンディ・ニュートン。
しゃべり方、眉の動かし方などものすごく研究していますね。
ライスさんって、お嬢様、才媛、切れ者というイメージだったのですが、この映画を見るとブッシュの従順な家来という感じで、いろいろな提案をしながらも、却下されると全く抵抗しないのは意外でした。
ブッシュのテキサスの牧場で、歩きながら会議をするシーンで、きちっとスーツを着こんだライスさんが、ほんとうにいやそうな顔をしていたのには笑いました。

このそっくりさんショーは楽しめるのですが、残念ながら映画そのものはあまりおもしろいとは思えませんでした。
９１１テロの後大統領とその側近たちが、どのような経緯でイラクを攻撃するに至ったのかを、ジョージ・W・ブッシュの過去の回想を交えて描いていますが、この構成もあまり成功しているとは思えませんでした。

名家に生まれたごく普通の男。
石油採掘、牧場経営、空軍州兵、なにをやっても長続きせず、果てはそのへんの女を孕ませ、家名に泥を塗り、父親を失望させ続けた男。
そんな平凡な男が、父親の大統領選落選を機に政治の世界に入いる決意をし、神の啓示を受けたといって、ついには大統領に上り詰めてしまう。
父親に認められたいという思いをいつまでも捨てられない男が、器でもない重責を任された上に、世界を混乱に陥れる。
ブッシュ批判というよりも、同情的な視線を感じる映画ですが、まだ数年しかたっていなくて歴史的な評価も定まっていないことを映画にするのは、少し早いのではないかとも思いました。

久しぶりのオリバー ストーン監督の長編映画
映画の撮り方がこの監督らしいです

どこまでが実話かわかりませんが、こんなテンションで物事決めちゃんですかねぇ
「インパクトが足りない、もっとこう悪の・・なんか良い言い回しないのか」
「悪の枢軸・・よしそれで行こう！」
みたいな

で、やっぱりイラク戦争ってアレが目当てだったんですねぇ
少なくともこの映画では・・

結局大量破壊兵器は見つからなかったわけで・・

しかしまぁ実在の人物とよく似た役者を集めたもんです
やたら飲み食いするシーンが多い（笑

映画と関係ないですけど、アメリカほどの国力を持ちながら、いまだビンラディンを拘束できないのは何故？
イラク国民からも嫌われているアルカイダを掃討できないのは何故？
なんかあるんでしょうね

　ジョージ・Ｗ・ブッシュ。
　靴を投げつけられた、前アメリカ大統領。
　マイケル・ムーアにはアカデミー賞授賞式で「恥を知れ！」と罵られ、その告発ドキュメンタリーともいえる『華氏９１１』は見事カンヌのパルムドールを受賞！
　ここまで公然と非難されまくった大統領も珍しいのでは？

　彼については前述のムーア作品をはじめ、テレビ番組などでも既に多くの武勇伝（？）が語られてるし、私自身も、旧友に「まさかあいつが大統領になるなんて（笑）！」と言わしめたダメなボンボンだということくらいは知っていました。
　でも、ある意味ここまで突き抜けると尊敬に値します。本物の“バカ”だったんでしょうね。旧友たちが何と言おうが、事実、大統領になってしまったのですから。誰にもできることではありません。

　そして彼が遺した功績は大きいです。
　「アメリカは常に正しく、強い」というのは大きな誤り・迷信だったということを彼は証明してみせました。諸外国だけにではなく、アメリカ国民に対しても。
　あんなに“すごそう”な調査機関をもっていても、「イラクは大量破壊兵器を有している」なんて史上に残る大間違いを犯してしまうし、テロリストでも何でもない人たちをバンバン捕まえて、ナチスドイツさながらの傍若無人ぶりをふるう。
　彼自身もたぶん“アメリカ”を過信していたのだと思う。何となく「誰かが大量破壊兵器を見つけてくれるはず」「アメリカが間違えるはずない」って漠然と考えていたのでは？
　で、“アメリカ”って誰よ？って話です。
　どうにも行き場のない自己矛盾の中、彼はやはりアメリカ国民自身が待ち望んでいた人物だったような気もします。