カンフーサッカー

最初からとりあえず見続けて、とにかくギャグ部分のつまらなさに辟易したのだったけど(^^;、試合風景だけとりあえず見ようかなみたいな感じで（笑）。
　それが、カンフーチームからの「裏切り者」が出現し始める後半になって、ドラマ的な面白さが増してきた。

　ゴンロンの「裏切り」は、これはもうどう見ても何か事情があるんだろうという感じだったけれど、フォッカムの異変をミスディレクションにしながら、ツェンパの裏切り。。。

　ツェンパは確かに「イヤな奴」の印象が強く、もし裏切り者になるとすれば彼以外には難しかったと後付けで思うけれど、いつぞやのカンフーチームの勝利は、シウソンの「ツェンパーッ！」という叫びに呼応したツェンパの気功の一撃がもたらしたものだったのだし、そのイメージが強かったので、少しうーん、、、と。

　そして、新カンフーチームとの決戦、死んでいったゴンロンやロッロの技を使って戦うカンフーチームたち。気のナイフをユービンがゴンロンの技八卦掌で跳ね返したものがツェンパの肺を貫き――。
　担架で運ばれながら、ツェンパが「シウソン……」と掠れ声で言いながら手を伸ばすのに、唇を噛みながら「自業自得だ……」と苦く言うシウソン。
　そして、再起不能となった挙げ句、催眠術でビルの屋上に立たされるツェンパの姿……。
　この先、ツェンパの運命は、最終回の最後の最後の最後の最後まで分からなかった。そして。。。

　試行錯誤が明らかで、ギャグをとにかくなくしてほしいドラマだったが、このツェンパという存在のために、個人的には最後に忘れられないドラマになった。
　他のどのイケメンメンバーより、汚く狡く裏切り者のツェンパが心に残る。

　最後の２話はみんなの＜その後＞を描いています。
ロンイン兄弟を見て切ない表情を見せるチョンフーなど、それぞれのその後、はまあいいのですが、女性の行動は？
シウムイは何で？と言う行動で、ハッピーエンド風になっていますが、彼女の行動は大変問題があると思います。チャンさんが気の毒でたまりません。
ユーファの件も、香港映画でありがちな美人になってハッピーエンド、ですが、すっきりしません。
一部リーグの優勝チームとの試合、の話だったのに、またチョンパオがオーナーのチームと試合しているし、所々？？？と思う点あり。
いろいろ詰め込みすぎて、それぞれのオールスターの出番や立場が絡んでのストーリーづくりで軸がふらふらしたようです。
　余談ですが、ディッキーチョンが時々見せる子供っぽい口元は若き日のマイケルケインのお茶目な口元を思い出します。かわいらしいですね。天下第一にでているときは顔がぱんぱんに見えて、老け込まないでほしいなあと思いました。

　サッカーはほとんどなし、青春ドラマ、人情ドラマ、コメディで埋まってます。
おもしろくないわけではないけれど、少々退屈。
大筋のところはこの１枚をとばしても問題ないぐらい横道にそれてます。

さっぱりおもしろくない。
ま、しいておもしろいのはいろんなカンフーの技が見れた事。

でもね〜。
どれもこれも中途半端！！
笑いを撮りたいの？それとも恋愛？？ストーリーを撮りたいの？それともカンフーが撮りたいの？
どれもこれもが中途半端。
メインのサッカーもシーンがほとんどないに等しい・・・。
これじゃあ、駄目でしょ。

少林サッカーは、お笑いのセンスがあるチャウ・シンチーがいたからおもしろかったんだよ。きっと・・・
いくらそれにかかわったスタッフが作ってもあの微妙なセンスはだせへんやろ・・。

はあ・・・タイトルに惹かれて借りた私がバカだった・・。

少林サッカーみたいなものを期待してみたら、かなりやられた・・。
ウケを狙おうとした中途半端な演出がさらに寒さをまし、あきれて眠さがおそってくるぐらいだ・・。

やっぱチャウ・シンチーじゃなきゃだめよね・・。