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ロンドンのとある駅に降り立った一人の男・デニス。彼は精神療養施設を退院させられ、20年ぶりに故郷へ戻ってきたのだ。社会復帰ができるまで患者を預かるという施設で、ウィルキンソン夫人に迎えられ、さっそく部屋をあてがわれたデニスは鞄の中から1冊のノートを取り出す。これには彼の陰惨な過去が書き綴られていた。少年時代のデニスは、糸を張りめぐらせるクモの話が大好きだったので母親から“スパイダー”と呼ばれていた。配管工の父はいつもパブに入り浸り、やがてパブの娼婦イヴォンヌと不倫の関係になってしまう…。
製作年: |
2002年 |
---|---|
製作国: |
フランス/カナダ/イギリス |
原題: |
SPIDER |
監督: |
デビッド・クローネンバーグ 、 デイヴィッド・クローネンバーグ |
---|---|
製作: |
キャサリン・ベイリー 、 デビッド・クローネンバーグ 、 サミュエル・ハディダ 、 デイヴィッド・クローネンバーグ |
製作総指揮: |
チャールズ・フィンチ 、 ジェーン・バークレイ 、 サイモン・フランクス 、 ヴィクター・ハディダ 、 シャロン・ハレル 、 ジギー・カマサ 、 マーティン・カッツ 、 ハンナ・リーダー 、 リュック・ローグ |
出演: |
レイフ・ファインズ 、 ミランダ・リチャードソン 、 ガブリエル・バーン 、 リン・レッドグレーヴ 、 ジョン・ネビル 、 ブラッドリー・ポール 、 リン・レッドグレーヴ |
脚本: |
パトリック マグラア 、 デビッド・クローネンバーグ |
---|---|
原作: |
パトリック マグラア |
撮影: |
ピーター・サシツキー |
音楽: |
ハワード・ショア 、 ハワード・ショア |
収録時間: | 字幕: | 音声: |
---|---|---|
98分 | 日本語・英語・日本語吹替え用字幕 | 1:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/英語 2:ドルビーデジタル/ステレオ/日本語 |
レイティング: | 記番: | レンタル開始日: |
PG-12 | KWX99 | 2008年05月26日 |
在庫枚数 | 1位登録者: | 2位登録者: |
7枚 | 0人 | 0人 |
収録時間:
98分
字幕:
日本語・英語・日本語吹替え用字幕
音声:
1:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/英語
2:ドルビーデジタル/ステレオ/日本語
レイティング:
PG-12
記番:
KWX99
レンタル開始日:
2008年05月26日
在庫枚数
7枚
1位登録者:
0人
2位登録者:
0人
DVD
収録時間: | 字幕: | 音声: |
---|---|---|
98分 | 日本語・英語・日本語吹替え用字幕 | 1:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/英語 2:ドルビーデジタル/ステレオ/日本語 |
レイティング: | 記番: | レンタル開始日: |
PG-12 | KWX99 | 2008年05月26日 |
在庫枚数 | 1位登録者: | 2位登録者: |
7枚 | 0人 | 0人 |
収録時間:
98分
字幕:
日本語・英語・日本語吹替え用字幕
音声:
1:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/英語
2:ドルビーデジタル/ステレオ/日本語
レイティング:
PG-12
記番:
KWX99
レンタル開始日:
2008年05月26日
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7枚
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私でも知ってるくらい有名な心理テスですト。白い紙の上にインクをたらし、2つ折りしたことによってできるインクの模様が何に見えるかで被験者のものの感じ方、意味づけや外界とのかかわり方を調べ、被験者の人格特徴を診断しまする調査方法です。本作はそのロールシャッハテストを想起させるオープニングクレジットで始まります。まさにこの物語のテーマはこのオープニングに現れています。そう、この物語はある一人の男が自分のアイデンティティ(人格)を取り戻すために苦闘する様を描いた物語なのです。
クローネンバーグ監督=変態監督というイメージが私の中にあったのですが、この映画ではその変態ぶりは影を潜め、監督の理知的で神経質なまでに繊細な面が色濃く現れています。一見変化の乏しい退屈な映画のように思えますが、ぼうっとしているといろいろな伏線を見落としてしまいます。ブラックコーヒーでも飲んでシャッキとした頭と眼でご覧下さい。監督の芸の細かさに気づくでしょう。特に注目して欲しいのは同じ人物(女性)を同じ役者さんが演じているか?ココはひとつ重要なポイントです。この作品は基本的には主人公の一人称の物語なので主人公の視点がどう変化しているのかを把握してさえいれば、話としては複雑ではありません。このあたりがデビッド・リンチの作品と違うところでしょうか。あえて観客に理解させないという意図は無いようです。あと時制はガスの施設の完成度を目安にすると良いかもしれません。
レイフ・ファインズの演技は見事ですが、その演技とともに観客を終始不安な気持ちにさせる演出も見事です。この映画を愉しむコツはやはり集中して観る事でしょう。一度置いて行かれるととても退屈で眠たい映画になってしまいます。実は私も軽い気持ちで深夜に見始めたのですが途中でこれはいかんと思い直して翌日に最初から頭をスッキリさせた状態で見直しました。
さて主人公はアイデンティティを取り戻せたのでしょうか?それは映画をみてご確認ください。とても完成度の高い映画だと思います。ただし気楽に観る映画としては不向きなので万人にお勧めできる映画ではないかもしれません。
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デビッド・クローネンバーグ 監督作品です。
ぐにゃぐにゃの蜘蛛のような何かを期待して観始めました。
その期待は裏切られました。が、崩壊感はしっかりと頂けました。
たわみそうで歪みそうでそうならない、
美しく張り詰めた蜘蛛の巣のようなサイコスリラーです。
レイフ・ファインズ演じるデニス・グレッグが、
列車から駅に降り立つところから始まります。
画面の中の彼。何かおかしい、挙動不審。
首元は何枚か重ね着したシャツの襟。
背をまるめ、しきりにぶつぶつと独り言を繰り返し、歩く、というより動いている。
突然、何かが変形してしまいそうなそんな雰囲気漂う画面。
彼が向かった先は、精神病院を出た患者が社会復帰するまで、中間施設。
部屋に落ち着きバスタブの濁った湯の中に全裸で横たわる様子は、
疲れ果て怯えることをあきらめた子供のようでした。
カバンの中のパジャマは着ずに、またシャツを重ね着してコートをはおってそのまま寝てしまう。
メモノートを念入りに隠す様子は、何気ない日常の中にある非日常性を、
監督独特の”異様さ”、も含めて、
レイフ・ファインズ…!
静かな名演技、小刻みに沸々と異様な熱が伝わってくるようです。
細かい文字?で縦横にびっしり書かれたメモノート。
これは彼、デニスの過去の記憶、彼なりの日記のようです。
それを確認しながら、以前住んでいた場所へ。
そこから、デニスは過去の自分と同化します。
観ていて混乱します。
殺されたのは事実…殺したのは、デニスの母親を殺したのは誰か。
現実ではありえない映像、デイヴィッド・リンチ作品のようにも感じましたが、
リンチ作品のように混乱のまま、再見してもやっぱりよくわからないそれとは違います。
ノートに書かれていた彼の記憶そのものが彼の創作であることが、
後半の現実シーンで徐々に明らかになっていきます。
愛する母が女であることを受け入れることができず、精神を病んだ少年。
母の変容を受け入れるために、パズルを完成するために必要だったのが、
虚構=架空の物語。
そのパズルを完成させるほど、デニスの精神は回復に至っておらず、
やがて、管理人ウィルキンソン夫人が淫らな母=イヴォンヌの顔とすりかわっていきます。
ミランダ・リチャードソンが三役演じています。
その顔の変化で、少年期から精神を病んでいたデニスの心情が、
見事に表現されています。
記憶の修正やすげ変えを、人は無意識のうちにしているそうです。
それは生きていくために必要な一種の自己防衛手段。
辛いひどい経験をそのまま生々しく記憶したままでは、生きていけない。
記憶の修正は「ウソ」であるけれど、嘘ではないと思います。
でも、その嘘が、あらたな傷をもたらすこともあるはず。過剰防衛です。
そして自身の存在を失ってしまう。
「あそこに戻ろう」、ラスト、デニスは車に乗せられ連れて行かれます。
その車の中で、大人のデニスは子供の頃の姿に戻ります。
クローネンバーグ監督、仕上げの内側への崩壊。
記憶の方が、生きるために、自分を守るために、
居心地のよい器(姿)に修正、すげ変えをした…ようにも見えました。
監督自身も素敵な方です。
静かなメーキング映像、話し込む監督とレイフ・ファインズ、
映画のひとこまのようでした。
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ユーザーレビュー:50件
投稿日
2007/09/11
レビュアー
JUCE※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
私でも知ってるくらい有名な心理テスですト。白い紙の上にインクをたらし、2つ折りしたことによってできるインクの模様が何に見えるかで被験者のものの感じ方、意味づけや外界とのかかわり方を調べ、被験者の人格特徴を診断しまする調査方法です。本作はそのロールシャッハテストを想起させるオープニングクレジットで始まります。まさにこの物語のテーマはこのオープニングに現れています。そう、この物語はある一人の男が自分のアイデンティティ(人格)を取り戻すために苦闘する様を描いた物語なのです。
クローネンバーグ監督=変態監督というイメージが私の中にあったのですが、この映画ではその変態ぶりは影を潜め、監督の理知的で神経質なまでに繊細な面が色濃く現れています。一見変化の乏しい退屈な映画のように思えますが、ぼうっとしているといろいろな伏線を見落としてしまいます。ブラックコーヒーでも飲んでシャッキとした頭と眼でご覧下さい。監督の芸の細かさに気づくでしょう。特に注目して欲しいのは同じ人物(女性)を同じ役者さんが演じているか?ココはひとつ重要なポイントです。この作品は基本的には主人公の一人称の物語なので主人公の視点がどう変化しているのかを把握してさえいれば、話としては複雑ではありません。このあたりがデビッド・リンチの作品と違うところでしょうか。あえて観客に理解させないという意図は無いようです。あと時制はガスの施設の完成度を目安にすると良いかもしれません。
レイフ・ファインズの演技は見事ですが、その演技とともに観客を終始不安な気持ちにさせる演出も見事です。この映画を愉しむコツはやはり集中して観る事でしょう。一度置いて行かれるととても退屈で眠たい映画になってしまいます。実は私も軽い気持ちで深夜に見始めたのですが途中でこれはいかんと思い直して翌日に最初から頭をスッキリさせた状態で見直しました。
さて主人公はアイデンティティを取り戻せたのでしょうか?それは映画をみてご確認ください。とても完成度の高い映画だと思います。ただし気楽に観る映画としては不向きなので万人にお勧めできる映画ではないかもしれません。
投稿日
2010/11/02
レビュアー
まみもぉ※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
デビッド・クローネンバーグ 監督作品です。
ぐにゃぐにゃの蜘蛛のような何かを期待して観始めました。
その期待は裏切られました。が、崩壊感はしっかりと頂けました。
たわみそうで歪みそうでそうならない、
美しく張り詰めた蜘蛛の巣のようなサイコスリラーです。
レイフ・ファインズ演じるデニス・グレッグが、
列車から駅に降り立つところから始まります。
画面の中の彼。何かおかしい、挙動不審。
首元は何枚か重ね着したシャツの襟。
背をまるめ、しきりにぶつぶつと独り言を繰り返し、歩く、というより動いている。
突然、何かが変形してしまいそうなそんな雰囲気漂う画面。
彼が向かった先は、精神病院を出た患者が社会復帰するまで、中間施設。
部屋に落ち着きバスタブの濁った湯の中に全裸で横たわる様子は、
疲れ果て怯えることをあきらめた子供のようでした。
カバンの中のパジャマは着ずに、またシャツを重ね着してコートをはおってそのまま寝てしまう。
メモノートを念入りに隠す様子は、何気ない日常の中にある非日常性を、
監督独特の”異様さ”、も含めて、
レイフ・ファインズ…!
静かな名演技、小刻みに沸々と異様な熱が伝わってくるようです。
細かい文字?で縦横にびっしり書かれたメモノート。
これは彼、デニスの過去の記憶、彼なりの日記のようです。
それを確認しながら、以前住んでいた場所へ。
そこから、デニスは過去の自分と同化します。
観ていて混乱します。
殺されたのは事実…殺したのは、デニスの母親を殺したのは誰か。
現実ではありえない映像、デイヴィッド・リンチ作品のようにも感じましたが、
リンチ作品のように混乱のまま、再見してもやっぱりよくわからないそれとは違います。
ノートに書かれていた彼の記憶そのものが彼の創作であることが、
後半の現実シーンで徐々に明らかになっていきます。
愛する母が女であることを受け入れることができず、精神を病んだ少年。
母の変容を受け入れるために、パズルを完成するために必要だったのが、
虚構=架空の物語。
そのパズルを完成させるほど、デニスの精神は回復に至っておらず、
やがて、管理人ウィルキンソン夫人が淫らな母=イヴォンヌの顔とすりかわっていきます。
ミランダ・リチャードソンが三役演じています。
その顔の変化で、少年期から精神を病んでいたデニスの心情が、
見事に表現されています。
記憶の修正やすげ変えを、人は無意識のうちにしているそうです。
それは生きていくために必要な一種の自己防衛手段。
辛いひどい経験をそのまま生々しく記憶したままでは、生きていけない。
記憶の修正は「ウソ」であるけれど、嘘ではないと思います。
でも、その嘘が、あらたな傷をもたらすこともあるはず。過剰防衛です。
そして自身の存在を失ってしまう。
「あそこに戻ろう」、ラスト、デニスは車に乗せられ連れて行かれます。
その車の中で、大人のデニスは子供の頃の姿に戻ります。
クローネンバーグ監督、仕上げの内側への崩壊。
記憶の方が、生きるために、自分を守るために、
居心地のよい器(姿)に修正、すげ変えをした…ようにも見えました。
監督自身も素敵な方です。
静かなメーキング映像、話し込む監督とレイフ・ファインズ、
映画のひとこまのようでした。
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