太陽が昇る日

デビュー間もない21歳のイ・ビョンホンが、ＫＢＳ演技大賞の新人賞を受賞した作品。
ある雑居ビルの、中華料理店「清華飯店」のキム社長一家と、従業員たちの人間模様を描いているようです。
ヒョンマン「イ・ビョンホン」は、不動産王とよばれる父親と対立して、家を飛び出し、野宿同然の生活を送っていた。
ある日、キム社長は、かつて店から逃げ出したヒョンマンを町で見つけ、女将さんの反対を押し切って彼をもう一度、雇うことに・・・
包丁さばきの巧みさゆえ、「まな板」の愛称で呼ばれるヒョンマン。彼は、ケンカっぱやく、謝るのが嫌いというちょっと扱いづらいタイプ。不本意ながらも、キム社長のもとで働き、徐々に心を開いていくようです。
若々しくて、粗野なしゃべりかたのビョンホン。
まだ、彼の包丁さばきは未見ですが、楽しみです。
そういえば、「ひまわり」で、和光の板前さんだったことがありますね。
これも、1巻が8話で160分とちょっと長い。
全１４０話と、気が遠くなりそうな・・・

１９９２年に放送されたイ・ビョンホンの原点ともいえる作品で，この作品での好評価からビョン様伝説が始まりました。
参考までに，その足跡を共演した女優さんと対照して紹介します。
１９９４年，「恋の香り」チェ・ジンシル，チョン・ドヨン
１９９５年，「ランナウェー」キム・ウンジョン（スクリーンデビュー作品）
　　　　　　「アスファルトの男」チェ・ジンシル，イ・ヨンエ
　　　　　　「誰が俺を狂わせるか」チェ・ジンシル
１９９７年，「美しい彼女」シム・ウナ
１９９８年，「白夜」シム・ウナ
１９９９年，「ハッピートゥゲザー」チョン・ジヒョン
　　　　　　「我が心のオルガン」チョン・ドヨン
２０００年，「ＪＳＡ」イ・ヨンエ
２００１年，「美しき日々」チェ・ジウ
　　　　　　「バンジージャンプする」イ・ウンジュ
２００３年，「オールイン」ソン・ヘギョ
２００４年，「ポリス」オム・ジョンファ，イ・スンヨン
　　　　　　「誰にでも秘密がある」チェ・ジウ
２００５年，「甘い人生」シン・ミナ
こうして見ますと，人気女優といわれる方とはほとんど共演しているようで，あらためてそのすごさを感じますね。
さて本作は，全１４０話（１話２０分程度）というロングラン番組で，当時２１歳のイ・ビョンホンがＫＢＳ演技大賞を受賞しています。
ドラマは，主人公のヒョンマン（イ・ビョンホン）は実は億万長者の不動産王の御曹司なのですが，父親に反抗して家出し，中華料理屋の「清華飯店」で住み込みで働きます。その後店を飛び出して，ビル工事現場に流れ着きますが，前の職場である「清華飯店」は，近所にライバル店がオープンして客を奪われ深刻な経営危機に直面します。かつての職場の危機にヒョンマンはどう動くのか？　という流れの中に，韓流エキスの三角関係が加えられて「これぞ韓流作品」という感じに仕上がっています。
本作で三角関係を演ずる女優さんは，主人公のヒョンマンに恋する美容師のミヨン役を演ずるキム・グミョン，そして，ヒョンマンの幼馴染のユヨン役をミスコリア出身のキム・ソンリョンが演じています。

後半になるとイ・ビョンホン演じるチェ・ヒョンマンの出番
が比較的多くなります。でも前半出番が少なく、全体でみれば
主役はイ・ビョンホンというよりも情に篤くまじめな清華飯店
の店主と、その女将さんっぽいです。
だからビョンホン目当ての人は前半少し退屈するかもしれ
ません。

このドラマ、日本で言えば橋田ドラマのよう。
同じビル内の商店街に生活するたくさんの登場人物の
それぞれのエピソードを丁寧に描いています。

なかでもおかしいのは店主のバカいとこで居候のフンゴル。
なにもできないくせに口を開けばえらそうなことばかり。
典型的なトラブルメーカーですが道化役として味のある役です。

それに宝石商のイ社長とビル管理人の漫才
のような掛けあいは、ばかばかしいですがなごやかで
ドラマに温かみを与えています。

その他清華飯店の料理長と副料理長、
偽大学生の出前持ちや、
アル中の中年出前持ちキム。
皆キャラが立っていて、
見ているうちにドラマ世界に引き込まれます。

総合すると、橋田ドラマ調の人情喜劇と、
ビョンホンを中心とする三角関係韓流ドラマ
がミックスされたような作品です。
ハラハラドキドキさせるような劇的な展開は
ありませんが、ほのぼのとしていてなかなかの
力作なので推薦します。

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清華飯店の近所にライバル店「来来」が開業。
来来の粗品攻勢で清華飯店は閑古鳥。

そんなとき料理人チョン・イルスの幼い息子
ミナムが田舎から出てくる。チョンが独身
だと思い込んでいた周囲はビックリ。

連日ヒョンマン（ビョンホン）のいる工事現場に
やってきて、一緒に食事をするヒョンマンの父親。
ヒョンマンに恩を売りたくて、
ヒョンマンが世話になった清華のために、
知り合いの不動産屋に命じて、たくさんの料理を注文させる。
その不動産屋とはなんと嘗てヒョンマンに怪我をさせた
あの不動産屋だった。

その他周囲に独身だと偽っていたビル管理人に奥さん
がいて、その奥さんがが高血圧で入院したり、
下っ端従業員パクが来来に副料理長として引き抜かれたり。

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いよいよ最終巻。
ドラマもいよいよまとめに入ってきた。

・チョン副料理長は無事独立。
清華飯店の裏山の向こうに北京飯店開店。

・アル中の出前持ちキムは無事アル中を直して出所。
アル中を克服して自信がついたもよう。
もう「お恥ずかしい」の口癖は聞かれない。

・カフェで働くガンヒは無事大企業に就職。
傷心旅行から戻ったユヨンに後をまかせ、カフェを辞める。

ヒョンマンはそんな彼女にプロポーズ。
でもガンヒは賢いので、ヒョンマンが本当はミヨンを
愛していることに気がついていたみたい。
二人でガンヒの両親に交際許可をもらいに行く日の
当日、ミヨンが病気で倒れたことを聞いて取り乱すヒョンマン。
それを見てガンヒは自分から別れを切り出す。
そしてガンヒのおかげでヒョンマンもやっと自分の
気持ちに気づき、ミヨンにプロポーズ。
やはりミヨンがドラマの最初から出ている関係上
ヒロインだった。
めでたし。めでたし。

・ついでにあのフンゴルはあいかわらず母親のお金を
くすねては美容師ハジンにアタック。でもハジンは
フンゴルとの結婚を絶対拒否。