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ヒトラー 〜最期の12日間〜 エクステンデッド・エディション

ヒトラー 〜最期の12日間〜 エクステンデッド・エディションの画像・ジャケット写真

ヒトラー 〜最期の12日間〜 エクステンデッド・エディション / ブルーノ・ガンツ

全体の平均評価点: (5点満点)

39

ヒトラー 〜最期の12日間〜 エクステンデッド・エディション /オリヴァー・ヒルシュビーゲル

全体の平均評価点: 

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「ヒトラー 〜最期の12日間〜 エクステンデッド・エディション」 の解説・あらすじ・ストーリー

解説・ストーリー

 1942年、トラウドゥル・ユンゲは数人の候補の中からヒトラー総統の個人秘書に抜擢された。1945年4月20日、ベルリン。第二次大戦は佳境を迎え、ドイツ軍は連合軍に追い詰められつつあった。ヒトラーは身内や側近と共に首相官邸の地下要塞へ潜り、ユンゲもあとに続く。そこで彼女は、冷静さを失い狂人化していくヒトラーを目の当たりにするのだった。ベルリン市内も混乱を極め、民兵は武器も持たずに立ち向かい、戦争に参加しない市民は親衛隊に射殺されていく。そして側近たちも次々と逃亡する中、ヒトラーは敗北を認めず最終決戦を決意するが…。

「ヒトラー 〜最期の12日間〜 エクステンデッド・エディション」 の作品情報

作品情報

製作年:

2004年

製作国:

ドイツ/イタリア

原題:

DER UNTERGANG/DOWNFALL

「ヒトラー 〜最期の12日間〜 エクステンデッド・エディション」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ

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1〜 5件 / 全39件

★★★★★ 全ての戦争の「最後の12日間」に思いを馳せて ネタバレ

投稿日:2007/03/23 レビュアー:ガラリーナ

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

レビューを表示する

ドイツ軍が降伏するまでの最後の12日間。ベルリン市内にはロシア軍が侵入し、どうあがいたって勝ち目はない。それでも、全面降伏は許さないとヒトラーは叫ぶ。その1日、1日延びていくごとに、ロシア軍に攻め込まれた大勢の市民が毎日毎日ただ無意味に死んでいく。今日降伏すれば、明日は助かった命が、何千、何万とある。そのむなしさたるや。

ともかく、この地球で何よりも恐ろしいもの、それは人間の心だ、ということを見せつけられます。「信じること」は、人に計り知れないパワーを与えてくれるかも知れないけど、その逆の事態になった時にこれほどやっかいなものはありません。その極端な例が、ゲッペルス夫人、マグダ。これが絶対に正しいと言う強い意志の元に6人の子供たちを次々と死なせるその様子は、同じ女性としていたたまれない。しかし、これが戦争を生み出す狂信の姿なのでしょう。

そして、終盤愕然とする事実にでくわします。それはドイツの降伏は5月7日であった、ということ。日本の終戦日が8月15日であるから、この約3ヶ月弱、日本はたった1カ国でアメリカを中心とした連合国を相手に戦争を続けたわけです。これはまさに、この映画の「最後の12日間」に相当する行為ではないでしょうか。戦争がいったん起きれば、どの国にでも「最後の12日間」は存在する。何も生み出さず、何の希望も見いだせない「最後の12日間」を作らないためには、当たり前だけど「戦争をしないこと」。それをしみじみと思い知らされる秀作です。

このレビューは気に入りましたか? 12人の会員が気に入ったと投稿しています

事実はときに残酷である。

投稿日:2007/02/27 レビュアー:ゆみゆみ

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大衆の白痴化の果て

投稿日:2011/08/02 レビュアー:コリンスキー

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この映画は特定の誰かを裁こうとしている映画ではないんだと ネタバレ

投稿日:2008/11/01 レビュアー:bokensdorf

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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チャプター20で第一部が終わりますが、そこで終わりじゃありません。

第一部はベルリンの指揮所の様子が描かれているのだが、この時間じゃやっぱり人間を描ききれていない。
登場人物が個性のある人間ばかりなはずなのに、個々人の苦悩や、軍人としての叡智が見えない。
誰が誰なのかも、一般の観客には分からないのではないか。
【例えば白い軍服を着たデブがルフトヴァッフェの司令官だったゲーリングなのだが、彼は一言もセリフがないまま退場してしまい、電報を打ってきたというシーンでしか彼の言動は引用されない。】

誰が何をした人なのか、この映画で理解しようとしてもかなり難しいだろう。
ヒトラーに焦点を絞った、ということで仕方が無いのかもしれないが、これだけ人間が出てくるのにその実像がつかめないというのは残念なことだった。この映画から受け取れるのは、裸の王様社長に提灯持ちのゲッペルス専務と自分の意見を言えないサラリーマン重役たち、現場で苦労しているのに会社にはちっとも評価されないモーンケ少将とヴァイトリング司令官という極めて面白くもない構図だけなのだ。【そしてヴァイトリングは現場で過労死する】

第二部は焦点がヒットラーから外れるにつれて面白さが出てくる。
グライム将軍とライチュ飛行士(Hanna Reitsch)のベルリン帰還飛行のエピソードは、戦史を勉強した人には【例えば自衛隊の幹部はみんな知っているだろう】有名な話なのだが、ライチュがナチズムをあんなに信奉していたというのは意外だった。強制収用所の事は知っていたはずだ。あんな発言は北朝鮮の軍人が言うセリフではないか。

ヒトラーが死んでからの展開はリアルで面白い。
意見の食い違い、進路の選択、降服よりも自殺を選ぶ将校たち、ベルリン市外の生き地獄。
自分がドイツ将校だったらどうしたろうか、と思いがめぐる。日本軍は自決を強要したらしい。民間人も殺したらしい。日本人とドイツ人は似ているようで実は全然似ていない。

しかし、ナチズムがドイツ人を捉えたという歴史は理解できる。
この映画ではその部分は端折っているが、「ナチズム亡き未来に子供を育てる場所は無い」というゲッペルス夫人のセリフがそれを代弁して余りある。悲しいセリフだ。自分の子供を殺すなんて、尋常の神経でできることではない。そこまでドイツ人は思想的に追い込まれていたのか、と憐憫の情さえ湧いてくる。

それでも、「私は知らなかった」という言葉はドイツ人が言うのは許されないだろう。
トラゥドル役の女優はガラス玉のような眼をしている。
お人形のようだ。何も知らなかった娘役によく似合っている。

最後にトラゥドル本人がゾフィー・ショルの名前をあげている。同い年だそうだ。後に「白バラの祈り(2005)」で映画化される女子学生の名前だ。【反ナチ罪で21歳で死刑になった】
この映画は特定の誰かを裁こうとしている映画ではないことが最後に明らかになったような気がする。
この映画は、「私は知らなかった」という言葉では許されない事が歴史の事実として起きたんですよ、と、私達に警告しているのである。

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ヒトラーも人の子だった。最期の12日間に何が起こったか。 ネタバレ

投稿日:2007/01/27 レビュアー:カポーン

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 ヒトラーの最期の12日間を、ヒトラー秘書ユンゲの目を通して描いた作品。原作はヨヒアム・フェストの「ヒトラー〜最後の12日間」とトラウドゥル・ユンゲ本人の「私はヒトラーの秘書だった」。本作は映画としての出来具合も話題だが、ヒトラーを一人の人間として描くという、戦後のタブーを犯した衝撃作である。見る側の立場によっては、ヒトラー批判にもヒトラー賛美にもなりうる微妙なポジションにある。しかし、それはユンゲという秘書が目撃した真実なのであり、我々は戦後史観によって不当に歪められたヒトラー観から脱却せねばならないことを示している。それは、ヒトラーのみならず、ゲッベルス、ヒムラー、その他の将軍、SS将校に至るまで、彼らにも人生と家族と理屈があったことを物語っている。本映画は安易な反戦観や人間の愚かさを感じるだけに止まるべき作品ではない。我々自らがヒトラーら当事者になりうることを実感し、他人事ではなく自らの問題として、身の振り方をリアルタイムに体験出来る仕上がりになっている。それも、当事者の一人ユンゲの視点であるからに他ならない。

 上映時間は155分とやや長めだが、全体としてはストーリー構成も良く、その衝撃性の強さから最期まで引き込まれていく。ヒトラー、ゲッベルス、ゲーリング、ヒムラーなどの著名な逸話はほとんど網羅されており、登場する内容自体にはさほど目新しいものはない。それだけに、話の展開がどう進むかは「読めて」しまう。しかし、本作の凄いところは、他作品のようにヒトラーが「他人」ではなく「本人」であることで、ヒトラーの表情、感情が実にリアルに描かれている。我々はこれまで激情的で、狂気的なヒトラー像ばかりを見せられているが、ここではそれ以外の優しい面、寂しい一面も見ることが出来るのだ。そのヒトラーの知られざる側面は、一塊の伍長に過ぎなかったヒトラーが総統にまで上り詰めるカリスマ性なのかもしれない。さらに、芸術家でもあった軍需相シュペーアとの関係は、画家志望でもあったヒトラーの芸術指向をもしのばせる。
 また、本作はヒトラーのみならず、側近の知られざる側面も描き出している。特に宣伝大臣ゲッベルス一家の悲劇は涙なくして見ることが出来ないが、その妻のマグダの一途な側面は感銘を呼ぶ。この他、ヒトラーの愛人で妻となったエヴァ・ブラウンなど悪者もしくはその加担者という側面でしか見られなかった人物の描写が興味深い。
 さらに軍部の高官らの描き方も秀逸である。ヒトラーへの忠誠を誓う者、端から信用していなかった者など。ヒトラーとともに死を選択した軍人も少なくなかったが、ドイツ軍兵士における忠誠は、ヒトラー個人へのものというよりは、ナチ党やドイツ国民のプライドに対する忠誠であり、このことは当時の誰もがヒトラーたりうる要素を持っていたとも受け取れる。 

 映像はなかなか迫力がある。市街地廃墟での戦闘シーンもそこそこある。銃撃戦や着弾シーンは音響効果もリアルだ。ベルリンの市街地はロシアのレニングラード(現サンクトペテルブルグ)での撮影だそうで、ロシア人エキストラがドイツ軍役を演じているのが皮肉だ。登場する兵器類はさすがに少なく、戦車ではソ連軍戦車が遠目に登場する程度。型式は遠くて不明。ドイツ軍側ではソフトスキンのほかハーフトラック装甲車が少量登場している。動いている車体はほとんどないので作り物だろうと思われる。歩兵兵器では対戦車兵器パンツァーファウストがやたら出てくる。これらを扱うのが高齢者や少年らで構成されたヒムラー麾下の国民突撃隊というのがなんとも哀しい。

 本作の出来はストーリー、構成、映像、配役、音響といずれをとっても一流である。しかし、評価点が★4つなのは、本作が第三帝国崩壊という重いテーマを扱ったため、心情的に没入しきることが出来なかった点だ。本作は決して暗い映画ではない。しかし、明るく気丈に振る舞っていてもヒトラー=第三帝国の牙城は徐々に崩れていく。離反者が出、腹心はベルリン脱出を説き始める。しかし、ベルリン脱出はヒトラーの最後を意味する。あとは首相官邸の地下要塞でその時を待つしかない。見ている我々もまた、映画の終了時間を予期しながら崩壊を待つばかりなのだ。そういう意味で、精神的には予想以上のダメージがある。そして、冒頭にも述べたが、禁断のタブーを扱ったことで、この映画の価値、ヒトラーの価値について大いに惑わせるのだ。戦後60年を経過した今、何故に惑わされるのか。見終わってなおその意味を考えさせる映画の評価は難しい。最後に、原作者ユンゲのインタビューが入る。「若さは無知の言い訳にはならない」。この言葉もまた、意味の深さを思い知らされるのだ。 

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★★★★★ 全ての戦争の「最後の12日間」に思いを馳せて

投稿日

2007/03/23

レビュアー

ガラリーナ

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ドイツ軍が降伏するまでの最後の12日間。ベルリン市内にはロシア軍が侵入し、どうあがいたって勝ち目はない。それでも、全面降伏は許さないとヒトラーは叫ぶ。その1日、1日延びていくごとに、ロシア軍に攻め込まれた大勢の市民が毎日毎日ただ無意味に死んでいく。今日降伏すれば、明日は助かった命が、何千、何万とある。そのむなしさたるや。

ともかく、この地球で何よりも恐ろしいもの、それは人間の心だ、ということを見せつけられます。「信じること」は、人に計り知れないパワーを与えてくれるかも知れないけど、その逆の事態になった時にこれほどやっかいなものはありません。その極端な例が、ゲッペルス夫人、マグダ。これが絶対に正しいと言う強い意志の元に6人の子供たちを次々と死なせるその様子は、同じ女性としていたたまれない。しかし、これが戦争を生み出す狂信の姿なのでしょう。

そして、終盤愕然とする事実にでくわします。それはドイツの降伏は5月7日であった、ということ。日本の終戦日が8月15日であるから、この約3ヶ月弱、日本はたった1カ国でアメリカを中心とした連合国を相手に戦争を続けたわけです。これはまさに、この映画の「最後の12日間」に相当する行為ではないでしょうか。戦争がいったん起きれば、どの国にでも「最後の12日間」は存在する。何も生み出さず、何の希望も見いだせない「最後の12日間」を作らないためには、当たり前だけど「戦争をしないこと」。それをしみじみと思い知らされる秀作です。

事実はときに残酷である。

投稿日

2007/02/27

レビュアー

ゆみゆみ

大衆の白痴化の果て

投稿日

2011/08/02

レビュアー

コリンスキー

この映画は特定の誰かを裁こうとしている映画ではないんだと

投稿日

2008/11/01

レビュアー

bokensdorf

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チャプター20で第一部が終わりますが、そこで終わりじゃありません。

第一部はベルリンの指揮所の様子が描かれているのだが、この時間じゃやっぱり人間を描ききれていない。
登場人物が個性のある人間ばかりなはずなのに、個々人の苦悩や、軍人としての叡智が見えない。
誰が誰なのかも、一般の観客には分からないのではないか。
【例えば白い軍服を着たデブがルフトヴァッフェの司令官だったゲーリングなのだが、彼は一言もセリフがないまま退場してしまい、電報を打ってきたというシーンでしか彼の言動は引用されない。】

誰が何をした人なのか、この映画で理解しようとしてもかなり難しいだろう。
ヒトラーに焦点を絞った、ということで仕方が無いのかもしれないが、これだけ人間が出てくるのにその実像がつかめないというのは残念なことだった。この映画から受け取れるのは、裸の王様社長に提灯持ちのゲッペルス専務と自分の意見を言えないサラリーマン重役たち、現場で苦労しているのに会社にはちっとも評価されないモーンケ少将とヴァイトリング司令官という極めて面白くもない構図だけなのだ。【そしてヴァイトリングは現場で過労死する】

第二部は焦点がヒットラーから外れるにつれて面白さが出てくる。
グライム将軍とライチュ飛行士(Hanna Reitsch)のベルリン帰還飛行のエピソードは、戦史を勉強した人には【例えば自衛隊の幹部はみんな知っているだろう】有名な話なのだが、ライチュがナチズムをあんなに信奉していたというのは意外だった。強制収用所の事は知っていたはずだ。あんな発言は北朝鮮の軍人が言うセリフではないか。

ヒトラーが死んでからの展開はリアルで面白い。
意見の食い違い、進路の選択、降服よりも自殺を選ぶ将校たち、ベルリン市外の生き地獄。
自分がドイツ将校だったらどうしたろうか、と思いがめぐる。日本軍は自決を強要したらしい。民間人も殺したらしい。日本人とドイツ人は似ているようで実は全然似ていない。

しかし、ナチズムがドイツ人を捉えたという歴史は理解できる。
この映画ではその部分は端折っているが、「ナチズム亡き未来に子供を育てる場所は無い」というゲッペルス夫人のセリフがそれを代弁して余りある。悲しいセリフだ。自分の子供を殺すなんて、尋常の神経でできることではない。そこまでドイツ人は思想的に追い込まれていたのか、と憐憫の情さえ湧いてくる。

それでも、「私は知らなかった」という言葉はドイツ人が言うのは許されないだろう。
トラゥドル役の女優はガラス玉のような眼をしている。
お人形のようだ。何も知らなかった娘役によく似合っている。

最後にトラゥドル本人がゾフィー・ショルの名前をあげている。同い年だそうだ。後に「白バラの祈り(2005)」で映画化される女子学生の名前だ。【反ナチ罪で21歳で死刑になった】
この映画は特定の誰かを裁こうとしている映画ではないことが最後に明らかになったような気がする。
この映画は、「私は知らなかった」という言葉では許されない事が歴史の事実として起きたんですよ、と、私達に警告しているのである。

ヒトラーも人の子だった。最期の12日間に何が起こったか。

投稿日

2007/01/27

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カポーン

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 ヒトラーの最期の12日間を、ヒトラー秘書ユンゲの目を通して描いた作品。原作はヨヒアム・フェストの「ヒトラー〜最後の12日間」とトラウドゥル・ユンゲ本人の「私はヒトラーの秘書だった」。本作は映画としての出来具合も話題だが、ヒトラーを一人の人間として描くという、戦後のタブーを犯した衝撃作である。見る側の立場によっては、ヒトラー批判にもヒトラー賛美にもなりうる微妙なポジションにある。しかし、それはユンゲという秘書が目撃した真実なのであり、我々は戦後史観によって不当に歪められたヒトラー観から脱却せねばならないことを示している。それは、ヒトラーのみならず、ゲッベルス、ヒムラー、その他の将軍、SS将校に至るまで、彼らにも人生と家族と理屈があったことを物語っている。本映画は安易な反戦観や人間の愚かさを感じるだけに止まるべき作品ではない。我々自らがヒトラーら当事者になりうることを実感し、他人事ではなく自らの問題として、身の振り方をリアルタイムに体験出来る仕上がりになっている。それも、当事者の一人ユンゲの視点であるからに他ならない。

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 また、本作はヒトラーのみならず、側近の知られざる側面も描き出している。特に宣伝大臣ゲッベルス一家の悲劇は涙なくして見ることが出来ないが、その妻のマグダの一途な側面は感銘を呼ぶ。この他、ヒトラーの愛人で妻となったエヴァ・ブラウンなど悪者もしくはその加担者という側面でしか見られなかった人物の描写が興味深い。
 さらに軍部の高官らの描き方も秀逸である。ヒトラーへの忠誠を誓う者、端から信用していなかった者など。ヒトラーとともに死を選択した軍人も少なくなかったが、ドイツ軍兵士における忠誠は、ヒトラー個人へのものというよりは、ナチ党やドイツ国民のプライドに対する忠誠であり、このことは当時の誰もがヒトラーたりうる要素を持っていたとも受け取れる。 

 映像はなかなか迫力がある。市街地廃墟での戦闘シーンもそこそこある。銃撃戦や着弾シーンは音響効果もリアルだ。ベルリンの市街地はロシアのレニングラード(現サンクトペテルブルグ)での撮影だそうで、ロシア人エキストラがドイツ軍役を演じているのが皮肉だ。登場する兵器類はさすがに少なく、戦車ではソ連軍戦車が遠目に登場する程度。型式は遠くて不明。ドイツ軍側ではソフトスキンのほかハーフトラック装甲車が少量登場している。動いている車体はほとんどないので作り物だろうと思われる。歩兵兵器では対戦車兵器パンツァーファウストがやたら出てくる。これらを扱うのが高齢者や少年らで構成されたヒムラー麾下の国民突撃隊というのがなんとも哀しい。

 本作の出来はストーリー、構成、映像、配役、音響といずれをとっても一流である。しかし、評価点が★4つなのは、本作が第三帝国崩壊という重いテーマを扱ったため、心情的に没入しきることが出来なかった点だ。本作は決して暗い映画ではない。しかし、明るく気丈に振る舞っていてもヒトラー=第三帝国の牙城は徐々に崩れていく。離反者が出、腹心はベルリン脱出を説き始める。しかし、ベルリン脱出はヒトラーの最後を意味する。あとは首相官邸の地下要塞でその時を待つしかない。見ている我々もまた、映画の終了時間を予期しながら崩壊を待つばかりなのだ。そういう意味で、精神的には予想以上のダメージがある。そして、冒頭にも述べたが、禁断のタブーを扱ったことで、この映画の価値、ヒトラーの価値について大いに惑わせるのだ。戦後60年を経過した今、何故に惑わされるのか。見終わってなおその意味を考えさせる映画の評価は難しい。最後に、原作者ユンゲのインタビューが入る。「若さは無知の言い訳にはならない」。この言葉もまた、意味の深さを思い知らされるのだ。 

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