ビッグホワイト

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全くのノーマークでした。かなり面白かったです。
ハラハラドキドキのサスペンスではなくブラックたっぷりでコメディタッチもある。
そんな作品です。十分怖いシーンではあるけど、そういう風に表現されません。

ハラハラドキドキなスリリングな作品との大きな違いは２つ。
ひとつは、日常を逸脱していないこと。ひとつ間違えば誰でもこういうことが起き
そうなとこ。もうひとつは見えない相手とか謎がないこと。サスペンスを謎解き的
に見る人はこれだけでOUT。
しかし、この2つを踏まえてみるとこの作品。非常によく出来ていて面白い。
会社がああいう状態だったら人間必死になります。
死体を捜していた2人もユーモラスだし、死んだことにされた弟も人間味がある
キャラでサスペンスというよりは

エンディングは不思議と皆がハッピーに。
死体を捜していた2人も無事手に入れ、保険屋も大切なものに気づき彼女とも
理解してあえたし、主人公は店のツアーでハワイへ。
現実に最初からの死体と、弟が死んでいるにも関わらずにだ。
この作品の狙いどころはここだったのかもしれない。

本作とは何の関係もないけど、
「デスパレー・・・」の頻発するとんでもない事件と不釣り合いな主人公たちのあっけらかんとした言動、深刻さとコメディチックな単純さが入り交じった表現などと同じニオイを感じた。
アレが好きなら、たぶんコレも気に入ると思う。（私は好き）

主人公はやむを得ず恐ろしいことをしでかしてしまうんだけれど、
物語には全く暗さがなく、登場人物達のそれぞれの必至さとは裏腹に喜劇的。
要するに、ここの「イントロダクション」で“ブラックな味わいのサスペンス”なんて書いてるのがおかしい。
サスペンスではないのでご注意を。

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まるで笑えない。まるっきりハラハラしない。
まして何故にトゥーレット症候群を持ってきたのだろう？？？それを思うとなおさら笑えない。事件の展開に汚言チックが何か大きな手がかりを与えたりヒントになるのならまだしもトゥーレット症候群でなければならない必然性は感じない。ホリーハンターは良く演じていたしかわいらしかったですが、病気の選択は他のキャラクターのように滑稽さのためだったようで嫌でした。
実際にトゥーレット症候群の若い娘さんを知っているのです。この妻とは違い他の症状に悩んでおり汚言は少ないのですが。殆んど一般に認知されない病気だと思うからこそ良く理解して欲しい。それを思うとコメディだって割り切れない嫌ーな感じが残ったのでした。

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まず間違いはないだろうと借りたのですが、期待に反して、これは間違いでした。


ご注意：以下、ネタバレ付きの疑問、不満を述べます。


・冒頭の雪道をパジャマ姿の女性が走って来るシーン。
何が起こった！？と、一瞬ドキドキするが、なんにも起こっちゃいない。

・奥さんの病気の説明がないので、この夫婦が抱えている問題が理解できない。

・ゴミ箱の死体の意味がわからない。何故、捨てたり回収したり、面倒な事をするの？

・サスペンスと言いながらも、不安感も緊張感も感じられない。

・ブラック・ユーモア？笑えないんですけど・・・

全体に中途半端で、メイキングで監督や出演者達が語っているほど、意味のある作品とは思えませんでした。
保険の調査員の男の顔の方が、死体の顔みたいだったし。
いつもは点数の甘い私ですが、これはオススメしません。

なに目指したの？
サスペンス？　コメディー？　サスペンスコメディー？

アラスカで撮る必要が有ったの？
景色が奇麗だから？　死体が凍らないから？

ん〜〜〜〜〜物足りない感じです。
お暇なら、観てみて下さい。