- DVDレンタルTOP
- すべてのジャンル
-
洋画のDVDレンタル
-
ドラマのDVDレンタル
-
メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬
メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬
メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬 / トミー・リー・ジョーンズ
メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬
/トミー・リー・ジョーンズ
平均評価点:
予告編を検索
全体の平均評価点: (5点満点)
(58)
解説・ストーリー
「アモーレス・ペロス」「21グラム」を手掛けたギジェルモ・アリアガの脚本を、名優トミー・リー・ジョーンズが主演のみならず自ら初監督も務めて映画化した感動ドラマ。カンヌ映画祭では男優賞と脚本賞をダブル受賞。アメリカ・テキサス州、メキシコとの国境沿い。ある日、メキシコ人のメルキアデス・エストラーダの死体が発見される。初老のカウボーイ、ピートは彼を不法入国者と知りながらも親しく付き合い、深い友情を築いていた。そして、悲しみに暮れるピートは、彼と交わした約束、「俺が死んだら故郷ヒメネスに埋めてくれ」という言葉を思い出す…。
「アモーレス・ペロス」「21グラム」を手掛けたギジェルモ・アリアガの脚本を、名優トミー・リー・ジョーンズが主演のみならず自ら初監督も務めて映画化した感動ドラマ。カンヌ映画祭では男優賞と脚本賞をダブル受賞。アメリカ・テキサス州、メキシコとの国境沿い。ある日、メキシコ人のメルキアデス・エストラーダの死体が発見される。初老のカウボーイ、ピートは彼を不法入国者と知りながらも親しく付き合い、深い友情を築いていた。そして、悲しみに暮れるピートは、彼と交わした約束、「俺が死んだら故郷ヒメネスに埋めてくれ」という言葉を思い出す…。
もっと見る▼
新規登録で
「定額レンタル4」月額1,026円(税込)を
14日間無料お試し!※
- ※本キャンペーンの無料お試しの対象者は、次の@Aのいずれかに該当する方に限ります。
- @「TSUTAYA DISCAS」の定額プラン(定額プランの種類は問いません。以下同じ)の利用開始時に「無料お試し」を利用したことがない方
- A2022年10月2日以前に「TSUTAYA DISCAS」の定額プランの利用を終了された方であって、2022年10月3日以降、「TSUTAYA DISCAS」の定額プランを利用していない方
- 無料お試し期間中(14日間)、新作はレンタル対象外です。
- 無料お試し期間終了後、登録プラン料金で自動更新となります。
「メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬」 の解説・あらすじ・ストーリー
解説・ストーリー
「アモーレス・ペロス」「21グラム」を手掛けたギジェルモ・アリアガの脚本を、名優トミー・リー・ジョーンズが主演のみならず自ら初監督も務めて映画化した感動ドラマ。カンヌ映画祭では男優賞と脚本賞をダブル受賞。アメリカ・テキサス州、メキシコとの国境沿い。ある日、メキシコ人のメルキアデス・エストラーダの死体が発見される。初老のカウボーイ、ピートは彼を不法入国者と知りながらも親しく付き合い、深い友情を築いていた。そして、悲しみに暮れるピートは、彼と交わした約束、「俺が死んだら故郷ヒメネスに埋めてくれ」という言葉を思い出す…。
「メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬」 の作品情報
「メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
122分 |
日本語英語 |
1:ドルビーデジタル/ステレオ/英語 2:ドルビーデジタル/ステレオ/日本語
|
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
ACBR10402 |
2006年09月08日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
10枚
|
0人
|
0人
|
1:ドルビーデジタル/ステレオ/英語
2:ドルビーデジタル/ステレオ/日本語
メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
122分 |
日本語英語 |
1:ドルビーデジタル/ステレオ/英語 2:ドルビーデジタル/ステレオ/日本語
|
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
ACBR10402 |
2006年09月08日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
10枚
|
0人
|
0人
|
1:ドルビーデジタル/ステレオ/英語
2:ドルビーデジタル/ステレオ/日本語
TSUTAYAだから可能な圧倒的作品数!!
洋画・邦画
約35,500
タイトル以上
国内ドラマも一部含まれております
※2022年2月 現在のタイトル数
新規登録で
「定額レンタル4」月額1,026円(税込)を
14日間無料お試し!※
- ※本キャンペーンの無料お試しの対象者は、次の@Aのいずれかに該当する方に限ります。
- @「TSUTAYA DISCAS」の定額プラン(定額プランの種類は問いません。以下同じ)の利用開始時に「無料お試し」を利用したことがない方
- A2022年10月2日以前に「TSUTAYA DISCAS」の定額プランの利用を終了された方であって、2022年10月3日以降、「TSUTAYA DISCAS」の定額プランを利用していない方
- 無料お試し期間中(14日間)、新作はレンタル対象外です。
- 無料お試し期間終了後、登録プラン料金で自動更新となります。
ユーザーレビュー:58件
なぜまっすぐ描かないのだろう?
投稿日:2007/01/05
レビュアー:よふかし
この映画の失敗を的確に指摘しているのはパープルローズさんとオタエドンさんである。昨今ずっと流行っていてここでも使われる時間軸シャッフルという手法が、少しも効果的でないどころか、ドラマづくりを阻害しているのである。
なぜ最近の脚本家は、真正面から時系列でドラマを構築することを恐れるのだろう?
フラッシュ・バックやフラッシュ・フォワードも含めたこうした小手先のワザがこうも流行するのは何がきっかけだったろう? (『メメント』? だがあれは一発ネタのお笑いのようなものだった)
たとえば、広義のミステリー映画(観客の関心を引っ張る謎が提示され、映画の進展に伴いその謎が解かれることが主たるカタルシスをもたらすタイプ)ならば、作り手が、見せる事項と後々まで伏せておく事項を分けて表現することは必然である。
だが昨今の「シャッフルもの」はそうではない。『クラッシュ』や本作がそうであるように、謎がない物語に無理やり謎を作るために、この手法が使われているとしか僕には思えないのだ。
時間軸をばらばらにされたシーンの断片が、旧来の映画的説明(ディゾルブなど)なしに唐突に繋がれてゆく。観客は当然、状況や人間関係が呑み込めない(普通、過去の記憶や未来予知の類は、映画における現在時間を早い段階で観客に飲み込ませなければ、ただ混乱を呼ぶだけだ)。分からないから、観客は断片情報を頭の中で繋ぎ合わせ、必死に筋の再構築を図らざるを得ない。
これは、パズルを解くときの思考とよく似てはいないだろうか。この種の手法に感じる面白さの大部分は、実はパズルの面白さであって、映画の面白さではないのではないか。そんな気がしてならない。
(たとえば『父親たちの星条旗』もこの点少し不満だが、見直してみたい。もっとも、この手法がはまったときは、ひとつの閉じた世界をより濃密に表現しうるし、登場人物の内面を深く克明に描き出す可能性もある)
親友の死体をその射殺犯とともに国境をこえ、故郷に届ける。友情と若者の成長譚。使い古された「ボーダーもの」で、ペキンパー世界の亜流とはいえ、ねちっこいドラマ作りをすれば見ごたえのある作品になったかもしれない。
それをどうしてこうした秀才型の、淡白な、薄っぺらい脚本にしてしまうのだろう? 僕は疑う。昨今のCG満載のハイスピードなアクションに慣れてしまった観客には、こうでもしないと普通のドラマは見てもらえないと、作り手は恐れているのではないだろうか。35点。
このレビューは気に入りましたか?
15人の会員が気に入ったと投稿しています
役者の全てを引き出す演出力と、心に残る画作りの巧さは流石やね!
『追跡者』『ノーカントリー』『メンインブラック』等の名優トミー・リー・ジョーンズ初監督作品で、『アモーレス・ペロス』『バベル』等のギジェルモ・アリアガの脚本の『メルキアデス・エストラーダ3度の埋葬』を観ました♪
カンヌ映画祭2005で、男優賞(トミーリージョーンズ)、脚本賞(ギジェルモ・アリエガ)を獲ったらしーっすけど、男優賞は、まぁエエとして脚本賞って何???エエ作品やとは思うけど、コレを観て"脚本が素晴らしい!"っつーことになるのは、なんとも不思議な感じやねぇ〜
□■□■□■□■□
まぁとにかく素晴らしいのは、出てくる俳優陣の演技が半端なく上手いとこやねー!!!名優トミー・リー・ジョーンズが監督やから、やっぱ知名度より演技力のある役者を前提にしてキャスティングしていったんやろねー♪
出てくる俳優が・・・
バリー・ペッパー
ドワイト・ヨーカム
ジャニュアリー・ジョーンズ・・・
誰も知らんし。。。
こんな演技力のある俳優達がどこに眠っとってん!っつー感じやね(って自分が知らんかっただけなんかな?)
※そのせいかどーかわからんけど、資金がなかなか集まらんかったせいで、本人が主演することになったらしーけどねー(;^_^A
□■□■□■□■□
そんな(どんな?)それぞれの俳優たちが全て、その場を支配する(自分の色に染める)ほどの演技力をもっとるから、きっちり演技がぶつかり合って絡み合うんよねー♪
せやから、音響(音楽)は出来る限り排除して、映像(カメラ)はあくまでもシンプルにその場を正確に捉えてるだけやけど、圧倒的な画ヂカラで観客の心に響く素晴らしいシーンの連続になっとーるよねー・°・(ノД`)・°・
この映画の中のワンシーンをランダムに抜き出して、ソレだけを観たとしても、誰もが心が震えるシーンが山ほどあるんちゃうかなー・・・っつーか泣けるかも(T_T)
それほど、名シーン(名カット)が多い映画やと思うでー♪
□■□■□■□■□
ただまぁ、その場面場面があまりにも素晴らしいだけに、ちょっと不満点もありやして・・・
ちょっと(各シーンが強すぎて)繋がりにスムーズさが無いかな〜っつーのと、終盤の展開にちょっと説明不足(というか脚本とケンカしてる?)な部分があるのがねー・・・
特にその終盤のヒメネスやメルキアデスの家族等のエピソードは、トミー・リー・ジョーンズ自身は省きたかったんちゃうかな?っつーぐらいゆる過ぎる(説明不足な)感じがするんやけど・・・
全体を通して観ると、ちょっと自分にはその部分がノイズになってるかな〜・・・
□■□■□■□■□
ちょっとパッと見は小難しい文学的な作品のような雰囲気があるんすけど、ハリウッドで長らく一線の俳優をしてきたトミー・リー・ジョーンズだけあって、バランスよく娯楽映画の要素を散りばめてあるんで、誰でも最後まで飽きずに観れる映画やと思います♪
っつーことで、なんやかんやいいながらも、オススメっす(°∀°)b
途中何度もウルウルもきてしまう人も多いんちゃうかなー
個人的満足度 77点!!!
このレビューは気に入りましたか?
11人の会員が気に入ったと投稿しています
レンタル開始と同時に観ていたのですが・・・・
投稿日:2006/09/18
レビュアー:オタエドン
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
レビューを表示する
こんなに感想がはっきりまとまらず、レビューを書くのが躊躇われた作品も珍しい。と、言っても、かなり沢山の作品が観るだけで、レビュー書かずじまいになってはいます。『ミュンヘン』『Vフォー・ヴェンデッタ』『僕と未来とブエノスアイレス』『プルーフ・オブ・マイ・ライフ』『デュエリスト』『連理の枝』最近のだけでもこれだけ書いてないな〜・・・その内気分が乗ったら書いてみようかな。と、又、日記風、私信になり叱られちゃうかな?悪しからず。
さてこのメルキアデスは、正直、折角良い題材、着眼。脚本賞を取った割りには、時間軸交差も生かされず、人物描写も半端な感じ。何故、ここまで亡き友との約束に固執したのか?この部分の説得力が弱かった。又、生前のメルキアデスの描写ももう少しあっても良かったな〜と、物足りなさが残る。折角、味のあるセディージョさんが、死体描写だけじゃ〜可哀想よね!時間の経過で変貌するメルキアデスの死体の映しは傑作ですよ!
中盤から、国境警備隊のマイクとカウボーイ、ビートの壮絶な国境越え辺りから、安定した進行になって行く。ラスト、メルキアデスの故郷のヒメネスの謎、家族写真の謎が、半分ぼやけ、意味は勝手に想像を・・・てな展開は、正直、甘過ぎかな?パープルさんと同じく、マイクの人間としての目覚めには、心動かされるが、本筋のメキシコ人の哀しみ、メルキアデスの心の底の願いが、未消化な感じが残り、残念な気がした。
メキシコ人たちの不法入国問題、それに対応するアメリカ人との闘いの現実は、もっともっと壮絶極まりないのでは・・・??
日本もしかり、海に囲まれているので、海上防御作戦は大変でしょう。そこまでして、入国してくるメキシコの人々の現状を、もっと知りたい、と、考えさせてくれたこの作品。きっとその功績が、カンヌで認められたのではないか?と、勝手な解釈を。
トミー・リー・ジョーンズの監督の問題提起に拍手。
未見のお方、興味のあるお方はどうぞご自身で考えて下さい。
このレビューは気に入りましたか?
11人の会員が気に入ったと投稿しています
期待したわりにはいまいちだけど、中高年には訴えるものあり
投稿日:2006/09/18
レビュアー:吟遊旅人
「アモーレス・ペロス」と「21グラム」を書いたギジェルモ・アリアガの脚本だと聞けば、それはもう見ずにはいられない。やはり本作も時間軸シャッフル映画なんだけれども、「21グラム」ほど無茶苦茶じゃない。
事前知識なくこの映画を観たら、筋はかなり半ばまで来なければわからない。物語は、新任の国境警備隊員マイクと、ピートたちとを並行に描く。やがてその2組のそれぞれの「生活」と「人間関係」が錯綜し、メルキアデスは射殺される。
よく言えば精悍、悪く言えば陰険な目つきの若き警備隊員マイクを演じたバリー・ペッパーがクリスファー・ウォーケンの若い頃にそっくり。息子かと思ったけど、違うようだ。この男が、腐敗し続ける遺体とともに無理やりメキシコ国境を越えさせられるうちに、徐々にその内面が変っていく。男がないがしろにしてきたもの、それは妻であり自分が取り締まるメキシコ人たちであり、彼自身の仕事であろう。そういったもろもろの者・物たちに復讐されていくうち、マイクが変っていく。彼を眺める観客もマイクを見る眼が変わる。反発と嫌悪感から同情へと。
これはアリアガの脚本が前2作ほどの切れ味がないからか、トミー・リー・ジョーンズの演出がのんべんだらりとしているからか、期待したほどの出来ではなかった。それでも枯れて乾いた味わいは余韻が残る。
何よりもアメリカとメキシコの国境界隈の荒涼たる風景と、そこに一人住む盲いた老人の孤絶の魂が象徴する人生の哀感に惹かれる。若い人向きではありません。中高年以上でなければわからない、寂莫たる映画。主役のピートがもし若い男なら、ここまで物悲しい映画になっただろうか。ピートが初老の男であり、演じたトミー・リー・ジョーンズの皺だらけの泣き笑いのような笑顔に優しさと怒りと切なさがにじみ出ているからこその味わいだ。
死体の臭いが漂ってきそうな壮絶なロードムービーには見る者を拒む冷厳さがあり、最後にたどり着いた旅の果てでさらにその思いは強くなる。
もう人生に後戻りも生き直しもできないと悟った男の孤独が尾を引きます。
このレビューは気に入りましたか?
10人の会員が気に入ったと投稿しています
枯れた味わいのある映画です。
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
レビューを表示する
「アモーレスペロス」「21グラム」と同じ人が脚本を書いてるということで、ちょっと身構えてしまい(どっちも大好きなんですよ、でもあまり気軽にはみられない)、1週間も手元に寝かせてしまいました。
前半はお得意の時系列シャッフルになっていますが、「21グラム」ほど複雑ではないので混乱はしません。でもこのシャッフルがあまり有効に働いていない感じがしました。朴訥、不器用な男の友情を描くには、普通に時系列に沿って物語が進んだほうがいいように思います。
また、トミー・リー・ジョーンズ演じる主人公と、友人のメルキアデス・エストラーダの関係説明が少ないため、なぜここまでしてメルキアデスをメキシコに埋葬しようとするのか、いまひとつ納得しがたい。
しかし後半、バリー・ペッパー演じるメルキアデスを誤って殺してしまったマイクとともに、埋葬の旅に出るところはなかなか見ごたえあり。腐りかけの死体を馬の背にのせて、メルキアデスの故郷を探すふたり。旅の途中で出会う盲目の老人がなかなかの味わい。
バリー・ペッパーがこれでもかと言うくらいさんざんな目にあうのが、始めはなんだかおかしかったのだが、この旅を通じてひとりの男として成長した彼の姿に、本当の主役はバリー・ペッパーの方だったのかもと思った。私はなかなか好きな部類の映画でした。
このレビューは気に入りましたか?
9人の会員が気に入ったと投稿しています
ユーザーレビュー
なぜまっすぐ描かないのだろう?
投稿日
2007/01/05
レビュアー
よふかし
この映画の失敗を的確に指摘しているのはパープルローズさんとオタエドンさんである。昨今ずっと流行っていてここでも使われる時間軸シャッフルという手法が、少しも効果的でないどころか、ドラマづくりを阻害しているのである。
なぜ最近の脚本家は、真正面から時系列でドラマを構築することを恐れるのだろう?
フラッシュ・バックやフラッシュ・フォワードも含めたこうした小手先のワザがこうも流行するのは何がきっかけだったろう? (『メメント』? だがあれは一発ネタのお笑いのようなものだった)
たとえば、広義のミステリー映画(観客の関心を引っ張る謎が提示され、映画の進展に伴いその謎が解かれることが主たるカタルシスをもたらすタイプ)ならば、作り手が、見せる事項と後々まで伏せておく事項を分けて表現することは必然である。
だが昨今の「シャッフルもの」はそうではない。『クラッシュ』や本作がそうであるように、謎がない物語に無理やり謎を作るために、この手法が使われているとしか僕には思えないのだ。
時間軸をばらばらにされたシーンの断片が、旧来の映画的説明(ディゾルブなど)なしに唐突に繋がれてゆく。観客は当然、状況や人間関係が呑み込めない(普通、過去の記憶や未来予知の類は、映画における現在時間を早い段階で観客に飲み込ませなければ、ただ混乱を呼ぶだけだ)。分からないから、観客は断片情報を頭の中で繋ぎ合わせ、必死に筋の再構築を図らざるを得ない。
これは、パズルを解くときの思考とよく似てはいないだろうか。この種の手法に感じる面白さの大部分は、実はパズルの面白さであって、映画の面白さではないのではないか。そんな気がしてならない。
(たとえば『父親たちの星条旗』もこの点少し不満だが、見直してみたい。もっとも、この手法がはまったときは、ひとつの閉じた世界をより濃密に表現しうるし、登場人物の内面を深く克明に描き出す可能性もある)
親友の死体をその射殺犯とともに国境をこえ、故郷に届ける。友情と若者の成長譚。使い古された「ボーダーもの」で、ペキンパー世界の亜流とはいえ、ねちっこいドラマ作りをすれば見ごたえのある作品になったかもしれない。
それをどうしてこうした秀才型の、淡白な、薄っぺらい脚本にしてしまうのだろう? 僕は疑う。昨今のCG満載のハイスピードなアクションに慣れてしまった観客には、こうでもしないと普通のドラマは見てもらえないと、作り手は恐れているのではないだろうか。35点。
役者の全てを引き出す演出力と、心に残る画作りの巧さは流石やね!
投稿日
2010/01/16
レビュアー
KASPAR
『追跡者』『ノーカントリー』『メンインブラック』等の名優トミー・リー・ジョーンズ初監督作品で、『アモーレス・ペロス』『バベル』等のギジェルモ・アリアガの脚本の『メルキアデス・エストラーダ3度の埋葬』を観ました♪
カンヌ映画祭2005で、男優賞(トミーリージョーンズ)、脚本賞(ギジェルモ・アリエガ)を獲ったらしーっすけど、男優賞は、まぁエエとして脚本賞って何???エエ作品やとは思うけど、コレを観て"脚本が素晴らしい!"っつーことになるのは、なんとも不思議な感じやねぇ〜
□■□■□■□■□
まぁとにかく素晴らしいのは、出てくる俳優陣の演技が半端なく上手いとこやねー!!!名優トミー・リー・ジョーンズが監督やから、やっぱ知名度より演技力のある役者を前提にしてキャスティングしていったんやろねー♪
出てくる俳優が・・・
バリー・ペッパー
ドワイト・ヨーカム
ジャニュアリー・ジョーンズ・・・
誰も知らんし。。。
こんな演技力のある俳優達がどこに眠っとってん!っつー感じやね(って自分が知らんかっただけなんかな?)
※そのせいかどーかわからんけど、資金がなかなか集まらんかったせいで、本人が主演することになったらしーけどねー(;^_^A
□■□■□■□■□
そんな(どんな?)それぞれの俳優たちが全て、その場を支配する(自分の色に染める)ほどの演技力をもっとるから、きっちり演技がぶつかり合って絡み合うんよねー♪
せやから、音響(音楽)は出来る限り排除して、映像(カメラ)はあくまでもシンプルにその場を正確に捉えてるだけやけど、圧倒的な画ヂカラで観客の心に響く素晴らしいシーンの連続になっとーるよねー・°・(ノД`)・°・
この映画の中のワンシーンをランダムに抜き出して、ソレだけを観たとしても、誰もが心が震えるシーンが山ほどあるんちゃうかなー・・・っつーか泣けるかも(T_T)
それほど、名シーン(名カット)が多い映画やと思うでー♪
□■□■□■□■□
ただまぁ、その場面場面があまりにも素晴らしいだけに、ちょっと不満点もありやして・・・
ちょっと(各シーンが強すぎて)繋がりにスムーズさが無いかな〜っつーのと、終盤の展開にちょっと説明不足(というか脚本とケンカしてる?)な部分があるのがねー・・・
特にその終盤のヒメネスやメルキアデスの家族等のエピソードは、トミー・リー・ジョーンズ自身は省きたかったんちゃうかな?っつーぐらいゆる過ぎる(説明不足な)感じがするんやけど・・・
全体を通して観ると、ちょっと自分にはその部分がノイズになってるかな〜・・・
□■□■□■□■□
ちょっとパッと見は小難しい文学的な作品のような雰囲気があるんすけど、ハリウッドで長らく一線の俳優をしてきたトミー・リー・ジョーンズだけあって、バランスよく娯楽映画の要素を散りばめてあるんで、誰でも最後まで飽きずに観れる映画やと思います♪
っつーことで、なんやかんやいいながらも、オススメっす(°∀°)b
途中何度もウルウルもきてしまう人も多いんちゃうかなー
個人的満足度 77点!!!
レンタル開始と同時に観ていたのですが・・・・
投稿日
2006/09/18
レビュアー
オタエドン
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
レビューを表示する
こんなに感想がはっきりまとまらず、レビューを書くのが躊躇われた作品も珍しい。と、言っても、かなり沢山の作品が観るだけで、レビュー書かずじまいになってはいます。『ミュンヘン』『Vフォー・ヴェンデッタ』『僕と未来とブエノスアイレス』『プルーフ・オブ・マイ・ライフ』『デュエリスト』『連理の枝』最近のだけでもこれだけ書いてないな〜・・・その内気分が乗ったら書いてみようかな。と、又、日記風、私信になり叱られちゃうかな?悪しからず。
さてこのメルキアデスは、正直、折角良い題材、着眼。脚本賞を取った割りには、時間軸交差も生かされず、人物描写も半端な感じ。何故、ここまで亡き友との約束に固執したのか?この部分の説得力が弱かった。又、生前のメルキアデスの描写ももう少しあっても良かったな〜と、物足りなさが残る。折角、味のあるセディージョさんが、死体描写だけじゃ〜可哀想よね!時間の経過で変貌するメルキアデスの死体の映しは傑作ですよ!
中盤から、国境警備隊のマイクとカウボーイ、ビートの壮絶な国境越え辺りから、安定した進行になって行く。ラスト、メルキアデスの故郷のヒメネスの謎、家族写真の謎が、半分ぼやけ、意味は勝手に想像を・・・てな展開は、正直、甘過ぎかな?パープルさんと同じく、マイクの人間としての目覚めには、心動かされるが、本筋のメキシコ人の哀しみ、メルキアデスの心の底の願いが、未消化な感じが残り、残念な気がした。
メキシコ人たちの不法入国問題、それに対応するアメリカ人との闘いの現実は、もっともっと壮絶極まりないのでは・・・??
日本もしかり、海に囲まれているので、海上防御作戦は大変でしょう。そこまでして、入国してくるメキシコの人々の現状を、もっと知りたい、と、考えさせてくれたこの作品。きっとその功績が、カンヌで認められたのではないか?と、勝手な解釈を。
トミー・リー・ジョーンズの監督の問題提起に拍手。
未見のお方、興味のあるお方はどうぞご自身で考えて下さい。
期待したわりにはいまいちだけど、中高年には訴えるものあり
投稿日
2006/09/18
レビュアー
吟遊旅人
「アモーレス・ペロス」と「21グラム」を書いたギジェルモ・アリアガの脚本だと聞けば、それはもう見ずにはいられない。やはり本作も時間軸シャッフル映画なんだけれども、「21グラム」ほど無茶苦茶じゃない。
事前知識なくこの映画を観たら、筋はかなり半ばまで来なければわからない。物語は、新任の国境警備隊員マイクと、ピートたちとを並行に描く。やがてその2組のそれぞれの「生活」と「人間関係」が錯綜し、メルキアデスは射殺される。
よく言えば精悍、悪く言えば陰険な目つきの若き警備隊員マイクを演じたバリー・ペッパーがクリスファー・ウォーケンの若い頃にそっくり。息子かと思ったけど、違うようだ。この男が、腐敗し続ける遺体とともに無理やりメキシコ国境を越えさせられるうちに、徐々にその内面が変っていく。男がないがしろにしてきたもの、それは妻であり自分が取り締まるメキシコ人たちであり、彼自身の仕事であろう。そういったもろもろの者・物たちに復讐されていくうち、マイクが変っていく。彼を眺める観客もマイクを見る眼が変わる。反発と嫌悪感から同情へと。
これはアリアガの脚本が前2作ほどの切れ味がないからか、トミー・リー・ジョーンズの演出がのんべんだらりとしているからか、期待したほどの出来ではなかった。それでも枯れて乾いた味わいは余韻が残る。
何よりもアメリカとメキシコの国境界隈の荒涼たる風景と、そこに一人住む盲いた老人の孤絶の魂が象徴する人生の哀感に惹かれる。若い人向きではありません。中高年以上でなければわからない、寂莫たる映画。主役のピートがもし若い男なら、ここまで物悲しい映画になっただろうか。ピートが初老の男であり、演じたトミー・リー・ジョーンズの皺だらけの泣き笑いのような笑顔に優しさと怒りと切なさがにじみ出ているからこその味わいだ。
死体の臭いが漂ってきそうな壮絶なロードムービーには見る者を拒む冷厳さがあり、最後にたどり着いた旅の果てでさらにその思いは強くなる。
もう人生に後戻りも生き直しもできないと悟った男の孤独が尾を引きます。
枯れた味わいのある映画です。
投稿日
2006/09/17
レビュアー
パープルローズ
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
レビューを表示する
「アモーレスペロス」「21グラム」と同じ人が脚本を書いてるということで、ちょっと身構えてしまい(どっちも大好きなんですよ、でもあまり気軽にはみられない)、1週間も手元に寝かせてしまいました。
前半はお得意の時系列シャッフルになっていますが、「21グラム」ほど複雑ではないので混乱はしません。でもこのシャッフルがあまり有効に働いていない感じがしました。朴訥、不器用な男の友情を描くには、普通に時系列に沿って物語が進んだほうがいいように思います。
また、トミー・リー・ジョーンズ演じる主人公と、友人のメルキアデス・エストラーダの関係説明が少ないため、なぜここまでしてメルキアデスをメキシコに埋葬しようとするのか、いまひとつ納得しがたい。
しかし後半、バリー・ペッパー演じるメルキアデスを誤って殺してしまったマイクとともに、埋葬の旅に出るところはなかなか見ごたえあり。腐りかけの死体を馬の背にのせて、メルキアデスの故郷を探すふたり。旅の途中で出会う盲目の老人がなかなかの味わい。
バリー・ペッパーがこれでもかと言うくらいさんざんな目にあうのが、始めはなんだかおかしかったのだが、この旅を通じてひとりの男として成長した彼の姿に、本当の主役はバリー・ペッパーの方だったのかもと思った。私はなかなか好きな部類の映画でした。
新規登録で
「定額レンタル4」月額1,026円(税込)を
14日間無料お試し!※
- ※本キャンペーンの無料お試しの対象者は、次の@Aのいずれかに該当する方に限ります。
- @「TSUTAYA DISCAS」の定額プラン(定額プランの種類は問いません。以下同じ)の利用開始時に「無料お試し」を利用したことがない方
- A2022年10月2日以前に「TSUTAYA DISCAS」の定額プランの利用を終了された方であって、2022年10月3日以降、「TSUTAYA DISCAS」の定額プランを利用していない方
- 無料お試し期間中(14日間)、新作はレンタル対象外です。
- 無料お試し期間終了後、登録プラン料金で自動更新となります。
ご利用の流れ
@ 会員登録
申し込みフォームへ記入したら登録完了!
A 作品をレンタル
借りたい作品をリストアップするだけ!
発送可能な商品を自宅にお届けします。
B ポストに返却
商品をポストに投函すればOK!
各プランはこちら
-
- 宅配レンタル 定額8プラン

-
- 「新作・準新作」が定額で月8枚レンタルできる!※1借り放題付き※2
- 新規登録する
-
- 宅配レンタル 定額4プラン

-
- 新規登録する
-
- 都度課金 プラン

-
- 新規登録する
※1 無料お試し期間中の「新作」レンタルは対象外です。
※2 借り放題はDVD「旧作」、CD「新作・準新作・旧作」が対象です。
メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬