ＣＵＢＥ　ＺＥＲＯ

世間を「あっ！」といわせたヴィンチェンゾ・ナタリ監督の「ＣＵＢＥ」。この作品は「ＣＵＢＥ」の前日譚を描いてる。完結編として位置づけられ全ての謎が解けるがうたい文句となっている作品だったはずやけどなんでこの作品でみんな満足出来るんや？謎が何にも解決出来てへんやんか。確かにＣＵＢＥを監視・コントロールする人や施設ぐらいあるやろう事は「ＣＵＢＥ」でも想像出来るやんか。そんなことが知りたいわけちゃうやろ？それが「全ての謎」なんか？呆れてものも言えんわ、まったく。一番知りたいのはこの「ＣＵＢＥ」なる恐ろしい施設を誰が何の為に作ったのかということやろ？それが今作で明らかになってたか？誰が見たって明らかになってへんやろ？作品的にもＢ級作品として見るならば満足のいくものだと言えるけど、「ＣＵＢＥ」シリーズと謳うのであればこんなレベルは許されへんし、完結編というのであればキッチリ全ての謎、最大の謎を解き明かすべきやろ。

ラストで「ＣＵＢＥ」に繋がる演出となってて、このシーンを誰もが納得しているようやけど登場する役者も違うし脳に障害を受けたウィンが「ＣＵＢＥ」ではカザンと名乗っていることに何故気がつかへん。おかしいと思わへんの？しかも右手の仕草が全く違っていることに何故気がつかへんの？（似てるけど）。「ＣＵＢＥ」を見てからこの作品を見たのか？全くストーリーを「ＣＵＢＥ」に無理矢理こじつけたとしか思われへんやろ、普通。百歩譲って最後の演出はカザンたちが送り込まれる以前のグループでカザンもひょっとしたらウィンのように罪悪感にさいなまれ脱出しようとして脳みそをいじられたのかもしれへんと考えるのが普通とちゃうやろか？俺はそう思うけどな。しかもラストのＣＵＢＥ内の箱の内壁のデザインも違ってたやん。だからＣＵＢＥもその後改装、改造されて「ＣＵＢＥ」になったと考えた方が自然やろ。ま、そこらへんは見る人によってちゃうんやろうけどな。

しかし、最後の方で元軍人がリモートコントロールされるのには完全にひいてしもうたわ。そんな演出にするんやったら気が狂ってウィンやレインズを殺そうとしたという演出の方がより自然やないか？そうするには前準備が必要やけどな。しかもレインズと娘のその後どないなったかわからずじまいやし、新たな謎作ってどないすんねんな。こんなんで「全ての謎解明」「完結編」なんてゆうな！

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chisaizumiさんがおっしゃるように、１＞ZERO＞２ですね。
　発想とプロットは大きな変化がないので、最初のＣＵＢＥを見たときの衝撃には及びません。１の補足作品というところでしょうか？
　１が予想外にヒットしてしまった。メジャーが目を付けて２を作ったけど柳の下に２匹目のドジョウがいなくて今いちだった。配給会社は続編を作ることに難色を示したので、２の製作と脚本を担当したアーニー・バーバラッシュが他の配給会社に「柳の下を掘ってみれば、ドジョウは隠れているんだよ」と売り込んで出来上がったのかもしれません。（すべて、私の妄想です）
　１の時には名前が出ていなくて、２で突然原作者として名前が出てきたショーン・フッド。ＺＥＲＯでは消えてしまいました・・・。
　１の時は得体の知れない無機質な圧迫感が恐怖だったのが、２で急に血が通った有機質なものに変化していて違和感がありました。このＺＥＲＯでは、無機質なＣＵＢＥという建造物を管理する人間がいたという中庸を取るような脚本になっています。これがいいか悪いかは好きずきでしょうが、やはり１のようなインパクトが無いというのが正直なところでしょうか？
　Ｓａｗははじめからプロットが作り込まれていて連続していますが、ＣＵＢＥはあとから付け足し、それが失敗したので言い訳のＺＥＲＯを作ったような印象があります。
　でも、それなりに楽しめる作品ではありますね。

他のレビュアーさんに
「時系列で観たいならZERO＞ファイナル＞２」
と教えていただいたのですが、(ありがとうございました)
既に『ファイナル』を観てしまっていたので
せめて『２』よりはこちらを先に、と思って観ました。
続けて『２』を観て、またこちらを再鑑賞しての感想です。

コントロールルームが出てきて、
前半はどちらかというと、こちらが主体で話が進みます。

コントロールルームの場面に、
ＣＵＢＥに囚われた人たちの場面が挟まってくるので
それぞれの緊迫感は、高まったところで一時固定されたり、
人間模様と絡まりあったり。

コイツが黒幕かって男が出てきますが、
どうやらまだ上がいるらしいです。

スプラッター性は３作中で一番だと思います。
それについては楽しめましたが、
舞台裏が見えなかった時のほうが怖かった気がします。
こういうの興ざめっていうのでしょうか。

それから、時系列を気にしておいて言うのもなんですが、
別に時系列に拘る必要はなかったみたいです。
どの順番で観ても、楽しめるところは楽しめるし
つまらないところはつまらないと思いました。

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本作「CUBE ZERO」以前に「CUBE」があったのですね…

順番間違えたか…観ずに返して「まず「CUBE」を借りようか…
と迷ったけど、どうやら、あながち間違いでも無い様なので観て観ました。
が、間の悪い事に鑑賞中に何度も邪魔（電話・宅配等）が入り、途切れ途切れで…早い話があまり良く覚えて居ない…(笑)

覚えている範囲で疑問に感じた事。
「ノー」と「イエス」のボタン。どちらか選ばせて押す。
「ノー」を選び、火ダルマになった…
あきらかに「ノー」のボタンばかり押されてる様な汚れ方。
「イエス」のボタンは綺麗だった様な気がする。
あの、問題は毎回同じなのか？「神を信じるか」って感じだったと思うけど…あんな状態で「それでも神を信じる！」なんて言える人はおらんでしょう。神様がいればあんな施設？基地？実験場？は作らへんやろう。
もし、「イエス」のボタンが押された時は一体どうなるのか…
それが知りたい。「CUBE」ではそんなシーンはあるのでしょうか？
とりあえず、「CUBE」をリストへ入れた。シリーズ化されてるけど、全部一気に借りるにはもう少し様子をみないと、無駄使いになりそうで…

ホラーかと思いきや、ジャンルはドラマ。
心理的に追い込む感じがメイン？こんな組織があるぞ、怖いぞ、がメイン？あそこに入れられた人達は何らかの罪を犯してる、って誰かが言ってた気がするけど、それが本当なら、当然の罰って感じ？それともただ人が逃げ回り死んで行く様を眺めて楽しんでいるアホがどこかに居てるの？

ん〜ん。まだわからんな〜。

最後にCUBEへ入れられた、元従業員（？）の書いた絵。
2人の男性ヒーローを書いた絵を見て、もう一人のおっちゃんががんばりを見せてくれた事と、自分を娘の絵を娘に見せて語った言葉には、ジーンときちゃいました。

しかし、青年はヒーローになり切れず、結局CUBEに入れられた。
ヒーローとは程遠い姿になり果てて…

悲しいねぇ。。。

あの片目の変なロン毛オヤジのせいだ。
クソォ。。。

「ＣＵＢＥ」を題材にした３作目。１作目より前の話を描いてます。プロトタイプＣＵＢＥ？
「ロード・オブ・ザ・リング」のように、最初から３部作の予定で制作される作品ならともかく、１作目が好評だったために、本来、予定になかった続編を急遽制作するといった場合、その続編はあまり面白くない事が多いようで、この映画もそれに漏れませんでしたね。一言でいってしまうと凡作。監督も１作目と違うしね。
１作目の「ＣＵＢＥ」は傑作でした。２作目の「ＣＵＢＥ２」はＣＵＢＥ自体に新たな要素を盛り込みすぎてアイデア倒れ。３作の中では一番つまらなかった。そしてこの３作目は原点回帰の感じだったけど、あの１作目の状況のワケの分からなさが、極上の恐怖と閉塞感と緊張感と不気味さを生み出していたんだけど、３作目にはまったくそれが無し。
１作目でＣＵＢＥの構造と脱出方法の謎は明かされちゃってるから、今さら、その明かされた謎を使ってストーリーを作った所で面白くなるワケがない。ホラー描写だけはエスカレートしてるけど、１作目の面白かった設定は全部台無し（座標が消えるとか、脱出しても実は助からないとか）にしてるので、あ〜あという感じ。
あくまでＣＵＢＥの裏事情ストーリーとして楽しむか、ＣＵＢＥを管理してるのはどんなヤツラなのか知りたいとか、この映画を楽しむというより、１作目で明かされなかった状況を知りたいという人向けですね。でも、知っちゃうと陳腐に感じるので知らない方がいいかも。１作目だけおススメ。

独偏満足度　５９％